海辺のエトランゼ』アニメ映画化!! あれから5年。待望の第二部スタート!

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表題作春風のエトランゼ(4)

知花実央,家事手伝い,フリーター
橋本駿,小説家

あらすじ

駿の実家・橋本家に実央が居着いて5年。駿は小説家を休業し、実央は車の整備工をしながら元気に暮らす日々。ゆるく街公認のカップルとなった2人だったが、倦怠期ぎみの日々にお互い「おや…?」と疑問を持ち始めていた。そして、そんな恋人たちのかたわらで、今にも噴火しそうな火山がひとつ。駿の義弟・ふみに反抗期が訪れたのである――。【紙&電子共通応援書店ペーパー収録】

作品情報

作品名
春風のエトランゼ(4)
著者
紀伊カンナ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE comics
シリーズ
海辺のエトランゼ
発売日
電子発売日
ISBN
9784396785048
3.9

(104)

(58)

萌々

(17)

(8)

中立

(8)

趣味じゃない

(13)

レビュー数
13
得点
390
評価数
104
平均
3.9 / 5
神率
55.8%

レビュー投稿数13

代わりにか

「駿の代わりにか」の発想がなくてギョッとしちゃった。父ちゃんなかなかすごい。ラスト泣いてる父ちゃんもすごい。父ちゃんが鬱だった描写も、自然に流れてったな。この作品、ママの更年期や、ふみの出自もあまりこねくり回さずにさらりと事実として流していく感じが好きです。駿くんがゲイであるってとこは3巻までは結構ぐるぐるしてましたけど、世間全体に知られてしまいましたから、流石にぐるぐるはしなくなったようで。
ミオの髪のシーンは読者が「えーーーー」となったのでは…前巻ラストで髪の長いミオを見て読者は察し…となってたわけですよ。察してない駿くん、勘弁してくれ。

0

家庭を築くということ

 実央と駿はもうすっかり家族というか、熟年夫婦のような空気感で。2人の間に愛があるのは大前提で、思春期のふみに振り回されるドタバタな日常が繰り広げられます。濡れ場を求めて読むと全然物足りないと思うけれど。私は、こうして家族のありふれた日々に溶け込むBLもいいなと改めて思いました。

 桜子への一途な想いを幼い頃から抱え続け、駿へのコンプレックスを何度も爆発させながら、疾風のように突っ走るふみ。今時こんなに真っ直ぐに女性に想いを伝えられる男の子っているのかな。男の子にはこんな風に育って欲しい、そう思わされるキャラクターですね。桜子の魅力もよく分かるし、女性が蔑ろにされていない所もこのシリーズの良い所だなと思います。

0

ん?BL?

いやあ、面白かったです。
3巻最後にちらっと出てた5年後が舞台の第二部。
半年遅れでやっと購入して、『海辺のー』から通して読み返したのですが、ここに来てやっと物語が一本に絞られて来た感じがしました。

1〜3巻の第一部はわりと話があっちこっちに行って、まとまりはないけどそれが「日常」って感じも良かったのですが、今作で13才になったふみが…、可愛い!
小さい頃から桜子一筋だったふみが、ついに駿と桜子が婚約していたことを知ってやさぐれましたよ。
やさぐれ方が中途半端なのも可愛いし、気持ちの持って行きようがなくて駿に当たりまくるのも可愛い。

5年経ったら、27才だった駿はもう32才なんですよね。
時の流れを感じます。
一躍売れっ子作家の仲間入りをしたかと思っていたら、ボサコン頭のニートに変身してました。びっくり。どこまでだめ人間なんだ。
橋本家も様変わりして、ゆり子ママは更年期、鬱病から一歩前進したお父さんは元気にバリバリ。そして実央はゆり子ママの代わりに家事をこなしつつ、相変わらずバイト三昧のヒモ亭主を抱えたワーキングマザー状態。

そんな中、ふみの桜子への片思いがメインで扱われていました。
ずっと好きだったひとが自分の兄と結婚の約束までしていたのもショック、自分の好きなひとが兄を好きだっただけでも悲しいのに、兄は男の恋人と呑気にいちゃいちゃしているニート。
兄に当たりたくなっちゃうのも、分からないでもないし、何もかも兄が悪い!と思いたくなるのも分からないでもないぞ、少年よ。
お父さんがいい味出してます。
何と言っても、ゆり子ママに断りもなくふみを養子にする!って決めたお父さんだけあります。

駿はだめだめだけど、良いことも言ってました。
駿だってずっと好きになった人に好きになってもらえるどころか、好きと言う気持ちさえ伝えることができない片思いばかりしてきた人ですもんね。
思春期の少年の、たった一度の失恋で、この世の終わりみたいに呪われても。
駿が言った台詞はぜひとも読んでいただきたい!
真理を突きまくっていて、さすが元売れっ子作家!と思うこと、間違いなしです。

そして小学生の頃、ふみに絡みまくっていた和田くんの娘・ちほちゃん。
彼女の立ち位置も切ない。
好きな子をいじめるのは男の子の専売特許じゃないんですよね。
小学生の頃はちくちくいじめて、今は痛いところを皮肉っぽく突いてくるというやり方でふみに絡んできてました。
この子も可愛い。

ただ、待てよ?よ。
駿と実央は、実央が多忙すぎてキスすら3ヶ月以上ぶりというセックスレス。
5年しか経ってないのに、枯れざるを得ない状況。
嫌な夢で不安になったり、だめだめ駿がそんな実央をきゅんとさせたり、こっちもいろいろあるけれど、メインは先にも言った通り、ふみ。
あれ?BL要素が脇に…?という感じもしないでもない、19才年上の女性に恋する少年の話。

でも面白かったからそれで良し。
続きが気になって仕方ないところで終わっているので、早く5巻が出ないかなあ。

1

続きを読めて嬉しいけどBL漫画ぽくはない

1巻からずっと読み続けていますが、
段々とBLぽさが薄れて何処へ向かっているのかな?と読者を置いてけぼりにされたような印象です。

今回は5年後のお話しでふみがメインで駿と実央はサブな感じで4巻はキス止まりです。

独特な雰囲気がある漫画なので、セリフやコマなどを何回か読み込まないとやや分かりにくい表現が多いです。それも個性なのでしょうけど…

今後の展開に期待したいと思います


4

心洗われるBL…のはずが(※酷評注意)

シリーズ第1巻目から見てましたが
今までの丸いフォルムのキャラデザに主線がさらに濃く丸く、くねくねしており書き込みが著しく激しくなり全体的に画面が五月蠅いといいますか
コマ割りも粗っぽく毎ページ絵が散らかってて小汚くも見えます。

他の方が言うように物語も脱線し始めBLではなくもう一般向けの人間ドラマですね。BL皆無です。うすしおでも薄味でもなく。
しかも絵の表現がそんなものだから物語にも集中できませんでした。
みんな同じ顔してるものだから時折誰が誰かもわからなくなります。

言いたいことは分かりますし、物語が良作であるならばBLカテゴライズでBLから脱線した人間ドラマでも一向に構わないのですが、
伝えたいこと見せたいことが取っ散らかりすぎて見れたものじゃありません。
巻数を増す事に「自分には合わない」ことが分かってきましたが今巻でそれが確信しました。

「心洗われるBLシリーズ」…のはずが、申し訳なくわちゃわちゃくねくねした絵が苦手なので気持ちが悪くなりました…

惰性で買い続けたのでもう一度読み直そうと思いますが、今のとこ次巻購入は検討しておりません。残念です。

BLコミックでありながら「失恋を経験した女性と少年の初恋のお話」ががっつり本編なので地雷の方は避けてください。
あと絵柄の癖が今まで以上に濃ゆいのでそういうのも苦手な方は注意を。

11

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