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勇者の剣で刺され578年の竜と剣を抜きに来たシルヴィエル
そもそもしてない事で剣で刺された竜。刺した勇者が神になったのが間違ってるよね。理不尽‼︎
でもそれを恨むことなくひたすら剣が抜かれるのを待ち焦がれていてシルヴィエルが剣を抜き彼について復讐まで手伝おうとする竜。
それには訳があって…
国を黒影に喰われ滅ぼされたエルの悔しさや悲しみに胸が痛む。竜と旅をし助けられ信じ黒影をやっつけたのにまた神だよプンプン
それもエルが探してきた竜のいた村の子孫が助けてくれて良かった。2人のラブが微笑ましくて良き♡
人に害を与えない、ただ花を食べるのが好きな竜なのに「竜」というだけで悪者だと誤解され578年もの間生きたまま、地面に突き刺され自由を奪われていた。
なのにこの竜に悲壮感ないんです。文句言っても仕方がない。現在の状況下でなるべく楽しく生きている様子から性格よいのが分かり親しみやすかったです。
竜に刺さっていた剣を抜いたシルヴィエルの旅に自由になった竜が同行したいと言い出し、ついてきます。
ファンタジー設定ですが、そんなにガチガチな世界観ではなかったです。
二人の会話を多く取り入れた文体で道中、気持ちが近づいていく様子が丁寧に書かれています。その部分が7割近くで実際に黒い敵をやっつけるパートや道中起きる事件も私的には少なくてちょっと予想と違いました。
ただ、シルヴィエル視点でストーリーが進むので片思いのドキドキ感は可愛いし読んでて楽しかったです。
全体を通して穏やかで悲しすぎない。
新しく悪いことが次々と起きたり、敵が増えるというお話ではなかったので落ち着いて読めました。
キャラ文庫さんのフェアで購入したこちら、350P超えと大ボリュームのお話。
そのボリュームにも納得!!の重厚壮大なファンタジーに、心震えました。
黒い霧に滅ぼされた王国の唯一の生き残りであるシルヴィエル(エル・受け)。
逃亡の末に師である神官と最後の王子を失い、敵討ちを誓って7年。
竜の村で勇者により570年前に剣で串刺しにされた竜(攻め)の伝説の剣を抜き、復讐を果たすために立ち去ろうとするのですが…解放されたはずの竜が「お前に興味がある」「協力する」と言って追いかけ付いてきて、一緒に旅をすることに。
旅を続け言葉を交わすうち、初めは信頼関係などなかった二人の距離が徐々に縮まってゆくのですが、そんな折エルの体に変化が起きてー
と続くお話です。
もう、この色々話しかけてくる竜の陽気なキャラがなんだか可愛くて仕方なかった!
初めは無愛想・ぶっきらぼうに対応しているエルが、少しずつ少しずつ変化していき、見事なツンデレくんっぷりを見せてくれるのにもたまらなく萌えました。(⸝⸝⸝°◽︎°⸝⸝⸝)
このお話の特に面白いところは、(色々あるんですが)特にこのエルの”復讐”がなんとか果たされた後にも一波乱起き、エルの奮闘が続くという部分かなと。
それまではエルに思いっきり感情移入し、黒い霧の正体は…?戦いはどうなる…?と思っていたところに訪れる突然の危機と、竜が隠し持っていた覚悟が明らかにされて…
人を決して傷つけない竜が誤解され、ひどい目に遭わされてもなお人を守ろうとし、自分のせいで村が滅びたと悲しみ慟哭する姿が痛くて切なくて、苦しかった( ; ; )
竜×エル。竜との出会いによって力を得、目的を果たすことができたエルが救われたのだと思っていたけれど、、
実は竜の方こそ、剣を抜かれたことで救われ、守りたい相手ができたことでも救われ、さらに自分が長らく誤解していたことからも解放され喜びを得て救われていたんだなあと。互いになくてはならない関係へと変わっていった二人の抱える葛藤や悲しみ、そして闘いの末に得ることができた安息に、胸いっぱいになりました。
570年間の孤独を経て、やっと掴んだエルとのこれから。
ふたりで仲良く花を喰みながら、長い長い年月を共に過ごして行って欲しいなあと、なんともジーンとした気持ちで本を閉じました。
月東湊先生の作品、たぶん初読みだったと思うのですが他の作品もぜひぜひ手に取ってみたくなった…!
フェアを開催していただけると、知らなかった先生の作品に色々触れるチャンスが増えて嬉しいですね☺︎このフェアがなかったらずっと知らないままだった可能性があるので、、新たな先生・作品との出会いに感謝です・:*+.
とても素敵なお話でした。
読み終わって、余韻に浸っています。
先生、ありがとう。
500年以上、生きたまま伝説の剣に捕らえられてしまっていた竜✕その伝説の剣を抜いた、祖国滅亡の敵への復讐を誓った青年、の物語です。
決して「壮大な」というストーリーではありません。
でも、大きな山場の間に絶妙な配分で中小の山場が挟まれているんです。
だから、ホッとしてると切なくさせられ、ほのぼのしてると心臓バクバクさせられ、と。
本当にいい意味で気が抜けませんでした。
そして、終盤のそれぞれの救済シーンは、涙無くしては読めません。
頭の中に情景が浮かんできて、その情景が自分で言うのも、なのですが、あまりにもキレイで感動しました。
だって、色が見えるんですよ、文章を読んでいて。
もうコレ、映画化しようよ〜、と思ってしまいました。
この作品を読んだ方は、賛同してくれるんじゃないかな。
深い悔恨と懺悔の過去に囚われた二人の、成長を見守らせていただいた満足感でいっぱいです。
ファンタジーBLに食傷気味だった最近の私の頭、ガツンと一発くらいました。
悲しい過去をもつ一人と一匹の冒険のお話。
旅のなかで少しずつお互い心を開いていく感じがとてもいいです。
「復讐」というワードから想像していたよりはそれほど重暗いシリアスなお話ではなく、ちょいちょいシリアスをエピソードはありながらも、基本的にほのぼの甘い雰囲気だったように思います。
復讐相手となる敵の謎が謎なまま終わったのがちょっと気になりましたが…2人が可愛くてすごく幸せな気分になれたので、買って良かったなと思います。
