特典付
「全部あげるから生きて帰って」恋も知らない戦神に注ぐ愛。
想像以上に、あまあま度が高ーーーーーい!!!(〃∀〃)
鬼道のデレが良いですなぁ……みんなの注目の的になってるし、どこでも吉野を求めまくってる鬼道…からの、……困りながらも何だかんだで身体を許して甘えさせてくれる吉野の図が最高でした^ ^
イキガミの秘密が露わになって、見どころとしては1段階も2段階も上になりました。
自国を守るためとはいえ、国のやってることは鬼畜にもほどがある。
この身体になりたいと望んでイキガミやってるわけじゃないし、家族の愛を与えられずに生きてきた代償は金でどうにかなるもんでもないんだよと言いたい。鬼道の心は壊れ切っていたと思うし、ましてや子どもの頃から国に管理され戦うことを運命として生きさせられてきた背景を思うと非常に辛いものがあります。
吉野との出会いによって、心がだんだんと温もりを取り戻していく鬼道の変化に思わずウルッとなりました。"ありがとう"の言葉をスッとかけることができる変化は、小さいようで結構デカい変化だと思います。
吉野を起点として、これまで失われてきた感情を取り戻していく過程がすごく良かったです。
シリアスでありながらもコミカル楽しい要素もありで、緩急バランスに優れたストーリーが神。難しく複雑な設定を作者さん独自の世界観で展開していくハラハラドキドキの物語に酔いしれました。
イイ感じのカップル候補生たちの初々しい恋愛模様も楽しめましたし、楽しい読後感に大満足です!
2人で共に生きる未来に一点の曇りなし。幸せな未来を歩んでいって欲しいです。
ストーリーが素晴らしく、心を激しく揺さぶられた素敵な作品でした。
これまでイキガミとして、国を守るための訓練だけに時間を捧げてきた鬼道。
ドナーの吉野と出会い、そもそも愛するということを知らなかった鬼道が、
人を愛すること、守るということを知る。
生き急いでるように見えた鬼道は、愛する人ができてから、
失うことの恐怖が芽生えてしまうのは当然で、ドナーの犠牲の上に
成り立つ関係が切なかった。
10年後の自分について、鬼道との未来を描いた場面では
涙腺崩壊でした。
「おかえり」「ただいま」
普通の人には当たり前のことが、実は奇跡の積み重ね。
仲間を見捨てることなく、最後まで援護してからイキガミを
やめた鬼道の生き様がカッコ良過ぎて。
2人の未来の光を感じることができて、嬉しかったです。
柴田さん、グッジョブすぎて、大好きになりました。
文句なしの神作品でした。
一巻から更に二人の仲は進んで、鬼道は付き合っていることを隠さないくらいに吉野にべったりになっていました。吉野は鬼道が可愛くて仕方ない感じだし、鬼道は今まで感じた事の無い愛情、それも家族的な感情まで吉野に感じているのが微笑ましくて見ていて温かな二人でした。吉野の写真を部屋に飾ってしまう鬼道。どういう気持ちで飾っているのか無自覚な鬼道が可愛い。鬼道にとってはとっても吉野が大切で、更には他の人にも感謝の気持ちを表す事が出来るようになったり。鬼道の心の成長が読んでいて嬉しくなります。しかし、二人は常に命の危機に晒されているという。
そういう、二人の将来的な事が読んでいて不安になりました。
お話の中でも、吉野が学校で出した宿題を鬼道にも与えるんです「10年後の自分への手紙」この手紙は吉野も自分で書くのですが、吉野は鬼道と二人で生きている未来をとても幸せな気持ちで綴っているんですよね。こんな未来が本当に来たら良いな。って気持ちで。でも、あまりにも幸せな未来すぎて読んでいて泣いてしまいました。でも、吉野は優しいからやはりこういう手紙になったんだろうなぁと。分かるけど、読んでいて切なかったです。
それとは対称的に鬼道の手紙は白紙。鬼道の心の中にはまだ自分の幸せを考える様な心は生まれていないんだなって。こんなに吉野とラブラブなのに、イキガミの業の深さを思い知りました。
中盤からイキガミの今後を左右する重要な事実が明かされて、二人はある決断を迫られるんですが、同時に敵国からの一斉攻撃が始まり…
大規模な戦闘の後鬼道と吉野はどうなったのか?戦闘兵器としてのイキガミにどのような未来がやってきたのかは伏せておきますが、とても感情が揺さぶられるクライマックスでした。無感情に仲間を助ける鬼道が見ていて涙涙でした。
人の感情が乏しい鬼道が心優しい吉野を好きになってどんどんワンコになっていく様子があの手この手で描かれていて、萌の感情が溢れました。
すごい話だった!壮大な映画みたい。「ヒーロー」がどれだけの犠牲を払って闘っているのか…小さい頃から訓練されてイキガミとして生きる鬼道の孤独なこと…吉野に出会って変化する鬼道の心情に心が震えました。下巻は特に涙なしには読めなかったわ
(上巻のレビューからの続き)
下巻冒頭から吉野に懐きまくって可愛い鬼道だけど……自分のその感情の正体さえも知らない。自分が誰かを好きだとか、誰かが自分を好きだとか、想像もつかない。生まれて初めて、まっさらな心で恋をした少年そのものな顔がほんとに可愛いです。
可愛くて、可哀想で、可愛い鬼道。目つきが悪くて下睫毛が長いデフォルメ顔も好きです。鬼道の言葉を「オレ バナナ スキ」に変換しちゃう吉野も的確すぎて笑いました。
吉野は鬼道をよく理解してるし、職業柄こどもの扱いにも慣れてるから、鬼道が未来を描けないことも当然想定内だったと思う。それでも敢えて、能天気すぎるぐらいの幸福な未来を自分は描いてみせる。鬼道の前でどこまでも「普通」の人間で居続ける吉野。「普通」もここまできたら偉大です。
吉野の愛に包まれて、イキガミを辞められる?という希望も見えてきて……でもそこでハッピーエンドにさせてはくれないんですね。さらに抉ってきます。容赦ない。
極限状況で二択を迫られて、鬼道といたい、他のものはどうだっていい、と願った吉野。ドナーとしても、教師としても、いつも人に尽くしてきた吉野が、ここに来て自分のエゴをとった。
孤独に傲慢に生きてきた鬼道は、吉野に出逢って人間らしくなってきて、愛を知った。そしてここに来て、他人の心もわかるようになってしまった。仲間たちにも愛し愛される人がいて、お互いを失いたくないのだと。
何というジレンマ。でも鬼道はそれを「灯がともった」というのね……。尊さにただ泣くしかないです。
どちらが正しいか、なんて答えはないし。
世の中の不条理も簡単には解決しないし。
ただ、柴田の投じた一石が変化をもたらして、鬼道と吉野は一緒に「明日」を迎えられるという小さな幸せを得るラスト。1年後、数年後はわからなくても、ただ1日1日を積み重ねていく。
もう、BLもファンタジーも超越した、壮大にして根源的な愛の話でした。何度読んでも全編泣きます。
でも、BLとしてもちゃんと好きな作品です。
可愛い可愛い鬼道が、恋をして成長して幸せになっていくのを見守れて、ほんとうに良かった。