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表題作なりました 上

(仮)室岡,高校生
(仮)蘭 陣一,高校生

同時収録作品なりました

タイゼン,高校の先輩
蘭 陣一,高校生

あらすじ

中性的な顔立ちで男に好かれやすい蘭。
クラスの中心的存在で恋愛経験豊富なムロ。
二人は同級生で親友同士だ。
中学2年の冬、蘭はムロが見知らぬ男子生徒とキスするのを見かけた。
そして高校2年の春、留学を控えたムロは
男女問わずいろんな相手から告白されまくっている。
蘭が自分はまだファーストキスを済ませていないことを教えると、
突然ムロにキスをされて…?

作品情報

作品名
なりました 上
著者
明治カナ子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
電子発売日
ISBN
9784813032656
3.9

(58)

(19)

萌々

(22)

(15)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
9
得点
229
評価数
58
平均
3.9 / 5
神率
32.8%

レビュー投稿数9

小豆

きたきた、明治カナ子先生っぽい少年が主役だぞ。読み始めはそんな感じ。着地点はいつにも増して読めないまま進んでいくことになります。上下一緒に買った方が良い。

姉や先輩の人となりや、彼女(彼)らと蘭との関係性がこの作品のキモではあり、下巻でもう一歩、彼女(彼)らの深い部分を覗き見ることになります。ただ、物語から感じ取ることに作品の中では特に"正解"を与えないところがまた面白いです。BL漫画らしからぬ感想ですが、自分は明治先生の作品ってBL漫画らしい漫画を求めて読むかというとそうでもないから。

2

面白くて一気読み

明治カナ子先生の作品は大好きです。
こちらはあらすじからして「三村家の息子」シリーズみたいなのを想像してました。だから弓のように痩せちゃったらどうしようとか心配してました。

でも蘭は食べる事も作る事も好きだったので、その点は安心して読めました。

ムロの交際関係にも無頓着だったので、この2人は恋人同士に発展するのかとハラハラして読んでいたのですが、蘭とまさかの先輩の出来事に愕然としてしまいました。


でも後悔はしてても悲壮感の無いところが蘭の魅力でもあり、真夜中に無性に餡子が食べたくなって困ってしまいました。

蘭のお姉さんも好きでした。下巻で2人の関係がどう進むのかとても楽しみです。

4

なりました

上下巻ものって上巻だけでレビューって難しいところあるけど、この作品はその難しさレベルが高いなーと個人的には思う。
特にBL的な意味で。
主人公の日常、この年代の浅はかさと成長とか物語としては勿論面白い。
間違いなく明治カナ子さんの作品らしさは上巻の段階から楽しめるので好きな人は下巻まで一気に読んで欲しいし、上巻で???てなってもそのまま下巻まで読もう!!
BL的な意味でも。
他では中々味わえない感覚がある。

3

なにが起こっているのか...

初めて読む作家さんでした。
独特のテンポと言葉選びで、何が起こっているのだろう?これからどうなるのだろう?とページをめくる手が止まりません。

描かれている人物の状況や心情はきちんと描かれているのに、よくわからないような気持ちになります。でもきちんと描写はされている。
終始不思議な気持ちのまま、読み終わりました。

中学生から高3になるまでの過程が描かれている上巻。
じっくりと丁寧に描かれているので、読み応えがあります。
最終的には2人がくっつくのだろうとわかってはいても、何が起こるかわからないハラハラ感を味わうことができました。

1

始まる

可愛い蘭とモテ男のムロ。
中学生から高校生までが、こちら上巻になります。

ぽやぽや可愛い蘭が、いろいろ悩むわりにうっかりタイプです。
自分の事には無頓着と云うか全く強みになるところは 見えていないのが、蘭です。
可愛いルックスで、妬みとか悩みからはちょっと離れたところにいる素直さが蘭の魅力であるはずなんですが。
その辺りは、蘭の姉のセルフ・プロデュースとはかけ離れていると思います。
どちらかと云うと、世の中セルフ・プロデュース能力次第で上手く生きれるかどうかだと思うんです。
でも、蘭は違うんだなぁ…

ムロは、蘭といる時にはすごく素直になっている。でも、何か抱えていますよね~!
ムロが、謎です。
オーストラリアに留学したり、来るもの拒まず付き合ったり。
他人に執着がない。
屈託のなさは、蘭といる時だけのように感じます。蘭に対しては、執着していると思いますし大切にも思っているようなんですが。

しかし、蘭。ちょっと危機感ないのよ…
可愛いルックスで、世の中よこしまな視線を投げ掛ける人もいるわけで。友人の藤代くんは良い子でしたけど、偶然知り合ったタイゼン先輩にあれよあれよと、巻き込まれるようにエロい事されちゃったりしますし!
でも、先輩とほんとに最後までヤってますかね~?
あまりにも、蘭の色気が変わらなすぎで。

蘭の魅力は、素直なところです。モデルの姉さんに言われて、お金が絡むと云えどお弁当を作り続けたり。レシピを勉強しようと調理クラブや、クラスの女の子達から習ったり。
自分の魅力には無頓着でも、料理を評価される事で喜びも得たり。
これからの蘭には、料理がキーポイントにもなっていくのかな?

そして、ムロ。彼はわからない。見えてない部分に抱えているのはなんだろう。でも蘭といる時は、素のような気がします。

2人が成長する思春期から、大人に近づいていく物語。2人の『なりました』は、どんな意味を持つんだろう?
下巻も読んで、『なりました』の意味を知りたいと思いました。

1

少しファンタジー

上下巻読んでのレビューです。ムロに黒い影が見えたりファンタジー要素が入っていたのがおもしろかったです。せっかく時間をかけてムロと蘭がくっついたのだから、くっついた後の話がもっと読みたかったです。くっついてすぐ終わってしまってあっさりだったな、と感じました。

5

これはものものしいプロローグだったのか。

あっと驚かされるのは下巻へと。
最初、可愛いらしいランの表紙が上巻だと早とちりした私は15ページほど読み進んで、何かおかしい、と気付いて慌てて表紙を見返して。ムロが表紙の上巻を読み直す。
中学生から仲が良くて。ずっと一緒。飄々として掴みどころの無いムロは、女にも男にもモテる。下巻でグッと雄みを増してくるムロは、本作ではまだぽややんとした顔で。
こんなにもモテるとは思えない。一方でランはほんの幼ない頃から可愛い、可愛いと育てられ。女子よりも可愛いと言われたりする。その可愛いさは実の姉のコンプレックスになってもいて。けれど姉のアリサはそのコンプレックスをバネに、モデルになる。骨張って高い身長も。幼ない頃、弟に比べて可愛いと言われなかった個性的な顔も。人気モデルとしての個性だ。
『逆転ホームラン』だ、いいな。などと気楽にぼんやり見つめていたランは、アリサがとてもとても努力をしていた事に気付き。自分には何も無かった事に気付く。
ちょっと不思議な家族で、父は仕事がうまくいかないと言って、一家は急に生活に困窮する。頼りは人気モデルのアリサだけ。喧嘩ばかりしていたランは、お小遣いを姉にせびるのも一苦労する羽目になる。

ムロも親戚の家に居候している。敷地内の離れと言われるサンルームに独り暮らす。この事は下巻で明かされて行く。

学校で起こった事。仲良しのムロのこと。イケメンで常に女子に囲まれているのに、孤独そうな先輩。ランはその無防備さのせいで、先輩に初めてを頂かれてしまう。
BLなら、いやこれもBLなんだけど。ギリギリのところで「攻め」に助けられる筈なのに。
あっさりヤラレてしまうのだ。

可愛くて。学生らしい可愛らしさの中で。ふわああんと萌えを楽しむ作品かと思って。うかうかしていたので。下巻では驚かされてしまう。最後まで読んで。読み返してみれば。
そこここに不穏な空気はまとわり付いていて。やっぱり驚かされてしまう。
一気に読んで、また最初から是非読み返してみて頂きたい。
一度目と二度目ではまるで世界が違って見えるだろうから。これは物々しいプロローグだったのだ。

0

先が見えない不思議で奇妙なお話

上下巻読んで。
「明治カナ子」スタイル極まれり!って感じました。

「上巻」
14才から〜の蘭くんとムロくんの友情の物語。
蘭くんは年よりもちょっと幼い?
ムロは人の気持ちを考えない?(でもモテる)
さて、ムロが蘭くんをお祭りに誘って一緒に行くエピソードがあります。
これが何とも奇妙というか。私には奇妙に思えるエピソードで。
なんだろう?と思い…でもこの奇妙さが正に「明治カナ子」という感覚で、ん?と思いながらも同時にキタキタ…と感じた。
「笑い」の効果を示すのにこの描き方?不思議だなぁ。
そして、子供の時の蘭くんとお姉さんがルッキズムのようなものにさらされている様子。可愛い蘭くんは周りから可愛がられ、ブスで大柄なお姉さんは「どうなのよ」と思われてる。
だけどお姉さんはスカウトされてモデルになる。そして金を得る。
一方何も考えず勉強もしない蘭くんは何もかも宙ぶらりん。
だが、偏食が激しく細かい好き嫌いのある蘭くんに「料理やってみたら」と天啓を授けるのがムロ。
さて、そのムロはオーストラリアに留学することになり、蘭くんは美形の先輩と知り合い……
…とどこか脈略のないストーリーが展開していく。
BL的には、この美形の先輩に丸め込まれてホテルに入り、なし崩しに先輩と寝てしまう蘭くん、とか。
来るもの拒まずのムロが男とも付き合ってた、そしてヤってた、とか。
そのお相手がクラスメイトのお兄さんだった!とか。
さて、蘭くんの家の経済状況が悪化し、蘭くんはお姉さんが学費を出す代わりにブログ用のお弁当を作らされることになったり、帰国したムロがイケメンになってたり、というところで上巻終わり。
…なのですが、一体このバラバラなエピソードたちがどうまとまるのかよくわからない。
イケメンになったムロとお料理上手な蘭くんがラブラブ〜?なのかしら〜なんてお気楽に読んでたけど…

下巻は思いがけない話に転がっていくのだ。




2

14才から高3になります

明治カナ子先生の描く世界観が好きです。
ファンタジーが多い印象ですが、今回は男子高校生もの。
とはいえ、キラキラしたDKではなく、現実的というか鬱々としているというか……
なんていうことない日々が続いていきます。

女の子のように可愛い蘭と、人気者だけどいい加減なムロ。
ファーストキスがまだだという蘭に、「ダチとしてひと肌脱ぐ」と言って不意にキスするムロ。
ここにムロの本心が見えた気がしました。

蘭は無自覚。
あー、多分ムロの事が好きなんだろうな……と、思う所はあるけれど、本人は全く気付いていません。
話が進むうちに、なぜか蘭が料理男子になっていくところも不思議で面白い。

いつ進展するの?と、焦ったくもあるのですが、2人のゆる〜い雰囲気がなくなってしまうのも寂しい気がします。
わちゃわちゃもイチャイチャもなく、淡々と過ぎる日々。
それでも、どこか懐かしい雰囲気に癒されます。

蘭の姉や、ちょっとエッチなことをしてしまった先輩、同級生の藤代と、脇キャラも個性的で魅力的。
特に、ブスだと言われ続けた姉の影の努力を知り、蘭が気持ちを引き締めるところは良かったと思う。

男子高校生の日常をのぞき見する感じがよかったです。
これからBがLするのか心配ですが、静かに見守りたいと思います。

4

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