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表題作二重螺旋(2)

篠宮雅紀,モデル,尚人の5歳年上の兄
篠宮尚人,高校1年生

あらすじ

一度溢れてしまった実の弟への劣情は、
もう封印することはできない──。
実の兄弟が紡ぐ、禁忌と執着の絆を描く、
キャラ文庫の大ヒットシリーズ、
待望のコミカライズ第2巻!!

酔って帰宅した兄・雅紀に押し倒され、
強引に抱かれてしまった!!
「あれはただの事故だ。行き過ぎた兄弟喧嘩だ」
必死で自分に言い聞かせ、その夜の記憶を
忘れようとする尚人。けれど、ずっと冷たかった
雅紀は、それ以来なぜか甘く優しい。暴行を謝り、
「今度はキスから始めよう」?と誘惑してくる。
雅紀の豹変の真意がわからない尚人は、
脅えながらも拒絶できずに…!?

実の兄に抱かれる戸惑いも罪悪感も、
少しずつ快楽に麻痺していく──。

作品情報

作品名
二重螺旋(2)
著者
円陣闇丸 
原作
吉原理恵子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
シリーズ
二重螺旋
発売日
電子発売日
ISBN
9784199608445
4.5

(97)

(66)

萌々

(19)

(8)

中立

(4)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
16
得点
434
評価数
97
平均
4.5 / 5
神率
68%

レビュー投稿数16

美しくすぎる兄による、淫靡で甘美な調教

BLにおける男女の性的な絡みが苦手なのに、その上、母子相姦って……最早、どれが地雷か分からん…状態の1巻。
正直、2巻を読むか凄く悩みました…が、読んで良かった!
コレよ…コレが読みたかったのよ……!

2巻は丸っと、美しすぎる兄による閉塞的で淫靡な調教の巻でした。
あぁ、無垢で純情だった尚人がどんどん堕ちていく……
優しく、甘く、ジワジワ侵食されていく様子は背徳感が凄まじく、可哀想でエロい……

「ずっとお前が欲しかった、本当は優しくしたいんだ…」と優しく抱きしめつつ、尚人が少しでも拒絶すると、「ナオが嫌がるなら仕方ない、代わりに裕太(尚人の弟)に頼む」なんて言っちゃう雅紀。
なんて卑劣な……っ!鬼畜!外道!イイゾ、モットヤレ!!!(大興奮)

尚人の方も、裕太を庇って…と言うより、雅紀への独占欲の方が勝っていてゾクゾクしますね!
裕太と雅紀がセックスするなんて嫌だ!と思ってる時点で、同じ穴の狢ですやん…

と言うか〝精液の濃さ〟まで管理するお兄様に驚きですよ
尚人の脚を無理矢理開いて「今日のナオの味はどんなかな?」とか…台詞だけなら、完全にモブおじさん!
でも、美しすぎる兄だから許されちゃう。イケメンつよい

尚人の「手を洗うのが止められない」の台詞が全てを物語っていて、兄との関係を甘受しているようで、心の何処かで拒絶しているのが…もう、可哀想で萌える……

あぁ…2人だけの世界。2人でゆっくり、どこまでも堕ちていく……と思いきや、ラスト裕太の登場に思わず「ヒッ」って声出ちゃった。こんなの、心臓持たないよ…

闇深い実兄弟BLの旨みが詰まった2巻で大満足なんですが、雅紀が尚人のみに執着する理由が分からず…原作読んでると理解出来るんでしょうか?
その辺り、漫画でも描写されると嬉しいな…

2

兄はメンタリストか?

2巻、面白かったです!えらいこっちゃー

兄・雅紀の態度の軟化が逆に怖いよー…
お風呂のシーンやキスシーン…普通にあまいシーンとして楽しみたいのに、何か裏があると悪い方に考える私の思考を誰か止めてください。
(いや。多分裏があると思う)

ところどころ尚に決断を委ねるシーンは、誘導にも洗脳にも似た雅紀のメンタリストな一面が垣間見えました。
尚の性格を知った上で、そう選ぶように仕向けているのが恐ろしい…ジワジワと尚を侵食していく姿はヘビのようです。
ですがそこには尚への愛情が見えるのも確か。尚への想いを募らせたあまりに…といった行動が故のことなのか、今の時点では私には分かりません。

予想でしかないけれど、尚と持ってしまった身体の関係…それが例え同意なき行為であったとしても、雅紀にとっては喜びだったのかなと思いました。更に尚を求めていく雅紀の言動はヒートアップしていくと同時に、尚の方にも誤魔化しきれない複雑な想いを雅紀に対して抱いていきます。雅紀の手管なのか、自然発生的な想いなのか、どちらなのか気になります。


この2巻は、尚の雅紀への想いの変化と戸惑いが主なのですごく見応えがありました。1巻で苦しい展開に対して、あまくてイチャイチャシーンがそれなりにあるので、ある意味ご褒美巻だったかも知れません。やっと訪れたBLターン。

2巻の終わりも衝撃的。衝撃的シーンで終わらないと二重螺旋作品に非ずなんでしょうかね〜…。次巻を待つのが辛すぎて、完結したときに一気読みしたくなります。
3巻もまたドキドキハラハラ展開がありそうですが、この作品なら何があっても今更驚かないかも(笑)
2巻も絵が圧倒で美しく見惚れました。3巻の発売が楽しみです。

1

ページを捲る手が止まらない

ほのぐらーい空気のまま2巻へ。

もう2度とあんなことは無いと思っていたのに、酔って間違えたのだと思っていたのに、部屋にやってきた兄は、「またセックスしたい」とのたまった。「もう二度としない」は、「酷くはしない」ということらしい。

ユウタにマサキを渡したくないという感情なのか、ユウタをマサキの毒牙にかけたくないという感情なのか、、!複雑!(ユウタ出て行ってなかったのね…そんな環境であんなことを…ゲスい)

ウブな青少年にあんなこと教えるなんてゲスい大人の極みですよね、しかもガチ弟!最低!最低だけど萌える!こっちも最低!!!!(ナオくんに全力で土下座したい_(:3 」∠)_

ラストシーン、ついにユウタが!もうやめたげて!ナオくんのHPはゼロよ…_:(´ཀ`」 ∠):

感情が忙しすぎてどうにかなる、、!

小説原作ということで、読みたくて読みたくてたまらないですが、マンガ派なので一旦忘れて続編を待とうかな?と思います。地雷なければめちゃくちゃ面白い作品です。ぜひ。

3

裕太がいることである意味空気の入れ換えにもなっている

 雅紀が一旦我に返ることで、尚人と距離を置いたりする展開になるのかなと思っていましたが、むしろ今までよりも優しく緻密に計算して尚人を外堀からじわじわ追い込んでいくというスタイルで、執着攻めが好きな読者にはたまらない展開でした。末っ子の裕太のことも上手く使いながら、尚人が自ら自分の手を取るように誘導する。鬼畜としか言いようがない兄ですね。

 雅紀と尚人の関係性はかなり特殊ですが、裕太の尚人への気持ちは割とリアルでそのバランスも良いなと思いました。ここで裕太も尚人への好意を自覚する、みたいな展開だと一気にBLファンタジー感が増して萎えてしまいますが、現時点では裕太は絶賛反抗期で、甲斐甲斐しくお人好しとしか思えない尚人のことはムカつく対象でしかない。尚人の喘ぎ声を聞いて欲情するでもなく、そんな汚い手で作った料理は食べられないとデリカシーのない暴言を吐くのも、尚人には可哀想だけどリアルな兄弟感が感じられていいなと思いました。雅紀と尚人のことを知った裕太は、やはり尚人を責める方向に行ってしまうのでしょうか。今後の展開が楽しみです。

2

地雷と作画への愛の板挟み

1巻を読んで「おっと、無理か」と思ったものの、番外編で「イケる!」と思ってしまって、とうとう購入しました、2巻。
レビューを読んで、どうしても美しい雅紀が拝みたくて。

1巻で合わなかったら2巻に行かないという選択をする方がふつうなのかもしれません。
でもわたしみたいに、かさぶたはついむしってしまうタイプの方もいるかもしれない。
そんな方のためにレビューを残したいと思います。

これは小説を読まないとだめかもしれませぬ。
衝撃と嫌悪感ばかりが大きかった1巻から、番外編で見たあまあまな進展を望んでいたのですが、読めたのはじわじわと追い込んで、逃げ場をなくしていく雅紀と、追い込まれながら懐柔されていくナオでした。
1冊まるまる雅紀が登場するのはすべてナオを追い込むシーンだけでした。
あ、ひとつだけ、裕太に注意する場面はありましたが。

ふつう続巻を購入したら前の巻から読み返すのですが、この作品に関してはもう母親とっていう場面を見たくなくて読み返せなかったので、記憶が曖昧でしたけど、姉のサヤは出て行ったけれど、裕太はまだ家にいたんですよね。
途中まで、他に誰もいない家でナオを好き放題攻めまくっているのかと思ってました。

ただ追い込むスタイルってずるいですよね。
「ナオがだめなら裕太に」と脅すように選択肢を奪った上で、相手が欲しがるように誘導して、相手に選ばせる/言わせる。
本当に手に入れたいものがあったとして、そのターゲットを目の前に策を練れるのってすごいというか、自分が真逆の猪突猛進タイプなだけに冷静さに感心(?)します。

今のところ、雅紀から感じられるのは「愛」より「執着」なんです。
それがどうしてナオだったのかという核心はまだ伝わって来ません。
錯乱した母親に父の代わりをさせられてきたのも、今回の「最後の最後まで俺は身代わりだった」という一言でちょっと分からなくなったというか。
「自分と寝てるって認識してほしかったの?」と思ってしまった。
それって、深読み隊からしたらちょっと複雑というか、自分と認識した上で求められたかったという風に読めてしまうので、余計に胸に棘が…。
そう言いながら、「ナオがだめなら裕太で」と言える雅紀がわからない…。
こう言えばナオが絶対盾になると分かった上での言葉だけど、自分が身代わりにされてつらかったのに、もうひとりの弟を身代わりにって言える?言えるのか。
欲しいものを追い込むためなら、言えるんだな。

ナオの方も独占欲が見えたものの、そのベースになるのが「優しくて大好きな兄が戻ってきた」ように感じたからなのか、恋と言っていいのか分かりません。
快楽に引きずられている段階でした。

そんなこんなで今回は雅紀のエンクロージャーにナオが陥落回でした。
ただラストにきっちり次巻が気になって仕方なくなる仕掛けがあるので、ああ、また3巻が出たら買うの?買ってしまうのか、自分!
フィギュアスケートの国際大会なんかは、放送前に結果をチェックして「安心」を手に入れてから見る自分としましては、先を知って安心したい気持ちが募ってきているので、原作に手を出すか悩むところです。でもストーリーは地雷なんだよな…。
それもこれも円陣先生の作画が好きすぎるせいで…ッ!
あまあまを期待すると、「あ、まだこの段階!?」という戸惑いを抱えたまま、読み終えることになります。

最後に。
たしかに雅紀は美しかったです。
「萌」は作画に贈ります。

3

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