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表題作雷神とリーマン五

(仮)雷遊→遊世,人間になりたい雷神
(仮)大村,28歳,サラリーマン

あらすじ

四季折々を大村と共に過ごす雷遊は、人間を知り、人間として生きる術を学んできた。 大村に人としての名前を与えられた特別な年、新たな生活を歩む雷神の願いは変わらず “ただオオムラと共に有ること"。孤独を知る二人が手探りで見つけた居場所は温かく、 未来への希望に満ち満ちていた。大人気シリーズ、ついに最終章!

作品情報

作品名
雷神とリーマン五
著者
RENA 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
クロフネCOMICS くろふねピクシブシリーズ【非BL】
シリーズ
雷神とリーマン
発売日
電子発売日
ISBN
9784799748176
4.8

(67)

(61)

萌々

(4)

(0)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
12
得点
322
評価数
67
平均
4.8 / 5
神率
91%

レビュー投稿数12

優しい気持ちになる

これは泣いたわ〜
話が進むのが、終わりに近づくのが怖くて「今日はここまで!」って区切りながら、それでいて一気に読んだ

そもそもが、人間になれる約束なんてなくて、なれないんだろうとは思ってはいたけれど、人間になるの意味はこれが一番正解だったよね

命ある限りって約束していたけれど、ちゃんとお葬式もやったし、人間でいた記憶がほとんどなくなってしまうまで一緒に生きたね
一筋の涙で人間として生きたことを総括して指輪も置いて行ったこと、いい終わり方だと思った
大村にとっては人生のほとんどで、雷遊にとっては一瞬のできごと未来永劫に忘れない一瞬

多分、死ぬことのない雷遊は子を残すような生き物じゃなくて神だし、性愛とか解らなそうだったもんな
ハグはしたいナデナデで安心する、やっぱり親子に近い感じだけれどとにかく愛で結ばれた二人だった
大村は始まったときまだ若かったのに、たくさんの時間とお金を雷遊に惜しみなく使って本当愛しかなかったよ
雷遊が忘れないって知ってるからって言ったってできないでしょ、あんな優しく
その献身に見合う充足だったのかな、だったよね
幸せそうだったもんね
雷遊は約束守ったよね
好みど真ん中の雷遊が死ぬまでそばにいて、良かったね
家族からもちゃんと愛されていたこと、大村が知ることができて、後ろめたいことなく遊世と暮らせて良かったね
なんか、本当とにかく優しい気持ちになるいいお話だった

雷遊はいつか、全く同じ個体としての大村を見かけることがあったらイルカどころではない懐かしさを覚えるのかな

0

jejejet

大村がカラオケで100の風になってを歌ったの
実は大事だったんじゃん?

広げた風呂敷

少年大男は尊い。
いつの間にかコンブで出汁を取るまでになった大村も尊い。大さじもなかったのにビアグラスまで買って…尊い。5巻の、今までを振り返りつつ風呂敷を怒涛の勢いで包んでいく感じ、とても好き。
雷遊を人にしなかったラストには好感をもちました。人でないからこそ人に憧れ、その素晴らしさを彼はより深く理解したのだと。pixivにさらに"その後"を掲載されていますが、作品としてはこの終わり方が好きです。もともとセルフパロディやパラレルが多いので、救いを求めてpixivの"その後"を見るのもまた悪くはないけれど。

0

ボロボロに泣いた

一巻と対になる表紙を見るだけで感慨深い最終巻。よく見ると二人の指に光るものが……っ!
中身も素晴らしく、ボロボロに泣いた。

二人の会話はコミカルで、雰囲気も明るいはずなのに、大村からは憂いが漂う。だが大村の内心がはっきり言語化されることはなく、勝手にいろいろ考えてしまう。描かれていないところで、大村は一生性欲が満たされない覚悟を決めたのかな、とか。やっと愛が芽生えた雷遊にそこまで求めるとは思えなかったので。

引越しの準備に入る雷遊のモノローグで、「二つの孤独が一つになった」と表現されていたのが印象的。雷遊は大村も孤独だったと、いつの時点で認識したんだろう。

名前を呼ばれて初めて自己を意識し、存在証明と考えるような神の孤独なんて、半端ないと思う。そんな神に孤独とみなされた大村が心配になる。今までは雷神の孤独に目がいきがちだったが、ゲイだと隠して生きてきた大村も苦しかっただろうし、それを雷遊が理解しているところがとても良かった。

ほっこり感動シーンで終わった本編後、「雷神とリーマンの一生」は、老いていく大村と変わらない雷遊の姿に涙がこぼれる。世界の全てが変わっても神であり続ける雷遊は、忘れることを覚え涙を流すようになり、どうなってしまったんだろう。
といってもそこに答えは必要なくて、雷遊が座っていた草の生えていない地面とお墓の一ページを、いつまでも見ていたいと思った。

久々にこんなに泣いてしまった。感動した。

1

地に足ついた人外

「答えて姐さん Q&A」にて泣けるBLとして複数の方が薦めていらっしゃったのでまとめて全巻購入しました。それにしても、先輩方のオススメだけあって最高でした。BLとかそういう次元ではなく、一つの作品として素晴らしい。めっちゃ泣きましたし、仕事が忙しくて荒んだ心に染みました。心が死んでる現代人には特におすすめです。改めて、ちるちるのQAコメントの偉大さが分かりました。紹介された作品読んでるだけで一生楽しく過ごせそうです。

早速ネタバレになりますが、雷遊(神様)は人間になれるのか?という最初の問に対しては、「人間にはなれたが、人間のままではいられなかった」が答えになるのかなと思いました。高校生活を送ったり、バイトしたり、大村と仕事をしたり、普通の人間と共に暮らして(神様なので時に人間とは思えないようなすごい力を発揮したりするのだけど)神様にはない喜びと幸せを手に入れます。もちろん、人間はみんな死んでいくので、大村のいない時間を何百年、何千年と生きることになります。
でも、人外の末路をここまで目を背けずに書き切ったのはすごいなぁと。神様という突飛な導入をしながらも、最後まで地に足がついた展開で良かったです。

また全然関係ないですが、私の推しキャラはよく死ぬので、そういうときにもこの作品を見返しています。「転生して出会ってもそれは別の人」だと思いつつ、そんな夢に縋りたくなる気持ち。残された方は耐え難い孤独と戦わなければいけない一方で、短い時間でも一緒に過ごせた尊さを大切にしたい気持ち。死生観に関してたくさんヒントをくれる作品だと思いました。

2

号泣でした

皆さんおっしゃってますけど号泣でした。
バスタオル抱えて泣きました。

作家さんがpixivやTwitterに載せている一枚絵、初めから結末が明記されているようなものですので、分かっていたし、覚悟していましたが、号泣しました。

タイトルの横に「非BL」なんて記載がありますが、これはBLを通り越して愛の物語だと、私は声を大にして言いたい。
切なくて、幸せで、悲しくて、でもやっぱり幸せで。いろいろなものを乗り越えて二人がこの結末までたどり着けたことを嬉しく思います。

散々泣いて翌日読み返して、物語の最後。
雷遊が座り続けていた跡に、指輪が落ちていることに気づいてまた泣きました。
こんなに素敵な作品に出会えて幸せです。ありがとうございました。

4

2人で生きました

人間と雷神の成長記…神の視点から人間の愛おしさを知り、何を大事にしながら生きていくべきなのか考えさせられてきました。

読んだら、お腹が減る事すら何と素晴らしいんだろう!とさえ思える大好きな「笑える哲学書」であり、まさに聖書。

創作時代から追っていた大好きな作品ですが、商業作品としてどのように終わらせるのか気にはなっていました。2人がどのように一緒に時を過ごしたのかとても丁寧に描かれていて、先生がかなり気持ちを込めて描かれているのが伝わりました。終わり方は知ってはいたけど、それでも迫り来る最期を感じながら、ページをめくる手が度々止まりました。

人間が神の存在を創り出したと考えれば、神を縛り付けてるのは人間なんだよなあ。やがて信じる者やその名を呼ぶ者が誰1人としていなくなるまで、ずっと存在していなければいけない…。人からすれば、それは気が遠くなるような孤独。けれど、名前をもらい、忘れる事もでき、痛みを知り、涙する事も覚えた。神として途方もない年月存在する雷遊が憧れていた人間の愛と言う物を、大村と言う男が存在したほんの短い期間に知れた事はなんて幸せなんだろう。
これは紛れもなくハッピーエンド!

人間の一生はなんと短いんでしょうか。この限られた時間の中で経験できる事、出会える人たち、その一瞬一瞬を大事にしよう、そう思わせてくれます。
この作品出会えた事にも全力で感謝したい!!

大声で笑って泣ける、まさに神作品です!!!

3

いつかまた会いたい

1巻のタイトルと表紙を見て読み始めた時、こんなに泣かされる作品になるとは思いもしませんでした。。。

時に残酷で、時に優しく、そして正直に生きる事の難しさ。
そして人間の存在の素晴らしさ。
雷遊と大村の<人生>が紡がれていく中で見せてもらいました。感謝です。
笑いあり涙ありってこういう話のことだなぁと思いました。

読む事ためらってる方。今でなくてもいい、ずっと先でもいい。いつか読んでほしい。
この作品に出会えて良かった!
ありがとうございました!

2

孤独を知った神様

予想通りの結末なのに、涙腺が決壊してしまいました。
何度か読み返したのですが、そのたびウルウルしてしまいヤバいです。
この感動になかなか慣れません。

大村の父親と雷遊の面会場面がかっこよすぎて萌え転げ、「雷神とリーマンの一生」で描かれる何十年かに渡る二人の日常は、言葉がほどんど使われていないにも関わらず、伝わってくることが多くて圧倒されました。

大村を失った雷遊に対して、”人として生きたかったのに叶わないまま一人になって” という台詞があるのですが、彼の存在する気の遠くなるほど長い時間の中での一瞬、大村という一人の男を大切に想い、人間らしく生きていたことは間違いないわけで、ある意味、雷遊の願いは大村によって叶えられたのです。(神様の願いを人間が叶えたとゆー。)人として過ごした日々から、喜びだけでなく痛みも覚えるようになったんですね。

ただ、後に続く彼の長い喪失を考えたら、しんどくなってしまいました。(;;)老いることも死ぬこともできないというのはしんどいなと。そして、老いることや死ぬことで終わる”人間の一生”の素晴らしさを思うのです。

ゲイであることで生きづらさを感じていた男性と、神様でいることに飽きた雷神という男同士の関係性を描いているのですが、この作品がBLなのかな?と考えると、そもそも違うような気もするのですが(^^;、人を大切に思う気持ちの尊さや死生観について改めて考えさせられる素晴らしい作品です。

3

心が痛むほどの幸福

雷神×人間を描き現代を生きる最終巻。
人間そうそう綺麗には生きていけないけれど、どこか心の奥底に置いていたい心根が散りばめられています。

始めから泣いてしまいました。
幸せなのに幸せだから。
未来が分かってしまっている分こらえきれないものが溢れてきます。
笑いながら泣くから情緒が忙しい。
登場人物みんなに惚れてしまいます。
チカコちゃん強くなったね。そうだね、かわいそうだなんて勝手に思っちゃいけないね。でも泣いちゃうのは許して。

私の浅はかな想像など飛び越えた先を生きてほしいと思わずにはいられない一人と神様。
気が遠くなるほどの時間を過ごし、残った痛みが一人と一人の物語にしたのだと思います。

この作品に出会たことを感謝します。




4

2人の一生

5巻が発売されると発表され、予告の絵をみてから覚悟はしていたのですが
読み終わった今、涙が止まりません。

ギャグ漫画だと思って読み始めたこの作品。
ブラック企業に勤めるゲイのリーマン・大村と、人間になりたい神様・雷遊。
2人の(というか主に雷遊の)とんちんかんなやりとりには何度も笑わせられました。
しかしいつの間にか、お互いがお互いを慈しみ、足りない部分を補い満たし合う存在になり……
ご都合主義でもなんでも良いからとにかく幸せになってほしい!と何度も願いました。

そして今回の最終巻で描かれた2人の一生。
それは紛れもなく2人で歩んだ"人生"でした。

ラストの雷遊。
木が朽ち果て、あんなに大きな岩が半分ほどにすり減ってしまうほどの年月を、あの地に座り込んで過ごしたのでしょうか。
カラーページには、寄り添い合うように佇む小さな岩と大きな岩。
きっと2人はまた一緒に歩いてるに違いない、と思わせてくれました。

この物語は壮大な愛の話、それでいて狂おしいほどにピュアな2人の恋のお話でした。
素敵な物語を本当にありがとうございました。
これからも2人の、そして2人と共に歩んだ仲間たちの幸せを願っています。

13

言葉にならない…感動です(尊)

うううぅっ
ちょびっと泣いてます(私、涙腺かたいので珍しい)

大村は雷遊と一緒に生きられてしあわせやったやろうね。
雷遊も大村と一緒に生きられてしあわせやったやろうね。

大村父に大村と雷遊が会いに行った場面でうるうる。
ラストが…ダメだったぁぁ
ピクシブで見ていでわかっていた場面だったけど、わかってはいたけど、ダメだった。

ちょっと言葉にならない(いつものことだけど)

カバー下の絵が…二人で一緒に歩いてきた足跡…証やね。

ああ、雷遊が、人間としての名前をつけてくれ、と大村に言った場面もぐっときた。
そうか、名前をつけてもらうってそういうことよねと

今頃、雷遊どうしてんのかな…と思うと切ないけれど…
人間として生きたことを忘れるくらいの時間が経っても、大村のことは忘れない、ずっと思い続けているんやろね。

美しい物語だった。
終わってしまった。


でも…番外編や続編があるとお知らせがあったので、そちらを楽しみに生きていきます(全五巻もゆっくり読み返します)

感動をありがとうございます。

5

堂々、完結。

『雷神とリーマン』の5巻にして完結編。

もうね、涙が止まりません。
ハンカチとティッシュを用意してから、読まれてください。

ゲイという性癖を抱え、孤独に生きてきたリーマン・大村。
長い年月「神」として存在してきて、けれど「人間」になりたいと願った雷游。

独りぼっちだった二人の男が出会い、そして。

大村は雷游に恋をしていますが、雷游は神ゆえに愛情というものが理解できない。理解できない、=優しさがない、ということでは決してなくって、その言葉通り「理解できない」だけ。けれど、だからこそ二人の間には感情のベクトルがすれ違う。

が、今作品は大村の恋愛感情は成就するのか、を軸に据えた作品ではありません。

「人間になりたい」と願う雷游と、それをサポートする大村の存在を介して、優しさとは、人としての在り方とは、そして人を愛するということはどういうことなのか、を問う、壮大なストーリーなのです。

前作で人間になった暁には子孫を残したいという希望を口にしていた雷游。
男であるがゆえに雷游に子を成してあげることはできない大村で、そこに彼の哀しみを見ましたが、続きとなる今作でどういう展開になっていくのかハラハラしつつ読み進めました。

雷游との子を成せない大村が出した結論は。

もしかしたらシリアス展開になるかな?と思いましたが、うん。
雷游を愛しているからこその、大村の決断がじんわりきました。

雷游が、どんな選択をしても、自分ができうる限りのサポートをしたい。
そんな彼の心の声が聞こえてきそうでした。

そんな大村の傍にいることで、雷游も変わっていく。
「人になる」。その意味は。

神さまと人間という、時空軸が異なる二人が迎える未来はいかなるものだろうかと思いましたが、そうきたか!という感じ。

もうね、涙が止まりません。
予想の遥か上を行く、優しく、そして深い愛に包まれた結末でした。

今作品は、一貫して濡れ場はありません。
大村はゲイではありますが、二人の性的なイチャコラは描かれることはありません。

が。

人を愛する。
その一点において、この二人の間に流れていたものは紛れもなく深い愛情です。

身体の繋がりがあって初めてBLだと思う方にはBLジャンルからは外れるのかもしれませんが、個人的には果てしなくBL作品だと思いました。

いや、BL、非BLというジャンルにこだわる必要はないのかも。
多くの方に読んでいただきたい、壮大な愛のお話でした。

神評価までしかないのが残念。
神×10くらいつけたい、素晴らしい作品です。

あ、そうそう。
カバー下も見てほしいな。
彼らの歴史に思いを馳せる、そんな素敵なイラストでした。

15

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