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表題作拒まない男

黒瀬望海
探偵
白石律
ホテルコンシェルジュ,探偵助手

その他の収録作品

  • もうひとりの拒まない男
  • あとがき(描き下ろし)

あらすじ

探偵の黒瀬望海は、ある議員の浮気調査中。
議員の浮気相手として浮上したのは、優秀なホテルコンシェルジュで黒瀬の探偵助手でもある白石 律だった。
ひそかに律を想っていた黒瀬は、嫉妬と怒りから律を抱くが実は両想いだったと判明!
公私ともに最高のパートナーを得た黒瀬に対し、律は何かを隠しているようで…?

ストーリーテラー三月えみが描く一筋縄ではいかない男たちのダウトな恋愛模様。

【収録作品】
拒まない男1~7
もうひとりの拒まない男

作品情報

作品名
拒まない男
著者
三月えみ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人セレクション
発売日
電子発売日
ISBN
9784801971752
4.5

(548)

(375)

萌々

(113)

(44)

中立

(9)

趣味じゃない

(7)

レビュー数
65
得点
2468
評価数
548
平均
4.5 / 5
神率
68.4%

レビュー投稿数65

人間臭い人たちの情がいっぱいの映画を見終えた気持ちになりました

続編を入手したので久しぶりの再読。
人間臭い人たちの情がいっぱいの映画を見終えたような気分になる良作です。

漫画のキャラクターのような(本当に漫画だけど)なんでも知っててできる有能、かつ多くの客に頼られ慕われる美形のコンシェルジュ、白石律。非常に優秀であり、どんな無理難題も「絶対に拒まない男」として有名という設定にまずきゅんきゅん、わくわくします。

お相手が探偵で、調査で知り合い、見学から優秀な助手となり、身体から入ったものの、第三者のおしゃべりによって両想いだと自覚するというエピソードにさらにきゅんきゅん、わくわくします。

キャラクター設定、エピソード、台詞まわり、どれをとっておドラマティックで、お話の先が読めなくてどんどんひきこまれます。
探偵がかわいがっていたのに死んでしまったペット、ハムラッシュ、がところどころ、出てくる緩急のつけ方も素敵です。

身体から入ったけれど、両想いになって、浮かれたこともしちゃったりして、あまあまな展開かと思いきや、仕事がらみ、過去のこと、で暗雲が立ち込めてきます。

それぞれが抱えている過去、どうやって向き合っていくか、ということを丁寧にゆっくりを描いています。
2人のベッドシーンがたくさんありますが、エロさ全開のセックスだったり、ただ抱きあって眠るだけだったり、情熱的に体をつなげた後に静かに語り合ったり、いろいろな過ごし方が、それぞれに違っていて、それぞれに素敵でした。

巻末の「もうひとりの拒まない男」もとてもいい話でした。
物語を実は裏で進めていた探偵さんと、昔の律のお話。
こういう種明かし的な前日談は、本編の味わいをより深くしてくれて楽しいです。

0

やっぱストーリー天才

BLの前にまずストーリーが良すぎる
よく練られていて伏線の回収があまりに上手くてミステリーみたいにドキドキハラハラ楽しいです
そしてきちんとBL要素もあります!!
探偵の攻めかっこよすぎるし、コンシュルジュの受けくんもかっこいい
二人がそれぞれに背負ってきた過去が遠い昔に途切れた縁をまた結び直して再始動します
こういう壮大なストーリー本当にだいすき
続編も楽しみです!!!
探偵モノ、もっと増えて欲しい~!
ストーリーが面白すぎる!!!

0

復讐ものには飽きない

あらすじを読んだだけで面白そうで、気になって仕方なく読み始めました。予想以上に展開がすごくてびっくり!めっちゃくちゃハマりました!

1話でめっちゃ進展早くて、「え?もう付き合ったの?想像と違う!」ってなったんだけど、やっぱりそんなに甘くなかったですね!

白石にあんなクズな父親がいるなんて…上原議員、完全に毒親ですよね。黒瀬の過去もほんと辛かったし…。

復讐する側とされる側の関係ってめちゃくちゃ面白い!最初は敵意抱いてて、気づいたら惹かれ合ってる…みたいなストーリー、ほんと飽きません。おまけ漫画も超面白くて、完全に青山さんの視点でニヤニマしちゃいました。(笑)

0

上質なミステリーと底知れぬ執着愛の物語

いやーー、すんごい伏線の張り巡らしでした。
ストーリーの深さがエグいエグい。
過去と現在との因縁然り、登場人物たちのバッググラウンド然り、上質なミステリードラマが広がっていました。

あっちもそっちもこっちもかよ、と。何気ない描写が実は重要なワンシーンだったりします。
あの国会議員のおじさま、あの人もあの人で物語の鍵を握るキーマン。そしてその奥様も、まさか壮大な律劇場のキャストだったなんて…((((;゚Д゚)))))))
色んなことが明らかになっていく後半は、怒涛の真相回収の展開です。律と黒瀬との関係も、黒瀬と律父との関係も、全ての人物に繋がりがあるストーリーにはただただ驚きでした。

あんまり言い過ぎちゃうと盛大なネタバレになるのであまり多くに触れられないのがムズムズしますが、物語を実際に読んでみてガツンと衝撃を受けるストーリーの顛末をぜひ味わって欲しいなと思います。

0

素晴らしい構成、ストーリーも最高!!

何でもっと早く読まなかったのかと後悔しました。
ストーリーも、テンポも良く、話の構成が素晴らしくて最高でした。

白石 ホテルコンシェルジュ
黒瀬 探偵

真面目なりっちゃんの、クセの強い変装、ハムラッシュのくだり、そして泊まった時に黒瀬のパンツまでもがきちんと畳まれていたことなどにクスッとして、膝枕でなでなでしてもらい、結婚を決意する黒瀬がかわいくて、とにかく出だしからツボが多すぎて、ほんとに最高です。

2回目読んでいくと、りっちゃんはいつも本当のことを言ってるんですね。
嘘はついていない、黒瀬に。
そして、昔から黒瀬のことが好きだったことが明らかになる。

りっちゃん、黒瀬が昔のことを思い出したとき、初めて黒瀬を拒む。
ほんとの愛情ではなく、同情で好きになった、虚像の自分を好きになったと笑うのが切ない。

そこからの黒瀬がカッコ良かった。
引きこもり、辛い境遇だったりっちゃんが、社会復帰して、有名なコンシェルジュになって、頑張ったなと労わる。
昔のように一緒にお風呂に入って、抜け殻となったりっちゃんと一緒にいようと言う。黒瀬の、りっちゃんを愛でるような眼差しが好き。

青山さん、冷静で達観してて、実はすごくイイ人だった。
もうひとりの拒まない男で明かされるりっちゃんの復讐。
りっちゃんの黒瀬への執着が、りっちゃんの生きる原動力となり、最初は復讐だったとしても、途中から恋へ変化していく。
影の功労者は青山さんかな。

りっちゃんの執着愛と、単純で情に厚い黒瀬と青山さん、みんな魅力的で、読んでいて楽しく、惹き込まれました。
もちろん神作品です‼️

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