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表題作恋の恥はかき捨て

渡良瀬創
大学生,寮の同室者
杉山琳央
大学生,寮の同室者

その他の収録作品

  • 恋の恥を上塗り(書き下ろし)
  • 恋の恥は大歓迎

あらすじ

周りから王子様キャラといわれる琳央には誰にも言えない秘密の願望があった。
それをよりにもよって、妄想相手の渡良瀬に知られてしまい……?

作品情報

作品名
恋の恥はかき捨て
著者
月村奎 
イラスト
左京亜也 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784403525209
4.1

(160)

(67)

萌々

(56)

(28)

中立

(7)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
25
得点
650
評価数
160
平均
4.1 / 5
神率
41.9%

レビュー投稿数25

うまくいきすぎな感じはする

 ちょっとだけSっ気のある攻めとちょっとだけMっ気のある受けのお話。

 たまたま寮で二人が同室になり、受けが二段ベッドの下の段である攻めのベッドで道具を使って自慰をしていたところ、休講になって帰って来た攻めに見られてしまいます。この時点で受けは攻めに気がありますが、知られたのは特殊性癖のことだけで攻めへの気持ちには気づかれていません。
 攻めは引かなかったばかりか、視姦プレイに付き合ってくれるようになります。プレイの後はすぐに部屋からいなくなる攻めが本当は我慢してつきあってくれているんだろうと受けは思っていて、「どう言えばおまえを傷つけずに済むのか、悩んだんだが」と攻めに話を切り出されて、ついにプレイにつきあえなくなったのだろうと思い込み、攻めの話を遮って「恋人ができそうなんだ」と返事をします。
 実際は恋人はおらず、専門の出会いサイト知り合ったS気質の男性とホテルに行きますが、それ用の道具を目の当たりにして恐怖心のほうが勝り、シャツにパンツという姿でバッグを手にホテルを飛び出します。そのままの姿では帰れないため、攻めに電話して着替えを持ってきてもらうことになり、事情を説明するために攻めへの気持ちを告白し、実は攻めも同じ気持ちだったと聞かされます。

 特殊性癖持ちの主人公の肩身の狭さや人に知られたらと臆病になる気持ちにはすごく切なさを感じましたが、元々ノンケで女子とつきあったこともある攻めが、同性の道具を使った自慰を目撃しSスイッチが入ってしまったところは、うまくいきすぎなように思いました。

 第二章ではつきあってからの話が受け視点で綴られていますが、本文にも書いてあるように、「同じ道をぐるぐる回っている話」なので、できれば当て馬が出てくるなど別のパターンの話が読みたかったです。

 誰に対しても面倒見のいい攻めも王子様キャラの受けも好感の持てるキャラでしたが、特殊性癖に関する話が大部分を占めているので、キャラに魅力を感じるエピソードは少なかったように思います。
 攻めが偶然、受けの自慰を目撃することがなければ、受けに恋愛感情を抱くこともなかったように思えました。

 あと、「どう言えばおまえを傷つけずに済むのか、悩んだんだが」という台詞は、告白しようとしている人の台詞としてはかなり不自然で、ちょっと無理があるように思いました。受けを勘違いさせるためのものだとすぐに予想もできるので、できれば読者も感情が揺さぶられるような形で勘違いさせてほしかったです。

0

相性ばっちり

容姿も振る舞いも王子様みたいだけれど
実は拗らせた性癖を抱えている琳央と、
ナチュラルに優しくて面倒見がいいけれど
実はその内側にはSっ気を秘めている渡良瀬。
そんなふたりのギャップがとにかく最高で
すれ違って噛み合わないやり取りにも萌えがぎっしりでした。

ただの「寮のルームメイト」だったその関係が思わぬカタチで変わることになり、
お互いに相手の気持ちを勘違いしつつも距離が近付いていく様子にドキドキ。
言葉足らずだしコミュニケーション不足なふたりなので、遠回りしている感じではありますが
それもまたスパイスとなって彼らの恋を加速させていたのかなと思います。

そして。自分自身の性癖に悩み、何かと後ろ向きになりがちな琳央を丸ごと包みこんで愛してくれる渡良瀬が、
ひとたびスイッチが入るとオス全開になるのがたまらなく良かった…!
どの場面を切り取っても彼らの相性はばっちりで、出会えて良かったふたりだなーとしみじみ思ってしまうようなお話でした。

1

No Title

世間的には王子様キャラの受けと、デカくて寡黙で世話焼き!?な攻めのお話。ルームメイトから恋人になります。口数は少ないから誤解をうんだりするのですが、優しくて思いやりのある攻めに惹かれました!
少々残念だったのは先の読める展開だったこと。それから受けの願望である"自分より大きな体格の男に半ば強引に抱かれたい"というものを活かせてなかったように思います。体格差を強調するような、もっと大胆な描写が見たかったです。

1

No Title

月村さんが書く後ろ向き受けちゃんにちょっと意地悪な攻めが大好きなんですがまさにドンピシャでした。琳央全然変態じゃないよね。かわいいぞ!!2人とも言葉が足らなさすぎてすれ違うけど拗れもせず平和なものでした。平和なお話好きです、2人だけでわちゃわちゃしてるイラストがめちゃくちゃ綺麗でとっても合ってて良かったなぁ。

1

妄想癖のあるドM、反省する。

心にドMを飼っているお姉さんいませんか?
モブレやSM調教物にハマってしまっているあなた!
そう私です!
腐りきってしまったその心に、デコピンを喰らわせられた気分になりました。

童貞処女が妄想拗らせてる、そんな受ちゃんが主人公。
豊かな妄想力と、変なネガティブ。あと無駄な行動力ね。
自分見てるみたいで凄い恥ずかしくなっちゃう腐女子も多いハズ!
そしてドMな妄想は妄想でしかなく、痛い目見ちゃうところにね、何かもう、あーぁぁぁ!!!となりました。
えっちは好きな人じゃないとダメなんだよね。
ましてSMなんて信頼してるめっちゃ好きな人じゃないと気持ち良くなるわけないのよねー。
っていう初歩的なところを反省させられました。

つまりね、痛いのとか恥ずかしいの喜んでる受ちゃんは、
攻様のことをめっちゃ愛しちゃってるってことなんだよ!‼︎
ってことを踏まえてドMに浸りましょう。フヘヘ。

2

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