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熱砂の黒鷹と約束のつがい

nessa no kurotaka to yakusoku no tsugai

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表題作熱砂の黒鷹と約束のつがい

ヴィルベルト,最強にして最も危険な鷹族
ナダ,21歳,鷹匠

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

鷹匠は国のために戦う鷹族に我が身を与え、彼らを癒やす。
そんな自分の運命を嘆くナダは、最強にして最も危険な鷹族・ヴィルベルトの番に選ばれてしまう。
だが、ヴィルベルトは戦いの後、鷹匠の躰と癒やしを欲して劣情に駆られても、ナダを求めてはこない。慮ってくれているのか、気に入られていないのか。
消耗したまま戦いに出たヴィルベルトは命を落としかけて…。ナダは思いきって、数日間まぐわい続ける「巣籠もり」で彼を癒やそうとするも、必要ないと突き放され!?

作品情報

作品名
熱砂の黒鷹と約束のつがい
著者
中原一也 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
電子発売日
ISBN
9784773060720
4.2

(104)

(55)

萌々

(31)

(12)

中立

(4)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
15
得点
439
評価数
104
平均
4.2 / 5
神率
52.9%

レビュー投稿数15

やはり人外は苦手なのか

中原さんの作品なのと評価を見て読んでみました。
結論としては、やはり私には響かなかったかなという。人外はそうでもなかったですが、受けの少年さがね。

物語は他の方も書かれているように、受けの少年の成長(攻めへの想いも含めて)があり、おもしろいと思います。
展開にある要素は工夫されていて、鷹匠と鷹族の関係性とか、戦いによる消耗の癒し効果とか、面白いです。少年の昔の記憶のオチもうまく回収されていました。

ただ萌えない(苦笑)
多分、攻めにも受けにも感情移入しにくかったからかなと思います。好きな方にはたまらんかも!

0

全てを知った上で読み返したくなる!

中原さんの動物擬人化!v
や、擬人化とは違うんですかね。
半擬人化とでも申しましょうか。

今回も
その種族の特徴や生体を上手く取り込んで、
素晴らしいファンタジーに
仕上がっております!

鷹と鷹匠の関係を
とても上手く、
そしてBLチックに取り込んであります!
その辺の発想が中原さんらしい!

今回は鷹ということで、
素敵な大きな羽が沢山出てくるのですが、
羽フェチとしては
わくわくどきどきでありましたv

物語のシュチエーションも素敵なのですが、
今回『も』ストーリーも面白い!
謎と戦闘とエロス!
そして心の葛藤と深く静かな愛情!

前半はその謎と葛藤に、
甘さは控えめなのですが、
後半に謎が解け始めると、
なんだかもう途端に甘くなってきます!

私的には、
前半の甘さ不足がちょっと辛かった!
その分後半がスッキリですv

そして今回も脇の仲間たち大活躍!
ここも中原さん!

前半の甘さ不足に、
評価は「萌☓2」なんですが、
全てを知った上で
何度も読み返したくなる一冊です。

最後に忘れてはいけない巻末のSS。
これはなかなか辛いです!
でも、この物語としては
そういうのもあるのだろうなと納得。
地雷になる人もいるかもなので、ご注意を。

0

謎と矛盾と主人公の成長と達成感!でも短編に引きずられる中原ワールド

架空のお話なのに砂漠と太陽の過酷さ、砂丘の美しさ、攻めたちのたくましさ美しさが迫ります。

鷹匠殺しの真相、蛇使いと毒蛇と襲えない鳥人の謎、誰からも番に指名されない主人公受け。

攻めと受けとの関係の変化や受けの成長に萌えと達成感を覚えます。

国を護るための鷹匠と鳥人の関係、一見怖い気もしますがお互い唯一無二の存在で。でもそこには矛盾と苦しみも存在して。

サラサラ、サラサラと主人公の足元にたまる砂がだんだん攻めの羽根に変わっていく描写、何度も出てきて印象的でした。

謎を解明し汚名をそそぎ矛盾をただす。
二人も結ばれ敵も力を無くしめでたしめでたしだったのですが…。

あとがきの後の短編に余韻が持っていかれました。
これは辛い。
そうなんですよ、これこそが結局国を護るためにどうにもならない矛盾というか犠牲というか。
このペアの場合まるである意味正妻公認の妾というか性欲受け止め係というか。
眼の前で事後ともに妻の手料理を食べて夫婦円満を見せつけられ、牽制され。

鳥と人間の世界観で社会の矛盾と苦しむ犠牲者を忘れさせない短編でした。やはり中原さんですね。

そして奈良さんの素晴らしいイラスト!
読み応えのあるお話ときっちり描かれたイラストの組み合わせに満足です。

0

攻めがステキ

読み始めてすぐに受けの初恋相手の予想はついてしまう。
番に選ばれなかった理由も予想通り。
設定はお約束通りですが、問題はありません。

受けのウジウジしすぎなところはちょっと鬱陶しかった。小鳥に励まされる?デ◯ズ◯ープリンセスかよ? 笑

とにかく攻めがステキ❤️惚れてまう。
だから、私の受けへのイライラは嫉妬かもしれない。何一つ残念なところがない。
完璧なキングオブ攻めだったんですよね。
セクシーでカッコいい。

奈良先生の絵が、これまた最高だった!

0

五感を目覚めさせる鮮やかな物語

圧倒的な色鮮やかさで立ち現れる物語に引き込まれました

伝説の鳥の翼、柘榴の果汁、滴る血の官能的な深紅の残像が目に灼きつく
砂漠の熱風と異形の者との交わりに肌や心がヒリヒリと痛む
激しい戦闘の羽ばたき、誓いの血の匂いと味

主であり贄という「飢え」を介した交わりの緊迫感と切実さで最後までストーリーを引っ張り、さりげない台詞や仕草の優しさを際立たせる手腕はお見事!

そして最後に明かされる秘密

文章、構成、吸引力とストーリーテリング!
デビュー20周年のベテラン先生の巧さを堪能してください

5

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