電子限定かきおろし付
愛が重い二人ですね!
人間愛と恋愛感情が噛み合わない状態での二人のやりとりがずっと続いて。
ミハイルはどうしてもヨハンの言う事が理解できないんですね。
家族、親子に憧れてたのかな?すごい溺愛なのに方向性が…。
ミハイルを守ろうとするヨハンと、守られようとしないミハイル。そんな二人へ忍び寄る政府の人間…。
吸血鬼ものといったらやっぱり、いつ仲間にしてくれるか問題が萌えどころですよね。
今作はその後の二人も読めて。長年の恨みを果たすヨハン、良かったね!気持ちは通じたのかな?
あの人間がまさかあんなふうになるなんて。
ひと味違う吸血鬼ものでした。
『羽賀くん』が大好きでこちらも購入しました。
安定の肉体美✨
攻めがイケメン
しかし残念ながらシチュエーションが私好みじゃなかったのであまり萌えられませんでした。内容は純粋に良いものだと思います。
ヨハンの気持ちがミーシャに通じなくて困ったり、逆に無自覚煽りに翻弄されるところが萌えでした。
さきした先生、恋病スキャンダル、羽賀くんは噛まれたいに続き3作目ですが、相手のことを好きすぎるキャラ、描写が多くてそこが大好きです。
オメガバ、エロ、吸血鬼…でもなんでも、BLのLの部分が見たいので、そこを重く描いて下さるのがうれしいです。
執着攻めでも、病みは苦手でして、愛ゆえに重い、という描き方が好きです。
ストーリーは吸血鬼と人間、義理の親子だから、という応酬が長く感じました。
そこへハインツが邪魔しに来て血まみれだったのが怖くて引いてしまいましたが。
そのハインツはヨハンを殺しかけ、ミーシャがヨハンを吸血鬼にして配偶者になるためのきっかけなのでしょうがないですねw
配偶者だから、と改めて愛の告白をするヨハンが男前でした。
前から読んでみたかったさきしたせんむ先生。
何の気もなくこの作品を選んでの初読みだったのですが…
失敗したかも……。
吸血鬼モノということで想像していたものとは違った世界で、そこは驚きをもって読みました。
期待を裏切られること自体は面白いんです。そうきたか!というわくわくと、先生の頭の中の引き出し力に感服する気持ちはある。
ただ、私が個人的にコミカル風味が好みじゃなくて。
時々デフォルメ絵/ちみっ子になってしまう所とか。そこが作品の抜け感になっている事はわかるのだけど。
そしてその感じがかなり終盤まで続くので、う〜ん…となったところで、急に血生臭さ発動で。
落差がありましたよね。
確かに、最終盤でのこういう血みどろな感じの方が私の好みだし、そこから息子とパパのラブがやっとこさ成立していくわけだけど。
急にホラー風味がぶち込まれる感。
ハインツの不気味さ。
ミハイルが急に殺戮していく感じ。
今度は流れが急で、ちょっと足元すくわれた…ノリきれなかった…
で、読み終わった後で作者様インタビュー読んだんです。
したら、見どころや「純愛、バイオレンス、エロティック、コメディすべてが濃縮還元された〜…」というの、完全その通り、描ききれてる!って思いました。
そうそう。濃縮還元なんだよね。
私の好みとは違ってたけど、先生の構成力・絵柄に圧倒された。
他の作品も読みます。
初作家さんです。
吸血鬼ものは大好きだし、ホラーやスプラッタも平気だしと興味を持った作品。
しかし一番の理由は……。
やっぱりミハイルのあの台詞でしょう!
すごい感性。なまじ真剣に言っているだけになんともシュール。
でも内容は決して軽くはなく種族や形の違う愛。
相手を思う故のままならないもどかしさ、そんな中でハインツに襲われるヨハンーー
人間の生を全うして欲しかったのに予期せぬ出来事で永遠に失うなんて耐えられない、
そんな極限の精神状態でついにミハイルはヨハンを自分と同じ吸血鬼にしてしまう。
気づいたから。二人の愛は同じものになっていた、と。
この流れ、好きです(意外な形でヨハンの願いが叶ったのも)。
余談ですが、人間を吸血鬼にする方法もテンプレはあるものの、
作家さんによってアレンジされるので、恐らくですがこの世界観では、
「人間に吸血鬼の血を飲ませる(血を混じらわせる)。生死は問わない。
ただし人間はバージン(処女か童貞)でないと吸血鬼にはなれない」
ヨハンが28歳童貞なのはだからなのかな? と思ったり。
一目惚れしてから15年間もよく我慢した!
執着攻めの鑑です!
初めてのシーンでのヨハンの涙にジーンときた。良かったね。
という訳で私の性癖に刺さったこちら、神評価です。
絵柄も好きな感じだし、他の作品も読んでみようと思います。