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表題作旦那様は恋人を拾う

桐一郎,27歳,呉服問屋「伊勢屋」の店主
六花,桐一郎に拾われ育ててもらった少年

その他の収録作品

  • 恋人は旦那様を叱る
  • 旦那様は恋人を愛でる
  • あとがき

あらすじ

十年前の雪の日、凍死寸前だった幼い六花は大店の若き店主・桐一郎に拾われる。 明らかに異国の血が混じっている珍しい六花の外見に奇異な目を向けることなく、桐一郎は六花を可愛がり、常に気にかけて慈しんでくれる。 そんな桐一郎にずっと仕えていたいと六花は願っているが、ある雪の夜、抱きしめられて寝ているときに体に異変が生じてしまい――。 書き下ろしも収録した新装版。

作品情報

作品名
旦那様は恋人を拾う
著者
間之あまの 
イラスト
花小蒔朔衣 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
旦那様は恋人を拾う
発売日
電子発売日
ISBN
9784344848528
4.1

(60)

(28)

萌々

(21)

(7)

中立

(1)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
10
得点
246
評価数
60
平均
4.1 / 5
神率
46.7%

レビュー投稿数10

めーっちゃくちゃ策士な執着攻め

2年半ぶりに読んだ間之さん作品。
(一時期すごく好きで熱心に読んでたけど、一度撃沈して以来遠ざかっていました)

はぁ、やっぱりめちゃくちゃ攻めが溺愛してるなぁ……溺愛ものっていったらやっぱり間之さんだなぁ……と思いながら読みましたが、いまいち萌えないというか途中から冷めてしまいました。
攻めのあまりの策士ぶりに。

めーっっちゃくちゃく執着系なんだけど、超〜涼しい顔してそんな魂胆を1mmも覗かせない。
受けがなにやっても全て先回りしてるし、外堀内堀着々と埋めつつ、鷹揚に構えてる。
あまりの計算高さというか、穏やかな顔して自分の望む方向へ周囲含めて動かしている感じに空恐ろしいというか、あまりに完璧すぎて怖いな……と。
(注:私の好みは腹芸ができないバカわんこです。)

でも「存分におあがり」はエロかったし、六花不在時にはかなりのポンコツだったと暴露されるシーンは一瞬心が浮き立ちましたが(ポンコツ攻めが好きなので)、でも苑子の件で……と周囲を騙してる様子に、はぁ〜怖!この人絶対に敵に回したくないわ!!と背筋がひんやり……。
完璧な攻めのポンコツさに愛おしさと萌えを感じる私からすると、この作品の攻め桐一郎はあまりにも隙が無さ過ぎました。


堀川子爵登場時は、ぜったいこいつ胡散臭いやつ!!と警戒してたけど、まさかの……。

0

タイトル通り、拾いました

呉服屋の店主の桐一郎と、桐一郎に拾われた六花のお話です。

六花がすごく健気で私はすごく好きだなぁと思いながら読んでいました。
桐一郎への気持ちを自覚して、でもだからといって自分と桐一郎がどうなれるかなんて一切考えず
家を出ようとするのですがー…。

一旦はこのままハッピーエンドに向かうと思いきや
まさかの展開で辛い…って思ったんですけど、さすがは旦那様でした。
そして六花の努力もすごく偉いなって思いました。


六花の生い立ちや、桐一郎に出会うまでのお話も書かれており
辛い部分も多かったけど、基本的には桐一郎が溺愛してるのがこちらに伝わってくるので
私は辛くとも最後まで読むことができました(*´ω`*)

読めば読むほど読んでよかったと思える作品だったし、
これからも読み返して何回も読むだろうなぁと思った作品でした(*´ω`*)

0

旦那様には敵わない!

大好きで何度も読み返す作品です。書き下ろし目当てで新装版も読んでみました。

あとがきによるとデビュー作だったのですね。なんという完成度!確かに間之さんの王道なお話ですよね。
何度読んでも泣けます。

箱庭ろまんすを読んだ時にこのお話に似てるなと思ったら同じ世界観なのですね。

旦那様には敵わない!ですね。

読むたびに泣いてときめいて。
計算高い策士攻めと不憫健気受け。
間之さんの中でも一番を争うくらいの策士攻めではないでしょうか。

六花に自覚と自信を持たせる桐一郎。
頭脳明晰才色兼備の若き呉服店の旦那様。
あのままの六花では一生一緒にいられなかったかもしれませんね。
一度離れて立派に自分の世界と自信を持ち意見を言えるようになって。

もう読んでてほとんど泣いてました。
六花の桐一郎を想う切なさ、桐一郎の大きな愛情。
確かに先に企てを六花に教える訳にはいきませんでしたよね。

書き下ろしは桜二郎のお話かな?
まさか生まれたての弟に嫉妬するなんて!
だけど実は六花も桜二郎を抱っこする理由は…。
意外と六花に対しては心の狭い桐一郎なのですね。

また数年後に読み返して泣くでしょう。

1

安心して読める溺愛攻めがツボ!

甘くて優しい、あまの先生らしい安心する1冊。
旦那様の溺愛ぶりが堪らないのです…!
ただ甘いだけではないのが作品の魅力かなと思っています。
六花が旦那様に支えられ自分でも努力し世界を広げていく、そんな成長を見せてくれるのが良い。
可愛くて健気な六花……溺愛してしまう旦那様の気持ちが良くわかります。

精通のシーンがある貴重な年上攻め。
溺愛で優しいし穏やかな物腰が印象的な旦那様なんですが、ちょっと酒の席とかで腹割って話してみたいタイプですね。
精通から指入れ、そして……じっくり焦らず六花を仕込んでいくその手腕こそが旦那様の本性な気がして…ドキドキ…優しい攻めがガツガツしてるの、とてもいいですね!

個人的にすごく好きな攻めで、穏和で柔らかい感じなのにどっしり構えてくれていて、やることはやる!というヘタレていない主導権握ったままの旦那様…大変おいしゅうございました。
腹黒というか意地悪なところもあって、優しい言葉責めで良かったです!!!
ツボでした

5

かなりの執着よね

こちらの作品は間之あまの先生のデビュー作の新装版だそうですが、既に作風が確立されている事に驚きました。

旧版が入手困難で再販のリクエストがあり実現したそうですが、それが分かるくらい間之先生らしい甘くて優しいお話でした。

ちょっと読んでいると桐一郎の企みとか六花の誤解とかは何となく分かってしまうものの、跡継ぎ問題とかをどうやって解決して行くのかが気になって最後まで楽しく読めました。

お気に入りのエピソードは「伊勢屋」を飛び出した後の六花の頑張りでした。自立して逞しくなって行く様子が面白くて、皆が幸せになる為に考えて行動する六花が眩しかったです。

かなりの策士で執着が強い桐一郎でしたが、手を貸せば簡単に解決しそうな問題だったのに、六花を信じて成長を待ったりと懐の広い一面もありました。

六花の亡くなった祖母や一部の酷い客は居ましたが、六花と近しい人達が皆良い人ばかりだったので読後感がとても良かったです。

3

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