こんなファンタジーBLを、待ってたんだ。

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表題作夜明けの唄 1

アルトノウル,10歳→18歳,エルヴァに懐く村の少年
エルヴァ,18歳→26歳,海の化け物と闘う巫子

あらすじ

圧倒的な筆力をたずさえた、
新鋭・ユノイチカのデビューコミックス!黒い海からくる化け物と闘うたび、
命が蝕まれてゆく戦巫子のエルヴァ。それを知った少年アルトは憤り、
エルヴァが救われる術を探しながら、そばにいることを誓う。そうして8年ーー。
アルトは精悍な青年へと成長した。
ともに過ごす日々で降りつもった恋心を、そっと胸にしまったまま…。一方、数年の命と思われたエルヴァは、
何故かアルトと過ごすうちに回復の兆しをみせていて…?健気に恋する忠犬ワンコと、無愛想な愛し下手が紡ぐ
ファンタジー・救済ロマンス、第1巻。「ずっと貴方のそばにいます」
「…残酷なガキだ」

作品情報

作品名
夜明けの唄 1
著者
ユノイチカ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
シュークリーム
レーベル
from RED
シリーズ
夜明けの唄
発売日
電子発売日
ISBN
9784910526041
4.6

(712)

(565)

萌々

(79)

(32)

中立

(13)

趣味じゃない

(23)

レビュー数
74
得点
3250
評価数
712
平均
4.6 / 5
神率
79.4%

レビュー投稿数74

美しい作画と先が気になる展開!!

海に囲まれた島で夜な夜な押し寄せる黒海からの侵入を防ぐため【覡】と呼ばれる戦巫女が戦う、というファンタジーのお話。

まず、デビュー作とは思えないほど最初から絵が綺麗です。そして独自のストーリー展開で次から次へと先が気になる設定でした。

覡であるエルヴァ様の自らの悲しい運命を受け入れながらも、島を守ろうと戦う姿に心打たれます。エルヴァ様に助けてもらった島の少年アルトが仕えるようになりエルヴァ様に変化が出てくる表現に驚きました。

エルヴァ様が戦う姿は見ていて苦しいのですが、アルトとの触れ合いが大型犬を見守るようで見ていて癒されます。そして、子どもだと思っていたアルトがエルヴァ様を主人としてでなく好きな人、と意識しだしてから少しづつ淡いBL要素も出てきます。

これからの展開を見守りたいです。

0

ファンタジー作品がいけるなら是非!

エッロエロじゃないとダメだったり、男同士の葛藤等リアルを追求した作品が読みたい、という人以外の、ファンタジー好きな人だったら間違いなくお勧めできる作品の一つです。
緻密に設定された壮大な大冒険…とはいいません。でも、最近流行りのなろう作品に代表される【なんちゃってファンタジー】とは一線を画す作品です。世界設定はとても練りこんであります。ストーリー展開に変な癖や無理やり感もなく、絵柄もあわさって、スーっと作品の世界観に吸い込まれていけるとおもいます。
二人の関係がじれったい、というのはお許しください。巻数が進むごとに少しずつ、でも、確実に関係が変わってゆきます。それもまたよい。
早くストーリーが進んでほしい、けど、でもずっと作品が続いてほしい、そんなジレンマに陥る、イケズな気持ちにさせる作品です。

0

恋愛ものとして、もう少し。

1話を初めて読んだときは、かなりワクワクしました。
牧歌的な世界観に、不気味な黒い海、剣を振るって孤独に戦う美しき覡様。
10歳のアルトの明るさと逞しさが、閉塞していたエルヴァの運命を変え始める……!

が、私は2話でちょっと躓いてしまいました。
前よりは確かに成長したけど、せいぜい15歳ぐらいにしか見えないエルヴァ。年齢的には26歳とはいえ、恋愛のれの字も考えたことがなさそう。
一方で、いかにも大型ワンコ攻め!って感じに成長して、「すき、かわいい、キスしたい」になっているアルト。
この二人が恋愛するのって、なんか想像がつかない……。
というか、10歳で社会から隔絶され、13歳から身体の成長が阻害されているというエルヴァの身の上を考えると、年上なんだから合法!とは思えなくて、複雑です。

さらに、修道院のくだりから謎解きモードになってきて、あ、そっちに行くんだ?と……。
個人的には、ファンタジーものとしてのストーリーを深掘りするよりも、二人の恋が育っていく過程に重心をおいて見せてほしかった。

アルトがエルヴァを救いたい純粋な気持ちで頑張っていることも、二人の絆がほんとうに強いのもわかるんだけど、ちょっと自分の中ではいろんなことがしっくり来なくて、そこまではハマりきれない1巻でした。

0

1巻までの感想です。

作品にいまいち、のめり込めず盛り上がりにかけました。
以下感想。好みの問題なので悪しからず。

とりあえずストーリーのみの感想を言わせて貰うと、世界観は今までにない斬新な切り口で凄く良かったです。
ただ、その壮大な世界観に自分は着いて行けませんでした。
苦手とかでは無いです。慣れない世界観で、初っ端から謎(伏線)を書き散らばされて、理解が追いつかなかったです。冒険譚ではなく、歴史書を読んでいる感じで、サビのない音楽を聴いているようなモヤモヤがずっと心のどこかにありました。
会話文や物語の展開も少し分かりにくかったです。今まで1から10を数えていたのに、急に30に飛ばされた気分、こういうのがちょくちょくありました。
また、物語の鍵って黒い海だと思うんですけど、その危険さがあまり分からなかったのも痛手でした。
これがナイフを持った殺人鬼とか、蜂の大軍、幽霊とかの現実に既に存在していて、危険だと認識出来る物 でしたら分かるのですが、黒い海というのがピンと来ませんでした。これ、島の住人が黒い海の飛沫に当たって火傷に犯されてる描写がありましたが、アルトはケロってしていますし、エルヴァ様も危険な状態にあっている描写が無かったので、いまいち分からないんですよね。
海の影響で住人が死ぬなどの犠牲にあえばスリルが味わえたのかもですが、物語は終始アルト視点だったので、本当は物語に語られていない場所で誰かが犠牲になっていたり、エルヴァ様も苦労していたりしたのかもしれない。けれど、序盤でそれが感じられなかったのでいまいちのめり込めずな状況でした。
でも後半の海が罪人に憑依?する部分は衝撃的で凄く良かったです。この辺りから熱が入りました。
元々ファンタジーでスリルのある作品ではなく、世界の奇妙さを描いていく、をテーマにした作品なのかもしれないので、謎が多いのと序奏を長くする前提だったのかも知れませんが、BLを置いて世界の謎に興味があるわけでもなかったので、自分には合わなかった感じです。

多分これ、アルト視点じゃなくてエルヴァ視点なら、黒い海と戦う恐怖とか、墨子の拡がった手で相手に触れる感動とかが味わえたと思うんですが、、(自分ならって事なので今の作品を一概に否定している訳では無いです)
なので本当に好みの問題です。序盤で登場キャラや世界観に、のめり込めない状態で謎を提示されていたのでモヤモヤしていただけです。それが醍醐味なのかもしれないですが。

でも、絵はめちゃめちゃに上手くてビックリしましたし、世界観の作り込み具合は凄く良かったので、今後楽しみです。

1

骨太なストーリーに魅了される

こちらの作品がユノイチカ先生のデビューコミックスと聞いて驚いています。
前評判と煽り文が絶賛の嵐だったので、4巻が出るタイミングで一気に読んでみようかと手に取ったのですが…
ああー、もっと早くに読めば良かった…!!評判の良さも納得の1冊目でした!
ファンタジー好きにはたまらない世界観と、美しい画、序盤からぐいぐいと惹き付けられるストーリー、そしてボーイミーツボーイ。
すごい作品を手に取ってしまった。そんな感覚です。
描き手が描きたいものが詰まっているように感じました。好きです。

憂いを帯びた空気纏い、死と隣り合わせの孤独を抱えて1人で生きる強く美しい戦巫子。
そんな孤独な彼に寄り添いながら慕い支える太陽のような人。
骨太なストーリー設定の中でめぐり逢い、いつしか寄り添い合うように暮らす2人の関係性が非常に良いです。
BL的な萌えというよりボーイミーツボーイな雰囲気ではありますが、こちらの作品に関しては性急に関係性が変化するよりはじっくりと読めた方がいいなと感じましたね。個人的にはちょうど良いバランスでした。

この壮大な世界観を読みやすく描くのは本当に難しいのではないかなと思うのですけれど、メイン2人だけではなくエルヴァが守っている村の住民たちの暮らしぶりが垣間見えたり、各地で民を守る他の覡様の存在だったり…どんな世界なのかが分かりやすく、なおかつ自然にまとめて描くのが本当にお上手だと思います。惹き込まれます。
キャラクターは魅力的。謎めいた世界観も引きの部分も興味がそそられる。
大変読み応えのある素晴らしいファンタジー作品でした。
続刊を読むのが今から楽しみです。

0

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