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表題作スリーピングデッド 上

(仮)佐田聖二
30歳,ゾンビになってしまった高校教諭
(仮)間宮(沢尻)冬邪
30歳,研究者

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

鬼才・朝田ねむいが描く本格ゾンビBL…!!
【高校教諭×マッドサイエンティスト】

真面目で爽やかな佐田は、同僚や生徒から人気の高校教諭。
ある日、放課後の見回りをしていると、
そこには女子生徒に刃物で襲いかかる怪しい人影が。
咄嗟に逃げようとするも間に合わず、
佐田は命を落としてしまう。
しかし、冷たい台の上で佐田は目を覚ましたのであった……。

作品情報

作品名
スリーピングデッド 上
著者
朝田ねむい 
媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Canna Comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784829686553
4.4

(211)

(148)

萌々

(32)

(21)

中立

(2)

趣味じゃない

(8)

レビュー数
33
得点
933
評価数
211
平均
4.4 / 5
神率
70.1%

レビュー投稿数33

仄暗い、行き先がわからない危うさ

血とかスプラッタ系の描写が出ます。
苦手な方はご注意を!

高校教師の佐田が殺され、間宮という男に拾われるところからこの話は進み出します。
結構拷問シーンもあるので、読み進めるのはしんどいかもしれません。
ただ、朝田先生の作風だからか、私はするする読めました。なんかさっぱりしているんですよね。

佐田は気が触れてもおかしくないと思いますが、戸惑いつつ現状を受け入れていきます。
そこがまずおかしい笑。
ビジュアルがめちゃくちゃ綺麗でかっこいいのが印象に残ってます。

間宮は理屈っぽくて捻くれていますが、佐田の言葉に動揺したり、殺しの直前に震えたりと、人間らしさも垣間見れます。
すごい年齢が離れてるかと思いきや、、、。
きっと考え悩み苦しむことが多いせいなのでしょうね。

徐々に佐田が間宮について知ることになり、ふたりの関係性も少しずつ変わっていきます。

ふたりがどうなるか、下巻まで見届けてほしいです。

0

下巻を信じて読んで!

ずっと気になっていたけど、手を出せずにいた作品。
あの“おじいさん?”に見える登場人物が謎すぎて……でも!
下巻のレビューがすごすぎて、ついに購入しました。

結果、めちゃくちゃよかった!!!!
読み終わってから、ずっと頭の中をぐるぐる回ってる。
すごいよ朝田先生!!!!!!!

まず、主人公・佐田くんのビジュアルが美しすぎる!
品がある!好青年!最高!!!
ここから始まる怒涛の展開……
「え?」「え?」「え???」とページが止まりません!!

描写は、なかなか痛かったりグロかったりします。
でも、普段そういうのが苦手な私でも読めました。
なぜかというと、世界観に引き込まれたから!!
ストーリーが圧倒的に強いから!!!

まるで佐田くんと一緒に、
間宮さんのマッドサイエンスな世界に迷い込んだような感覚。

恋とか愛とか、そういう気配もほんのりあります。
でも、上巻はまず“世界に沈む”巻。
そして……下巻が!!!本当にすごいから!!!

信じて、読んでください!!!

0

ホラー

ホラー映画だったら有り得る設定なのかもしれないんですが、そうはいっても最後にはほっこりさせられるBLなんでしょ、とか思って読むと手痛いしっぺ返しを喰らうかもしれません。

ハンサムで性格もいい高校教師、佐田先生。生徒の見回りをしていたら襲われて殺されてしまう。
しかし変な科学者にカビで生き返らせられて、ゾンビ化。人間の死肉しか食料はない。そのために人を。。

そう、最初から割とスプラッターなので、苦手な方は避けられた方が良いかと思います。
私は薄目を開けながら最後まで読んでしまいましたが。。

0

私が朝田先生にハマったきっかけの本

ぶっちゃけると全然好みのキャラではないんです!(見た目)
なのにめっっっちゃくちゃ面白い!!!

私は、朝田先生の絵ってカラーはセンスがあって好きなんですけどモノクロのタッチがあまり好みではなくて、ストーリーはすごく気になりながらも長年手を出さずにきました。
最近、短編集で好みの不穏そうだし入門によさそうと思って手に取ったのがアイ、セイでした。
それが、好きな系統なはずなのにやっぱりキャラ萌えはなくて、多分そのせいもあってそんなに刺さらずだったので、あまり合わない作家さんなのかなーなんて思ってしまっていたんですが、ふとこのスリーピングデッドの1巻を読むことになり、あまりに面白くて興奮しながらレビューしています。
この作品を読んだおかげで既刊全部買いました。

朝田先生の絵って、個性がしっかりしていて骨太でバランス崩れなど起こさない安定した感じなので刺さる人にはものすごく刺さる絵柄だろうと思うんですが、キラキラ感皆無の無骨な線なので刺さらない人には刺さらない絵柄でもあると思うんですよね。
私みたいになんか好みの線じゃないなって躊躇している人がまだいるかもしれませんが、線の好みなだけで絵も漫画もお上手なので読んでいるうちに慣れてきて、私は今ではとても好きです!
絵がかっこいい、上手いって言ってる人の気持ちが分かりました。

自分がこの作品でドハマリしたからなんですけど、朝田入門にこそスリーピングデッドを読んでみてほしいな。(チャレンジャーなのを勧めてるかもしれないけど)
普通のBLではないし、内容も初心者向けではないんですが、この世界観とストーリー構成は唯一無二だと思う。
私は光属性のハピエン主義だ!という方は1巻の時点で怪しいのでやめておいたほうがいい気がしますが、黄昏とか闇とか…そっち系の一味癖のある作品が大好きだ!って人には推していきたいです。

1巻はBLじゃなくても面白い内容で、エロとは無縁ってくらいです。(性器を触るくらいはあるんだけど、別にエッチな雰囲気とかではないし、射精もしない。)
BLというより一般の面白い青年漫画に出会った時みたいな気分でわくわく読めました。
これがどんな展開でラブとエロ(あるのかな?)に転がるのか楽しみすぎます。

3

これが恋なのか?

まず上巻を読んだ直後の感想です。

とにかく面白いです。寝ても覚めてもスリーピングデッドのことばかり考える。“これが恋なのか?” 状態です。

ヤバい、良い、設定からして良い、とにかく良い、ページから血の臭いがして来る、関係性が良い、段々と攻めの顔になってくる佐田先生良すぎる、と心の中で悶絶しながら読み進めてあっという間に最後のページとなりました。

会話の呼吸とその場の空気の見せ方と言うのでしょうか。間の取り方が絶妙に素晴らしいです。
相手が相手を見るコマのアングルが映像的でとても印象に残ります。例えばp92、庭でサルと戯れる佐田を家の側から見る間宮のコマや、p146、車の中、外からの光に照らされた二人の横顔が並ぶコマなど。このコマでは間宮からは佐田の横顔が逆光となって見えているだろうことを想像すると、このシーンに漂う緊張感が強調されるように感じます。

個人的に好きな台詞は、大島の件の夜に間宮が言った「あそこは生体用だ 死体は納屋で処理する」です。
間宮は佐田を起こすにあたって納屋には運ばなかった。つまり、佐田は一度死んだ側の人間ですが、間宮にとって明らかに佐田は死体ではなかったんだなと。“死んだ” というのは過去形であって、それは佐田が “死体” であることとは同義ではなく、生体として、生者として扱う。そんなところに間宮の想いというか執念を感じました。

佐田の「韻を踏んでるな」も好きです。そこにひそませられた伏線もありつつ、佐田の人となりが表れた台詞だなと思います。

この作品、とにかく面白すぎます。現在進行形で追っていらした方々は、この二人が今後どのようにその関係性を変化させていくのか、それこそ続きが気になって気になって仕方が無かったことでしょう。
今これからすぐに下巻を読むことができる幸せを深く噛み締めています。

2

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