【電子限定おまけ付き】【イラスト付き】
細かなことは他の方が書かれているので、大雑把な感想だけ。
先ず、ミランの言葉遣いが最後まで硬すぎて、せっかくの結ばれるシーンもあまり萌えがなく...
あと、これは人によりけりなのですが、ミランをずっと運命の番と信じていたはずのマックスが、実はとっくに他の誰かと経験ありなのが違和感ありまくりでした。(お前はもしやまだ純潔のままなのか?とミランに尋ねていた)
途中からミランに気持ちを寄せていたとかなら良いのですが、執着攻め好きな私としては、運命の番と思っていながら他でもやっちゃうタイプ苦手で萌えなかったです。
一瞬、間違った運命のつがいを受け入れちゃう攻め様、減点ですw スパダリ系の攻めが犯していい過ちの種類は少なく、受けに対する処遇の誤りについては大減点かと。その一方、受けが大活躍してボロボロになりながらも運命を切り開きます。ストーリーとしては申し分なく楽しく読めましたが、運命のつがいという設定があるのに、絆の絶対性を崩してしまうと、味のしない果実を嚙んだようで、期待した甘さや余韻が舌に残らない。BLとしての様式美を外していると、若干もやっとするのでした。森狼の存在等、自然の驚異を感じる世界観はとても良かったです。
戸田環紀先生の作品を読むのは「君の瞳に愛をささやく」に次いで2冊目になります。
今作はファンタジー色が強い作品だったと思いました。特に終盤です。
まずイラストが大好きな円之屋穂積先生だったのと、あらすじの「予言通りマックスと同じ紋様を持つ女性が現れ」で私の性癖に突き刺さって来たのです。
これ絶対に切ない展開だろうと確信しました。そして確かにそれを裏切らない展開でした。
切ない展開ながらもマックスとミランの出会いの様子やマックスのミランへの執着から、彼等が本当はどんな関係かを読者が嗅ぎ取れる様になってるのがとても秀逸でした。
ではあらすじにあったあの女性は何なのか?は、これも全く想像した通りでした。
それならどうしてマックスは彼女を番だと思ってしまったのかは、後に種明かしがされてなるほどと思ったのです。
ミランにマックスと同じ紋様が無いのに、ミランを思うマックスの気持ちに萌えたし、嫉妬に駆られながらもマックスを一途に思い護ろうとするミランにも萌えました。
じゃあどうして神評価じゃなくて、萌2に留まってしまったのか…それは黒幕のマックスに対する怒りがこじ付けに思えてしまったからです。
最後まで誰が黒幕か?誰もが裏切り者に思えて最後まで飽きずに読めました。
でもその為に黒幕の存在が取って付けたように思えてしょうがありませんでした。
人狼達の世界。
第二王子の攻めと騎士の受け。
幼い頃に王子と知らずに出会い親交を深めて、真実を知ってからは臣下として忠誠を尽くしてきた関係。
お互いに立場をわきまえていて主従としての距離感がもどかしい。
受けの忠誠が健気で一途で素敵だった。
攻めを守るのが受けの役目だとわかっていても守りたいし、庇ってしまう攻めの苦悩のシーンも良かった。
あと受けが大怪我をする度に傍らで手を握って泣いている攻めも萌える。
初めて出会った幼い二人が思わず耳と尻尾を出しちゃうエピソードも可愛かった。
ストーリーも面白かった。
人々の暮らしが発展して、国同士の争いが生まれて
大きな戦争を終えた後の話で、攻めは平和的な終戦の立役者なんだけど
その戦争がもたらした様々な被害が回り回って攻めを苦しめる結果になっていく展開が印象的だった。
戸田さんはブラジル在住のBL小説家です。前回のアーティスト×ディーラー(車の)のお話がとても良かったので、いつか南米の異国情緒あふれるリアルな作品を書いて頂きたいなと勝手に思ってます。
今回はガラリと変わって、獣人の王族×近衛騎士の話。ファンタジーで主従関係+幼馴染みでもあったということで様々な萌えが詰まってます。現王の第二位継承者の攻めが性悪な第一位継承者の兄サイドからたびたび命を狙われる設定で兄の回し者の裏切り者は誰か?というのがファンタジーだけど途中からのサスペンス要素になります。
人狼ものは妊娠設定がなければ嫌いではないですが、今回はラスト以外ではあまり設定が生かされてないというか人狼である必要性をあまり感じなかったので、もう少しシンプルに受けの切ない片想い+中世欧風ファンタジー&ミステリーでもよかったかな?と思います。
受けは挿絵も美しくエロく、攻めに守られるより攻めを守りたいという強い美形タイプなのが良かったです。攻めはカッコいいですが、最初は予言?に従って女性の番と生活を共にして(体の関係はない)受けを傷つけていたのが罪だなあと思いました。
まだ作品数は少ないのでこれからが楽しみな作家様です。
