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表題作愛追うふたり

高砂一樹,19歳,大学
住吉圭吾,20歳,フリーター

あらすじ

俺が圭吾くんの家族になる

母親がママ活をしていると知った高砂一樹は相手の青年・住吉圭吾に会いにいく。
母と会わないでくれと頼むが、あっさり断られ、苦肉の策として自分ともママ活をしてくれと申し込む。
きれいな顔とミステリアスな雰囲気の圭吾だったが、予想外にやさしく無邪気な一面もあり、一樹はその人柄に惹かれていく。
そして圭吾が自分と同じくゲイであることを知り、思いきって誕生日に会う約束を取りつけるが、直前にキャンセルされてしまい――!?

愛を知る青年×愛が欲しい青年 切なくもやさしいピュアラブストーリー

作品情報

作品名
愛追うふたり
著者
仁嶋中道 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA(エンターブレイン)
レーベル
B's‐LOVEY COMICS
発売日
電子発売日
ISBN
9784047369740
4.6

(235)

(185)

萌々

(25)

(20)

中立

(2)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
18
得点
1087
評価数
235
平均
4.6 / 5
神率
78.7%

レビュー投稿数18

とても…とても良きお話し……読んで欲しいと心から思える1冊

朝からすごいデトックス…
心が洗われ、邪気が薄れるようなじんわりする読後感
また、掛け値なしに布教したい、と思える作品を読む事が出来ました


お話しはあらすじのみの確認で読みました
そしてあらすじのみで十分だったし前情報無しで読んで良かった、とも思えます
でも、あらすじのみを読んで嫌悪感や穿った想いを抱いてしまうのは早計では……と思ってしまう位良質なお話しがココにあります、知って欲しい…!

今回はネタバレなしでレビューをしますがあらすじ確認でイマイチ懐疑的な気持ちが払拭出来ない…でも気になる…!という方は是非、ネタバレありのレビューを参考にして、心が動いたら是非読んで欲しい!と心から思える作品です

ネタバレなしでもありでもたぶんきっと同じように、このお話しとこの2人に会えて良かったって思える気はします
それ位この作品自体に伝えたいと思うテーマに芯と強さがあり、しっかりと読者にまっすぐ届いてくる様な力のあるお話しです

様々な「ふたり」の愛のカタチを知ります
そしてその愛は同時に当然である訳ではない、という厳しさも思い知ります
だからこそ大事にする事、される事の為に「追っていく」事の強さに胸が熱くなります

追って、伝え、育み、、、そうして繰り返した時間の積み重ねがそれぞれの愛のカタチとなっていく

この170ページ弱の1冊でしっかりこの本から得るべき感情を貰えたように思います
きっと読み手それぞれにそんな求めていた感情が自然と湧くような作品

BLだけれどBLとして、というだけでなくとても良いお話しだな…と、多くの人に読んで貰いたいな…と心から思える作品に出会いました(*˘︶˘*).。.:*♡

0

それぞれの気持ちを知って

自分の母親のママ活現場を目撃してしまうという不穏な空気漂うところから始まりますが、話が進んでいくほどに一樹や圭吾、そして一樹母それぞれの気持ちがわかっていくので、最初と最後では全然印象が違うお話になっていました。

「母親がどうやら自分と同じ歳くらいの男と会っているらしい」その疑惑が本当なのか確かめるために一樹は動き出したけれど、あっさりとそれが事実だったと知ることになり…
その時の反応を見ても母とのこれまでの関係は良好なのが伝わってきたので、なぜ今は母とギクシャクしているのか?それがママ活とどう繋がっていくのだろうか?と疑問に思っていました。

でもその気になっていた部分は圭吾と一樹が「カズ活」として会ううちにきちんと知ることができるし、さらに母の深い愛情も感じられるのが素晴らしかったです。
そんな一樹たち親子の絆を前に明かされる圭吾と母との確執は切ないものがありましたが、そこからふたりの距離が近付く展開となるので最後にはほわっと満たされた気持ちになったのでした。

圭吾もこれまでたくさん大変なことがあったと思いますが、考えごとをしていたらそこに混ぜてって言ってくれるパートナーに出会えて本当に良かったね…!と感動。
家族のカタチはさまざまで、その関係も色々あって。彼らなりの幸せな場所に辿り着いてくれたらいいなと思いました。

1

生理的に無理

自分の母とママ活をしている男との恋???
生理的に無理

0

謎が解けていく快感と心温まる家族関係!!!

購入後、なんだかんだ一番高頻度なレベルで読み返してます。

一番初め、あらすじだけ読んで手に取ったときは、このビジュで援交?お母さんがすごくいそうな見た目だから生々しくてつらいなあ……と思っていたらどんでん返しのハッピーエンドでキャー良かった泣泣 みたいな。
ちょっと暗い冒頭から解決まで、きれいな展開で何度も読んじゃうんですよね、
基本、単巻モノは物足りなくなるからがっつり読みたいときはあまり選ばないんですけど、このお話は非常に満足度が高くてですね……

攻め、一樹くんが葛藤にさいなまれているのですがお母さんや圭吾とちゃんと向き合おうとしている姿勢。まず人としてかっこいいわ、うん。
静かに静かに圭吾くんに惹かれていく一樹くん、、、そんな彼をずっと見てたい私たち……

受け、圭吾くんは物語が進むにしたがってどんどんつらい境遇が明らかになってきて。最初は「こいつがタラシか……(ギロ」みたいな気分だったんですが、全くだます気ないし、仲直りの仲立ちして自分が欲しかった家族像を見たかっただけで……。
最後、種明かしして身を引こうとするところはこちらもぐーーーーっと胸が締まる思いでした。(こういう感覚を味わえるのもBLの醍醐味ですね……!)

最後はお母さんにも認められて、二人の幸せな将来が想像できる読後感の良い作品でした!
書いてたらまた読みたくなってきた……

1

凄いの一言

何気なく表紙がずっと頭に残っていて手に取ったこの本。
ネタバレやあらすじすら見なかったのもあったのですが、次々わかる事実に驚かされメインキャラたちの本当に姿を見たときにうわーこの二人本当に出会ってよかった…ずっと幸せでいてほしいと願わずにはいられないくらいのめり込みました。

いろんな方がレビューで書いてくださってますが、初見は一回しかないのでぜひあまりネタバレを見ずに読んでほしいです。

読み終えたあと、他の方のレビューを見て作者さんのTwitterのこぼれ話をのぞかせていただいてたのですが、予想より濃縮して練りこまれた作品で新たに知った情報を得て再読するとまた違う響きがあります。

そしてこぼれ話を見ながら再読しているうちに、ふと「ママ活」というワードに気後れされる方も多いだろうなと思うなかで、どうしてこんなどぎついものをわざわざ題材として選ばれたんだろうと勝手に気になり始めました。
作者さんのツイを見る限り、面白半分でネタにされるような雰囲気ではなかったので。

すると先日、作者さんが読者の方からもらった手紙の返信をSNSでされてるのを覗かせていただいた際、はっとしたんです。
「ゲイ」ということに対して快く思わない感情を抱く方がいるように、その部分を「ママ活」にすり替えたら私も似た快くない感情を抱いてたことに。

そうすると、圭吾の母親の気持ちも余計に疑似体験してしまったというか、うわー-となんだかやられた気持ちになってしまって、気づけばもう一度本を読み返していました。
作者さんは敢えてコミックスの後書きやこぼれ話で言及されてないけれど、誰しも対象は違えど、何かに対して快くない感情を抱くものなんだ、それが起こりやすいものを敢えて題材にしたんだと勝手に納得したところです。

最初に評価だけつけてたんですが、興奮がやまずレビューさせていただきました。
次の作品も楽しみです。

5

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