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いけ好かない翻訳家×元エリートの遊び人
BL作品は今まで少し嗜む程度だったけど、この作品を読んで、この界隈にズブっとハマりました。
推し作者の1人で、丁寧な人間性の描写に感情移入して泣いた!
やっぱ私は大人な恋愛が好きたんだわ。
7巻待ち遠しいー!
著作の中では、数少ないノンフィクションBLである「たとえばこんな恋のはなし」が大好きなんです。
本作も超人気作で気になってたのもあり、友人にも薦められて読破。
結果、現役翻訳家が見たら卒倒するレベルの描写があり、この巻で断念しました…
「お前だったらどうする?」というifの話だとは理解していますが、それでも我々の仕事の考え方として本当に…リアリティに欠けました。
原文に書いてない単語を勝手に足したり変えたりしたら違約金レベルで大問題ですよ。
ましてやそれが、詩のタイトルという重要な箇所ならばなおさらです。
もしご自身が英語圏に生まれ育ち、あの原文のタイトルで詩を書いたと想像してみてください。
それが日本で発売されることになり、あのタイトルに "勝手に" 変えられたらどんな気がしますか?
そもそも雪が全く降らない国なんていくらでもあるわけで…
もちろん、必要に応じて原作者とよく話し合ったりして、その国の文化に合わせて ある程度文言を変えることもできる「トランスクリエイション」という仕事もありますが(例:「鶴の恩返し」は、チェコでは鶴が縁起の悪い鳥であり、しかも男性名詞なので、女性名詞のアオサギになりました。「ローカライズ」とも言います)、本作ではその範疇ではないので大変モヤりました。
(なお、前述の友人から「6巻のあとがきで、読者さんから1巻に関して同様の指摘があった旨が書かれてるよ」と教えてもらったので安心しました)
ちなみに…私的には甥の描写も現実味に欠ける気がして無理でした…
憧れの存在だというのは分かるんですが、跡を付けてて、しかも騙されてると勘違いするなんて…目の焦点も合ってないし…
あと、数年前に他著作を読んだ時は作画(顔のパースやバランス)が…だったので今回はどうかな?と思って読みましたが、やっぱり印象は同じでした。
非常に残念です。
BL部分も、サンダルの後のキスや「よしよし」のHが唐突に感じるぐらい、いろいろと違和感がありました。
これらは私の許容範囲の問題にすぎませんので、上記が全く気にならない方はぜひ本レビューをスルーしてお楽しみください。
以上、今後翻訳家にまつわる創作活動をされる方の参考にもなるかと思い、レビューを残すことにしました。
たくさんBL読んできましたが、大好きな作品です!!
エッチなんですけどそれだけじゃなくて、ストーリーがちゃんといい。「好き」って言わないんだけど、お互いに好きあってるのがすごく伝わってくる。
大好きすぎて、何回もくりかえし読んでいます。最初は絵があんまり好きじゃなかったんですけど、今ではこの絵だからいいんだと思います。
一時は、MRとしてバリバリ仕事をしていた二人がさまざまな経験を経て人生のプランBとして共に寄り添いあって生きていくお話です。
大きな何かが起こって、劇的に人生が変わるわけではないですが、小さな嬉しいや寂しいを少しずつ積み上げて今の人生ができていることを物語を通して感じられる作品です。自分の人生に少し通ずるところもあったりして、読むたび自分の人生を考えるきっかけになります。
作中で登場する久慈の「永遠に全力で走り続けることなんてできないもんな」というセリフがとても印象に残っています。吾妻の心の声でもありましたが、なんでも、パーフェクトにこなして見える久慈にもそのような一面があるのだろうか、と考えるきっかけにもなりました。
作中の久慈や吾妻のセリフは、どれもとても素敵なセリフで、ほかにも私の好きなセリフがたくさんあります。ついついせかせかしてしまいがちな毎日の中でこの作品に触れている時間は、とても心が落ち着いて、ゆったりとした時間を楽しむことができます。
話が進むにつれて、徐々に変わりゆく二人の距離感もこの作品の魅力だと思うので、一巻以降もぜひ読んでみてください。
BLなんでしょうが、そんな小さな枠にはめたらいけませんね。
たくさんある作品の中でこんなにも素晴らしい作品に出会えて嬉しいです。
久慈の押し付けない愛情、優しさに考えさせられます。
永久に慈しむ…まさに名は体を表す。
