イラストあり・電子限定ショートストーリーつき
面白かった〜!!宮緒先生ならではの濃密な”犬”ワールドがこれでもか!というぐらい味わえる作品。
警察もの、ハラハラするサスペンスなど大好き!な自分にはもう興奮要素しかなかったです。
口絵の二人がえちえちで、何度見てもドキドキする…噛み跡だらけの日秋(受)の体がもう、すごいです(語彙力…)。
人体実験によって改造された”マシン”の一体である烈(攻)。
なんといっても、彼の犬っぷりがもうすんばらしかった…!!宮緒先生ありがとうございます。
リアルわんこのように甘えてお腹を見せて(へそ天?)おねだりしたり、興奮して身体中舐めたくったり。”マスター(ご主人様)”である日秋から、逆らったら自分を殺すことになる特殊首輪をつけられて恍惚とした表情を浮かべたり…
見えない尻尾がブンブン振られているのが見えるよう。リアル犬も犬攻めも大好き〜!!!
えちも濃厚かつえちえち。自分の精◯まみれになったシャツを日秋に着せてそのままえち…とか、ひょえええとなるえちち展開でした。大・満・足!
入ってはいけない奥の奥まで攻める攻め様に感謝です。
ストーリー的には、スレイブたちは解放され、警察内部の秘密ミッション部隊も解散となったわけですが。
アムリタ社は完全に潰れたわけではなく、まだ不穏分子は残ったまま。
こちら、続刊も一緒に購入したのでこれから読むのが楽しみすぎます◎
果たして日秋と烈は、アムリタ社を潰すことができるのか!?しかと見届けたいと思います(*゜∀゜)=3!
SFチックな話は得意じゃないけど、あまりの濃密なストーリーに驚きました。
近未来的ポリスミステリーとでも言いましょうか。設定がとにかくすごくて映画のようでした。
キャラクター設定、物語展開、ストーリーの構築は言うまでもなく、それに加えて犯人はまさかの…のラスボス登場。最後の最後までハラハラドキドキ、そしてヒヤヒヤのオンパレードに、物語から目が離せません。
ちょっと歩けば新たな展開、ちょっと歩けば驚きな情報。…うーん、困りました。こんなに脳内処理が難しい濃密作品はなかなかお目にかかれません。こんな複雑な設定をたくさん盛り込みながら、でもごちゃつかず整然とストーリーまでの道筋はきっちりとしていて、読むことにストレスを感じることがなかったです。
それにそれに、"イヌ"の登場ですよ。
マスターである日秋に付き従い慕うのは、"イヌ"です。
このイヌがねー、まぁなんとも頼もしくて格好良くて、一途で愚直。日秋のことをこよなく愛する男です。彼の日秋に対する愛し方はとてもねちっこくてド執着。けど、この執着があるからこの物語が成立するといっても良いでしょう。
彼はアグレッサーという凶悪犯罪者でありながら、日秋とともに事件を解決するスレイブ。
んー…と。この辺りの説明は難しいのですが、警察の極秘事項として犯罪者を使役するシステムがありまして、マスターとスレイブという絶対服従の関係の下、犯罪事件を解決していきます。スレイブには犯罪者をあてがい、犯罪者を犯罪事件解決に関わらせるというしくみではありますが、それは建前。その裏では実はとんでもない事実が隠されています。
この事実はとても悲しく辛い現実でした。組織ぐるみの黒い実態や黒い感情は、非常に利己的な思想に侵された身勝手で恐ろしい人たちによって引き起こされましたが、この結末は本当に予想外で驚きです。心臓に悪くて、胸クソ悪い真実が解き明かされましたが、それ以上に悪をぶちのめしたスカッと感が味わえました。
マスターとイヌとのBLも合間に入れながら、大いにストーリーが盛り上がりました。
マスターである日秋にしつこく身体をねだるイヌの烈。烈の喜びは全て日秋絡みなので、二人のやりとりは時にコミカルで面白く楽しいのですが、烈がひとたび雄の顔を覗かせるときには獰猛な獣です。
マーキングがすごくてですね、セックスシーンも9割が変態です。ここまでやっちゃうのも、ある意味清々しくもありますね。宮緒先生の描く"イヌ"はこうでなくては(笑)
続刊も読むのが楽しみです。
新たに巻き起こる事件に2人がどう立ち向かうのか期待しています。
警察官の父を早くに亡くし、同僚の養父に育てられた日秋。
そんな日秋の初登庁の時に、出会った烈。
二人はマスターとスレイブの関係に…
SFとSMと、そして警察、ハッキング、という設定に負けないストーリー設定で、骨格にある日秋の父親の殉職の謎を探るというところはとても楽しく読めました。やはり一番の黒幕は…
そうよね、そこだよね!
と(笑)
最後にはお父さんにも会えた?ので日秋的にもトラウマからは開放されて、一区切り付いたんじゃないかな。
脇に出てくるイヌ達もそれぞれいい奴らだったし、烈がホントにイヌなので!萌え要素もちゃんとありました。
ただ、惜しむらくは、烈と日秋の気持ちの高まりようというか、お互いの近づき方がもう少し詳しかったら嬉しかったかも。とはいえ、神作品です!!
新人警察官の日秋(受け)は赴任早々、凶悪犯に対してマスターに絶対服従するようナノマシンによって制御される奴隷(スレイブ)烈のマスターになってしまいます。
烈本人からの熱望でマスターになった日秋ですが、烈がなぜ自分をマスターに指名したのかわからないまま、驚異的な運動能力で日秋の望む結果を出してきます。
ただ、スレイブを使い捨てのモノのように扱う他のマスターたちや、上司と相いれない日々。
そんななか、父の死に関する調査する中、警察内部に不信感を持つようになるのです。
警察官だった父を烈が起こしたテロで亡くした日秋は、父の友人で父亡き後養父となってくれた北浦の勧めもあって警察官なります。
内勤だった父が現場に出てテロに巻き込まれたことに不信感を持っている日秋はあちこちをハッキングしながら警察のサーバー内にも侵入し探っている最中です。あと少しで核心に迫れるところまで来ています。
早々に、父の仇であるはずの烈による指名でマスターになってしまい、その際このシステムを考えたのが父だと知り、父がそんな非人道的なものを作ったことが信じられません。
父はなぜそんなものを作ったのか、烈が日秋を愛し日秋の言うことだけを聞く犬になったのはなぜか、烈が本当に父を殺したテロ犯なのか、違うのであれば真犯人は誰か。
近未来の警察。
治安維持のために投入されたスレイブにより、警察の威信は取り戻しつつあります。
が、なんとも胸糞の悪い組織です。
あまりに被人道的なので世間一般には隠されている存在しない組織、公安5課。
たとえ死刑囚だとしても、死刑が刑である限りはそれがその犯罪者の刑であるはずなのに、死刑囚だから奴隷にして使い潰していいという考えがクソすぎる。
そして、露見しないように、5課が出張った事件では犯罪者及び被害者は殺してもいいというクソ仕様。
大事の前の小事という建前の前に、守るべき市民の命も雑に扱うこの組織がこのまま存在しつづけるのかと思うと読んでいて腹がたってきます。
烈の日秋への愛は狂愛といっても過言ではなく、スレイブの首輪によってマスターを傷つけたと判断されたら電撃食らうのに、全く気にせずパチパチさせながら日秋を抱く姿は読んでいて痛い、扉絵の日秋も痛々しい。
結構なピンチや裏切りにハラハラしますが、死んでも日秋を守ったお父さんの愛に心打たれました。
それにしても、10歳にもなってない頃からテロリストやってた烈すげーってなりました。
これからの活躍も読みたいと思う話でした。
★下書きのままだった(@_@)
とても面白かった。科学の発達に伴う倫理への警鐘要素入り。
「chain」とは、日秋の父が開発した、生体にカプセルを埋めて洗脳使役する技術。
・・頭部に電極を埋め込む人工補助脳が開発中なので、実際に起きそう。
宮緒先生のお約束・・一旦官能場面になると濃厚で長い。
結末部の伏線回収は一気にまくるどんでん返し。
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日秋:技術系の父;機密技術の開発者;が勤務中に殉職。
アングレッサー/烈:日秋を一目観て自ら主従関係を希望。日秋には切ないほど従順。日秋の父を殺害した当事者と目されている。
日秋:謎(全部父の置き土産)が多い。
霜月=「イレブン」凄腕ハッカーとなり、父の死の謎をずっと調べている。