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表題作たとえ業火に灼かれても

瀬上隆生
30歳,刑事
高倉左季
30歳,准教授,法医学者,監察医

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

大学近くの公園で、幼なじみが刺殺体で発見された!! 遺体を解剖することになったのは、法医学者で監察医の左季。14年前に渡米し、一年間限定で日本に帰国中の身だ。そしてその事件を担当するのは、幼なじみの刑事──やんちゃな面影を残す、初恋の相手・隆生だった!! こんなにも狭い範囲で、次々と昔の知り合いが繋がるのは偶然なのか…!? 封印したはずの過去と恋が、時を超えて動き出す!!

作品情報

作品名
たとえ業火に灼かれても
著者
水壬楓子 
イラスト
十月 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784199010743
4.1

(44)

(24)

萌々

(8)

(5)

中立

(7)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
12
得点
174
評価数
44
平均
4.1 / 5
神率
54.5%

レビュー投稿数12

No Title

法医学者の左季は1年限定でアメリカから帰国。幼なじみの刺殺体が発見され解剖を担当することになる。そして初恋の相手隆生(刑事)とも再会。
左季が抱える過去の秘密、現在の事件との関係は…?

好きな予感しかせず長い間積んでおりました。衝撃的な展開に一気に引き込まれてあっという間に読み終わってしまいました。

面白かった…!一本の映画のような…終盤の緊張感も凄かった。
先生があとがきで犯罪ドラマのシーズン…のことを書かれていたので海外ドラマ好きとしては何のドラマか気になりました。アレですかね…シーズン長いやつ限られてるからきっとアレ

0

絡まり合う過去に縛られて

水壬楓子先生の現代もの。
しかも、連続殺人事件絡みのサスペンス!主人公はアメリカ帰りの監察医です。

読み始めると、この主人公・左季は子供の時に負ったトラウマ、知ってしまった秘密を抱えた屈折した人物。
そんな左季が1年間の期限付きで14年ぶりに日本に帰ってきてから…
…と物語が動いていきます。
自身の重いトラウマに関連する初恋の幼馴染・隆生は刑事に。年下の幼馴染である美統(みのり)は左季が勤務する病院の実習医に。
過去を封じ込めている左季は、幼馴染たちとの交流にどこか恐れを抱いているが。
そこに、同じく幼馴染の池内久美が殺されるという事件が起きて、これらは偶然ではない、自分が隠している過去が関係している⁉︎
…という左季の苦しみと事件の謎解きが中心で進みますが。
正直…
謎解きといっても何かトリックがあるとか、明確な動機のある犯人像ではなくて、左季の過去と関連してる陰惨な結末…という感じ。
最終盤は左季本人にも死の危険が迫って、どんでん返しまたどんでん返し、とサスペンスが畳み掛けてくるので結構恐ろしい。
恋愛面では恋は成就するわけですが、本人達の認識が2人一緒に落ちていく…みたいなほの暗さがあるのでハッピーエンド感は薄め。
私的には犯人が思った以上に異常だったのが面白怖かった。「萌」で。

0

一気読みしてこそかも

ぐいぐい引き込まれるお話でした。
作者さんのお話で現代物でリアルな感じはこれが初読みです。

しかもタイトルが壮大というか、すごいですよね!どんなお話なのか想像がつきませんでした。

夜に少しずつ読んだので感動が弱まったかな?
事件と主人公の左季の苦しみがほぼ続きます。全てに責任を感じている左季。
途中まで原因がわかりませんので、何をそんなに責任感じてるの?どんな過去が?とモヤモヤが盛り上がってきたところで過去へ。

過去編も読み応えがありましたね。隆生が愛しくて、また左季の複雑な感情も子供や思春期ならではで。

なんてことしてくれてんだ!お前のせいで人生終わったわ!な事件があったんですね…。
左季が苦しんで罪悪感でかたときも心が穏やかになれなくて。

そして現在もあのときの仲間が次々と殺され…。まあ犯人はなんとなく想像がつくのですが、え?な主犯格もいて。

日にちをかけて読んだせいかラストは短かったなというか、あっさりと感じました。
二人だけの秘密を抱えてずっと一緒に…。

隆生の愛?刷り込み?依存?どれでもいい!な感じとか、あの過去を抱えての「お前を守るよ」の言葉とか。ジーンときます。

0

面白くて寝不足です

お久しぶりの水壬先生の現代もの。面白かった〜!!
370P超と、文庫ではやや厚みのある本なのですが…
思わずページを捲りたくなる本と言いますか、話が面白くて早く先が読みたくなるような話運びと読めそうで読めない展開に夢中になり、あっという間に読み終えてしまいました。
もうこれはミステリーやサスペンスがお好きなら手に取ってみて!としか言えないです。
精神的に重ための作品や、読み応えありのシリアストーンの作品が読みたい方はぜひ。

14年振りに日本へ帰国した主人公の左季。
監察医・大学の准教授として勤務する彼の視点で語られる物語は序盤から非常に謎めいていて、何かきっと開いていけないパンドラの箱があるのだろうなと思わせられる危うい香りが漂います。
刑事となっていた幼馴染の隆生と再会するも、なぜか左季が再会を心から喜んでいるようには見えないんですよね。
やはり一体過去に何があったんだ?と気になるじゃないですか。
この辺りの塩梅が本当に上手くて唸りました。
あまり焦らしても待ち飽きてしまうし、あっさりと明かしても微妙に入り込み辛い。本当に絶妙に焦らされるんですよ。
焦らされた末に語られる過去に頭を抱え、再会した2人の側で起こる、偶然とは思えないかつての幼馴染達が関わる事件の謎に首を捻る。
すごいです。読みやすいように筋道がすーっと整地されていて、入り込みやすいスムーズさがありながらぐいぐい読ませてくれる濃厚さに魅了されてしまいます。

本音を言うと、事件部分があまりにも面白かったものですから、2人が体を交わすシーンに関してはいらなかったかな…なんて思ってしまったりもしたのです。ちょっと作品全体の雰囲気とは合っていないかも。
精神的な重みは強く伝わって来るので悩ましいところ。
ただ、トータルで自然とこちらの評価になりました。
この結びは個人的には非常に好み。面白かったです。

2

ただ、甘さはない。

14年ぶりに再会した幼なじみの刑事×法医学者。この作品はネタバレなしで最後まで読んでほしいです!!!


2人の幼なじみの女性が殺害されたのと同時に、偶然なのか必然なのか、受けの周囲には当時の知り合いが集まってきて…?!!

なんとなくこの人が犯人だろうなあ、、、という勘は当たっていたのですが、まさかのさらなるオチが。
読み応えのある…サスペンス?BLでした。

タイトルの意味も読み終わったあとに分かると思います。
甘さはないですが、面白かったです。


0

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