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結婚相談所のアドバイザーと利用者の恋って設定が興味深くて購入。
アドバイザーの信彦は真摯な仕事ぶりが良いけど、ゲイで自分に縁のない結婚に憧れてる様子が切ない。
新たに担当になった黒川は「どう足掻いても二回目のデートに進めない男」って事で、その言動に納得だし笑った。そんな黒川のデートを採点し、事細かにアドバイスする信彦。強面な黒川には遠慮のない物言いをする信彦は新鮮だったと思う。
信彦も黒川をよく見て彼の素顔を知り良い所が見えてくると、好きになっちゃうのは当然。
黒川が他の女性に興味をもちゲイバレした時は胸が痛かった。諦める為の告白って辛い。
担当を外れ縁が無くなったと思いきや、想いに気づき繋いだ黒川に拍手。消極的になっていた信彦の背中を押したお姉さんの優しさも素敵だった。
書き下ろしは消極的な信彦が自信を持つお話で良かった。一生ものの約束って嬉しいですもんね。
小説にあった「恋愛が花火なら結婚は焚火、火が燃え続けるように入れる薪の役割が会話」って納得でした、会話は大事。
恋人になると甘い黒川と照れつつ甘える信彦が可愛くて、萌えるcpでした♡(❁´◡`❁)
結婚相談所の相談員の桜庭。ゲイだけど、幸せな結婚に憧れていて、そんな手伝いができたら…と思っている。
そこへ回ってきたのが「二回目のデートに進めない」伝説を持っている会員の黒川。
黒川は見た目から表情から、無口なところや言い方まで、ヤクザさながらの様相で、それはマッチングした女性も引くだろうと言う感じ。
桜庭は黒川のちょっと明後日な方向のデートや色々な背景を知るにつけ、実は素直で今まで経験した事がなく知らないからヘンテコなことになっていると言うのがわかってきたのでした。
さらにゲイバレしてしまった桜庭でしたが、ゲイであることになんら偏見なく、真摯に仕事に打ち込む彼を見つめてくれていて。やがてそんな黒川に好意を抱いていくことに。
ある日、とうとう告白してしまうのですが、担当もはずれ、会うこともなく。
なんと黒川が桜庭と話をしたいと待ち伏せていて。
あーーー、黒川の男前ぶりが萌えます。不器用(というか経験不足なだけか)でも素直な黒川らしい行動で彼らは結ばれることに。
さらに自分の家族(父親と祖父だけど)には真っ向から「恋人」って紹介するんですよね。いやぁ、さらに男前。
こんあ攻めに出会えたのはホント良かったね!って。
かきおろしで大活躍?するおじいちゃんも、ある意味孫の相手を試していたのかもしれないですが、淋しい、という気持ち。そして黒川も同じだったって事がわかるシーンはキュンと来ました。あの、最初の頃の黒川からは想像できない甘さ。
そして一生もの、の二人が幸せになって欲しいですね。
いや〜〜、もう本当に海野幸先生の作品にはハズレがないです。。
たつもとみお先生の美麗な表紙と挿絵も素敵で、ずうっと見ていられる気がする。
(たつもと先生の『ネコ×ネコ』大好きです)
実は本編を読んでいる時は、黒川(攻)はもっと肩幅がガッと広くて少し髪も長めでイカつい感じをイメージしていたのですが。
合間合間のたつもと先生のイラストを見ているうちに、もうこれが黒川だ…と納得。
結婚相談所で働くゲイの信彦(受)と、相談者としてやってきた黒川(攻)。
信彦は相談所内で「どう足掻いても2回目のデートに進めない男」と評判の黒川の担当となります。
女性(だけでなく男性も)を怯えせる眼光鋭い強面と無口っぷり、横柄な態度に辟易としながらも、アドバイスを重ねるうちに実は素直な彼の一面を知り、心惹かれるようになっていきー
というストーリー。
結婚相談所のアドバイザーのお話、私は読むのが初めてでワクワクしました。
異性同士なら可能性ありそうな恋だけど、黒川は結婚相手の女性を探しに来ている完全なノンケ。
これは前途多難な恋になるぞ〜、一体どうやって二人は結ばれるんだろう、と序盤からドキドキしてました。
”人の言うことなんて聞く耳持たず” な人かと思えば、きちんと信彦のアドバイスにも耳を傾け、改善しようとする黒川。
意外な一面(良い意味で)を見てしまったら、第一印象が最悪であればあるほどググッと一気に株が上がっちゃいますよね。
他の方のレビューにもありましたが、やっぱり私も信彦が黒川に語るこの台詞↓にジーンときてしまい、しばし、ページがめくれませんでした。
「恋愛が一時的に盛り上がる花火なら、結婚は焚火のようなものです。
火を絶やさないよう、薪をくべるようにお互いを思い合っていなければ続けられません」
海野先生の作品にはいつも、こんなふうに強く心に残る台詞やシーンがあって、心を揺り動かされます。
終わり方も最高に余韻があって素敵で、黒川と信彦、それぞれの最後の台詞に甘く甘く蕩けるような気持ちに。。
ゲイだから、結婚して一生を添い遂げることなんてできないと諦めていた信彦。
そんな信彦にありったけの愛を注いで、「一生ものになってくれるんだよな?」と囁いてくれる黒川。
自分には縁のない言葉だと思っていた「一生」という言葉をかけられて、自分も相手に一生を誓うことができて…
会話ってなんだろう、恋愛と結婚の違いってなんだろう、そんなことを真剣に考えさせられつつも、じんわり心の温かくなる素敵なお話でした◎
結婚相談所で働いている信彦と、結婚出来ない男(黒川)のお話。
信彦は成婚率ナンバーワンで、そんな信彦が『どう足掻いても二回目のデートに進めない男』こと黒川の担当をすることに。
そしてー…。
と、こんな感じで二人の話が始まります。
最初、黒川への印象があまりよくなかった信彦だけど
黒川は黒川でただ不器用なだけで、
そんな黒川が可愛いなぁと思いました。
信彦が結婚相談所で務める理由を聞いて、胸が痛くなったし
元カレのことも腹立たしかったけど、かわりに黒川が怒ってくれてよかった。
徐々に二人の心の距離が近づいていく様子がわかって嬉しかったけど
そこで黒川の初恋の人の話が絡んできて、切ない気持ちになりました。
信彦が自分の気持ちを話した時、そしてその後の信彦視点がさらに切なかったです。
黒川…ノンケだもんなぁ…って思っていたら
その後の展開で胸がきゅんきゅんしました。
でも、きゅんきゅんだけじゃないんですよね。
元々は結婚相手を探しに相談所に来ていた黒川だけに
お付き合いのその後ってのがあって
そこに祖父が絡んできたまた…ね…。
前途多難ってやつですよ…。
ずっと甘々な二人が見たかったけど、そう上手くいくわけでもなく…。
だからこそそこを乗り越えた後の甘々が胸に沁みて沁みて…!!!
とんでもなく幸せな気持ちにしてくれました。
黒川が信彦と出会ってくれて良かったし、
信彦が黒川と出会ってくれて良かった。
二人の恋愛だけじゃなく、お互いの家族の話も入っておりそこも私はすごく良かったです。
色んなことを考えさせられたな〜…って感じた読後でした。ちょっと哲学的?
前半部は「愛する」ということ。後半部は家族とのこと。物語を通してそれらに向き合いながら、2人の関係を考え深めていく道のりがとても良かったです。
ストーリー自体は私の好きな現代物。これだけでテンション上がるし、イラストはたつもと先生。うわわ…楽しみしかない♪
舞台が結婚相談所。これが好き!
相談所のアドバイザー(信彦)と利用者(黒川)とのラブストーリーです。出会いはあんまり印象良くないところから始まります。黒川の人柄を知っていくうちに惹かれていく過程が素敵でした。
しかしここで問題が。
信彦はゲイで黒川はノンケ。しかもアドバイザーと利用者。黒川にいいお見合い相手が見つかると、信彦の気持ちはザワザワ…。
相談員としては喜ばしいことなのに、信彦にとっては喜べないのが切なかった。
信彦が黒川をお見合い相手の元に送ろうとするのは、信彦の黒川を想うが故の「愛」。黒川には結婚して家庭を持って欲しいと思っているからです。
対して黒川は、最初は人の気持ちが分からず自分の気持ち優先だったのに、今では信彦のことを心配し考えてばかり。彼の方もまた信彦に愛を感じていました。
「恋」は自分の気持ち、「愛」は誰かを思う気持ちのこと。2人の間には互いを想う愛がありました。あれだけ自分自分…だった黒川の恋愛成長は嬉しい〜!信彦が黒川に愛することを教えたんですね^ ^
めちゃ良い話なのに、信彦に執着する顧客は気持ち悪過ぎましたー…。結局信彦への執着は、好意なのか構ってちゃんだったのか分からずじまいでした。
もうひとつのお話は、付き合ってからのもの。
家族に恋人を紹介するかどうかのエピソードです。2人の価値観の違いからすれ違うんですけど、これがまた興味深いアプローチでした。
家族だから同性であっても恋人を紹介するスタンスの黒川と、家族だから同性の恋人を紹介したくない信彦の考え方の違いから巻き起こる話になっています。
どっちが正しくて間違いとかはないんですけどね。家族への信頼や気持ちの問題かなと思います。
信彦も本当は大好きな黒川を大事な家族に紹介したくて堪らないんです。結婚して祝福されて幸せな未来を誰かと歩む顧客たちの姿を目にしてきたからこそ、自分もいつか…と思う気持ちはあって当然!
セクシャルな問題も含めて家族に温かく迎えてもらえる未来はすぐそこにあると、期待できる終わり方だったのがとても良かったです。できればその先も見たかった!(^ ^)
特段大きな事件が起こるストーリーではなかったけど、色んな愛(他者愛・家族愛)に触れる胸打つ作品だと思いました。