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ありがとう いい夢見れた
もう少し長編で読みたかったなぁと思うのと同時に、1巻という短さだからこそより印象に残る作品でもあったのかなとも思います。タイトルから受けの境遇がある程度想像できますが、そういう行為のシーンは匂わされる程度で、メインである矢澤とタマは最後まで健全な関係。そこに頼らずタマの今までの人生の暗さや、矢澤との間に生まれた光の大きさを描ききっているところが素晴らしかったです。
タマとの出会いが非現実的な分、役所の職員である矢澤の働きぶりがリアルに描かれていたのも良かったですね。時には無意味なんじゃないかとつい思ってしまう、けれど、彼は地域の人との交流をけっして諦めません。タマと一緒にいてくれるのにこんなに安心できる人はいないなと思えるし、タマが心底懐くのもとても自然な流れに感じました。別れはいつでも突然やってくるけれど、私は最後の瞬間を共に過ごせるのはこれ以上ない幸運だと思っているし、そこでお互いに感謝や幸福さを伝え合えることはさらに恵まれた別れ方だと思います。とても温かい結末でした。青がタマでも、そうじゃなくても、タマの人生に矢澤の穏やかで優しい愛が降り注いだことは確かなことでしょう。
ネコレンタルかぁ。確かにそういう需要多いんだろうなぁ……なんて思ってたら、え?人間??ってびっくりしました。
でもタマには事情があって、猫のふりをしてるけど、だんだんタマが本物の猫に見えるような?そんな錯覚さえ覚えました。
でも、陽の当たるところでは生きては行けない運命だったの?何も悪くないのに。タマが不憫でなりません。
矢澤さんのところにいる時だけは、本当に安心して心が休まってたのかな。
お別れのシーンは号泣でした。都合の良い奇跡なんてないんですよね。
最後、迷い込んできた猫に“青“って名前付けたのを見て再びダーッと涙が止まらなくなりました(泣)
切ないけれど、素敵なお話をありがとうございました。
(Xの引用での応援をリポストしていただきありがとうございました。嬉しかったです)
やっと読んだー!レビューチラ見していて、これはしばらく読めないー。となかなか手がつけられなく。大好きならくたしょうこ先生の本だし読みたい、でも電子でささっと読むのもナシだし。そして調子の良い日を選んで紙で買いました。
もうね、もう涙腺崩壊したよー!タマちゃんめっちゃキレイだしかわいいし!矢澤良い奴だし!BLの枠超えてる!とさえ思ってしまった。(はらだ先生のワンルームエンジェルとかの様に)とにかく良かった。あんまり感動してらくた先生にお手紙書いてしまいました。良いお話だよ。いつか訪れる別れ、死、記憶、命、出会い、全て全て愛おしくて(自分も寿命あと少し)今を生きよう!て思える作品です。
好みが分かれる作品だよと言われて読んでみた作品。私はメリバも全然読めるし大丈夫よと読み始めた。
大筋はこうしたいならこうでいいと思うんだけど、説得力に欠けた。
青くんの悲壮さをもっと描いてくれたらよかったのにとか、タマちゃんとしての矢澤との時間の尊さを感じさせて欲しかったとか。
「金があれば」って矢澤の言葉に影響されて青が金庫の金盗むって短絡的すぎん?そんな事したらどうなるかわからん?
青が知的障がいがあって細かい事が考えられないって事ならまぁ納得出来るけど。
そんな事なさそうやん?
で、ラストもえぇ〜?!そんなオチ?
って私の好みでは無かったです。
矢澤はタマが死んだと思ってるけど、実は生きててそれぞれの道を歩むみたいなのが私は良かったかも。
同じ様なダークサイドのお話でも痺れる神作はあるけど、なんだか中途半端なメルヘンなフワッと感を感じさせられる作品でした。まぁ、タイトルは軽い感じだもんね。
シーモアで購入。
修正の要らない描写のみ。(密着しすぎてて)
BLを買う時表紙だけでは不安で試し読みをする方は少なく無いハズ、そこまで慎重に行ってもこの冒頭からこれは想像出来まい。
間違い無く良作だと思います、まず「ねこレンタル(※人間)」の発想だけでも面白いし、変わっていくものと変わらないもの、BL部分以外もメッセージ性を感じるストーリー&ヒューマンドラマ、感動するしこの内容&結末にしたのは挑戦的でもある。でも失礼を承知で私は「神」まで後一歩、な感想です、期待値上げ過ぎちゃったかな。
私はある程度内容と結末を知ってから興味を持ったので、そのせいもあるかもしれません。何も知らずに試し読みにまんまと騙されて読み始めたら、号泣していたかもしれないし、その衝撃とギャップに拍手を送り「神」を押したかもしれない。
私の読解力の無さも悪いけれど、説明・詳細不足で一読では解り難い所や、消化不良で気になる所が多かったです。例えばあの黒い粒が何なのか?皆さんのレビューを見させて頂いてこういう事を表していたのかな、とやっと解ったような気がする。
家庭環境のエピソードもじっくり場面とセリフを見て、初めて何となく事情が解った、表現が控えめ過ぎて何が起きたのか解り難かったです。
兄弟の「赤」について、あの女の子との関係、ヤクザの人達との関わり、この仕事を辞められない理由、矢澤の部屋から何故あの絵本が出てきたのかetc…過去の辛いあれこれやタマを取り巻く人間関係が断片的にあっさりしか描かれておらず、憶測で考えるしか無いスッキリしない部分も。
ただでさえ辛くて悲しいお話に鬼!悪魔!と言われても仕方ないけれど、私はこの辛い過去、可哀想なタマの人生についてもっと詳しく知りたかったです。内容の可否やページ数等諸事情もあるかもしれませんが、辛ければ辛い程最期の悲しみにも重みを感じる事が出来るし、読後も強く印象に残り続けるので。
あと一つ足りないのが二人の想い出だと思う、極端な事言ってしまえばキャストと客の関係で殆どがそのやり取り、この「愛おしい」はBL・恋愛と言う感じはあまりしないのも正直な所です。
細かい所に着目せず、二人のやり取りと関係性に純粋に萌えて感動して…真っ直ぐで綺麗な心のBLオタクに生まれて来ていたら、素直に感涙し皆様と感動を共有して心底楽しめたんだろうな、と我を残念に思う。
終盤、動けないほど絶望していた矢澤の元に、彼が関わって来た人達が次々と心配して来てくれた所が、人と人との絆を感じられて好きです。何だかんだ矢澤は色んな人に慕われていて、勘違いして頑張り過ぎていた面もあって、そういう事も含めて後悔の中にある希望の部分に彼らのお陰で気付かされて、再び立ち上がる事が出来て良かった。
序盤の小暮のじいさんとの会話とかもそうだけれど、BL以外の部分の方がこの作品は印象に残ったかもしれない。
描き下ろしは完全に猫マンガ(*^-^*)玩具に目がランラン、元気いっぱいの鳴き声と表情、撫でられてほっこり顔のアップ、そして最後の横顔…とにかく猫の「青」が超可愛く描かれている!癒されたので読後感は悪く無かったです。
そう言えばヤクザの石田でさえ「大切な猫ちゃんを~」とリアル猫には良心的な事を言っていたよね、作者さんの猫ちゃんへの愛が伝わって来るようでした。
作中に登場する絵本はまるでこのお話そのものを指しているよう…少々辛口に書きましたが総評としては読んで良かったし一読の価値がある作品、BLが好きな多くの方に読んで欲しい作品だと思いました。