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表題作18.44-

五月昌太郎
高校生、野球部(キャッチャー)
角石雄大
高校生、野球部エース(ピッチャー)

その他の収録作品

  • 描き下ろし『-17..44』
  • カバー下

あらすじ

3年生が引退し、新体制が始動した港徳(こうとく)高校野球部。
ところがエースの雄大(ゆうだい)が、突然イップスになってしまった!?
焦っても仕方がない、とバッテリーを組んでいる昌太朗(しょうたろう)は
言うけれど、なぜか昌太郎以外になら投げられると判明!!
しばらくの間、それぞれ別の相手と組むことが決まってしまう。
10年間、二人で甲子園を目指してやってきたのに――。
自然と広がる距離に、雄大の焦りとモヤモヤは募るばかり。
そんな折、暴投を受けた昌太朗を目にし、過去のエラーがフラッシュバック!!
自分の球が原因で、昌太朗を傷つけることが怖いのだと自覚して…!?

作品情報

作品名
18.44-
著者
桃子すいか 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784199609466
4.6

(62)

(44)

萌々

(15)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
13
得点
289
評価数
62
平均
4.6 / 5
神率
71%

レビュー投稿数13

バッテリーcpかわいい!!

桃子先生作品は以前短編集を読んだことがあり、その時はそうでもなかったのですが(すみません)本作めちゃくちゃよかったです。
もともと野球マンガが好きで、野球BLが好きで、バッテリーcpが性癖なので刺さりまくりました。
タイトルがぴったりで回収シーンがぱっちりでおしゃれですね。
雄大と昌太郎がそれぞれ投手と捕手らしい性格だったのがとてもいい。
雄大のイップスの原因から昌太郎を好きだと気付くくだりが自然ですし。
冷静で捕手らしくいつも何か考えていそうな昌太郎が後半、雄大をずっと好きだったとわかって胸熱でした。
キリっとしていた昌太郎が照れたり泣いちゃったり、めっちゃ雄大を好きだと伝わりきゅんだしギャップ萌えがすごかったです。

くっつく場面、見開きのキスシーンも最高でした。
めちゃくちゃかわいい2人。大好きです。

幼なじみ、バッテリー、寮で同室、チームメイトに夫婦とからかわれる…全部それですー!とテンション上がりました。
おじいちゃん松下がナイスキャラで「恋愛はドラフト指名」の名言がすばらしい。この発想だと雄大にもイメージしやすいし、世界観、テーマにびったりですもんね。

1

可愛さと、切なさと、誠実さと。

野球で言ったら、ど直球・ど真ん中で三球三振取られたような気持ちよさ。
辛い過去を抱えてるとか、嫌な奴に邪魔されるとか、そういうのはなくて。ただただ、相手のことが好きで。好きだからこそ戸惑ったり、傷ついたりしてしまう……そんな、まっすぐな純愛ストーリー。
結局自分はこういうのにいちばん心動かされるよな、と再認識した作品でした。

まず、野球部全体がもう好き。明るくて、みんな仲間思いで、一人ひとり個性が立ってて。BLだからボウズにまではしないまでも、髪長すぎじゃ?と思ったら、背景がちゃんとあったのも良かった。そういえばリアルでも髪型自由の学校が優勝したんだった、奇しくもこの作品が刊行された直後の大会で。令和だな。
いろいろ鋭い指摘をしてくれた松下……恋愛ドラフト説も名言だけど、個人的には松下○んでも構わない説がツボで、好きです。

冒頭は恋愛っぽい雰囲気はゼロなんだけど、そのブロマンス感もまた好き。ベッタリくっついてストレッチからの、手を取って爪チェックとかね、な~んの意識もしてなさそうにやってる二人を眺める楽しさよ。
単純な雄大が昌太朗に寄せる無垢な信頼とか、後輩へのあからさまな嫉妬とマウントとかも。雄大が全くの無自覚でやってるからこその可愛さ。
「熱は?」なんて古典的なんだけど、ここまでの二人の流れがあってのドキドキ感。

と、ひたすら可愛い雄大から一転、合宿での出来事を境に昌太朗視点に切り替わるのが、あまりに鮮やかで、あまりに切ない。
昌太朗が3年間も抱えてた気持ち。思ってることは現在の雄大とほぼ同じなのに、昌太朗だとこんなにも違う。雄大サイドから見たらこの上もなく頼もしかった昌太朗の思慮深さや冷静さ、それが彼自身を追い込んでいたなんて。
昌太朗、きみが雄大を重ねて聴いている歌、3年後の雄大は当然のように昌太朗と重ねて聞いているんだよ。そもそも最初からそれであの歌が好きだったのかも。雄大本人はまったく無自覚で、それがラブソングだということさえピンときてないみたいだったけど。
キャッチャーマスク越しに見る雄大が眩しくて眩しくて、自分だけのその場所をどうしても守りたい昌太朗の気持ちが痛いぐらい切なかった。

気持ちが通じあってからも、寮で同室というBLお馴染みのお膳立てにも関わらず、ちゃんと誠実な二人だったのもすごく好きです。親元離れてまで本気で甲子園目指してるんだもん、体に負担かけるようなこととか、仲間みんなの部室を汚すようなことしないでくれて良かった。でも隣で一緒に寝てみるのは可愛い。
最後の試合では、思わずもらい泣きしてしまった。アオハルじゃなくて、青春を見せてもらいました。

1回だけ、昌太朗が雄大を違う呼び方したのにも打ち抜かれた……やっぱり幼馴染みものは尊い。

1

バッテリーにはロマンがある!

尊い!はぁ〜、バッテリー=尊い=青春ですな。十年もののバッテリー。

よくニュースでキャッチャーはピッチャーの女房役と聞きますが、こんなに?なくらい昌太朗が雄大の世話してて。体も心も何もかも。

お約束な展開ですが尊いのぉ〜。
色々ありつつ無事にって感じですね。
イップスからの相手の存在意義とかバッテリー交換とか。松下もなんであんなことを雄大に聞いたのかなあ。まああれがあっての自覚ですね。

も〜昌太朗は泣いちゃうくらい雄大が好きなんだもん。せめてバッテリーで一緒にいられたら…せめてって感じが!雄大に尽くして並んで。おバカな天然ピッチャーと理性的なキャッチャーで幼馴染。

大学もその先も年取ってからも想像できる二人!想像できるなら大丈夫!by昌太朗

0

超!!良質な青春バッテリーもの・:*+.

やー…これぞ、青春!だよ!ときゅんとしつつも、切なさに胸がいっぱいになってしまう、幼馴染 × 青春スポーツ(野球)ものでした…
泣きそうになった、というかちょっと涙出た。。

特に、昌太郎(攻)が中学時代に自分の気持ちを自覚し、それを雄大(受)にもし伝えたら、どうなる…?と想像するシーンの真っ白なコマの使い方…!!
切なくて胸が締め付けられましたよ( ; ; )

急なイップス(心の葛藤により突然起こる不調)により、なぜか昌太郎にだけ球を投げられなくなってしまった雄大。

それから紆余曲折を経てついに雄大がイップスを乗り越え、二人のバッテリーが復活した時に見せる昌太郎の涙が…もう!!!もう!!

「これでまた 雄ちゃんと野球できる」…
このセリフに、昌太郎のこの十数年分の思い、雄大への気持ち、そしてバッテリーが組めなくなってから今まで心の奥底に隠していた不安…そんなものが全部全部詰まっていて、泣けて仕方なかったです。。

あと。

二人が年末に体を重ねるシーン。受け攻めどっち、の流れも、えち自体の流れも全てが自然で二人の気持ちが一つになっているのが伝わってきて…
なんかこう、幸福感に包まれましたよ…発売時に読んでなかったことを本当に後悔しました;
ちょっと遅くなったけど、今出会えて良かったー!

そうそう、同級生、松下君の「恋愛とは」という格言「恋愛はドラフト指名みたいだ」に、「なんか、深い…」と唸っちゃいました。
(作品中にその意図の解説あります☺︎)
周りの友人達が「おまえ人生何回目なの?3回目くらい?」とツッコんでるのも笑った!( *´艸`)

心が満足感で満たされる、本当に良質の青春ドラマを堪能させていただきました✨

0

少し痛くてあまりに眩しい青春BL

これぞ青春!というようなBLを読んだのは初めてではないかと思うほど眩しい青春物語でした。

幼い頃からバッテリーを組んで2人で野球をやることが当たり前な野球部の少年たちがとある試合をきっかけにバッテリー解消の危機に立たされます。それと同時に自分の相手への気持ちの変化にも気づいたり、それをうまく消化できずに避けてしまったりととてももどかしく、でも恋を夢見るだけで野球に全てを捧げてきた少年たちならではの展開がすごく好きです。

特に昌太朗側が見ていて辛かった〜!雄大は本当にピュアで自分が気づいてしまった好きに一生懸命で振り回され自分だけが苦しい!大変!になってしまったからこそ、昌太朗が何を考え、雄大に避けられれば昌太朗も孤独になってしまうことに気づかない展開がもう痛すぎました…何回雄大〜〜!ともどかしく思ったことか!

高校生にとって10年なんて、人生の半分以上で、それをずっと2人でバッテリーとしてやってきて、これからもそれが続いていくならきっとこれからもすれ違ってぶつかることもあるんだろうなとは思いますが、ここまでずっと互いを必要としてきた2人だからこそ乗り越えられるんだろうなと最後にはとても明るい気持ちになりました!2人がどんな大人になるのかとても楽しみです!!

1

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