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本作は、『幸福な王子』をモチーフにしているだろう。
無理を強いて手伝いを頼んだツバメを、自己犠牲の末に死なせてしまった王子の像の話。
このお話を、身を削って恵まれない人々に恵みを与える心優しい王子の話だと思っている人も多いと思います。
でも、私はずっとそうは思えなかった。
優しさも過ぎれば誰かを巻き込み犠牲にする。
失って初めて自分のしたことの重大さに気付いても、もう取り返しがつかない。
この物語は教訓だと私は思う。
多分だけど、あお先生もそう考えたのではないだろうか?
たがらこそ、そこを正そうというストーリー展開にしたのではないのだろうかと思う。
見返りを求めず、身を削って人々に施しをする麒麟の坊ちゃん。
しかしその根っこにあるのは、愛するツバメ・乙鳥への執着と独占欲。
自分勝手な欲が乙鳥を追い詰め、その目を曇らせる。
とうに愛されていたのだということすら気付かず、愛ゆえの自己犠牲が乙鳥の命を脅かす。
しかし童話と違うのは、乙鳥が生きているうちに坊ちゃんがそのことに気付くこと。
そして、自分がしてきた親切が巡り巡って二人を助けること。
こうあって欲しい、こうあって欲しかったと思うことが全て描かれていた。
愛する人の幸せを願うだけでなく、自分が幸せでなければ相手も幸せであるはずがないのだ。
さらに、この作品が面白いのは坊ちゃんが瑞獣であるというところ。
これが作品のキモであり、落とし所に繋がっていく。
そして、時代背景と完全和風テイストなところも良い。
電子の描き下ろしは、「ハッピーバアスデイ」。
坊ちゃんのお母さま、ちゃんと子供を愛していたのではないかと思う。
胸が温かくなる、とても良い描き下ろしでした。
作者買いです。今作も大ボリュームな上にとても読み応えがありました。
実は読んでて子どもの為にと購入した「幸福の王子」を読んで号泣したことを思い出しました。www
坊ちゃんの乙鳥に対する執着と実は策士だった事に凄く萌えました。この2人のお互いを想うが故のすれ違いに悲劇を予感するんですよ。
ですが最後の最後で人間たちが瑞獣の大切さに気が付いて2人が救われて良かったです。
このお話の素敵なところは幕間に他の人外のエピが挟まれている事でしょうか?それが本筋にちゃんと絡んで来てお話に奥行きを与えていました。
童話を題材としているだけでなくオリジナリティを入れて、ちゃんとBLとして昇華できてるところが凄いと思いました。
号泣はしませんでしたがウルッと来ました。
絵がうますぎる…絵に魅力ありすぎる…よくこんなに丁寧に丁寧に300ページ以上描いたなって思います。素晴らしかった。長いから飽きちゃう?って思ってたら一瞬だった。
殿が美しくてかっこいいのにどこか昔のままで頼りなくて、でもつばくらと一緒にいたいってのが伝わってきてとても良かった。
つばくらはTHE受けのようでありながらそうじゃなくてちゃんと越冬するために海も越えるし悪いやつは殴るし、ちゃんとした執事。越冬するために冬は殿と一緒にいられないつばくらの苦悩とか最後の決断とか、え?って感じで話も面白かった。というか絵が良すぎて普通のエピソードも一つひとつ息を呑むように美しい。殿はボロボロになっても美しい…今回は受けが攻めの世話をする感じでそれも新鮮だった。
じっくり読まないと話の真髄を理解できないと思うけどサラッと読んでもめちゃくちゃ楽しめる。お布団シーンも夢のように美しい…いつもに比べてもかなり描いておられてやった〜って感じでした。
良質な絵本のようであり、二人の執着と愛が織りなすBLであり、買って読んで損はなかった。いいお金の使い方でした。
小石川あお先生の人外物3冊目ですね。幸福の王子がモチーフの作品でしょうか?
可憐でかわいらしい乙鳥と見目麗しい宝石のような聖獣麒麟のぼっちゃまの美しくも切ないお話です。書きたいこと一杯あるのに、なんて書いていいかわかりません汗
とにかくとても好きな作品になりました。
両片思いでしょうか?いやもっと尊い無償の愛ですね。
2人が想い合う姿はほんとに美しい!
どうにかしたいでもどうにもならない想いにハラハラ
絵が繊細でとても美しいです。特に乙鳥ちゃんの羽がとても好き
蛍のなかで、2人が見つめ合うシーンは綺麗でとても好きなシーンです。
なんだか小石川先生の最初の頃の作品鳩教授と小鹿くん思い出しました。教授にも可愛い羽がついてたなと
2人は永遠に2人だけの旅を続けているのでしょうね。
絵がとても綺麗で好きです。
童話の「幸福の王子」がモチーフになっているのかな。ビジュアルが童話と全然違うので、読み進めていくうちに、心のどこかで幸福の王子のお話を思い出しつつ、引き込まれて行きました。
あの立派なつのがすごくて、かなり見入ってしまいました。キレイな王子なのにどことなくガッチリさがあって、そのギャップも好きです。
途中かなり泣けてしまった。どうも出産したらすっかり涙もろくなってしまい、少しでも登場人物に切ない部分がでると、すぐ涙が出てしまう。
この作品がお初の作者さまでしたが、他の作品も読みたくて購入してます。