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表題作琥珀色の熱視線

千葉柚稀・高校生→大学生
桧原琥珀・高校生→大学生

その他の収録作品

  • あとがき
  • 描き下ろし:「暗中模索の初体験」
  • カバー下:小学生時代のプロフィール/よせがき

あらすじ

小学校からの幼なじみで親友の琥珀(こはく)から、高校の卒業式の日に告白された柚稀(ゆずき)。
「大学で離れ離れになる前に、気持ちを伝えたかっただけ」
その言葉の通り、返事を迫ることもなく、まるで何事もなかったかのように接してくる琥珀に、柚稀は戸惑いを隠せない。
それぞれの大学生活も始まり、今までみたいに四六時中一緒にいることはなくなったけれど、何かあれば一番に報告したいのは琥珀だし、新しくできた大学の友達よりも琥珀の隣にいる時間の方が長い。
それでも、琥珀は自分のことを好きだという事実を知ってしまった以上、意識せずにはいられない…。
あの告白を聞く前の、普通の親友に戻りたい――
しだいに、琥珀との距離感がわからなくなってきてしまい…!?

作品情報

作品名
琥珀色の熱視線
著者
綿レイニ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784199609688
4.4

(72)

(37)

萌々

(32)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
15
得点
322
評価数
72
平均
4.4 / 5
神率
51.4%

レビュー投稿数15

親友から恋人へゆっくり移り変わってゆく感情が繊細

琥珀色の瞳で、親友を見つめる黒髪イケメンの表紙が素敵でした。これは親友と恋人の間で揺れ動く男心を切なく描いた話だと決めつけて読んでみると
んん?なんか柚稀ってすごく優柔不断?これってどうやってBLになっていくんだろうとおもっていましたが、最後まで読んでみると、結局柚稀って琥珀くんの琥珀色の瞳にひとめぼれだったのでは?と思えてきます。
最初は琥珀くんが攻だと思っていたのですが、ノンケ柚稀の目線から描かれているのですね。
2人の心情の変化や、葛藤がすごく丁寧に描かれています。攻めっぽい子が受けだったので、それも良かったです。
薄幸な受けが、女の子と付き合ったり別れたりしているノンケな攻めを、なにも知らないふりして見てる受けより(見てるこっちが苦しくなるような)
そんな感じではなかったので、ストレスなく読めました。
柚稀のお姉さんがいってた恋愛感情だけじゃ一生一緒にはいられないと言う言葉が、染みます
親友で恋人で家族なんて理想の関係だと思います。
そして琥珀から離れられない柚稀!別に親友に拘ることなかったと気がつきます。
とにかくゆっくりと丁寧に描かれた描写がとても良かったです。

1

心に染み入る

店頭で並べられていて表紙買い。中身を見るまでは受け攻め・主人公どっちかわからなかったのですが、読み進めるにつれて「ああ…なるほどね!!」となっていく展開の仕方でした。主人公の親友への感情の遷移などにおいても、親友をテーマにした作品は数多くありますが、こういった切り口の作品は新感覚に思えました。絵も花ゆめ感のあるしっかりした綺麗な漫画で、喩えるなら琥珀糖。何より、自分の体験と重なる部分があったこともあって、主人公の心情描写への共感がすごかったです(嫉妬するポイントとか)。本当に読むことができてよかったです!

0

ど真ん中

幼なじみ&親友から恋人が大好物の私としてはもう直球ど真ん中で、同じ性癖の方は必読書。
この表紙からもわかるキラキラ琥珀色の瞳の子がなーんにも考えてないデリカシーゼロで底抜けに明るいノンケ親友のこと、ずっと片想いしててるんですよ。。。ノンケくん目線で描かれてて、琥珀の瞳の子の気持ちが時々もれて出てくるんですけど、今までどんなに辛い思いをしてたことか(涙
ご褒美でふたりで頑張った初エチも描き下ろしでしっかり描かれてるから、連載追ってた方も単行本読むといいですよ、これ読まないとお話終わらない、つか、ぜひ続けてほしい。もう少しこのふたりをみていたい〜

0

両立関係

親友であり恋人であり、読んでいるときはすごくドキドキしてます。

0

無神経男に攻めザマァを

親友への片恋がしんどすぎる…!
無神経なノンケ幼馴染×健気すぎるイケメンの親友同士の恋。

高校の卒業式に親友の琥珀から告白された柚稀。
だけど、ずっと憧れの対象だった琥珀からの恋愛感情を
受け容れられず、「親友のままでいたい」と伝えます。

以来、進学先は別々になったものの、相変わらず互いの家を行き来し、
何事もなかったように関係が続いている柚稀と琥珀。
大学では新しい友達を作り、女の子といい雰囲気になったり、と
琥珀からの告白をなかったことにしようとするも…。

正直、途中までは柚稀にイライラしていました。

正面から想いを伝えてくれた琥珀に対して逃げて、
かと思えば気まぐれに琥珀の心を搔きまわし、
柚稀が琥珀との関係をどうしたいのかがわからなかったから。

「気持ちを伝えたかっただけ」という琥珀の言葉を真に受けて、
今まで通りであろうとする柚稀は決して悪い人ではないんだと思います。

ただ、ことあるごとにデリカシーのなさにモヤっとしてしまう。

琥珀からの告白を受け容れられないのは仕方ないとして、
それならきっぱり関係を断つか、友人関係を貫くべきで、
思い出したように自分を好きだという琥珀を試したり、
いざ自分から離れていくと独占欲で琥珀を縛ろうとしたり、
自分勝手極まりないんだもの。

いくら嫉妬したからってカミングアウトしてくれた友人に対して
「ゲイっぽい」なんて言葉で傷つけたりする必要あったかな?
琥珀の想いを受け容れられないのに彼が自分以外と親密になると嫉妬して、
自分で傷つけたくせに自己嫌悪に浸って、ほんと何がしたいの?

琥珀が悲しむから彼女を作らないとか、
琥珀と彼女を選ばなきゃならないなら琥珀を選ぶとか、
それって柚稀にとって琥珀が唯一ってことなんじゃないの?

周りから見れば明らかなのにね。ちょっと幼稚すぎたかな。
戸惑いはわかるけれど、そこに辿り着くまでに傷つけて、振り回して、
愛想尽かされても仕方ないくらいの無自覚天然クズぶりでした。

けれど、当の琥珀はいつも自分の気持ちに正直で、まっすぐでした。
柚稀の言葉に一喜一憂させられても柚稀だけを見つめ、
拒まれても気持ちを伝え続け、そんな健気さに胸が締め付けられました。

だからこそ、琥珀を無神経に傷つける柚稀には悪感情が募ってしまって、
誰かいい加減柚稀にお灸をすえてくれ…とモヤモヤモヤ…としていたら、
攻めザマァ展開がやってきたので思わずニヤリとしてしまいました(笑)

いざ琥珀に突き放されると焦り、やっと自分の気持ちに気付く柚稀(遅い!)
あまりに唐突な掌返しゆえにはじめは琥珀に拒まれてしまいますが、
それもこれまでの行いゆえのことなので、必至にすがる姿を存分に
堪能させていただきました♡
(個人的にはもうちょっとザマァ感あってもいいのですが…)

「お願い おれと付き合ってください」はちょっとずるいよね。
こんな可愛くお願いされたら断れるはずないですもん。
そして、そこからはひたすらにデレデレで…懸念していた
“琥珀とキス以上のこともできるか”についてもあっさりと解決。

きっと柚稀はずっと琥珀のことが
友情以上に好きだったんじゃないかと思うんですよね。
無自覚だっただけでそこには疑似恋愛的なものも含まれてて、
だからこそ、自覚できてしまえばこんなにも簡単なことだったんだなって。

今まで散々琥珀に(無自覚に)ひどい仕打ちをしてきたのだから、
これからはその分を巻き返すくらいに琥珀を甘やかしあげてね。

描き下ろしは初々しすぎる初えちエピソードでした。
ページ数の関係もあってかいきなり挿入なのが情緒ないのですが、
嬉しくて泣き出しちゃう琥珀が愛おしすぎるぅ…
そして、琥珀とは違って経験ありぽい柚稀。
キスのときには経験者風を吹かせていたけれど、
琥珀の可愛い&色気にあっという間に達してしまう初々しさが
微笑ましかったです( *´ㅅ`*)

そのイケメンさゆえにてっきり琥珀が攻めだと思い込んでいたので、
柚稀×琥珀は予想外だったのですが、押し倒されて可愛い琥珀を
見ているうちに違和感は自然と消えてゆきました。

0

心の動きが丁寧で好感度大

親友を見つめるカバーイラストに「好きになってごめん」の文字。
こ、こんなの絶対切ないやつ〜!と手に取ると、確かに切ない片想いが描かれているのですが、なぜか暖かみを感じる切なさが漂う不思議。
告白をされた側と受けた側両方の心理描写が非常に丁寧で好印象の1冊でした。

柚稀にとってかっこよくて頼れる憧れの幼馴染だった琥珀からの突然の告白から始まるストーリー。
攻めの柚稀視点で戸惑いの日々が綴られていくのですけれど、これがまあなんとももどかしいんですよね…!
大好きな親友からの告白とくれば、すぐにうんとは言えませんよね。ノンケならばなおさらです。
琥珀は当たって砕けるつもりで高校生活のラストに想いを告げたものの、言われた側の柚稀は大混乱。
だって、琥珀のことが大好きなのですから。

でもそれは親友として好きなのであって、恋愛としてと考えてもなかなか理解が及ばないでしょうし、かと言って距離を取りたいのか?と思うとそれも違う。
柚稀の混乱っぷりとちょっとデリカシーに欠ける部分が読んでいてもどかしいのですが、その分じっくりと琥珀との関係性について真剣に思い悩んでいて、あっさりとくっつかないところが私には魅力的に見えました。
今まで見てきた琥珀は実はこうだったのかもと過去を思い返す柚稀を見るたびに、もうそれはシンプルに「琥珀のことが特別に好き」ってことなんじゃないかなー…なんて思いながら、ちょっぴり暖かみを感じるほんのり苦い幼馴染の青春を追いかけました。
いやあ〜、良かったです。本当に丁寧でした。

琥珀は、自分は柚稀が見ているような完璧な人じゃないと言っているけれど、琥珀ってひびが入っていて不完全な状態のものが特に綺麗なんですって。
ということはつまり…そういうことですよね。
長年親しかったからこその関係性と気持ちの変化が丁寧に描かれている素敵な作品でした。
琥珀の「なーん?」がかわいすぎて、ほぼ標準語になった今、これが聞けるのは家族以外ではきっと柚稀だけなんだよなあと思うとたまらなくなってしまいました。
これは柚稀だけの特権ですよ。すごくかわいい。

2

意識が変われば未来は変わる!

琥珀の勇気が真っすぐで眩しい…!

幼馴染みで大親友
この上ない心地よい関係
でも高校卒業を控え「このまま」では居られなくなる事を意識して行動を起こす琥珀

琥珀が意識して起こした行動があったからこそ柚稀の意識も変わっていく
関係性に名前が付くかそうじゃないだけなら今のままでいいじゃん…
そんな一見素直に聞こえる正論を盾にした防御を崩すには気付かせる事、意識させる事が大事

琥珀が危惧したゲイである事への柚稀の抵抗自体が無かったのは「幼馴染み」という関係性が効いているのがすごくステキです

琥珀の勇気が柚稀の意識を変えてそして結果2人の未来が変わっていく
その過程の心情を大事に進む様がもどかしくもあるけれどだからこそ得られる読後感があるのが嬉しいです(´▽`*)

温かな切なさのあるお話しや幼馴染みがお好きな方には是非おすすめしたい1冊でした

2

大切な存在だと気付くこと

自慢の親友・琥珀から高校卒業の日に告白された柚稀。
ずっと一緒にいてこれからも変わらないと思っていた関係が、少しずつ変化していくことになったふたりの日々を描いたお話でした。

これまで通り親友として琥珀の側にいたいので、「付き合いたいとか言うつもりない」という言葉をそのまま受け取ろうとするけれど
琥珀の想いはなかったことにはできないし、知ってしまった以上意識せずにはいられない柚稀。
それでも「親友」というカタチにこだわってしまうので、どうにか告白される前の関係に戻れないかとぐるぐるしてしまうわけです。

琥珀を試すような言動やナマ殺しとも取れる振る舞いを無自覚でしてしまう柚稀なので、彼にとっては酷な時間だったかもしれませんが。
そんな日々の中で琥珀がどれだけ大切な存在なのか?ということに気付くことができたので、想いが報われる結果になってくれて本当に良かったなと思いました。

そして親友と恋人は両立できないと思っていた柚稀の殻をぶち破ってくれた成田くんがめちゃくちゃいい仕事してくれたな、と。
主張は少なめだけどもキラリと光る脇キャラで、褒め称えたい気持ちになりました。

恋人で親友で、一番の理解者同士のふたり。
これからも彼ららしく幸せでいてほしいなと思いました。

2

琥珀色!

親友BLです!
攻め視点のお話でした。
受け側の琥珀くんがゲイで、友情だけと思っていた柚稀くんが告白され意識し始めるところから展開していきますが…めちゃくちゃ良かったです。
身体が先に動いてキスしちゃうとこ可愛すぎました。
えっちは描き下ろしのみとスローペースでゆっくりと意識して進みますので、ほのぼのが好きな方にもオススメです。
親友期間も長く小学生からなので幼馴染BL好きな方にも刺さりそうです!家族間の行き来もあり可愛いポイントでした。

…ところで柚稀くんの事が好きな女の子は察しがいいです。良い子でしたが幸せになるの難しそう…。








紙本購入
修正は白抜きです。

1

親友と恋人は両立できるか?

まず!琥珀くんのビジュアルが強いです。表紙からして優勝してる。さりげない八重歯がかわいいし表情も好き。

期待いっぱいで冒頭を読む。
これは・・・絶対切ない。

親友であり憧れの人でもある友人(小学校からの)に告白されるってどんな気持ちだろう。BLだと簡単に両想い!な展開も少なくないですが、こちらの作品のように【戸惑う】という可能性も大いにありますよね。一緒にいたいけど、好きだけど、昨日までとは違うんだ、的な。

でも。でも!その気もないのに近づいたり、蒸し返すようなこと言ったり。そんなのってズルくない?デリカシーなくない?でも言われた方にとっては自分が被害者?(そんな表現嫌だけど!)序盤で既に感情グルグルです_(:3 」∠)_

そんな流れでピアスのくだりがきて・・・無理・・・泣いちゃう・・・むり・・・いっぱいいっぱいだったり、イラついてんのはわからなくはないけど酷い_(:3 」∠)_

それを優しく躱してくれる琥珀くん・・・だって好きな人だもんね、切ない・・・!

それからも、モヤモヤしながらも二人は親友のままで。柚稀は恋愛感情は持てないものの、琥珀と一緒にいたくて。で、無意識なのかわかんないけど、変な恋人ムーブしてくる(図書館のうさぎのあと)

このままグルグルしてどうなっちゃうんだろう??と思っていたところに、成田くん、ナイスアシストォ・・・!

ラストはもちろんハピエンなんですが、琥珀がいちいち可愛くて、いじらしくて。見かけはただのイケメンなんですけどね。柚稀に“憧れ”認定されてから、ずーっと頑張ってきたんだよなあ、って。

デリカシーのない柚稀くんには難しいかもしれないけど(悪口じゃなくて真面目に応援してます!!)これからは琥珀を大事に大事にしてあげてほしいです。

1

恋人と親友の境界線で真剣に悩む

作者様買いです!

告白されて意識しちゃって好きになっちゃったというよくある恋人きっかけエピソードを告白された側の視点で描かれた1冊。

大親友である琥珀に高校卒業のタイミングで告白をされた柚稀が親友のままでいることを望みながら2人の今後の在り方に悩む物語なのですが、一緒に悩んでいるうちに恋人と親友(同性だから特に)の違いがわからなくなって脳内混乱しまくりました!

嫉妬もするし距離感が近いのも嬉しいし、なんならあなたがそばにいてくれるなら恋人もいらない!とまで本人に言っちゃって、え、これってもはや告白ではないの?と思ったりもしますが、琥珀は琥珀で親友に無理をさせているという意識が抜けず調子に乗れないし、柚稀は柚稀で親友に囚われすぎて非常に焦ったい!!!

でもここまで親友と恋人の境界線にじっくり向き合ってくれる作品も中々ないよなと思います。かつ後味は最高に良い!!
個人的には柚稀のお姉様の言葉が真理だなあと刺さりました。

3

終始ドキドキ!

綿レイニ先生の作品、久しぶりに購入しましたが、画力めちゃくちゃ上がってませんか…?!!?琥珀の目とか透明感すごくて、思わずガン見してしまいました!!表紙の色合いもすごく暖かくて、琥珀の熱い視線が伝わってきました♡♡

長年片想いをしている琥珀。高校卒業後に琥珀から告白された柚希が、それ以降なんだか普段と違ってそわそわしているのが可愛かった♡幼馴染×片想いってすごく萌えポイントを的確に抑えてくるんですよね…σ̴̶̷̤ . σ̴̶̷̤ 終始ドキドキしながら読んじゃいました!
2人の心情描写が多くて、両方の視点から、お互いへの想いを読み取れて胸熱〜!!
焦れったくて、可愛くて、幼馴染だからこその恋愛、すごく萌えた〜ッッ
それに何よりも、北九州弁めちゃくちゃ可愛いすぎました♡♡博多弁とは違った口調で、方便萌えが再燃しちゃいました!自分の住んでいる地域に方便がないからなのか、方便ってすごく萌えるんですよね♡

2人とも自分の想いにもだもだしながらも、しっかりハピエンで終われてよかったです!告白してもクールぶっていた琥珀だけど、本当はずっと自分の感情を抑えていたんだろうね…(;ᴗ;)琥珀の長年の恋心を思うと、胸が苦しいくなります…だからこそ、報われて良かった!!長続きして欲しい可愛いカップルです♡

2

ドキドキの応酬

最初から最後までドキドキドキドキ。はー…心拍数上がりまくって息苦しかった…
ドキドキって言っても良い意味も悪い意味も全部ひっくるめてのもの。嬉しさも切なさもいっぱい詰まったストーリーに目頭が熱くなりました。

まさに心理描写が激アツな作品。見せ方も魅せ方も上手いです。
告白から始まるストーリーで、親友・琥珀の思わぬ告白に戸惑い葛藤する柚希の心の揺れ動きをメインに展開していく物語となっています。

琥珀から突然告白されたことで、それまで安泰だと思っていた親友関係に動きが出てくる序盤。柚希の気持ちは告白の日からグラグラです。琥珀は特に柚希に何も求めてはいないけど、そうはいくかよ、ってのが柚希サイド。琥珀のことを意識しまくって、琥珀が自分にとってどんな存在なのか改めて見つめ直しているようでした。
琥珀と出会った日のことや琥珀と過ごしてきた日々のことを思い返しては、自分の中での答えを導き出そうとしている柚希。彼なりに琥珀の気持ちに向き合おうとしていますが、一筋縄ではいかないんですよね。
まぁ、その葛藤ぶりが面白いんですが^ ^


琥珀は親友関係の変化を望んでないのに、柚希の方がスパッと割り切れないのはきっと柚希の中に思うところがあったからだと思います。
恋愛的にアリかナシかで言えばナシ。なのに、ナシだと言い切るには心許なく、琥珀のことを考えれば考えるほど、自分の正直な気持ちをこじ開けていることに繋がっています。

琥珀の告白を聞いてから右往左往する柚希が困惑しながらも琥珀の側を離れなかったのは、きっとそういうことでしょう。居心地の良かった親友ポジションを失うことが怖かったのかも知れません。"親友"でも"恋人"でも、お互いが特別な存在なのは間違いないのにね。

"どっちか?"より"どっちも"を選んだっていい。名前のつく関係は1つじゃなきゃいけない決まりがあるわけじゃないし、その型にこだわって大事なものを見失わないで欲しいなと思いながら、2人を応援していました。


最後まで喜怒哀楽の感情に襲われたストーリーでした。
特に、ずっと自分の気持ちを抑えてきた琥珀の想いにはグッとくるものがありました。告白してもクールを装っていたけど、きっと不安に押しつぶされていたんだろうな…。柚希と琥珀の過去と現在を追いながら、丁寧かつじっくり気持ちに寄り添うストーリー運びがとっても良かったです。
切なく苦しいシーンが多いけど、そうしたシーンもまたすごく沁みました。読後感も満足度も最高の一冊です。

2

告白されてからの感情変化がもどかしい

柚稀×琥珀


高校卒業式の後、
幼馴染かつ親友の琥珀からの突然の告白が柚稀に訪れた。
という始まり。

告白されてから、
頭の中も行動もグルグルして、

どこか甘酸っぱい柚稀の戸惑いや、

強がりを交えつつも切ない琥珀の恋心に、

すごく感情移入できてハラハラしながら読み進めて、

もう親友に戻れないもどかしさから、

少しずつ変わっていく2人の関係がドキドキさせ、
苦渋ながらも甘い、
純粋な2人が可愛くて最高の恋を満喫した!


小学校で転校生として現れた琥珀と一緒に過ごすことが楽しくて、
恋愛は考えることもなかった柚稀だが・・・。

2人が大学生になって、大学が違っても、
告白後も今までと変わらない琥珀の態度と接し方に
揺られてしまう柚稀の心の変化が見どころ!

新しい友達ができて、女の子から好かれても、
やっぱり琥珀が一番で、友情以上の何かを・・・。

親友として見るだけのつもりだった琥珀だから、
ふとした瞬間には親友の関係のままでいたい。
でも、自分でも認めたくない徐々に動揺する気持ちの中で、
無意識に嫉妬心とか独占欲が芽生えてしまって、
精一杯で琥珀の愛情が本物であることを証明させたり・・・、
それが、琥珀に対して特別な感情を自覚するきっかけになっているのだ。

だんだんと琥珀のことが好きだという兆候に気づき、
モヤモヤで乱れていく柚稀がいじらしくてたまらない!

一見余裕たっぷりの琥珀、
真剣でかっこいい告白をしてきたけど、
柚稀への欲望を自制したりして、
逆に柚稀に攻められて、
冷静さとは裏腹に爆発した
健気な恋する可愛い顔とその涙!がまさに愛おしい! 
そんな琥珀を見て、
さすがにピュアな柚稀も煽られてしまうのが仕方ないよね!

最後に、
悩みまくりつつ、すれ違ったりもしつつ、それでも乗り越えて、
思いが通じ合っているから、
まだまだ未熟な2人のあまあま恋、
可愛らしいエッチもを堪能できる。
青春そのもの!楽しい!

好きだから何も望んでいない琥珀。
好かれているから望みが膨らんでいく柚稀。
恋に振り回されてしまう対照的な2人。
柚稀の視点から、
彼が恋に落ちるまでの過程とその心理が丁寧に描かれているのが素晴らしい!

琥珀の心理、もっと描かれてたらいいなと思ったりもしたけど、
彼の想いをさらに想像できるのもこの作品の魅力かもしれないですね。



・電子限定描き下ろし漫画4P
『桃色の攻防戦』:
お互いに乳首を攻めあって、
それぞれどんな反応が返ってくるのが面白いし、ラブラブで最高!

・コミコミスタジオ限定特典4Pリーフレット
描き下ろし漫画2P:
琥珀の総武線好きの理由、どうやら理解できた柚稀。

3

北九州弁…萌え。。

幼馴染×長年の片想い、っていいですよね。。

親友だと思っていた相手から卒業前に突然告白され、戸惑う攻め。
気まずさを抱えたまま元通りの生活を続けようとするのですが、どうしても変に意識してしまい(主に攻めが)元通りの関係とはいかなくてーー

というストーリー。

親友でいたい攻めと、恋人になりたい受け。
幼馴染ものの王道で、ちょっと説明的かな、流れが急かな…?なんて思う場面はありつつも、最後まできゅんとしながら楽しめました。

”ただの親友になっても恋人でも 琥珀はずっとおれの特別”と言う柚稀の言葉通り、特別な関係はこれまでもこれからも変わらず続いていくんですね・:*+.

いや〜〜それにしても、攻め受け反対だと思っていたので読んでびっくり!
といっても特に抵抗はなく、単純にびっくりしました。そっちか!!

琥珀の時折出てしまう北九州弁が可愛くて可愛くて。
方言喋れない族としては、心の底からきゅんきゅん。
一時期方言BLにハマって読み漁っていたのですが、方言萌えが再燃しました。
北九州弁って、博多弁とはまた違うんですね!知らなかったなあ。
勉強になりました◎

3

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