電子限定おまけ付き&イラスト収録
作者買いです
ファンタジーというか、転生ものって個人的に小説の方がより好きです!
攻め受けに拾われた事で人生をかけて忠誠を誓っているのも大好物です
あとこどもだった攻めがどんどん成長してかっこよくなる展開も大好きです
受けは前世の記憶をもって小説に転生ものしてきたのですが、バッドエンドな運命を変えようと必死に生きてるのが健気ですとてもよかったです
最終的にはしっかり攻めにほだされちゃったのも可愛かったです!!!
好きな作家様で少しずつ作品を読んでいます。『気難しい王子に捧げる寓話』『やさぐれ男、異世界で色悪騎士が愛する王子の身代わりとなる』が特に好きです。
こちらも異世界転生もの。普段はあまり読みませんが、小中先生は好きなので読んでみました。以下少々ネタバレあります。
主人公のフィン(受)が6歳の時に、この世界が転生前に読んでいたBL小説の世界で、自分はその中の悪徳令息であり、破滅する運命であることを思い出し…というお話。
正直なんだそりゃですが、最近アニメやら漫画やらでよく目にする設定ですね。
フィンがBL小説の内容を思い出し、悪徳令息として破滅しないよう、父と二人で協力して良き領主となるよう奮闘するストーリーがとても面白いです。
父は領主なのに天然で、ちょっと可愛いです。二人の会話にもほっこりします。
9歳の時には、小説の主人公の当て馬キャラのユエン(攻)(14歳)と出会う。ユエンこそ将来自分を破滅させる当本人!ということで、味方につけるためユエンを引取り、自分の従僕にさせる。
周りの大人に酷い扱いを受けてきたユエンが、フィンに優しくされて心を開いていくシーンはちょっとうるっとしました。
そしてフィンが18歳、ユエンは23歳に。
ユエンはフィンの忠実な従僕で、生活の全てを支える存在。従僕は感情を見せないという教育を受けていて、何を考えてるかわからず、フィンから見るとちょっと冷たい。
しかし読み進めていくと、ユエンがいかにフィンを大切に思っているか、非常にわかりやすくてキュンとします。
一方フィンは鈍感で、ユエンの気持ちには全く気づかない。フィンの鈍さが可愛いくてニヨニヨします。
前半は身の破滅を回避するために、良き領主となるよう奮闘する。
そして後半には、小説の主人公で美人のリルや、俺様攻め様のエイデンが現れたり、悪役の村長の悪事を暴いたりと、グイグイ惹きつけられるストーリー展開で、夢中になって読み進めました。
ラブの部分は、ユエンは気持ちを抑えてるし、フィンは鈍感だしで、かなり後半まで進展は少なめ。でも相思相愛の両片想いというのがわかりやすくて、何気にちょこちょこイチャついてるので楽しかったです。
終盤に、いろんな問題が解決して、とうとう両想いになるんですが…。ここにきて、なぜだかそんなには萌えられない自分を感じて、なんで?!と考えてみたら…。
ユエンは美しい男前な上、フィンへの執着つよつよで、しかもムッツリという、大好きなタイプの攻め様で最高でした!!
ただフィンが、自分にはちょっと魅力不足というか。告白されるシーンも、なんだか色気があまり感じられなくて…。まぁ、ウブだからしょうがないですが。
あと挿絵も美人ではなく平凡に見えるのが拍車をかけるというか。ユエンへの「君〜〜だよね」みたいな口調もあまり好みでなく…。
というわけで、よりにもよって終盤のラブの盛り上がり部分で、フィンが自分好みの受けでないことに気づき、ちょっと萎えてしまいました…。
とはいえ、全体的なストーリーはコミカルな部分も多くて、大変楽しめました♪
電子限定おまけSSは、交際から1年後フィンがユエンのあることが気になって…という内容。ユエンのカッコつけたがりで負けず嫌いな一面が可愛いくて、短いながらも面白かったです。エロはなし。
やっぱり小中先生の作品、特にファンタジーは好きだなぁと思いましたので、今後も少しずつ読んでいきたいと思います。
ジャガイモがこんなに要所要所で出てくる小説は初めてです笑
フィンの「またジャガイモか!」には笑ってしまいました。
フィンが前世の記憶を持っているので時々今風の言葉遣いを挟んでくるのもアクセントになっておもしろかったです。
めちゃくちゃデキる男に成長したユエンが
積年の想いを実らせてからの壊れっぷりも見もの!
ずっと「フィン様」呼びだったのに
呼び捨てになったときはキャッ♡となりました。
フィンが前世で読んでいた小説に沿ってストーリーが進み、色っぽい話は最後の最後ですが
読み応えのある1冊です!
異世界でコメディタッチの明るいお話で最初からリズムよく読みやすかったです。
自分が読んだ小説の中の悪役令息になったと気付くフィン。そこから父マシューを味方につけて様々な対策を講じバッドエンド回避に尽力します。
静養に行った別荘のある村でひどい扱いを受けている下働きのユエンに出会います。
このユエンは小説の中で重要な役目がある少年なのでフィンの従僕として引き取ります。
ユエンが寡黙で私的な事柄をあまり言わないので小説通りにリルを好きになるのか、10年近く一緒にいるフィンを選ぶのか、全く分からず面白かった。
ヒヤッとする事件も起こりますがシリアスにならずに安心して読めました。
当て馬✖️悪役
子爵令息フィン(受け)は母親の葬儀の最中に前世の記憶が蘇ります。
自分が物語の中の悪役令息であるということを悟り、運命を回避するためにまずは嘆き悲しむ父が堕落するのを阻止することにするのです。
無事父が立ち直り、ホッとしたのも束の間、別荘に保養に行った先で、主人公の恋を応援する当て馬となるユエン(攻め)が奴隷のように働かされているのをみかねて保護します。
本来なら騎士となるべく見出されるというストーリーから外れますが、「悪役」である自分を追い詰めるユエンのそばにいて恩を売ったほうが安全だと判断し自分の従僕に取り立てるのでした。
ユエンはとても優秀でたちまちフィンの執事として頭角を表します。
フィンにとってもユエンのいない生活は想像できなくなるくらいです。主人公に出会いユエンが恋をしたらと考えると落ち込むくらいに。
没落の原因の一つである飢饉から領地を守るためじゃがいもを広めたり働き方改革してみたりと没落回避のために動いていると、とうとうストーリーが開始します。
始まってみるとユエンのこと以外にもストーリーと違うところがあちこちあり予想がつかなくなっていて‥
飢饉を危惧してじゃがいもを広めたのはいいけれどそれが原因でストーリーが本筋から逸れてしまい、何度もじゃがいものせいかーってなって
「うちのじゃがいもが何か粗相を」と思わずフィンが叫んでしまうのは、そんな場合ではないのに笑ってしまいます。
物語のメインヒーローのエイデンは話の中では貴族のボンボンということでしたが、麻薬などの調査に来たエリートでこれも違ってたのかと思ってたのですが、最終的にやっぱりボンボンだったというオチにも笑えます。一度は見放されてたのにこの甘さが主人公リルの心を動かし、結果オーライでしたが、決着するまでは高位貴族というのをフルに生かした傍若無人な態度には何度もイライラさせられました。リルに一度盛大に振られて嘆き悲しんでいたたり、手柄をユエンに持っていかれてたから溜飲が下がりましたけども。
ボンボンなのはフィンも同じで、エイデンと2人で乗り込んだ時は、敵地で出された飲み物を躊躇なくそんなにガブガブ飲むなんてなんて危ないと思って読んでたら案の定薬盛られてるし。
2人とも伴侶がいないと危なかしいのは同じでしたね。
元々BL作品に転生ということで出産ありの世界かと思ったら違ってて、後継問題も出てくるのかと思ったら、父が再婚したところからその辺りのオチは早い段階で見えていました。
最後は大団円ということで、楽しいお話でした。
最後の方は腹黒執事になってしまった執着攻めの本領発揮していてそれもとても楽しかっただす。
