BLコミック&BL小説、業界最大級の品揃え!
vol.1とはまたそれぞれ違った怖さを楽しめ、もちろん萌えるシーンもいろいろあり、クオリティの高いアンソロジーだなと思いました。幻想的なカニバリズムを見せてくれた『マイ・ファースト・カニバリズム』も、短いですがインパクトがありました。vol.1でぞくぞくする余韻を残してくれたさきしたせんむ先生ですが、vol.2では打って変わって切ないストーリーで魅せてくれました。奥田先生の双子と彼らを引き取った大人の男の話はBL的な萌えは薄く、その分人間の酷薄さが味わえて普段の奥田先生の作品とは異なる殺伐とした雰囲気を楽しめました。
毎年これから夏は、BL界の稲○淳二的ポジションでこの戦慄奇譚を発売してほしい所存です!
vol.2ということで、これからずっとBL界の稲川○二的存在として発売してほしい豪華ラインナップのホラーBLアンソロです。
で、1作ずつレビューを失礼いたします。
「理想の恋人」琢磨先生…一発目に相応しい、まさに背筋震える戦慄BLでした。
スプラッタ系?? と言いますか。
琢磨先生の普段の作品からのイメージとは程遠い、ホラーの振り幅に感嘆いたしました。
「怪談師Mのお蔵入り」すけやま先生…爽やかBLのイメージがある、すけやま先生がまさかの戦慄奇譚デビューです。
この作品のなかでは、大学生同士の配信者BLは、一番ホラー度はまろやかでしょうか。
「あのこがほしい」安滋かづ先生…高校を舞台にした教師たちのお話。
えち度高め。
教師がよく面倒見ていた生徒が自○。
それ以降、その教師はよく襲われるようになったという。
同僚教師はその話を聞き、昨日見かけた生徒はその自○した生徒だと気が付き、、、
乗っ取られちゃう系BLでしたね?!!
「マイ・ファースト・カニバリズム」安堂ろめだ先生…本当にカニバでした。
ええ、カニバ。
食虫植物的なアレですね。
じっくり画面の美しさとともに嗜むBLかと思いました。
「mouth to mouth」さきしたせんむ先生…切ないです。
とにかく切ない。
冒頭で、自○しようとする描写あるのでご注意を(でも助かってます)。
ラストは切ない現実ですが、生きていることで希望の持てる終わりでした。(大ネタバレすみません)
「ゆらゆら揺れる」奥田枠先生…母親が亡くなり、893に引き取られた双子の末路。
強かすぎるのはよくないですね。
人の怖さに、オチに、戦慄が走ります。
今回もそれぞれ違ったホラーに、ドキドキさせられました。
また来年、ぜひvol.3を読みたいので夏のクーポンの一枠は、東京戦慄奇譚さんに取っておこうと思います(スケジュール帳に予定を書き記すまりあげは)。
今度はいったい、どんなラブイズホラーが飛び出すのか。
とても楽しみです!!
ホラーBLアンソロジー第二弾になるそうです。
私は一弾は未読なのですが、一弾も読みたいし、これはシリーズ化してほしい!
それぞれちゃんと怖いので夏の夜にぴったりです。
琢磨先生「理想の恋人」
この冒頭をSNSで見て本を買ってみようかな〜と思ったお話です。めちゃくちゃ引き込まれる!後半グロい感じの怖いお話。霊的なものではなく人って怖い、怖い人いる、のお話です。
すけやま先生「怪談師Mのお蔵入り」
唯一かな、ホラーでありつつ可愛いお話です(でもちゃんとホラー)
すけやま先生のお話は本当にいつも可愛いし、絵がとにかく可愛いです。この2人のその後読みたい!
安滋かづ先生「あのこがほしい」
学園ものホラー、先生と生徒のお話。
このお話もなのですが、バッドエンド多めになります。でもホラーだし仕方ないかな。
安堂ろめだ先生「マイ・ファースト・カニバリズム」
美しい、不思議な雰囲気の怪しい物語。
怖い展開ではありますが、とにかく絵がキレイで見惚れてしまう怖さです。
さきしたせんむ先生「mouth to mouse」
唯一の感動系ホラーです。
不思議なお話、怖いけれど後半は感動が待ってます。
奥田枠先生「ゆらゆら揺れる」
私は好きですが、苦手な人は苦手かも、なシーンありです。残酷な感じに犯されてしまうシーンありです。
それぞれ違ったテイストのホラーなので、霊的なものもあれば、人が怖いお話もあります。
色んな怖いが出てくるので、中には苦手なものがある人もいるかもしれません。
逆に言えばどれかは絶対刺さります!
全編通してゾクッとできて面白いです。
エッチなシーンは少ないので、物語重視で楽しんで欲しいです!
夏にぴったりのホラーアンソロジー第2弾。
いやまさかvol.2が出るとは。ホラー好きアンソロ好きとしてはありがたや。
6作品収録。
以下、収録順にざっと。(作者様敬称略)
「理想の恋人」琢磨
冒頭にこの話ですか!という驚き。
私はタトゥーやボディピアスが好きで人体改造界隈もよく覗くんだけど、海外には実際にこういうヒトっているんですよね…健康な指や四肢を。
でも本作のこの人は、自己破壊志向までいっちゃってるしそれを他人にまで…
「怪談師Mのお蔵入り」すけやま
怪談動画配信のミチ(視える)とマサP(視えない)が、ラブホに憑く色情霊を調査しに行って…
霊は実際いて、ミチが憑かれてマサにエロ行為で助けてもらうけど恋心は宙ぶらりん、一方マサの本心は…というお話。
「あのこがほしい」安滋かづ
学校の怪談のバリエーション。
目新しいのは、教師が校内で男に襲われ続けるという設定。知らぬうちに先生を襲っていて止められず、そのまま憑かれる、というのは確かに怖い!
「マイ・ファースト・カニバリズム」安堂ろめだ
タイトルで内容を語ってしまっているのが惜しい…
妖艶なうつぼくん。もういかにもすぎる。でも大変好みの一編でした。おすすめ。
「mouth to mouse」さきしたせんむ
自死しようとした男が奇妙な大男に助けられてから体験する不可思議。
恋した人はヤングケアラー。真実は辛くて…
でも肇は生きていかなきゃいけないんだね。
「ゆらゆら揺れる」奥田枠
恋をして、双子の兄弟・天地を憎むようになった鏡水。天地を陥れるが…
これ、征司が本当に天地を愛してるのかがハッキリしないのが不穏。「オラいけ」なんて言います?
ホラーという意味合いなら安滋先生、さきした先生作品かな。
好みからすると安堂ろめだ先生作品がダントツですね。
シリーズ化希望です。
前作、1も良かったので今回も楽しみに待っていました!!どの作家さんも外れなくおもしろ(怖く)て、単話を待つ必要ないと思います!
琢磨先生からスタートするアンソロジー形式ですが、1番初めに持ってきて掴みはOK、どころか怖すぎてこの後読めなくなる人もいるんじゃないか!??という怖さがあります。
1ではなかった、グロ怖……ですね。苦手な方は多いかも〜!!私は大好物なので喜びましたが笑笑
血や、スプラッタ系が苦手な方は注意です。
そこからは心霊ゾーン、人怖ゾーンへとなって行きます。最後奥田先生の作品は完全人怖。妬み、嫉妬が招く怖さを味わえます。
そして東京戦慄奇譚の良さは、ちゃんと『BL』していること!!BLとホラーどちらも味わえるのが最高です。
ぜひ今後もシリーズ化して貰いたい作品です。色々な作家さんが描くホラーをみてみたいです。