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表題作透明で青い

一ノ瀬榊
高校生→大学生
京森美鶴
高校生→大学生

その他の収録作品

  • 続・透明で青い
  • 書き下ろし かっこいいし、かわいい
  • あとがき

あらすじ

初恋の男・一ノ瀬に振られたショックで、眼鏡と前髪で顔を隠すようになった美鶴。しかし2年後の夏休み、一ノ瀬と急接近することになって!? 不器用イケメン×こじらせ美青年の初恋物語♡

作品情報

作品名
透明で青い
著者
伊達きよ 
イラスト
赤原ねぐ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784403526169

ちるちる評価ランキング

95

4.1

(67)

(35)

萌々

(19)

(7)

中立

(2)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
12
得点
274
評価数
67
平均
4.1 / 5
神率
52.2%

レビュー投稿数12

青春だねー


高校のミスターと準ミスター


小さい時から可愛い可愛いとチヤホヤされ女王様(王様じゃないんだ)のように天狗になってた美鶴(受け)がいきなり陰キャになったのは、高校で自分より騒がれているイケメンの一ノ瀬(攻め)に一目惚れして告白して玉砕したことがきっかけでした。
それ以来、前髪や分厚い伊達メガネで顔を隠し人とも付き合わないで、ガリ勉するようになってしまった美鶴。友人と呼べるのは幼馴染の喜一だけ。
高校3年になり、夏期講習へ通うようになった時、一番前の席を陣取り、勉強体制に入っている美鶴に声を変えてきたのは、一ノ瀬でした。相変わらずキラキラしたイケメンオーラ全開ながら、検事になる夢のため難関大学法学部を目指して真剣に勉強しようと夏期講習にやってきており、美鶴に質問してきて一緒に勉強するようになり距離が縮まっていきます。
過去、自分を全否定してきた一ノ瀬に美鶴は怯えるのですが、全く美鶴のことは覚えてないらしく自分の顔目当てではない勉強を一緒にする仲間として接してくる一ノ瀬に怯えるやら嬉しいやら。


雑誌掲載の2編と短編1編になります。
両視点で話が進むので2人のことがよくわかります。

可愛すぎて、中学校までは色々と騒ぎになり、
美鶴は天狗になってたけどそれは周りも悪くて、両親に愛されて大事に育てられた素直な子なんですよね。だから、ひどい言葉で(告白も酷かったからおあいこではあるけど)振られた時、自分の全てが否定されたと思ってしまった。
女王様であることをやめたのはよかったけど、ちょっと振れ幅がひどすぎて可哀想になりました。お陰で高校生活は楽しいものにはならなかった。
最終的に一ノ瀬と恋人になったからいいのかな。

お互い好きな人によく見られようとして、すれ違ったりするのが、微笑ましいやらもどかしいやら楽しく読ませていただきました。
美鶴に喜一という幼馴染がいて本当に良かった。常にフラットな状態で接してくれる喜一の存在は大きかったです。
これからも何かあれば喜一を間に入れて仲直りするんだろうな。
そしていつか喜一の恋を2人で応援するんだろうな。
想像するだけで楽しいですね。

それにしてもこれを読んでる今まさに受験真っ只中。
受験生がいる我が家では、一向に勉強しない我が子にイライラしてしてばかりなので、こんなに一生懸命勉強する2人が羨ましい。

ちょっと不思議なのは、一ノ瀬には何度もスカウトが来ていたようですが、美鶴は母親がモデルだったのに、子役モデルやってなかったことです。一般の人でも、それだけの騒ぎになるくらいならスカウト来るだろうし、知り合いに業界の人がいるだろうし声かかってもおかしくなかったと思うんだけど。
女王様なんだったら声かけられてたらやってたんじゃないかしら

0

No Title

小さい頃から可愛い可愛いと言われてきた美鶴。傲慢にも僕につり合うかも!なんて思って美形の一ノ瀬くんに告白してばっさり振られて自信をなくす美鶴。そこから2年後……。

美鶴がとにかく可愛いんですよね自分をちゃんと見つめ直すことができる子だし。一ノ瀬くんも違う意味でかわいい。2人ともかわいらしい!!高校生だからこそのまだ幼い面もあって愛おしい物語だったなぁ。キュンとした。

あと貴一くんがグッジョブすぎて彼のスピンオフが読みたいすごく素敵な幼なじみ。

0

等身大の青い恋

受けのために爪を整えている攻めは良い溺愛攻めになるに違いないと思っています。

雑誌掲載時に前半部分を読んでいたのですが、こんなに青かったか〜!と、あらためて高校生2人の恋を微笑ましく見守りました。
幼い頃からちやほやされ、すっかり鼻が伸びきってしまっている主人公が、人生初と言っても過言ではないほどに徹底的に打ちのめされてからの、淡い恋を添えた成長物語といったところでしょうか。

この年齢特有の初々しさやもどかしさ、面と向かって話してみればわかることなのに、未熟がゆえにちょっと遠まわりをしてしまうまどろっこしさ。
そんな内面の成長とともに、手探りの恋が大きく育つまでを堪能できる1冊かなと思います。
全体的にすごく青みを感じるのだけれど、この青くささがとっても良かったのです。
ページをめくって読み進め、あとがきを読み終えるまでの間に、キャラクターに対する印象がどんどん変化していくおもしろい作品でした。

やはりなんといっても、美鶴の心の成長が本書の見どころでしょう。
挫折をして己を知った者だからこそといいますか…
あなたこんなに真面目で素直なかわいい子だったのねと、あの印象最悪な始まりから、彼がなにかに思い悩むたびにそっと見守りながら応援してあげたくなるようなキャラクターに持っていく上手さったら。
ややうじうじしすぎに思える部分もありましたが、幼馴染の貴一がストレートにものを言うカラッとした人だったので、彼がタイミング良く登場してくれるとすっきりとしますね。
美鶴の心を無自覚に折った張本人・一ノ瀬も、勉強を通して美鶴と交流を深めていけばいくほどに、年相応の余裕のなさが見え隠れするかわいいやつでした。

受けも攻めも良キャラクターでしたし、ごく普通の高校生2人による、ごく普通の背伸びをしていない等身大の恋が楽しめました。
特に大きな物事は起こりません。
ですが、とても丁寧に大人でも子供でもない若者の恋が描かれています。
大学生編はもう、一ノ瀬が付き合ったら溺愛ルートまっしぐらな攻めだったので、あとはボーナストラック!な感覚でおいしく読めました。
ただ、どのキャラクターが1番好きだったかと考えると、メイン2人よりも幼馴染の貴一だったかなと。
貴一視点で見た2人のお話も短編で読んでみたかったかも。

2

ピュアなアオハルストーリー

今回はイケメン高校生と地味メンな高校生のお話です。

攻様に失恋して地味メンになった受様が
攻様との恋を実らせるまでと
大学生となった2人の後日談続編を収録。

受様は両親が年のいっての1人息子で
両親と祖父母達に大切に愛でられます。

その上元モデルの母似の美少年で
幼稚園から子供達にも持て囃された受様は
自分を特別な存在だと思って育ちます。

地元から少し離れた高校に進学しても
すごくかわいい男の子がいると騒がれた受様は
当然と思いますが

桁違いに格好良いと噂の新入生がいて
自分より美しい人に会ったことがない受様はムっとします。
この美貌の新入生が今回の攻様です♪

受様は別クラスの攻様をわざわざ覗きにいき
イケメンな攻様に一目惚れした受様は
攻様を恋人にしてあげようと思いつきます。

仲の良い幼馴染には受様の事をよく知らないい相手に
告白するのは良くないと止められますが

受様にしたら攻様が自分を知らないはずはなく
受様に好かれて嬉しくないはずがなく
自分に釣り合うから「恋人にしてあげる」と告白して

顔だけでの告白に激オコな攻様に
「釣り合うってなに?」「めちゃくくちゃおめでたいな」
ときつい言葉で振られてしまうのです Σ( ̄。 ̄ノ)ノ

攻様の言葉に受様は自分は本当は美しくないのだと
思いこんだ受様は性格も言動も激変

3年生になる頃には幼馴染に
伊達眼鏡で物静かな陰キャラ姿を見慣れたと
言わせるほどになります。

見た目に価値がなくなったと思った受様は
内面を磨くようになり学ぶ楽しさに目覚めもし
今は心理学を学べる大学受験を目指しています。

夏休みになると
受様は母の勧めで夏期講習に通いますが
その講習で受様は攻様に隣席に座られた事から
話しかけられるようになり・・・

今回はタイトル作と続編2本のが雑誌掲載作に
書き下ろし短編をつけての文庫化で高校生の同級生同士の
アオハルピュアラブストーリーになります♪

伊達先生はファンタジーが多いですが
現代の学生モノということで
雑誌時も珍しさにワクワクで読んだ1作でした。

最初は天狗だった受様が失恋から鼻ポキされて
180度変換したのに驚き
受様をけっこう悪意的に振った攻様が
振った相手とも知らずに受様に惹かれていく展開は
萌ツボ激押しです (^m^)

受様にとっては過去バレするかもという
顔だけではなく実際の攻様を知っていく事で
秘めていた気持ちがまたぞろ溢れていて

受様の過去を知ったら
攻様がどう出るのかとのドキドキしていたら
最悪のバレ方をしてハラハラMAX!!

両視点が交差してそれそれの想いにきゅんきゅんされられ
2人が恋を実らせるまで楽しく読ませて頂きました。

続編の大学生編も書き下ろしSSも
独占欲でヤキモキする攻様が面白かったです。

1

伊達きよ先生のアオハル(*^^*)

伊達きよ先生はファンタジーなイメージがあったので、現代の高校生ものだなんて。
雑誌掲載時も、ワクワクで読ませて頂きました(*^^*)

受様の美鶴と攻様の一ノ瀬は高校の同級生。
蝶よ花よと愛でられて育った美鶴は、高校1年生の今や、すっかり女王様に。
一ノ瀬の美しさに惹かれなかなか失礼な告白するも、これまたなかなか辛辣な言葉で断られ玉砕。
で、すっかり自信をなくし、前髪を伸ばし伊達メガネをかけ、俯いて過ごすように。

3年の夏休み、夏期講習で隣合い、一緒に勉強するようになって、少しずつ距離が縮まっていく。

一ノ瀬から振られた過去がある事を言えずにいる美鶴は、お試しの恋人になっても、一ノ瀬を騙しているような気持ちがして罪悪感がチラついて。

その事が一ノ瀬にバレた時、美鶴の言い分も聞かずに立ち去って泣かせたのは、攻様としてはゴルァ(#゚Д゚)
ですが、まだ高校生だしね。

美鶴の幼なじみ貴一がいい仕事してくれてました。
貴一のような子がずっと美鶴の友達だったんだから、美鶴の本質はそもそもいい子だったと思うのですよ。

見た目じゃなく、人となりを知って好きになっていく。
それでも、見た目もその人を培ってきた一部であり。

大学になって綺麗じゃない自分を知られたら嫌われるかも、なんて美鶴が不安になったりもしてたけど、なんと言っても目玉は2人きりの旅行( *´艸`)

バイトして旅費を貯め、旅館とかではくビジネスホテル、という分相応な旅行、というのも2人らしくていいなぁ(*^^*)
露天風呂付きの旅館でうふふ♡を読んできたので、なんともフレッシュな2人がかわいい。
で、念願の初えち"(ノ*>∀<)ノ
もうウブで甘くてかわいいしかない(≧▽≦)

1冊の文庫になって、改めて堪能させて頂きました。



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