「僕って恋愛対象に入りますか?」「入り…ますね」正反対な先輩×後輩の青春BLにキュン♡

小説

  • フミヤ先輩と、好きバレ済みの僕。

フミヤ先輩と、好きバレ済みの僕。

humiya senpai to, sukibare zumi no boku.

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表題作フミヤ先輩と、好きバレ済みの僕。

貞 文哉
高校3年生、カフェのアルバイト店員
竹内 幸朗
16歳、高校1年生、美意識高い系男子

あらすじ

愛らしい見た目の高校生・幸朗は、おしゃれなカフェのイケメン店員・文哉にひとめ惚れする。奇跡的に連絡先を交換し浮かれながら登校すると、突然超モサい先輩に呼び止められ…その男は文哉本人だった! 学校では容姿を気遣っていない文哉に、美意識の高い幸朗はショックを受ける。しかし、文哉の優しい内面を知るうちにどんどん惹かれていき…。「変な俺も丸ごと愛してね」「…キスしてもいい?」二人の“好きかもしれない”が“好き”に変わっていく過程に、尊さが大爆発!

作品情報

作品名
フミヤ先輩と、好きバレ済みの僕。
著者
椿ゆず 
イラスト
砂藤シュガー 
媒体
小説
出版社
スターツ出版
レーベル
BeLuck文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784813716778
3.8

(56)

(31)

萌々

(8)

(5)

中立

(3)

趣味じゃない

(9)

レビュー数
11
得点
205
評価数
56
平均
3.8 / 5
神率
55.4%

レビュー投稿数11

BLの進化系なのかな

 イケメンカフェ店員×メイク好き男子。二人とも同じ高校の先輩後輩で攻めが先輩。
 受けのさっちゃんは家の庭にプールがあるような裕福な家庭の子で小学生の頃、告白した男子に「デブは無理」と言われたことからダイエットとメイクに目覚めて、今や、容姿に気を使わない人は無理、と思うまでに。一方、攻めのフミヤ先輩は実父が亡くなり、母が再婚後離婚して、その母も自損事故を起こして入院中。カフェでバイトしながら双子の妹の面倒も見ているという苦労人です。そのせいか、カフェではハーフアップのイケメンなのに、学校では髪がもじゃもじゃの省エネモード。髪を結ぶことでオンオフを切り替えています。

 フミヤ先輩はバイセクシュアル、さっちゃんはゲイを自認していて、カフェで仕事中の先輩に一目惚れして、「僕ってあなたの恋愛対象に入りますか?」と声をかけ、「入りますね。恋愛対象」と先輩が答えて、その後、同じ高校だったことが判明したことから急速に距離が縮まります。
 男同士だから、というハードルはなく、フミヤ先輩もさっちゃんに一目惚れしていて最初からわかりやすく溺愛モードなので、ほとんど山や谷はなく順調に関係性が発展していく感じでした。

 唯一のハードルと言えるものは、フミヤ先輩が嘘が嫌いで、さっちゃんは太っていた過去を知られたくなくて、から揚げが嫌いだと嘘をついたり、メイクで素顔を隠していることに対して、「フミヤ先輩に本当のことを知られたら嫌われちゃうかも」という悩みはあるのですが、読者としてはそれを知られたところでフミヤ先輩の態度は変わらないでしょと思えるので、恋のハードルとしての共感はかなり低かったです。

 フミヤ先輩のことを名前で呼ぶ紬先輩という女子が当て馬として出てきますが、フミヤ先輩は紬先輩よりさっちゃんを優先しているので、彼女に対してもハラハラドキドキ感はあまりなく。

 恋に恋して自分磨きに余念がないさっちゃんも、そんなさっちゃんを可愛がるフミヤ先輩も、キャラとしては特に好きでも嫌いでもなく、という感じで読んでいましたが、付き合った後の花火大会のシーンで周りに人が大勢いる中で、舌を入れるような濃厚なキスをするんですよね。フミヤ先輩にフラれた紬先輩も近くにいて、「誰か見ていたかもしれない。紬先輩だって。でも、そんなのどうだっていい」と思いながら。
 付き合い始めのカップルのリアルなんでしょうけど、紬先輩はフラれるのが濃厚な状況でも告白していて、潔い当て馬キャラとして好感を持っていたのと、以前にフミヤ先輩が二股かけられてフラれたときに涙を見せたというエピソードから、フミヤ先輩もそれなりに心を許している相手だと思っていたので、せめて見えない場所でキスをするとか、彼女のことを考えてあげてほしかったなと思い、二人に対する好感度は少し下がりました。

 付き合っていることをクラスの友達に話すのにも特に抵抗はなく、多様性の社会が浸透していることを嬉しく思いながらも、男同士というハードルにBLの面白さを感じる人間としては、男女の恋愛ものとの違いを感じられず、BLとしての萌えは薄かったです。
 ストーリーも、ストレスなく読めるのはいいですが、読み応えという点では物足りなかったです。
 メイクに目覚めるきっかけとなった発言についても、初恋の相手が謝罪に来て、「女の子が好きと言ったら傷つくと思って、デブは無理だと言った」と言い訳していて、いくら小学生でも「デブは無理」のほうが傷つくってわかるんじゃないかと思って、ストーリー都合を感じてしまいました。

 男同士をハードルとしてとらえず、「男子高校生が恋をする話」を読みたい人には合うのかもしれません。

1

お互いの重さが心地よい二人♡

令和の時代に生きる学生達の恋愛ってこんな感じなのかも…と思えるような、ジェンダーレスをたっぷり感じる作品でした!

メイクが大好きでゲイだと自覚している幸郎(さっちゃん)は、中学時代からの友達のモモに連れられてオシャレなカフェへ。そのカフェには「フミヤ」のバッチをつけたハーフアップの超絶イケメンが。さっちゃんは一目惚れしてそのまま逆ナン『僕って恋愛対象ですか?』(ここら辺も令和〜!)
返事はなんと『はい』!!(令和〜!!)
二人は連絡を交換し、ゆっくりお互いを知っていくはずでした…が、なんと!学校でもじゃもじゃ頭の三年生が『さっちゃん』と話しかけてくるじゃありませんか。まさかのそのもじゃもじゃが、「フミヤ」先輩だったのです!!笑笑

始まりから令和〜な開始で、男女やゲイ、バイ…など当たり前のように話が進んでいきます。周りの友達や家族に至るまで、みんながみんな偏見を持たず、女の子のような見た目とメイクが趣味のさっちゃんにも、それが当たり前のようにお互いを尊重して関係ができているのが伝わる表現で、見ていて嫌な気持ちになる事がありませんでした。特にフミヤ先輩に関してはさっちゃんの事をとても大切に大事にしているのが伝わって来て誠実さが素敵です。(年相応に急に『エッチおじさん』に変身するのもおもしろい)

周りがそんな感じで寛容だっただけに、文化祭での事件はさっちゃんにとってトラウマを掘り返す出来事だったと思います。
ただ、そんなさっちゃんのトラウマごと全部見たいと思ってくれる、他の人には見せたくない、というフミヤ先輩の重さはさっちゃんにとっての大きな救いだったと思いました。
さっちゃんの嫉妬深さも可愛いくて、お互いに気持ちが重いのが甘々で最高でした♡♡

収録されている番外編、二人の初めてが書かれています。
まさかのさっちゃんの両親に今からえっちしますがOKですか?と電話で聞く、さらに性感染症の罹患有無を証明書付きで持ってくるというフミヤ先輩の『重い』だけでは片付けられない行動でしたが、二人の初夜は一見の価値あります!!!
というか、次の日の朝の描写!!!ここだけでご飯三杯いけました……幸

0

両親に初Hの許可を取る高校生カップルにドン引き

令和の高校生は親に逐一Hの許可とるの?でもって親はあっさりOK出すの?偏見で物言っちゃアカンとリアルZ世代の妹と姪に確認したら
姪(高1)「は?????」
妹(高2)「きもっ、ありえねー」
って秒で否定された……デスヨネー……。

冒頭で述べたように「今からヤります!」って受けの両親に電話で許可取るシチュにドン引き。BLでもNLでもGLでもさすがにない。報告するカップル側でも報告される親側でも空気が地獄。それは個人や性的嗜好の尊重じゃなくてプライバシーのゴリ押し。

あっさり許可出す親の倫理観もわけわからんし、LGBT問題に踏み込んでても最低限のリアリティーが担保できてないから(何故か管理人が常駐してる非実在コインランドリーの時も思ったけど、ちゃんと資料読んだり取材してる?)ご都合主義全開な作者の脳内ファンタジーに付き合わされ苦痛だった。

自分だったら子供の立場でも親の立場でも絶対嫌だ、気持ちが悪い。幾ら家族や親しい仲だって越えちゃいけない一線はある。

この小説を高評価してる人たちは「今からお前んとこの〇〇とヤるけどいいよね?」ってよく知らん男から突然連絡来ても快諾できるの?
いざ始める前にパートナーが「親御さんに電話して許可とるね」って言いだしても喜んで同意するの?だったらすげー。

フィクションとリアルごっちゃにするのはナンセンスって叱られるかもだけど、最低限の常識・共感ラインは譲れない。

しかも泊まりがけの旅行先からコトの直前に電話なので止めたくたって実際何もできないし、電話切った後どうしたって生々しい想像しちゃうされちゃうじゃん……子供の立場だと初Hの日付とタイミング親にばっちり把握されるんだが嫌すぎ……。

ヤる前にエイズの陰性検査も重たすぎて引いたけど、まあ病気は心配だからなとそこは無理矢理納得。

だけど受けが女々しすぎる(この表現も嫌だが)通り越し、見た目も中身も完璧女子なのは無理。

見た目に関してはおめめでっかなキューティクル、趣味特技メイクで女物の服を「カワイイ~v」と好んで着る。
男同士であることより過去の自分が太ってたこと気にし、ポッキー1本食べるのにもうじうじカロリー悩む強烈なルッキズムコンプが発動。

これはもう女子じゃん。
完全に女子じゃん。

親やクラスメイトに同性愛の偏見全くないどころか一クラスに複数同性愛カプがいて、親友が恋人持ちレズビアンなのも現実離れ。低反発どころか無反発。NLより起伏がないBLで、ストーリーのフックといえば受けがおデブちゃんだったこと告白できない一点のみ。

悩むのそこ?
でもってそれそんな悩むこと??

カップルになったからってコンプレックスやトラウマ全部カミングアウトする義務ないし、家族恋人友達でも立ち入ってほしくない黒歴史や秘密はあって当たり前だし、何もかもぶちまけることを信頼関係の構築や愛情証明と勘違いして、そうしないと嫌われる!相手に不誠実!と強迫的に思い込んでる共依存関係不健全で息苦しい。人生の全イベント開示請求されとるんか?

これ感情移入できるか?
自分だったら絶対無理。
ギャグとして描いたんだとしても滑ってるしキッツい。

6

可愛くて一生懸命

カフェでナンパしたさっちゃん(受)と、ナンパされたイケメン(学校ではモジャモジャで攻)なフミヤ先輩のお話。2人ともDKの先輩後輩で、ナンパから始まった関係ですが、ゆっくりと関係を深めていったり、トラウマとか悩んだりする姿が高校生で青春って感じで良かった!フミヤ先輩が若いのに慎重に丁寧にさっちゃんと身体の関係を持つことに向き合ってたのが好印象でした。

小説を読み慣れない方にもライトで読みやすかったのでオススメ!
さっちゃんはフェミニン男子で、美容に気遣ったり女友達ときゃっきゃしたりと、受が少女漫画的な雰囲気だと苦手な人は要注意です。

0

【君の勇気は、泣きたくなるくらいかわいい(文哉)】

エロス度★★

文哉と幸朗が紡ぐ祝福の恋物語・・・開幕。

おやおや。モジャモジャだけど実はイケメンな先輩とあざと可愛い後輩の恋がとても初々しくて胸キュンが止まりませんね。

〝好きかもしれない〟だった2人がお互いのことを知っていくなかで距離が縮まり想いが募っていくのがたまらなく、砂藤シュガー先生のイラストも作風にピッタリでした。

恋人になる前から文哉と幸朗のやりとり・距離感にニマニマが止まらなく、文哉の愛の重さ・独占欲にキュンとしたり、やきもち焼きな幸朗の可愛さ・男前なカッコよさも魅力的で、青春が最高です。

1

イマドキなキラキラ眩しいDKBL

Kindle Unlimitedにて読了。
新しいレーベルの作品なのでありがたいです~。

表紙の可愛い2人から分かるように、キラキラ眩しいDKBLです。
めちゃくちゃ可愛いピュアなお話で、なんと言ってもイマドキ感が強い!

登場人物たちのおふざけ入った軽やかな会話や軽快なやり取りが楽しいし、言葉の使い方がイマドキの若者感がありますね。
終始可愛くて楽しいノリでした。

冒頭はさっちゃん(受け)がメイク男子でおしゃれ意識高く、自分が好きな自分でいるために努力している子で、カフェで出会った攻めフミヤ先輩に一目惚れでアプローチかけるので恋愛にも積極的で押せ押せなのかと思いました。

が、2人がお互いに知り合おうとしている最中は、意外とフミヤ先輩からのアプローチが多くて、とにかくフミヤ先輩が優しくて甘かったです。
周りから見ても分かるくらいフミヤ先輩はさっちゃんに甘い。

さっちゃんはあざと可愛いのだけど、素直で芯があるので応援したくなる子ですね!

さっちゃんが気にしていた嘘は読者からしてもそんなに大きなものではなく、「フミヤは嘘が嫌い」と聞かされて嘘がばれてしまうことを恐れているさっちゃんに少し違和感がありましたが、その感覚も10代なんだろうなと思いました。作中で指摘されていたとおり、さっちゃんのは嘘というより秘密だよ。
それに、そんな秘密を怒るような奴はさっちゃんにふさわしくないよ~!!

本編はキスまで、番外編で初Hがありますがフミヤ先輩の行動にさすがにびっくり!いやぁ、ソレどうなんだろ…。リアルに親の立場な自分からしてもちょっと複雑。

10代の恋愛を楽しませてもらった感じで少女漫画的な雰囲気があるなと思います!
普段BL小説読まない層や若い世代にも刺さるといいですね!(広がれBL小説の輪~)

1

普段小説を読まない方にも

まずは、BL小説の新レーベルが増えてうれしい気持ちでいっぱいです。
レーベルさんいわく、10,20代をターゲットにしたライトでかわいらしい内容をお届けしたいとのこと。
まさに!なお話で、終始にこにことしてしまいたくなるくらいキュートな恋愛模様にすっかり癒され今にいたります。

なんというか、令和版にアップデートされたちょっぴり懐かしいコバルト文庫の雰囲気を感じました。
文字も大きめで読みやすいので、小説は普段あまり読まない方や、これから読んでみたい方も入りやすいのではないかなと思います。

素敵なカフェの店員に一目惚れをし、猪突猛進な大アプローチをした主人公・さっちゃんと、その突然のアプローチをすんなりと受け入れる青年。
「いやいや、そんなことある?」と導入に若干戸惑ったものの、えいっと1度この波に乗り込んでみたら…あら不思議。
最初から最後まで最高にピュアで楽しい高校生活が待っているではありませんか。

こんな始まり方ではたして上手くいくんだろうかと思ってしまいそうなところですが、するする〜っと綺麗に上手くいってくれるんですよね。
会話のテンポが良いからなのか、あとはもう流れに身を任せるだけで、お互いへの好き度がどんどん上がっていく2人のとびっきり甘くてかわいい恋にどっぷり浸れる親切仕様となっています。
サブキャラクターも嫌味のない人ばかりの全方位やさしい世界で育まれる、毒気0・ピュア度大・キュートさ100の恋に癒されること間違いなしです。
メイン2人のやり取りはどこを開いてもすごく甘いですし、彼らの日常の中にある高校生ならではのイベントや定番要素はきらきらとしていて、楽しそうだなあとちょっとうらやましくなっちゃいますね。

深みのあるお話や、ひと試練を乗り越えるようなお話をお求めの方には物足りないかもしれませんが、気軽に読める内容かつ糖度の高いお話で癒されたいなんて時にぴったりの作品ではないでしょうか。
そっと壁になって見守っていたくなる、愛らしい恋に微笑ましくなりました。

1

瑞々しい恋

カフェでの逆ナン的アプローチから始まる、高校の先輩後輩同士のお話でした。

最初こそグイグイいっていたけれども恋愛に対してはちょっぴり臆病なさっちゃんと、
スマートガチイケメンかと思いきや普段はもじゃもじゃニキ(笑)なフミヤ先輩。
出会いから仲良くなっていくまでの時間にはキラキラがいっぱいで、今どきDKたちの華やかで甘酸っぱいストーリーなのかな?と思いましたが
それぞれ胸に抱えているモノが見えるとピリッと空気が変わるので、その緩急のついた展開に引き込まれました。

学校生活の中での楽しい出来事や一緒に居る時のドキドキした気持ち、さっちゃんが可愛くあるためにたくさん努力していること、フミヤ先輩の嘘のない優しさなどなど…
さっちゃんの日々を彩るエピソードはとても賑やかで、くすっと笑えてしまうところもたくさん。
そのひとつひとつが本当に眩しくて、瑞々しさに胸がキュッとなりました。

でもキラキラ楽しいだけではなく、自分の中にある『好き』と向き合うためには乗り越えなければならない過去があり、さらに心の内側も明かさなければいけなくて。
ぐるぐる葛藤してしまう姿には切なくなりましたが…
フミヤ先輩は何の戸惑いもなく悩むさっちゃんをまるごと受けいれていて、その器の大きさに感動。
優しいとか大人だとかそんな言葉では語れない、人間のレベルの高さ(?)を感じたのでした。

冗談交じりのときでもさっちゃんのことをすごく大切に想っているのが伝わるフミヤ先輩の言葉に何度もニヤニヤしてしまったし、じゃれ合うみたいな言葉のやり取りも面白かったです。

「好きバレ」から両想いになるまで少し時間は掛かったけれど、それはふたりにとって決して遠回りではなく。
お互いをゆっくりと知っていけたからこそ、ものすごく幸せなところに辿り着けたのが伝わってきたのが本当に素敵でした…!

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素敵な貴方と恋をしたい

今回は同じ学校の高3生と高1生のお話です。

攻様のバイト先で一目惚れした受様が
ゆっくり両想いになる顛末と短編続編を収録。

受様は美意識高めな高校1年生です。

メイクやファッションが大好きで
中一で出会って意気投合して以来の親友がいて
彼女には1年以上の付き合いのカッコいい彼女がいます。

高校生になった受様の目標は
メイクの勉強をたくさんする事とともに
親友のように大好きな人を見つける事です。

受様はとびっきりのおしゃれをして
花火大会に行くことが夢なのです。

受様達は健康的にかわいい体形を維持するために
ダイエットをしていますが週に1度
チートデーを設けています。

今回のチートデーでは親友が見つけたという
穴場のカフェに誘われます。

そのカフェは
まるで童話の挿絵のような雰囲気のある外観でしたが
店内もそんな見た目に違わない素敵空間です。

そして何より白いシャツと黒エプロン姿で
声をかけてきた店員は美貌のミステリアス系イケメンで
受様の胸はきゅうっとときめいてしまいます。
この店員さんが今回の攻様です♪

受様はパフェを美味しく頂きながらも
攻様がとても気になり、親友にも激励されると
受様はお客様のいない今がチャンスと攻様に話しかけます。

受様の「恋人はいますか?」との問いかけに
攻様は驚きつつも「いないです」と答えてくれ
「僕ってあなたの恋愛対象に入りますか?」と続けます。

真面目に「入り、ますね」と答えられた受様のほうが
思わず「嘘だ」といってしまうほどで
攻様は「ゆっくりとお互いをしっていきましょう」と
細く骨ばった小指を差し出してきて!?

自分磨きが大好きな受様とオンオフ差がありすぎる攻様の
学園アオハルになります♪

スターツ出版社の新設BLレーベル第一弾である本作は
今どき要素が満載な可愛い学生モノでした。

受様がメイクやファッション、流行りのもの、
旅行、お喋り、スイーツが大好きな美意識高めな男の子で
親友は彼女持ちでスタイル抜群で陽気な笑顔のギャルです。

攻様はカフェバイトをしている時こそ
長髪をハーフアップして美貌に見合った雰囲気ですが

実は受様と同高の3年でバイトをしていない時の攻様は
無造作なもじゃもじゃ髪の"エッチだねおじさん"という
受様的にはかなり残念男子なのがとっても面白いです。

攻様がそうなったのには理由があって
受様が今の受様のようになったのにも理由があって
2人が少しづつお付き合いというかお互いを知っていく事で
それぞれの秘密が少しづつ明らかになっていく展開に
ドキドキ&ワクワク、

嫌な事というか痛い事が全くないという展開ではないですが
それを乗り越えてきた受様と乗り越えていきたいと思う攻様が
とっても良かったです (^-^)

0

記念すべきBeLuck文庫創刊の1冊は、あの作家様の新作♡

「みな商」の原作者として有名な椿ゆず先生。

その大人気作家様が、スターツ出版社さんから新設されたBLレーベルのこけら落とし作品を発表!!

こちらのレーベルさんは、ピュアピュアが売りとのこと。
ぜひピュアピュアオーラを浴びに行かねば!
と、読み始めましたら、、、


とにかく、今どき。
今どきすぎて、いつもの見慣れたBL小説を読んでいたまりあげはは、良い意味でカルチャーショックを受けました。

うん。

主人公のDKの「さっちゃん」は、今どきなメイク男子だし、「さっちゃん」が一目惚れする「フミヤ先輩」は、学校とバイトでオンオフきっちり分けてる今どき省エネ男子だし、、、

「さっちゃん」と仲良い友達のモモちゃんは、女の先輩と付き合ってるし、ジェンダーフリーだとか、セクシャルマイノリティだとかとにかく偏見などない世界観が当たり前に描かれていて、なんとも新鮮でした。

これからきっと、こういう作品がどんどん増えていくんだろうなあ!

で、ざっくりのあらすじですが、さっちゃんがフミヤ先輩に一目惚れし、恋愛対象として見てもらえるか尋ねる、陽キャ展開から始まります。

もう、この積極性からびっくりしました。

対してフミヤ先輩も、否定はしません。
そこはアリと応えるのです。
そしてこのときのエピソード、後々フミヤ先輩側から種明かしされ、こちらもまた、さっちゃんに惚れていた様子。

で、さっちゃんですが唐揚げがとある理由でトラウマだったり、過去好きだったけれど、傷つけられた男の子と再会しちゃったり、、、(この心の傷がご都合主義じゃなく、ちゃんと傷付いたって描かれていたのも今どきと思いました)

とにかく男女関係なく、誰もが一度は通ってきただろう悩みが描かれていたりして、同じ年頃の子たちが読んだら、キュンキュンしたり共感できるんだろうなあ! と、思える甘酸っぱい展開が繰り広げられていました。

また、フミヤ先輩が次第にさっちゃんへ超絶嫉妬してるほど独占欲感じていた、そのさじ加減もとても良かったです。


本編ではキス止まり。

番外編で最後まで致していますが(しかもさっちゃん両親に、えちの許可を取るフミヤ先輩! 今どきの若人ってこんな感じなの?!! すげぇよ! ってなりました笑)、レーベルとしては直接的なえちな描写はたしか薄かったようなあ、、、
ということで、準備段階からやったよ! 程度のモノです。
濃厚なものはありませんので、あしからず。


と、これが次世代BL小説なんだろうなあ! と、終始興味津々となった新しい萌えキュンのカタチが覗けたBLでした!
すごい!

1

Z世代の風吹くBL

めちゃくちゃ今風な若いカップルですね。
美意識高い系の美容男子の幸朗(本人は"さっちゃん"と読んで欲しいみたいなので、以下さっちゃん呼びにします 笑)のキャラが、今の若者ならではです。
BLも進化してるんですね、Z世代の特徴がしっかり描写されています。

Z世代のマインドについて行くのが精一杯な年代の私としては、この世界観を共感するに難しかったけど、恋する気持ちに世代間ギャップは関係ナッシング。さっちゃんが先輩の文哉にドキドキする気持ちも、嫉妬で切なくなる気持ちも、過去のトラウマに苦しむ思いも、間違いなく胸に響くものがありました。
見た目の華やかさとは裏腹に過去に抱えるトラウマは暗く、その辺りのさっちゃんのギャップも読み応えあり。キラキラ系男子の光と闇のコントラストが映えていました。


自分から"恋愛対象になりますか?"と聞いておいて、相手がグイグイくると、嬉しいより戸惑うさっちゃん。しかも好きだと自覚するのはまだ先の話です。
最初、文哉のビジュアルの良さしか見てなかったところがあったと思うんですよね、本当はイケメンなのに学校ではモサい見た目をしてることにも良い反応をしてなかったですし。
文哉が思いのほか苦労人だと知り、中身をより知っていくと、徐々に惹かれていくさっちゃん。最初のアプローチがインパクトあっただけに、今更?って感じがしなくもないのですが(笑)、文哉の見てくれじゃないところの中身に惚れたという意味で、ここからが本当の好きのスタート地点なわけです。とっくに、文哉はさっちゃんに惚れ込んでいるのだけど……?というツッコミはさておき、遅れてやってきたさっちゃんの恋の自覚にひとまずホッとしました( ´∀`)

恋のライバルも登場しますが、何せ文哉の態度を見れば大丈夫なのは一目瞭然。恋愛スパイス的な趣きで楽しむのでOKです。
というか、基本的に文哉パイセンがめちゃくちゃ甘くてですね、これで好きじゃなきゃ何なんだその態度は、という感じ。その甘さをナチュラルに出す攻めのアプローチにひたすら酔いしれました。
普段こんなん態度じゃないのに、さっちゃんには違うのね、の外野の後押しの声もニクい(笑)嫉妬心を隠さないのもグッジョブです。

文哉がさっちゃんにだけ見せる顔や優しさや甘えから、たくさんの萌えやキュンをぜひ味わって下さいヽ(´▽`)/
高校生ならではの爽やかさやピュアさ、校内行事のドキドキ感も堪能したストーリーでした。

2

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