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互いの存在だけが運命を変えることができる── 上下巻 同時発売
「過去の何か」が見えてしまう蛍と、「未来の出来事」が見えてしまう明。
幼馴染だった二人は10年間互いに音信不通だったけれど、それぞれが「視えて」しまったものに突き動かされ、やがて二人の運命が交錯していく・・・というお話。
あまり多く書くとネタバレになってしまうし、本作はネタバレ無しで読んだ方が絶対に面白いので、詳細は書きません。
ただ、タイムパラドックスが関係していて、BLでなくとも十二分に面白いと感じられるほど、傑作漫画です。
このテーマ・ストーリー展開でここまで描き上げた日高ショーコ先生の実力に脱帽。
内容的にはやや複雑で難解なので、どうか誰にも邪魔されず静かな環境で、一気に読み切って欲しい。
そして出来れば電子より紙本で読んだ方が、数倍面白いと感じられる気がします。
購入してからしばらく積ん読していた自分を叱ってやりたい。
もっと早く読めば良かったです。
本編はシリアスでエロス度も低い(というかほぼ全く無い)ですが、描き下ろしでの二人のイチャイチャで十分満足できました。
とにかくストーリー重視・内容の濃さ重視!で、エンターテイメントが好きな方に読んでいただきたいです。
作家買いです。
あえてあらすじ等の事前情報なしに上下巻一気読みをしました。
読了後にとても充実した満ち足りた気持ちになっています。
(読み方としては、途中で混乱しても戻って確認しないで、ひとまず一気に最後まで読むのがお勧めです。)
上巻を読んでいるときは、何が何だかわからないまま、ハラハラ、ドキドキ読み進めました。わかったのは不思議なものが見えてしまう従兄弟同士で、曾祖父も不思議な力を持っていたということ、死体が見えているのに本人が死んでいないと言っているということ。
話が進むにつれて謎が深まっていくのでますますどんどん話に惹きこまれました。
超常現象を信じない、現実的なことをしっかりと見据える元警察官の調査会社の署長、従弟を探す空木晶の元上司の言動が 混乱している読者の目線や思考をリードしてくれているように思いました。
下巻は上巻の謎の種明かしがされつつも、新たな危険により、緊迫した場面が続きます。
死体があるのに死んでいないという言う蛍と、闇稼業の男たちに狙われ確実に死体にされそうな晶。
わかってきたようえますます混乱する展開でした。
未来が見える男と、過去が見える男、それぞれが登場するたびに、今のこの男はいつの誰なんだ、と考えてしまいました。
読み終えてすぐはまだ謎な気持ちが残りつつ、それでも、大円満の満足感がありました。
単行本化にあたり大幅加筆がされたことを知り、感謝と納得をしました。
1回目はとにかく勢いでハラハラ、ドキドキしながら読み、その後は考察しながら再読していくとよいと思います。
謎めいた終わり方をした上巻から一転、いきなり蛍の話になって混乱させられる下巻。上巻で蛍と曽我部さんは会ってたのに、また初対面みたいになってる……???
ここでやっと気づく、「AとB」という考え方の意味。これを「未来と現在」と考えてしまうと訳がわからなくなっちゃう。
Aの蛍が過去の晶の前に現れた瞬間から、「Aの過去」とは別の「B」の世界線が始まる。○ックトゥザ○ューチャーみたいに未来の人が過去に干渉したら未来が変わってしまうのではなくて、もう一つの未来ができる。こういう分野のストーリーに馴染んでいない者にとっては、頭がこんがらがるたびに「これはAだからBとは別なわけで……」と整理しやすい、親切設計でありがたかったです。
おかげで初読でもなんとか90%ぐらいは理解できた……かな? 2回読んだら95%ぐらい。3回読んでもまだ完璧ではないけど、それぐらいでむしろいいのかも。スピリチュアルな世界はわからないことがあって当然だしね。繰り返し読んでだんだん理解が深まっていくのもまた一つの楽しみです。
下巻の萌えポイントは、やっと生身の二人が出会って危機を乗り越えるまでのバディー感。
蛍の方は全容が見えていて確信を持っているけど、晶は突然のことで何もわかってない、しかも失敗したら失うのは自分ではなく相手の命。未来が見えたとはいえ晶の方が決断するのに勇気がいるけど、それでも蛍を信じて託す信頼関係が尊い。
欲を言えば、10代の二人の恋のもだもだ部分をもうちょっとじっくり見たかった。
アフターストーリーをABそれぞれ描いてくれたのはさすがです。
幼い頃から「未来を見る力」を持つ晶と「過去を見る力」を持つ従兄弟の蛍。特殊な能力に苦しみながら2人だとそれをうまく中和する事が出来たのに、あるきっかけから離れ離れに。10年後突然晶の目の前に現れたのは宙に浮かぶ姿の蛍で⋯。
蛍が目にしてしまうのは亡くなった人達でちょっと怖いのだけれど、晶の見えてしまう未来から恐ろしい事態になっていってオカルトからサスペンスに。
過去と未来を繋ぐAとBの存在の蛍、お互いに迫る命の危機、不思議な時空のズレが一致した時の生と死が逆転する凄さ!おじいちゃんの深い愛に涙⋯。
すごくハラハラする先の読めない展開で、メビウスの輪のような世界にめちゃめちゃ惹き込まれた。すごい作品だ!「見えてしまう」2人だけど、一緒ならそれもマイナスではなくプラスにする事が出来る。
好きな想いを伝え合えて、離れてた分これからいっぱい一緒に過ごして幸せになって欲しい〜。
この世界線だったらこうなっていた、この世界線だったらーー
途中途中気を抜くと頭の中がややこしく空回りそうだったのですが、曽我部さんのAとB表現のおかげでwなんとか乗り切れましたw
Bの蛍に拝んどけよってところも好きですw
メインの二人も良かったんですが何気に曽我部さん(ああいうくたびれ系おじさんがタイプ)っていうキャラにも魅了されましたw
ひいおじいちゃんや過去に真田たちに殺された被害者たちに導かれーーそして、晶を救出。本当お話にこっているのが伝わってきます。