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あまりに素晴らしくこのエスのシリーズから戻って来れない!めちゃくちゃ面白い!特にこのデコイ二冊に関してはまじでクッソ面白かった!こんな面白い話読んだらもう他に読めるBL作品どこにある?レベルで面白かったです。
心理描写が複雑だけどわざとらしくなくて、愛と憎しみをここまで融合させて見事に描けるのか!それもBL感たっぷりに!と舌を巻きました。登場人物の絡み方も単純じゃなくて、何度もえ?え?え?!!!!の連続でもったいなかったけど一気に読んじゃいました。
BLを見事に料理してBL小説としての良さをこれでもかと描いてくれるのに(もちろんエチイ!もう大変!)これまで読んだBL作品のその先の先の骨太ストーリー…最高でした。記憶を消してもう一度読みたい!
目覚めたら記憶喪失で人殺しになってて、助けてくれた超絶美形な男が恋人で殺し屋!!
2カプが交互に時に混ざりあって話が進むのが焦れったくてハラハラする!
闇と拗らせ具合いが溜まりません♡
最後まで読んでそういうことかーって、いろいろとスッキリ!!
可哀想な男を守りたいって火野は優しいのか根っから歪んでるのか…火野の手にどんどん堕ちてく安見が可哀想で可愛くて♡
登場人物の皆が皆、強くあろうとするとこが本当に好き!!
「エス」シリーズのスピンオフ作品。
「エス」の4作品はずーっと前に読んで、「デコイ」未読のまま「最果ての空」も先に読んでて、別に「デコイ」読まなくてもいいかなぁ、なんて思っていたわけです。
読んでみたら!
なんで順番通り読まなかった私!と怒りと反省です。
イヤ、はっきり言って「エス」本編よりも読み応えあr………むにゃむにゃ……
英田サキ先生はヤクザとか警察とかの設定が多くて、クールでハードボイルド的な世界がお好きなのかな、その非情な部分を読ませたいのかな、とも感じるわけですが、「非情」だけの世界観よりもっとズブズブの「情」をしっかり書かれる方が合っているのでは?と思わせます。
火野と安見、加賀谷と那岐、何より続く「迷鳥」で描かれる火野と那岐…
抗いたくても離れることはできない絡み合う「情」の濃さ。そこが加わると英田ワールドがぐっと輝きを増してくると感じます。
本作は私のキライな「記憶喪失」設定。
しかし、コレがくると必ず私が感じる「逃げ」の空気は全く感じられず、「わからなくなってしまった男」の不安と、世界への恐怖、同居人・火野の不気味さと彼に絡め取られて退行してゆく安見の精神状態が、かなりドライかつキレキレな感じで描かれます。
対して、ヤクザの那岐と相棒の加賀谷の関係性はどこかウェットな空気。というのも、那岐ははっきり加賀谷に甘えてるから。
性的な関係を受け入れるつもりはない。というより過去何かがあって男とはデキないようなのに、誠実な加賀谷に忠誠心、あるいは真心だけは要求しているような。
後半、安見が自分の過去を手探りで探る様子、火野と那岐の接点、そしてあの篠塚の登場…とスピード感を増してくる面白さ。
何と言ってもやはり「火野」の存在感が凄い。
奈良千春先生のイラストも素晴らしい。
「迷鳥」に続きます。
オラ、ゾクゾクしてきたぞ〜が第一印象。
エスシリーズ本編最終話「残光」がチト飽きてしまってたんです。
でもスピンオフ「デコイ」で2冊ある。
それだけしっかりとページ数があるのなら読んで損はなさそうと読み始めたら…
最後のワンフレーズが気になって気になって。
もちろん多くの他レビュアーさんのアドバイスにならって下巻にあたる「迷鳥」買ってあります!ウヒヒ、この後すぐ読んじゃうよー。
しかし、ドラマ、テレビ、小説、どこにでもある記憶喪失設定。
韓◯ドラマなんか見てると交通事故があると「あ、また喪失ね、なんかお話が詰まっちゃたのかなー」なんて流してしまうんですが、本作ではなんて素敵なガチのミステリアス記憶喪失設定!
久しぶりに意味ある記憶喪失設定です。
あと、余計な一言を書きます。
「デコイだけでも」読めるよーとか「本編読んだ後「最果ての空」読んだよー」というご意見を、チラチラと見るのですが、
絶対に絶対にエス最終章の「最果ての空」は最後に読んで〜です。
本当に最終章「最果ての空」が全部拾っていくんです。
この順番で読んでいただいたほうがガッツリと満足感もあったし、エスシリーズは安心して買い足せるシリーズなんで損はないと思うんですよねー。
なので本作「デコイ」もこれだけで読めるけど、本編4冊読んでからが超オススメです。
上記からもいつも思うのですが、色んなシリーズものって、紙だと帯に「エスシリーズスピンオフ「デコイ」上巻」とかハッキリ書いてあるんでしょうか?
電子書籍だとシリーズものと書いてある時とない時があり、何名かのレビューを見てやっと「やだこれ、スピンオフらしくて3巻目まであるらしい」とわかるような状態。
「最果ての空」なんてエスのエ文字もありゃしない!もうちょっとで先に読んじゃうところだったよ!(`_´)とプリプリしてしまいました。
私だけかなーと思ったら結構そんなレビューが散見されるからそんなに変な事ではないと思うんだけどなぁ。
でも今はインターネットやSNSがあるから下調べしていけばいいのかな。
でも本作みたいにロングセラーの作品こそ書いておいて欲しいなあ。
ただ、タイトル、サブタイトルにこめる作者さんや編集者さんの意気込みもわかるし。
英田先生の作品だと「DEADROCK」を順番通りにおっていくのが苦労した〜英単語のサブタイトルなので目がすべるすべる。とおもってたら、ちるちるではシリーズ説明がありました。さすがのちるちる!
続いて!さすがのエスファンだーと思ったのは
「デコイシリーズの表紙に羽でSの字が書いてありませんか?」
というレビューです。鋭い方もいらっしゃるー。
ただ、ウフフと思ったのは紙で買うと書店員さんな周りを気にして家で確認して調べていったけど、慌てて下巻だけ買っちゃったという方。
電子ですけど、気持ちはよ〜くわかります!
肌色率高めを開いて裏を見て「既刊は何冊あって、この本が今出てるうちの1番最後なんだなー」なんてのんびりしてらんないですよねー。
エスが面白かったので、その流れでデコイも購入。
でもエスを読んでいなくても大丈夫です。
2組のカプが登場して同時並行で話が展開。
まずは記憶を失った安見と同居人だと名乗る火野。
とにかく火野が独特の空気感を出していて引き込まれます。
(表紙のイラストからも影響受けしまってると思いますが)
そしてもう一組はヤクザの那岐と加賀谷。
お互い信頼し必要とし合っているのに、二人の間には薄ーい壁があり、これが読んでいてすごくもどかしいです。
個人的にはこのカプの方が好きでした。
話は高仁会前会長が殺され犯人を捜しを命じられた那岐・加賀谷とその殺人事件に関わっている安見・火野のそれぞれの視点で話が進んでいきます。
後半では那岐と火野のつながりも明らかになり、一気にいろんな過去が見えてきたところで次巻へ・・・。