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表題作愛しているにもほどがある

斑目幸司
元伝説の外科医で現在日雇い
坂下春紀
ドヤ町の開業美人医師

同時収録作品名も無き日々

斑目克幸
腹違いの弟,ヤクザ
湯月
バーテンダー

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

坂下が日雇い労働者の集まる街で診療所を開いて約一年。優しげな外見ににあわずゲンコツで荒くれ者たちを黙らせる姿は、待合室の名物と化していた。そんな坂下と深い仲の彼らのリーダー格・斑目は、かつて天才外科医と謳われたほどの腕を持ちながら、気ままなその日暮らしを決め込む変わり者。フェロモン垂れ流しで坂下を求めてくる斑目に、自ら欲しがるほど溺れつつも、羞恥に焼かれる男心は複雑で……。だがある日、医者時代の斑目を知る美貌の男・北原が現れて。
出版社より

作品情報

作品名
愛しているにもほどがある
著者
中原一也 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
シリーズ
愛してないと云ってくれ
発売日
ISBN
9784576090573
3.8

(42)

(13)

萌々

(11)

(17)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
12
得点
160
評価数
42
平均
3.8 / 5
神率
31%

レビュー投稿数12

坂下先生、かわいいよー

発売日を過ぎてもどこにも売っていなくて、昨日やっと手に入れてきました。
シリーズ2作目なのにとっても面白かったです。
続き物ではないし、1作目でカップルが出来上がっているし、エピソードだけで同じシチュエーションのお話を引っ張るのはなかなか難しいと思うのですが、コメディの部分とシリアスの部分の緩急の付け方が絶妙で結構でございました。
神評価にしてもいいかなと思いましたが、北原があまりにもステレオタイプの悪役だったので、ちょっと減点。

昔別れた息子・昌一がやってきて金をせびられている男・山浦と、斑目(元・凄腕の外科医、現・日雇い労働者)を連れ戻しにやってきた美貌の外科医・北原(元・斑目の部下でありセフレ)が、斑目と坂下(貧しい町の診療所の医師)のそれなりに平和だった関係を乱してくれます。

自分の信念のもと、真面目に山浦と息子を説得しようとする坂下と、
彼らが犯罪がらみの方向へ引っ張られるのに入れ知恵までしてしまう北原。
多少の抵抗は感じながらも、斑目の男としての魅力にぞっこんで、なにかにつけ結構依存していると言ってもいい坂下と、
外見も良く実力も備わっていて完璧に見える北原。
私が斑目でもかわいい坂下を選ぶとは思いますが、坂下の立場だったら北原に相当なコンプレックスを抱くのは間違いないわけでして、お話は坂下がグルグルしている状態で進むわけです。

表紙や口絵の坂下がなぜホイッスルをぶら下げているのかとか、今回も斑目が神の手を発揮させるのかとかは読んでみてください。
ストーリーの主軸とはあまり関係ありませんが、坂下が患者に股間を見せなければならなくなったエピソードとか、大団円後の“お医者さんごっこ”的な二人のエッチとか、あとは斑目のオヤジ的発言や双葉(未だに謎めいた男、でもいい奴)との関係とか、コメディタッチな部分が大好きです。

もうひとつ私の好みを言わせてもらえば、北原の人物設定として「苦労人だった過去」より「苦労せずに生きてきたけど、心理操作に長けていて、苦労人のふりをしたりすることなど朝飯前の、超頭脳派」のほうがもっと嫌なやつになってよかったと思うのですが、誰か賛同してくれませんか?

5

発情した坂下に萌え

 「愛してないといってくれ」の続編。好きな作品だったので、続きが出てとても嬉しいです。

 日雇い労働者のBL。一作目を読んだ時は、こんな設定のBL(というかオッサンラブ)があるのか!とかなり驚きました。アラブの王子様や大企業の御曹司がいっぱい存在するBL界で、ホームレスがちゃんと人格を持って登場する話はなかなか少ないんじゃないでしょうか。

 とはいえ、攻めの斑目は日雇い労働者で汚い格好はしているが、元天才外科医。ただの日雇い労働者ではない辺りは、乙女心を萎えさせません。受けも小汚いけれど美しい開業医です。
 
 今回のテーマは、フェラチオですか……。違うって! まぁ、ある意味フェラチオは重要なテーマになっておりますが。
 
 斑目の元後輩の医師北原が、彼を連れ戻しに来て、帰っていくお話です。(めちゃくちゃ大ざっぱなあらすじですいません) 技術の差を見せつけられた坂下の葛藤が、なかなかよかった。技術が天才的じゃなくとも、坂下は魅力的な男です。斑目が惚れるのもわかります。

 とりあえずは完結しましたが、まだまだ二人が何にも考えずにいちゃいちゃできる日は遠いのかな、という感じです。続編、楽しみです。双葉くんの活躍も見てみたい。

 あと、奈良先生のイラストが前回よりだいぶ感じが違ってましたが、どれも色っぽくてよかったです。口絵もカッコよかったし、坂下の銜えているイラストが……萌え~。

 美しい環境とはいえないところで、かっこいい男達を見ると、カッコよさが引き立つと思うのは私だけでしょうか。早く、続編読みたいです。

 小冊子の全プレも申し込まなきゃ~。

4

堕落させられていく快感

今回もドタバタな下ネタギャグは健在!
冒頭から爆笑でした!!
ラブレターの代筆を頼まれたり、任侠映画に出てきそうな渋いオヤジに恋されたりと坂下と斑目をはじめとするオヤジたちのやりとりに笑いが止まりません。
そんな中登場するのが悪魔のように美しく頭のきれる男、北原。
斑目を手に入れようと画策する北原の罠にはまり追い詰められていく坂下。
北原の斑目との関係や、高度な医療技術に嫉妬し葛藤する場面が可愛らしくもあり切なくもあってとても良かった。
斑目が北原と決着をつけるシーンは壮絶!
奈良千春先生の挿絵もかっこよくて印象的です。

斑目は坂下が落ち込んでいるときはいつも現れて慰めてくれる。
「先生。俺に来て欲しい時は、ほら、これを使って俺を呼べ。行ってやるから。」と
坂下にホイッスルを渡す。
そばにいてほしいときにはいつもそばにいてくれる斑目のさりげないやさしさに胸がきゅんとします。
セクハラ発言に紛らせて言うところもまた良い!

斑目にどんどん溺れていく坂下が個人的にはツボでした。
過去の斑目と北原の関係に嫉妬して拗ねる坂下に
「な、先生。謝るから、許してくれよ。先生に冷たくされると、辛いんだ」と耳元で囁く斑目。
流されてはいけない、ほだされるなと思いながらも斑目の男っぽい色気に圧倒されて堕ちてしまう。何をされても許して、服従したくなってしまう…。
直截で卑猥なことばに官能を煽られてもっと、もっと。と欲しがらずにはいられなくなる。
堕落させられていく快感…!
大満足です!!
とても美味しくいただきました☆

4

全体に面白く好きなんだけれど、もう一歩じっくりと欲張りたい。

『愛してないと云ってくれ』の続編。
元天才外科医で現日雇い労働者・班目 × 労働者街の診療所の赤髭先生・坂下。

今回は斑目を医学の世界に連れ戻そうとする、美貌の元同僚医師が登場。
この北原という奴が、なかなかにいい性格をしていて、
人の感情を刺激して手玉にとりながら、自分の望みをかなえるタイプ。
斑目とは仕事の関係だけじゃなかったようすで、坂下先生は思うツボにモヤモヤと落ち込む。
一方の班目は、相変わらずAVばりのセリフを吐きまくっているエロおやじなのだが、
割に分かり易く、坂下先生に尽くしている。分からぬのは、坂下ばかりなりw

二人の関係は、お互いに大事に思っていてエロも時々。
でも恋人同士というには、曖昧な関係のまま日々が過ぎていきます。

最後に気になる脇役・双葉くん視点の話もあり。

相変わらず冒頭から笑わせてくれるテンポの良い会話、ホロッと人情話、
それなりのエロ場面と、盛りだくさんに楽しめるが
ドタバタしていて、今ひとつ余韻が残らないのが残念。

それから、言い尽くされている話ではあるのだが、奈良さんの挿絵が
1巻目と2巻目であまりにも変化しているのは、やはり戸惑うのは確か。
どちらも雰囲気にはあっているとは言えるのだが。

…ということで、引き続き3巻に行ってきます。

4

エロいのに…

全作の「愛していないと云ってくれ」を読んだのはもうかなり前ですね(^^;
当時、奈良千春先生のイラストが好きで奈良千春先生がイラストの作品を買い漁ってました。
また、最近になって奈良千春先生がイラストの作品に手を出したわけですが…相変わらずエロいですね!
全作の内容はまったく覚えてないんですけどね(^^;)(;^^)

斑目と双葉の関係がめっちゃツボです!
この二人をバカップルで世に出して…欲しかったですが、きっと大変な事になりますね(笑)
公然猥褻罪とかで捕まってそうw
二人で坂下先生を辱しめちゃって欲しいよね。
エロいだろうな~怒るだろうな~坂下先生。

そして、中原一也先生のオヤジ攻もとても良いんですがっ…(^^;
オヤジ攻なら、ねっちりと乳首攻して欲しい!
こんなにエロシーンがあって乳首攻がひとつもないなんて…(T-T)

斑目弟と双葉の話は気になるけど、続きとかあっても別に良いかなと言う感じですかね。
乳首攻がないからじゃないですよ~。

他のキャラの出番が多くて斑目と坂下先生のお話が少ないんですよね(^^;
だから、読んでてもこの二人のカップルよりは斑目と双葉、坂下先生を想う双葉の方が気になる。

3

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