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表題作闇の花

尚吾 腹違いの兄 人気俳優
誠 腹違いの弟 大学生

あらすじ

大学生である磯貝誠は実家を離れ、人気俳優であり、実質的保護者である兄の尚吾と一緒に暮らしている。
ある事件をきっかけに兄弟という一線を越えたふたりは、決して誰にも知られてはならない禁忌の関係になっていた。
ときには恐ろしくなるほど激しく深く誠を愛する尚吾だったが誠の愛情を試すように行為を強いることもあった。
どうすれば自分の愛情を分かってもらえるのか、誠にはその方法がわからなかった。
そんなある日、これまでは自分に激しい独占欲を見せていた尚吾から実家に帰るように言われるのだが…?!

作品情報

作品名
闇の花
著者
夜光花 
イラスト
水名瀬雅良 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
シリーズ
堕ちる花
発売日
ISBN
9784813011972
3.8

(88)

(37)

萌々

(15)

(25)

中立

(7)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
15
得点
327
評価数
88
平均
3.8 / 5
神率
42%

レビュー投稿数15

ラスボス戦。コワッ!

「堕ちる花」「姦淫の花」に続いての完結編です。

序章が父親の独白スタイルで、この物語の真の恐ろしさ、「薫」という女の存在がくっきりと浮かび上がります。
「姦淫の花」のラストで登場した尚吾の母親・薫が、遂に尚吾と誠に近付いてきます。
薫と対面した尚吾は何とか誠を守ろうとするのだけれど、詳しい事を何も教えずに1人で抱え込んでいるため、薫が誠のバイト先のオーナーに収まって素知らぬ顔で近付いてきている事の情報共有ができません。
その事だけでなく、尚吾の独りよがりは何度も誠の単独行動を呼んでしまい、結果誠が危険にさらされてしまう…尚吾の俳優仲間・安里が鬼喰い草にやられて誠を襲おうとするところなんて、読んでてハラハラが凄かった!勿論、煽っているのは薫です。
薫は普通の人間ではありません。正に狂気。サイコなモンスターです。
「堕ちる〜」と「姦淫〜」はまだサスペンスという枠組みで語れたと思うけど、本作の薫はホラーじみている。
一番辛いのは、多分お父さん、でしょうね…
今回、尚吾と誠の関係がお父さんにバレてしまいます。当然引き離されて、尚吾は心中も覚悟するのですが…ここでも誠の不思議な清らかさが2人を救います。
尚吾はいつも何かあると、いや何もなくても激しく誠を求めてもうドロドロに追い詰めますが、誠の清潔感は失われません。
終盤、どことなく浮ついた制服プレイの途中で、尚吾が高校生に戻ったつもりと言って告白してきます。『……生まれた時から好きだった』……魂の叫びのような真摯さが溢れて。
そして終章は再び父親視点による、誠が生まれた時の尚吾の様子。
尚吾が心底誠を、誠だけを求めて、誠がいなければダメになってしまう事がよくわかります。胸が痛くなるよう。

3作とも、イラストは水名瀬雅良さん。非常に美麗で最高でした。

2

うーむ…

うーむ………
夜光花さん好きなんですけど、
1〜3作目を一気読みしたのもまずかったかなとは思うんですけど、
ちょっと最終巻の今作は、私にはちょっと飽きてしまいました。
1作目はミステリーの部分がしっかり書かれてて面白かったんですけど、
今回は暇さえあればのエロ度を感じて、
他に性奴隷みたいなのは出てくるしで、
好みの問題だとは思いますが、
エロの多さに肝心の話が全然頭に入らなくなってきて、つまらなかったです。

性奴隷…裸で首輪って、うーむ…受け付けない。
つくづくこれは好みだなーと思う。
私の場合はちょっと地雷みたい。
なんというか人間のエゴとかそういうストーリーありきだと「嫌だな」と思っても面白いなと思うんですけど、
(木原さんの熱砂〜は面白かった!)
そういうのがないと、ただのオブジェ。
人間の一部の標本を模ったおもちゃのキーホルダーとかを見せられた時の不快感を感じる。
また、妖しい女にしてもやっぱりその女に対しての魅力を感じなければ、
「そんな高らかに笑われても…」とか「胸見えてっから…」とかツッコミたくなる安い女にしか見えない。
「狂ってる…」とゾワッとされても、怖さを感じないから逆に興ざめしちゃったりする。
ちょっと今回はそういうのを感じてしまい、
お話自体は好きなのに、この兄弟も好きなのに、
エロと雑な展開に肝心な部分が見え辛くなった気がして残念でありました。

尚吾の不安、誠の焦燥、
父親の怒り、葛藤、決断。
そこが面白い。
特に尚吾の不安は、1作目から読んでて解ってはいたけれど、
マンションで2人が引き離される時に改めて感じて胸が痛かった。
かっこいい尚吾なのに、急にふっと幼い頃を想像させられた感じ。
他にも好きだと思っただろうなーと思うシーンがあるのに、
父の怒りと決断は後で考えるともっと楽しみたかったなー、面白かったなーと思うのに、
読んでる時はそこまでがエロ疲れで、肝心な心情に心が追いつけてなくて、
全然面白くなかったんですよね。
エロが始まると「あー、また始まっちゃったか」と思った事とか、
もう〜そこは解ったから先に進んで!と思った事、
誠は随分開発されちゃったなぁ〜なんてのが残りました。

エロが多いと、話が進まないんだよなー、全部おんなじに見えてきちゃうんだよなー変化がないんだよなー。
家族が絡んだミステリー部分好きだったんだけどな。
最後は雑な妖しいドロドロの執着もんになってしまった気がして、ちょっと残念。
…と思うのと同時に、これは一気読みしたからかな〜違う日にこれだけ読んだら変わるかな?と思う自分もいたり…
まぁ、それもどうかとは思うけど…

うーむ…という読後でありました。

3

お父さんが一番苦しかったね

『堕ちる花』『姦淫の花』の続きで、三部作のラストです。
序章と終章は、ふたりの父親の一人称。
このお父さんの語り部分がとても好きです。
本文自体は三人称です。

********************
三作通して異母兄弟のカップルです。
受けが弟の誠、攻めは兄の尚吾。
生まれ故郷の村で起きた忌まわしい事件(一作目)がきっかけで、体を重ね、子供の頃から劣情を抱いてきた尚吾のタガが外れ、また誠も尚吾への恋慕を自覚しました。
********************

尚吾の母である薫は奔放で淫らで美しい女性でした。
しかし当時からどこか狂気にまみれていて、尚吾が生まれ二年経った頃、薫の異常ともいえる行動が明らかになりました。
その薫が最終巻であるこの作品のキモです。
さすがヤンデレ王子尚吾の母親、病みっぷりも常人の比ではありません。
金銭的に裕福なのも大きいのでしょうが、罠の張り方も徹底しています。
一作目で登場した、誠の幼馴染み八尋も彼女の魔の手に堕ちてしまいました。

今回、薫のせいで関係が父に知られ引き離された尚吾と誠。
誠は確かに尚吾を愛していると言ってはいましたが、尚吾の方があまりに誠へ執着していたためにそちらの影に隠れてしまっていて今まであまり彼の本心は目立ちませんでした。
しかし引き離されて、誠も両親を捨てても尚吾をとると思うくらい尚吾を本当に愛していたんだなあとやっとクリアに伝わってきました。

今回の登場人物はその方向性は違っていても、皆、愛する者ものへ執着していました。
執着という言葉はどうしても薄暗いイメージがありますが、この作品にはぴったりかなと思います。

4

続き物は全部読んでこそ

堕ちる花を読んだときに、読み切るのがつらくてもうこのシリーズは読まないつもりでいたのですが、なんとなく気になってここまで読んだら・・・面白かった・・・。
そうだよね!三部作だもんね!全部読まなきゃ面白さはわからないね!と自分の愚かさにあきれてしまいました。謎解きするところまで読まないと、そりゃ面白くないですね。ごめんなさい。

で、ちゃんと読んだら面白かったですよ!
お母さんがイっちゃってるのはともかくとして、印象的だったのはお母さんに尚吾と誠の関係を知らされるお父さん。気の毒一等賞でした。そして不幸のニオイしかしない安里さん。。。芸能人なのだからイケメンであるはずなのに不憫すぎる(笑)
そして、八尋君。ひどい有様です。
誠は自分から面倒に飛び込んでしまう困ったちゃんだし、振り回される尚吾はそりゃ憔悴するよね。泣かせたくもなるよね。その辺は同情しますが、中身はおっさんだね、尚吾(笑)誠もたいがいカマトトというか、いい子ちゃんぶっててちょっとげんなりするんですが、尚吾も変態だしなぁ・・・というめんどくさい兄弟で、正直あまり好みではないのですが、ここまで読むとだんだん楽しくなってきました。クセになったのか、もうちょっと読みたいと思ったりして。

そんなに面白いと思っていなかったんですけど、不思議(笑)

1

兄の執着にはもう脱帽

腹違いの兄弟の禁忌愛シリーズ完結作。
前作の終りの展開から今回では尚吾母のやっかいな干渉が入るんだろうなぁ、と予測できたんですが、その干渉の仕方が予想を上回る異常さでした(笑)。
相手を殺すことが愛の証と思っているということだけで、尚吾母を理解するのには困難をきたすんですが、でもよく考えてみると、結構周囲の状況に無頓着な所や、犯罪がばれてしまうことを余り恐れてないというか、そういうところが見えて推理ものとしては少し物足りなさを感じました(その点では1巻が一番面白かったかな・・・)。
でも、兄弟2人のラブラブぶりにはたくさん萌える所はあったので、そういう意味では評価萌x2です^^。
あまり禁忌を犯しているという感覚はこの2人には感じられないのですが、尚吾の執着ぶりには前作に引き続きすごいな~という感じです。
私的にはもうすこしHが控えめなほうが好みといえば好みなんですが、まぁ、これだから尚吾とも言えるわけで、誠はそういう尚吾によくついていってるな~と思います(笑)。
最後の完結には私も色々不満がないわけではないのですが、余り刑事的なところは深く考えずにサラッと読むにはいいかなと思います。

1

どちらが愛なのか

ふたりで死ぬことと、ふたりの想いを殺して生きること。

それが目に見えない「想い」だとしても、もしも、「生きてるかぎり、殺し続ける」道を進んでしまったら、尚吾はいずれ、母の薫に似ていったのじゃないかなあ。

とりとめもなく、そんなことを思いました。

快楽殺人に狂った母・薫の手から逃れ、それでもなお、自分の中に色濃く残る暗い影響をじっと見つめながら生きていた幼い尚吾が、父と後妻とのあいだに生まれた、誠っていう新たな命、自分の(義)弟に出会って、その愛しさで、やっと光の差す方へ目を向けることができた。

彼らの根底にあるのは、「うまれてきてくれて、ありがとう」っていうシンプルな言葉だという気がします。

ふたりの関係がバレた時、父親は尚吾のなかに「消えない、母親の影響」があると思いこみ、厳しく責め立てて反対したけれど、
「誠との恋愛を否定されたら、誠を殺すしかない」とまで行き詰めてしまう尚吾の“想い”は、快楽殺人をくりかえす薫とは、対極のところにある。と思う。

薫が闇の沼に沈んだ女だとしたら、そこから生みだされてしまった尚吾は、「自分もいつかあちらへ落ちるのでは」っていう恐怖や不安に苛まれながら、そのなかでも唯一出会えた光───無邪気でおおらかな誠がいるほうへ、その太陽のような光のほうへと歩いていって、ようやく、自分の腕のなかに、彼をつかまえることができて。

本当にようやく、太陽とともに生きているのに、それが「間違いだ」と言われたら、尚吾にはもう、太陽といっしょに死ぬか、あれほど抗った闇へ落ちてゆくかしか、道がない。

尚吾の境遇は、「薫と引き離して育てた」からあっさりとぬぐえるようなものではない、と父親も悟ったんじゃないかなあ。
もう何年も経っているんだから心配ない、じゃなくて、薫という存在があるかぎり、尚吾はいつでも、すぐ背中に、闇の沼の気配を感じつづける。
だからこそ、父親は「薫のことは自分がなんとかする」と言い出した、猟銃をその手に取ったのだと思う。

もうほんともう、お父さんが男前すぎて…!

村の因習と、その歪みを象徴するかのような薫、それから、兄弟での恋愛という禁忌。
シリーズのシリアスなとこが余すところなくすべて描かれている今作では、ちょ、っと、えちが浮くカナー?(ノ∀`;)
さすがに、「その流れで、そんな背景で、その状況で、そういうえちをするか!!?」みたいな衝撃がちらほら、と…。(笑)
まあ、BL的なお楽しみとして、ストーリーの流れとは別ものとして、シチュエーション萌ええちだぞ、と捉えれば、どのえちもとてもおいしゅうございます、と言うほかないんですが!(笑)

1

んー

地雷いろいろ踏まれました。
まず受けのアホさにイライラ。
忠告されてるのに安易に危険に飛び込み、案の定つかまって誰かに助け出される。自分で自分のケツを拭けないんなら、おとなしくしてて欲しい。この展開、ハラハラする以前にウンザリしてしまう。

また受けが、兄弟の禁忌の恋、嘘をつき通す覚悟がなかったことにも脱力。
「嘘をつけないこと」を単純に美徳としてほしくないなと。「心から愛してるから、嘘をつくのがイヤ」みたいな気持ちなんて、ただのワガママだと思う。
親に隠し通す覚悟、世間に隠し通す覚悟。それがないんなら、兄弟で恋愛なんてするなよ~!と思ってしまいました。
別に道徳観でいってるんじゃなく、兄弟愛の場合、私は単純に「二人きりの閉じた世界での禁忌の関係」に萌えるもんで、周囲がガンガン気づいていくことにも、親バレしたことにも、モニョモニョしちゃって。
とくに親はねー。
父親が苦渋の決断として許し、それで良かった良かったと兄弟でニコニコ笑いあいすぐさまイチャイチャとエッチしてることに違和感が。
みそぎの間というか、形式だけでもそういう部分が欲しかった。

で、母ですが。
あの結末にはがっくり。
主役ふたりだけが手を汚すことなくキレイな場所でメデタシメデタシっていうの、かなりモニョモニョする。
安易な行動で危険を呼び込みひたすら綺麗事を言ってた弟くんが最後の最後にケリをつけてくれるのかな~と期待してたのもある。
生きて罪を償うって言われても、ナンダカナァ…。

エピローグでの父親の独白が一番好きでした。

4

完結!

落ちる花、姦淫の花、と続いたこのお話の最終巻です。

前作でとっても気になる所でつづく!ってなってましたので、非常にドキドキしながら読みました。
今回もドエロエロなんだろか…と思いつつ読みましたが、前回よりはエッチ少ないです。まぁエロエロなんですが!
ことあるごとにエロになだれ込ませることが上手な尚吾くんです。

さてさて、今回は最終巻。
ついに因縁の尚吾ママとの戦いです。
このママ、強いんですわ!そしてものすっごく狂っている。
父親も巻き込んでの大乱闘?は見物。父に2人の関係がバレてしまいます。
最後に2人が選んだ道は…。
んでもって、前作で絡んで来た安里くんも出て来ます。
そして、なんと!八尋もお話のキーとして再登場。
とゆうか重要人物です。でも最後がなぁ~。

トータルで見るとこのシリーズ、面白かったです。
ただ何度も、もう首を突っ込むなと言われているのにわざわざ自分から首を突っ込んで手に終えない状況にしてしまう誠にイライラしました。
君、学習能力ないのかね?
まぁ、誠が首を突っ込んで行かないとお話は進まないのですが、後先考えず行動して後悔する、っていうね。もう何度やってるのこれ…。
エロも前回よりは少なめですが、それでもかなりの量あります。
後半あたりは、もうこの2人のエロはお腹がいっぱいで読み飛ばしてしまいました。
兄弟愛、昼ドラのようなドロドロしたお話を読んでみたい方おすすめです。

0

完結!

前作「姦淫の花」でエロはやりきった!と作者が言うとおり、
たしかに前作ほどのハードさはない気がします。
が出来上がった二人が天敵にどう決着着けるのかが今作の見どころ。
きっちり完結して良かった~!
これから思う存分ラブってください(笑)

0

兄弟パート3♪♪

三部作最後の作品。
まあ今回もエロてんこ盛りで!! 笑

今回は尚吾の母の謎がとけます。このお母さん・・・かなりの異常者で、
尚吾に異常に執着していて、大切にされている誠を敵視、またもや誠は連れ去られてしまいます。
この事件から父親に尚吾と誠の関係が知られてしまい・・・。(>_<)

暗い話はそこそこにして・・・それにしても誠はもてますね。尚吾は言うまでもなく、一作にでていた友人も実は誠を好きだったり、尚吾の仕事仲間
であった男にもアピールされて・・・そのせいで独占欲強いお兄さんに
お仕置きされますが 笑

エッチ:★★★★★  三作通して尚吾の弟への執着ぶりにはいっぱい萌えさせていただきました!! お仕置きH、制服Hなど・・・。
このシリーズ読んでない方にはおすすめです♪♪







3

誠がいたから家族になれた

近親相姦といえば背徳感が醍醐味なわけですが、その関係性がバレるのか否か、というところも一つのポイントだと思います。
今作品は周囲にバレるかも!?という危険性を押してまで二人で一緒にいられるのか…?
というところをちゃんと考える場面があり、それを乗り越える描写がなかなか感動的でさえありました。
「お互いがいないと…」というよりは兄の執着がすごいのですが弟という存在があってこそ「家族」という形が保てているので、禁忌の関係であっても、「そうあるのが当然」というか自然な成り行きのようにすら感じてしまいました。
禁忌の関係をドロドロ描きつつも納得いく形に仕上げてくれた夜光花先生の力量はさすがです!

0

サスペンス<兄弟愛

弟大好きヘタレ属性&ヤンデレde人気俳優の兄・尚吾×必殺技は涙ポロリ、純粋培養型おおらか弟・誠の、禁断の異母兄弟シリーズ最終巻です。

前作でいよいよ性悪の根源ともいうべき御大マミーが登場、そして誠を傷付けられると殺人さえも犯しかねない兄さんのヤンデレ具合も発覚し、終盤に向けてボルテージが一気に上がります。
1、2巻に引き続きまこっちん(弟)の危機管理の薄さ…とゆうか、自ら足をつっこんでいくある意味主人公らしい行動に今回も兄さんがピンチに登場というテンプレ展開。
3冊目なので、このへん欲を言えばもう少し変化球できてほしかったかな。

兄弟的には嬉しいエンドマークなんですが、逆に二人だけがめでたく幸せになったというもやもやが読後に残ってしまいました。
何だか周囲がワリをくってるといいますか、特に八尋くんは全ての始末を押し付けられたような後味の悪さが…。
まこっちんの「生きて罪を償ってくれるのが何よりも嬉しかった」というまとめ。
生きて償うのは当然なのですが、嬉しいと言い切ってしまうところにすんなり納得しきれない居心地の悪さを感じてしまい、その後のふたりの制服プレイに集中でなかった……悔しいっ!

とここまでがもやもや部分、サスペンス的にはう~んという感じですがBL話的にはとても面白かったです。エロ的には「山田君、座布団!」くらいのハッスル度を誇る花シリーズでした。

そしてエリザベート・バートリーを彷佛とさせるマミーの壊れっぷりは凄まじかった。
どういう生い立ちか気になったし、兄との対決も案外あっさりしてアレ?っとなりましたが、最後のまこっちんの堂々とした態度にもっていかれ、兄さん共々じーんとしました。
そして兄さんここでも立場なし。笑
いいんだよそれで、ヘタレだから。
禁忌臭漂う兄弟愛にはなりそこねた感がありますが(兄×弟にうっとーしいほどのこだわりがあるもので…)、「兄(弟)だからこそ好きになった」という、兄弟であることの必然性をがつっと押さえているのが個人的には一番の萌えどころです。きゅん。

*追記(これは書かなきゃ!と思っていたのを突然思い出したので)
兄さんが己の尿道で乳首攻め、まこっちんは見事乳首イキという大人(?)の階段のぼってました。
うっひゃ~~~~!!!

0

闇の花レビュー。

兄弟モノです。兄×弟です。
基本的にBLはピュアなモノを求めているので、こりゃキツそうだなと思ったら…お兄ちゃん!お兄ちゃんの弟への愛情が凄いんだよ。兄弟だから駄目だってすっごい我慢しているのに、とある花(媚薬的花)の影響で兄弟一線を越えて弟が兄の気持ちを受け入れてからが凄い。
ソコだけ読むとピュアホワイツ。あと弟が素直で可愛過ぎた。普段兄弟モノには食指が動かないのですが、コレは良かった。キャラが魅力的だった。

だけど、ベースは兄の母とか媚薬の花(鬼喰い草)とかを絡めたミステリーモノ。
1巻は兄の葛藤、2巻は事件と母親の存在、3巻は……激しい恋情から弟を殺めてしまいそうになる兄と、兄になら殺されても良いやって思う弟。兄を苦しめていた母親の事件も解決して制服Hに突入ですよ、どうしましょう。

普段兄弟モノが苦手な私でも凶悪な位に純粋な愛情にキュンとした作品でしたって事です。なにより3巻、闇の花のラストのお父さんの語りの文章が良い。全てを読んでからお父さんの語りを読むと読後感がじーんとする。

お父さんに、勘当覚悟で俺に弟をくれと頼む兄の潔さに感動した。
制服プレイの時の、改めて告白し合っていたのもキュンとした。
「産まれた時から好きだった」
「俺もきっと産まれた時から好きだったよ」

扱うテーマが暗くてドロドロしてて痛い。
お兄ちゃんは弟への邪な愛情に病んで自傷行為をするし。母親が淫乱過ぎてその血がどうこうって…。基本的にお兄ちゃんが病みまくりで独占欲が強くて暗いのに、表向き人気俳優ってこりゃどうなんよって思う。
終始暗い雰囲気を伴う話ですが、3巻闇の花のお父さんの語りに全部持って行かれました。
お父さんの語りが無かったら多分レビューは書かなかったと思う。
羽鳥さん以外の作品でこんなに読後にうーんって考え込んだの初めてです。BL小説ってぶっちゃけどれも同じ流れだし…(元も子もない事言うな)
うん。兄の、弟への愛でお腹いっぱいです。

2

大好きだったシリーズが完結してしまいました(T_T)

完結してしまって寂しいです・・・・・。
でも
もやもや感とか一切なくこの辺でちょうど良かったかな?と思う内容でございました。

尚吾が誠の愛を試してしまう根源になっていた
母親が本格的に登場して(かなり いっちゃっている母親で怖いです)
誠を襲わせたり
二人の事が父親にばれ引き裂かれそうになったりと
試練がふりかかります

尚吾と誠のそれぞれの決断 
そして最後に二人が選んだ道を
是非とも3冊まとめて読んで頂きたいです(^O^)

しかし・・・イヤ~
二冊目にも負けず今回も
エロさにいろんなプレイに萌えさせていただきました♪
乳首攻めにロータ―に放置プレイ・・・
尚吾の独占欲・執着ぶりはどこまでいくんだーーーーー
誠がほんと壊れちゃうんじゃないかとドキドキしましたよ(*^_^*)
でも、ちゃんとそこには愛があるので安心していられるのですけれどね。

最後の誠が生まれた時のエピもすごいよかった。
常識も何もわからない時から本能で惹かれあっていたんだろうなぁ~って
ほんと心から思えました。
これからも試練ばかりかもしれないけれど
二人には幸せに生きていってほしいです。


改めて3冊並べて見てみましたがほんと表紙も全て麗しいです(*^_^*) 





2

生まれたときから好きだった

『堕ちる花』『姦淫の花』ときて、花シリーズついに完結です!
ずっと楽しみにしてました。

『闇の花』では兄・尚吾の母・薫が話に絡んできます。
やっと彼女の正体がわかったって感じでしたね。そして彼女は異常でした。怖かったw
しかしこの兄弟ほんとに萌えます(*´Д`)
相変わらず兄は弟に執着していて、弟がいれば他はどうでもいいといった感じ。嫉妬深いですしね。
弟はすごく健気で、兄さんの悩みを聞いてあげたいとか兄さんのためになにかしてあげたいとか、兄の心配ばかりしていました。すごく可愛かった。

そして今回のエチのメインは乳首責めですね!
乳首イキありましたし、とにかく兄が執拗に乳首を責めてましたw
全国のチクビストさん必見ですw
あとは学生制服でコスプレエチですかねw水名瀬さんのイラストに萌えました!
兄が弟に手錠かけてローター入れて放置プレイも萌えましたねw
だんだん弟が、無意識に淫乱な体になっていくのがいい…w

兄弟が一緒にいられるかどうか最後までハラハラしました。
最後はちょっと残念なことが起きてしまいましたが、これが正しい結果なんじゃないかと。
でもほんとにこの兄弟の愛は深いです。
弟の誠が生まれてきてくれて、本当に良かったです。
ちょっと家族っていいなあなんて思いました。

はじめは3冊出すつもりはなかったと夜光さんがおっしゃってましたが、3冊だしてくれて良かったです。
綺麗に完結しましたしね☆
ちなみにSHYのサイトでショートストーリー見てきましたが、ほんとに昔から兄は弟が大好きみたいでw
でももうこれでこの兄弟の話が見れないと思うとちょっと寂しいです。
なにはともあれこの兄弟が幸せになれて本当によかった。

6

この作品が収納されている本棚

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