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本作は
・擬人化BL:50%
・それ以外:50%(「図書委員の恋」シリーズの続編、ほか)
となっていて、後者はドロっドロの三角関係や四角関係が大好きな方にうってつけですので、気になる方はぜひシリーズで読んでみてください。
本シリーズ以外にも、三角・四角関係を多く取り扱ってらっしゃる作家さんなので他著作もぜひ。
<擬人化ネタばらし>
・ユーザーxWindows、ユーザーxMac、ユーザーxiPod、Windows x Mac(それぞれ3Pアリ)
・ビールx枝豆
・旅行者x有名ホテル各社
・ポリフェノールx悪玉コレステロール
<内容について>
コレステロールの擬人化「愛だとか恋だとか友情だとか」が一番気に入りました。
理由はシンプルに、ポリフェノールのビジュが好みドストライクだからです…
絶妙な巻き毛に絶妙な短髪!しかも黒髪ですよ?!
好きになるに決まってるじゃないですか…!
しかもしかも第二ボタンまで外したシャツにジャケット着用ですよ?!
好みが詰まっていました…
本作のおかげでオマケの☆4評価にし、こうしてレビューを残す気にもなりました。
本当に本当にありがとうございました。
<注意点>
肌色多め、えrいです。
初めて読んだのは2014か15年頃だったんだけど、いわゆる「擬人化もの」に出会ったのは本作でした。
擬人化ジャンルというものにまず驚いたし、BLのクレバーな一面に気付いた最初の一瞬だったように思う。
「窓際の林檎ちゃん」
主人公は、パソコンを買いに家電量販店に来ているフツメン。
そう、WindowsとMac(Apple)の魅力を擬人化で描くマンガです。
「キャッチャー・イン・ザ・エダマメ」
枝豆はビールの良いお供。でも本命にはなり得ないの。アイツはドライすぎる。切ない…
「心のこもった御持て成し」
これも驚きの擬人化もの。ホテルチェーンです。
マ◯ダリンや目◯雅の妖艶さ。リ◯ツの情報管理力。
「足りないものそれは真心でした」
前作「図書委員の恋」の真人&心、その後。めっちゃビターな展開です。
一度は甘く楽しかった関係。でもそれも過ぎ去ってしまう。
冷めたら、あんな残酷に終わるの?ほんとに終わっちゃうの?
「真実の真心は友情にあり⁉︎」
そのお別れとその後の真人の乱れた生活を心配する花村君。
この子すごいよね…
高校時代の真人を揺さぶり、今救いのアドバイス。
痛みも恥もやがて薄れていくことを。
「ループ ループ ループ」
DVと当てつけ。暴力、懇願、同情。ままならなさ。
自分は浮気相手。でもそんな自分にも恋人がいるわけで。この不毛な堂々巡りよ…
さて、このDVカップルの唯と涼平の始まりは「シュガーダーク」の収録作に。
「誰にも言えない」
スミオは恋愛感情を嫌っている。親友同士が好きを言えずにいつもゴタゴタしてるから。
非BLの匂い系ってのはこの部分を書いて(描いて)いるんだろうね。だからBL作品としてこの前半のゴタゴタ描写はとても斬新です。
「愛だとか恋だとか友情だとか」
途中まで意味がわからなかったんだけど、こちらも擬人化もの。
描写としては、良い子の弟の大切なものを奪っていく邪悪な双子の兄。でも彼も愛されたかったのね。
擬人化のユーモアセンスが楽しい。
また、真人の物語や「誰にも言えない」も短編だけどなんとも言えない重みを感じました。
◆窓際の林檎ちゃん(表題作)
まさかのパソコン擬人化。家電量販店でWindowsとMacとの間で揺れる主人公が、見た目地味ハイスペ普通彼氏と、見た目良し低スペ個性的彼氏とに挟まれる日々を妄想、という発想が面白過ぎる作品でした。単純に普通のBLとして見れば、黒髪で主人公を振り回しつつも一生懸命な林檎の方に惹かれるかな。でも、地味で真面目な窓も捨てがたい…。やっぱり迷っちゃいますね(笑)。主人公の気持ちになって悩むのを楽しめました。因みに私は家では林檎を使ってますが、何年経っても起動が秒でほとんどバグもないので、個人で所有する分にはもう林檎から離れられないと思ってます。
◆心のこもった御持て成し
こちらもホテルの擬人化。宿泊客を攻め、彼らを受け入れるホテル達を受けと見立てて、泊まるイコールホテル達と寝るという構図になっているのが最高でした。一度泊まったら客の嗜好をすべて覚えていてくれるサービス良好なリッツに、いつの間にか個人情報を握られているようで息苦しく感じ始めた主人公。そんな彼が最終的に辿り着くのは、適度にもてなし、適度に放っておいてくれる和のホテル。分からなくもないなぁと共感しました。やはり私も、受けとしては奥ゆかしい黒髪の子達の方に惹かれます。ウェスティンと都の関係性も気になりました。
◆足りないものそれは真心でした〜真実の真心は友情にあり!?
『図書委員の恋』で付き合っていた心と真人。彼らの上手くいってない時というか、もう取り返しのつかないところまで来ている、恋人関係の終末を描いていて、これも珍しいなぁと思いました。前巻での2人の怠惰な生活が好きだったので残念だけど、でもこうして失恋で傷付いて次に進んでいく、それが恋愛。真人がなりふり構わず縋るシーンまであったのが良かったです。吹っ切れたら、怖がらずにまた恋愛して欲しいな。
擬人化BLって最近めっきり減った気がします。やり尽くされた感があるのかな?
恋煩シビト先生の作品は、ハッピーエンドではない、このキャラとこのキャラが必ずしもCPにはならないし別れるかもしれない、と思って読むようにしています。もっとも現実はそうそうハッピーエンドではないし2人の男性が付き合うとは限らないわけで。BL漫画を読むときはそれを期待して読む事が多いですが、シビト先生の作品の前ではとりあえずそれを取っ払う必要があります。
そんな覚悟をしている私でも、「図書委員の恋」に収録されていたCP(心×桜井)の続編は相当しんどかった。桜井の人生、見守りたいですね。
MacとWindowsの擬人化と聞いて面白そうとは思っていたものの、ここまでとは思いませんでした。
それぞれの特徴が的確すぎて、とっても面白かったー。
枝豆とビール、ホテルシリーズも良かったです。
笑って読める作品が好きな方なら、ツボが合えばすごくお気に入りの作品になると思います!
神作品です!!
と、途中までは思ってました。
後半で一気に気持ちがダウナーに…。
「図書委員の恋」、次の読もうと思って横に置いてあったのですが…。
始まりを知らずに結末を知る悲しみ。
きっと今から「図書委員の恋」を読んでも悲しい気持ちにしかならない。
作品を読む前に最低限の下調べすらしない自分のせいですが、ショック。
後半の話はどれも楽しんで読める作品ではなくて、別れ、DV、浮気、両思いの2人の片方にずっと片思いとしんどいものばかりでした。
前半と後半の落差が激しいので、地雷多めな方は前半だけで!
評価も「神」と「しゅみじゃない」が相まって「萌」に…。