いや、アンタってけっこう 可愛いよなと思って

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表題作恋を知る日

鳴瀬雅臣,大学生
滝川雪哉,大学教授の助手

その他の収録作品

  • 愛を知る日
  • あとがき

あらすじ

女好きの大学生・雅臣が手を出してしまったのは、ゼミの助手の雪哉。おとなしくて真面目でしかも男。雪哉は雅臣の好みから大きく外れているはずだったが…。

自他共に認める女好きの大学生・鳴瀬雅臣がある朝目覚めると、横にはゼミの助手である滝川雪哉が。酔っていたとはいえ、こんな真面目な男にまで手を出してしまったと焦る雅臣に対し、雪哉は自分から誘ったのだし、遊びでも構わないと告げる。これきりと思われた関係だったが、従順な雪哉の反応に新たな楽しみを見いだした雅臣は、その後もずるずると関係を続けてしまう。だが雅臣を好きだと言いながら、なに一つ求めようとしない雪哉に、なぜか次第に焦れはじめ…。生まれて初めて知る感情に雅臣がようやく気づいたとき、雪哉の姿はすでに傍になく――。
(出版社より)

作品情報

作品名
恋を知る日
著者
可南さらさ 
イラスト
麻生海 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
シリーズ
恋を知る日
発売日
ISBN
9784576091877
3.7

(53)

(14)

萌々

(18)

(16)

中立

(5)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
14
得点
195
評価数
53
平均
3.7 / 5
神率
26.4%

レビュー投稿数14

恋を知った攻め様の変わりようっていったら┐(‘~`;)┌

攻めザマァぶりをせせら笑いたい時に読む1冊(^o^)丿

受け様は、大学のゼミの助手で健気で一途な雪哉。
攻め様は、女グセの悪い大学生の鳴瀬。

ある朝、鳴瀬は目が覚めると隣には雪哉が寝ていて。
酔った挙げ句、男にまで手を出したのかと、青くなる鳴瀬に、自分から告白したのだから気にしないで、と小さく微笑む雪哉。

一晩限りの関係のハズだったのに、気付けばずるずる関係が続いていた。


攻め様である鳴瀬視点のお話。
なので、鳴瀬のサイテー野郎ぶりがよくわかる。
従順な雪哉を、都合のいい相手だと自分勝手に軽く扱っている鳴瀬に対し、こいつ〜(# ゚Д゚)と、最初はムカムカ。
でも、いずれザマァがくる、と耐える。

雪哉の、相手をしてもらってるって態度も、ちょっと苛つくくらいなのですが、これが雪哉の愛するカタチなんだなぁ。

相手から求められないのはラクだったはずなのに、それを不満に思うようになっていた鳴瀬。
確かに、何にも期待されないって、けっこうツラくて寂しい。

しかしまぁ、恋に落ちた鳴瀬ってば、やることがガキくさいわ〜(~_~;)
チャラ男だと思っていたら、だだのお子様でした。

目の前からいなくなられて必死に探して、恋心を自覚したら、振られるのが怖くて怖気づいたり。

鳴瀬のザマァな姿をにやにやしながら堪能しました(☆▽☆)


イラストは麻生海先生。
病室での2人の表情が攻めザマァでふへへってなりますヽ(`▽´)/

1

攻めの無様な姿が読みたくて

タイトル通りです。攻めが受けからしっぺ返しをされる話を読みたいな〜と検索してたどり着いたのがこちらと、同著者の「微熱の引力」。同時期に読んだのでどうしても比べてしまいますが私は微熱の方が好みですね。そちらのレビューはそっちでやるとして…

私の好きな要素は揃っていたと思います。攻め泣き、受けから振られる、受けから好きを信じて貰えない等々。しかし萌えきれなかったのはきっと受けが優しすぎるせいでしょうね。受けに冷たく見放される攻めがもっと見たかったというのが本音です。そして受けが攻めのことを好きになったエピソードがどうしても弱く、とんとん拍子で始まったこの関係に本気度が感じられなかった。うーん惜しい。

1

ヤリチン攻めが恋に気付いたときには……

いわゆる攻めザマァです。
小説・コミック含めて個人的には5本の指に入る大変良い攻めザマァだと思います。
あらすじに「生まれて初めて知る感情に雅臣がようやく気づいたとき、雪哉の姿はすでに傍になく――。」
とあるように、受けが姿を消してしまいます。

受けに去られて単に弱るだけではなく、きっちりと自分のしてきたことと向き合ってます。
己の言動の愚かさを噛み締め、自業自得という言葉を噛み締め、自己嫌悪に陥り、真摯に反省する。
ここがきっちりと書かれています。

そのうえでどうしても諦めたくないという一心で、受けの前に立つんですね。
だけど過去の自分の言動が盛大なブーメランとなって戻ってくる。
そして受けの本心を聞くのが恐ろしすぎて震えたり、心から血が流れるような痛みを覚えるんだけど、それを今まで受けに味わせていたのかと気づき改めて愕然とする。

こういう攻めの心の気づき、痛み、それでも受けを求めてやまない心といったものが丁寧に描かれています。

神に近い萌萌です。
神ではない理由として、同じ可南さんの「微熱の引力」のほうがさらに過酷な攻めザマァ作品でして、それに比べると微妙に手ぬるいと感じてしまうので。
どこが手ぬるいかというと、受けは健気受けで前から攻めのことが好きというところ。
だからなんだかんだいっても攻めを許してしまうんだろうなぁ……と思ってしまうので。

5

ストレスのないクズ攻め


ドラマCDが凄く好きで今回ようやく原作も読めました。
やっぱり好き~~~

受けの健気な気持ちにあぐらをかき調子乗っている遊び人な攻め。
クズに分類されるキャラではあるのですが、どうにも嫌悪感がわかないんですよね。
なんでだろう…と思いましたが、著者の書き方がとてもしっくりくるからな気がします。

物語は終始攻め視点なのですが、心の表現とかに違和感がなく、分かる!ってなっちゃうんですよね。
褒められる人間性してないのに、見守りたくなってしまう。
嫌い要素が前面に来ないこの手の攻めってとても珍しい気がする。私は結構好きです。


そして受けの雪哉。好きだーーーー。
私にはとても真似できない聖人のような人だからこそ、とても惹かれます。
自分が決して報われずとも…望むこともなく鳴瀬への愛を抱えながらそばに居続けられるなんて…
ド好みな健気で切なさマックス、このズキズキがたまらなく好きなんだ。
ありのままを受け入れられる強さ…本当に尊敬します。


『愛を知る日』はCDになかったので、新たな二人に会えてとても嬉しかったです!

ただ雪哉の一人称が『俺』になっていることがとてもとても気になって…。
本編では『僕』ですよね??
特に明記されていませんがここだけとてもモヤりました…『僕』がいいぞ。

イラストはとても好きなのですが、挿絵でもっと雪哉を見たかったし家族の部分削って彼が成瀬の前で満面に笑っている顔が見たかったです、と良かったからこそ我儘言いたくなっちゃいます。

2

恋を知ったね

可南さんの作品の切なさ度はつぼります。

読み出したら、最後まで読まないと気がすまない感じで
一気に読みました。

0

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