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英田サキ渾身の新シリーズ!!
餓死死体が発見されたところから物語が始まります。第一発見者はアメリカから一時帰国中の少年で、解離性同一性障害を患う祥。警視庁の刑事である上條が状況確認をしているところへ、かつて親交のあった瀬名が祥の保護者として現れる、というのが序盤です。
英田サキ先生の事件物、やっぱり面白いですね。骨太というか、ハードな感じが一般文芸の刑事小説みたいで、未完に終わってしまった「サイメシスの迷宮」を思い出し少々切なくなります(サイメシスの方が後に書かれた作品ですが)。
本作は全4冊のうちの第1巻で、全体が長いお話だからなのでしょうが、230ページの分量の割に登場人物が多くて、しかもバックボーンが色々あったりそれぞれが複雑に絡み合ったりしていて少し戸惑います。。
武骨を絵に描いたような上條と、切な美人系の瀬名が、今はまだ大型犬に子犬がキャンキャン吠えているような感じですが、今後どう変わっていくのか。本当にBがLになるのか見守っていきたいです。
出番が少しなのにものすごいインパクトの新藤と葉鳥については、別作品で知っているキャラなので懐かしくもありました。
まだ事件の全容が明らかになっていませんし、魅力的なキャラクターが満載で、次巻へのわくわくが止まりません。楽しんで書かれておられるような筆致からも英田先生の本領発揮と思いましたが、あとがきを読むと、この頃(2010年時点)既に体調が芳しくなかったようですね。作品からはとても想像できないです。
ミステリー、サスペンス、ハードボイルド、ロマンス、コメディ、BLといろんな要素が盛りだくさんでした。
大味にならず、ぐっと引き込まれながら、夢中で読みました。
出てくる人物、一人一人がすごく興味深くて魅力的です。
バラバラの性格の人たちなのにお話としてまとまっていて、かなりの読み応えです。
主人公の上條と瀬名、上條の刑事としては鼻が効くのに瀬名に対しての若干のポンコツさは、笑みが止まらず、完璧な瀬名が上條に対してだけ、子供のようになるところ、愛らしくてたまりません。
一巻はお話し的には序章という感じですが、どっぷりのめり込めます。
たくさんの謎や、関係がこれからどうなるのか楽しみです♪
めっちゃ話面白いんですけど!”萌”は低めでした…。
しかも、1巻ごとに完結してくのかな~と思ったら!!4巻でひとつの事件なんですね~。2巻以降が手元になくて悶えます。(読み終えて”ぎゃーーー”でした。)
本当に他のレビュアー様がすでにおススメしている通り、4巻まで購入してから読むのがいいですね(汗)。電子だとすぐぽちれますが、紙派だと扱ってる本屋に行かないと(もしくはポチって荷物が届くまで)しばらく悶えたまま過ごすことになるんですね。
”萌”低めの理由としては、上條にそんなに魅力を感じられなかったことと、瀬名のツンが多すぎることですかね。いまのところ、99.9%くらい新藤と葉鳥のが好きですww。めちゃいい!!こっちのCP!!なので、(2)の前にスピンオフ読んでも大丈夫かな、、、?と検討中です。
全4巻を通して1つの事件物です。
殺人事件だけでなく、重要なキー人物として解離性同一障の少年が出てきます。
またメインキャラクターが4人(2CP)で章ごとに視点が変わったりするので苦手な方は注意。
全4巻ですがまさか1つの事件だとは思いませんでした。犯人はわりと早い段階でこの人かな?と思い、その通りでした。
個人的にはヤクザの愛人である葉鳥のキャラクターがとても好きだった為、夢中になって読みました。
かなり複雑な話で、人間の難しさを感じます。
英田先生ならではだと思いますが、各々問題を抱えており完璧ではなく人間らしくダメなところがあります。苦手な人は苦手かも。
メインCPである刑事(攻め)と臨床心理士(受け)のキャラクターがそこまで刺さらなかったので萌2止まり。
ヘタレはかなり流されまくる攻めです。
受けのツンデレもツンが多め。
ヤクザ×愛人はかなりの執着依存系受けです。
愛が死ぬほど重たいのに、愛される事には臆病。
葉鳥本当に本当に幸せになってほしいです。
(新藤さんが絶対にしてくれると思っています)
この1冊だけの購入はおすすめしません。
買うなら4巻同時にがいいと思います。
ヤクザ×愛人の方が好きそうだなと思ったら4巻読了後にスピンオフ作品のアウトフェイスも是非。
一般小説の刑事物もとても好きです。
刑事物としては緩いというか浅いのですが、男同士の人間関係がメインのお話だしまぁいいかな、と。BLも刑事物も好きな人にはひとつぶで二度美味しいという感じ。
文章はそう難しくもなく平易で、だけど軽いわけではなく、ちょうどいい「ちょい堅」な文体でさくさく読むことが出来ました。
全4巻という量に関しては、ちょっと多すぎるというか、4巻中盤の事件解決後の心理描写が長すぎて読んでいてだれてしまう感じはしました。
カップルが2組出てきますが、ヤクザ×愛人(と本人が言い張っている)の方が掘り下げられてるように思えるのが、メインの2人(刑事×臨床心理士)の方が好きなので読むのがちょっとめんどくさかった。でも、その二人の方が好きな人は多いような気がします、なんとなく。
主人公(刑事)が使う「ホモ」という言葉は「ゲイではない人の同性愛者に対する認識」としてわざと使われてるのかな、と思うのですが、途中でゲイとも言ってたように思うし、使い分けがちょっと曖昧な気がしました。ぜんぶをきっちりチェックしたわけではないですが。
作品とは関係ありませんが、電子版を買ったら挿絵がまったくなくて残念でした(Yahooブックスで1巻のみ購入、その後、Yahooブックスがアプリ未対応で不便だったため、2~4巻をKindleで購入。いずれも挿絵はなかったです)。