BLコミック&BL小説、業界最大級の品揃え!
「放さない。一聡(かずあき)さんは俺のものだ」 大人の恋のおとぎ話!
一聡は過去好きだった人の忘れ形見を引き取って育てている。その俊は18歳。成長するたびに昔の想い人に似てくる。。。
一聡は会社の同僚の大宮と友人であり、さらに肉体関係も持っている。そこに恋愛感情ななく、体だけの関係だが、精神的にも友人として支えてもらっていることも事実。そんな関係が変化するのは、俊に男の恋人が出来たらしいこと、俊の方も大宮と一聡がそういう関係なことを知ってしまうという。
実は俊はずっと一聡のことが好きで、ゲイであるバイト先の先輩に相談しているうちにそういう関係になったのだった。本当に好きな人とは結ばれないから、ってことだったのに、なんと一聡は大宮と関係していた!!男も大丈夫と知ってしまったからには…
一聡の方は、親代わり、家族として、俊の想いを受け入れがたく、自分の気持ちも見ないようにしていたが、煮え切らない一聡に大宮は荒療治を仕掛ける。
それによって殻を破れた一聡は俊と結ばれる、なんですが。
この物語で一番イイ男は大宮なんじゃないかと思うわけです。
体だけの関係とは言え、一聡をずっとそばで見ていた彼。昔の男も嫌いだったのは一聡を(意図せずとは言え)弄んだかのような形だったからじゃ無いかな。
荒療治をしたのも、一聡に幸せになって欲しかったから。
俊が過去の話を知って、一聡からいっとき離れた時も「一聡のためなら結婚なんて止める」っていう男前さ。大宮の奔放さ?っていうのもそういう態度じゃ無いと一聡と一緒にいづらいからじゃ無いかなとか思ったり。
一聡と俊は晴れてラブラブに。
ただ、大宮に感情移入しちゃって、同情しちゃて、切なかった。
彼には幸せになって欲しいなぁ。
この作品は攻めが二人。だから一聡大丈夫?!ってくらいにエロいです。10年身体の付き合いありの同僚大宮の優しい攻め。16歳年下俊の若さ溢れる攻め。前半は大宮→3P→後半は俊。これ目的だけでも十分読めますね。
でもこの物語の隠れ主人公、大宮が気になって……。
大宮がもし一聡をずっと想い続けているとしたら、これがかなり切ないです。好きな人の恋を草平の時、俊の時と2度も応援する。その間なんと15年。そのうち10年、一聡に身体は開いてもらえてもそこに心は一切なし。一聡は俊を想い続けている。大宮は一聡を抱くたびに辛かったんじゃないのと心乱されます。
それなのに大宮は優しいんです。一聡が抱いてほしいと願う時しかやらないし、一聡が満足しないような××は大宮は「無理して付き合わなくてもいい」と嫌悪感を抱いている。
俊の前で一聡とのキスを見せつけ一聡に睨まれる。でもそれは一聡が俊と上手くいく為のものとわかっての敢えての憎まれ役。
15年想い続けた一聡との最後の××。「今日は俺の好きにする」と大宮初めての我儘。普段と違い、セフレではなく恋人のように一聡を後ろから抱きしめ、たぶん一聡を想いながらの××に望んだようでした。この時に俊に一聡を引き渡すセレモニーかのような3P。最後なんだから一聡と二人きりの夜を過ごせば良いのに、そんな事をしたら一聡を手放せなくなる、15年秘めてきた愛の告白をしてしまいそうだと怖かったのでしょうか。この後大宮はどれだけ涙を流したのだろうかと胸が苦しくなります。
無事に俊×一聡がくっついたあと、俊が少しでも一聡との関係に弱気になったら激昂。「こいつには俺がいる」「こいつのためなら(結婚も)惜しくもない」とたぶん本音が飛び出してました。そりゃそうです。自分が身を引いたのに俊があっさりと一聡を手離すなら大宮としては許せないです。
この物語は一聡視点ですので大宮は飄々とした軽い奴として描かれており、重い感じは微塵もないです。さすが大宮。一聡には好きな人に本音をぶつけろとアドバイスしながら自分は最後まで想いを隠し通し友人になりました。切なすぎる大宮の片想い。こちらもエロの合間に堪能してみて下さい。
好きな人の子供を引き取って育ててきた一聡と育てられた子供俊のお話。
そこまで重くはないのですが、でも印象に残るシーンがいっぱいありました。
中でもやっぱり俊の父親草平との病院のシーンは思い出しただけでも泣きそうになります。
もう意識がほとんどない俊の父親の草平と、
自分が最後のお願いと頼んだ旅行での事故が原因と罪悪感いっぱいの一聡との最後、
草平が望む将来に一聡はいなかった事は解っていた事とは言え、あの最後は辛い。
後はお風呂場のシーンとか、俊に草平との事がばれた所とか、その他etc…etc…
子供の頃から知った俊の大人の一面を見てドキドキしたり、
がむしゃらに色んな事を犠牲にして育ててきた一聡の愛情、保護者としての責任、
その上での愛情だから深いんだなーと思うと優しい気持ちが生まれたり、妙な共感を感じたりと
読んでて楽しかったです。
後はやっぱり大宮ですねー。
いいな、大宮。
最後の方で俊に「お前の覚悟はそんなものか」みたいな感じだったと思うんですが、
そこのシーンの大宮かっこよかった。
また、耐えて待ってる一聡も好きだった。
重すぎず軽すぎず、私は好きでした。
また、出てきたキャラも皆好きでした。
私は一聡が1番好きだったかな。
大宮と幸彦のお話がもしあったら、ちょっとコメディが入った楽しいお話になりそうですね。
で、最後の方に短編で俊と一聡のその後があったら嬉しいな。
また、逆に草平と一聡の頃のお話も読んでみたい。
もっとこのキャラ達のお話を読んでみたいと思うお話でした。
私の中の3大『義理の親子下剋上モノ』の1つ。
木原『HOME』ほど痛くはなくて、崎谷『ハピネス』ほど甘くはない。
ちょうど中間。
「心乱される」と、そのすぐ後の「幸せの行方」が収録されています。
内容はといえば……英田作品っぽくない感じ。
どうしちゃったのかしら?
路線変更したかったのかな?
たまには、こんな感じも好きだけどね。
ご都合主義的な所がいくつか気になったけど、それも許せるレベル。
ハピネスやHOMEが好きなら、是非、お試しください。
今まで、結構BL小説を読んできたのですが、この作品は特に印象に残っています。
この作品の年下攻めが、もう最高なんです!
まず、受けが34歳の会社員、攻めが18歳の高校生という設定で萌えました。
年下攻めのお話は結構読んだのですが、ここまで年齢差が開いているものは少ないので、貴重な作品です。
また、作品全体でエッチな描写が多いので、それも良かったです。(3Pとかもあった……)
好きだった人の子供なのに、一人の男性として意識してしまう……という心理描写が、官能的でドキドキしました。
ここからは少しネタバレになります。最後の方のシーンだったと思うのですが、受けが自慰しているところを子供の攻めが覗いてしまう、というシーンがあります。この本は全体的にエッチな描写が多いのですが、特にこのシーンが一番印象に残っています。
個人的にこのシーンが一番好きです(笑) ぜひ読んでみてください。