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表題作君が好きなのさ 1

浅井青士/報道カメラマン・アメリカ国籍
加納つぐみ/マンガ家・大学生・20歳

その他の収録作品

  • 君が好きなのさ 1 真夏の夢の砂漠 
  • 君が好きなのさ 2 アシスタント・パニック
  • 恋する日常
  • あとがき

あらすじ

駆出しマンガ家の大学生、つぐみは打ち合わせで訪れた出版社のエレヴェーターの中、乗り合わせた男からいきなりキスされた…。野性味溢れるその男の名は、浅井。凄腕のカメラマンだった。なんの因果か…大事な原稿を拉致され、再び浅井のもとを尋ねる羽目に陥った、つぐみ。「君、行ったら、必ずあいつに犯られるぜ」そんな忠告もむなしく、つぐみは…。 (出版社より)

作品情報

作品名
君が好きなのさ 1
著者
谷崎泉 
イラスト
こおはらしおみ 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
シリーズ
君が好きなのさ
発売日
ISBN
9784576990491
3

(15)

(5)

萌々

(0)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
3
得点
40
評価数
15
平均
3 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数3

切なくて笑えるシリーズ

ムリヤリから始まった関係が、周りの人々と関わり合いながら、
お互いにかけがえのない存在になる、恋愛成長物語。
全10巻+番外編2巻+同人誌(絶版あり)
【キーワード】
ムリヤリ~流され~ホダされ系/攻が受を溺愛/運命の出会い/
カミングアウト/ほのぼのラブコメディ
  
浅井(攻)の好き好き攻撃が本当にあっぱれ!
ここまで愛されたら、誰だって諦めの境地になるのでは?笑
ただ強引なだけじゃなく、誠実で優しく包容力のある愛で
つぐみ(受)をとことん大切にするので、本当に羨ましい限り。
つぐみは流されつつも、往生際悪く諦めずジタバタするので
結局オチる、と分かってても、じれったくてヤキモキします。
惚れたが負け、っていう言葉通りに、浅井がどんどんヘタレて
いく様も読んでいて楽しい!(最終的にはつぐみのシリに・・?)
繰り返す日常の中のほんわりとした想いに、とても癒されます。
ほのぼのラブコメディが読みたい時はこの作品。
特にオススメなのは、読み返し率が高い、1・6・10巻。

第1巻は、二人が出会ってからの怒濤の展開が読みどころ。
受は困惑、攻は真剣。
受にとっては悲惨で笑えない、ラブコメディ開幕!

【浅井青二(報道カメラマン)×加納つぐみ(マンガ家・大学生)】
▼以下ネタバレ含む
<真夏の夢の砂漠>
ここで会ったが運のつき?
出会った瞬間、つぐみに一目惚れした浅井の強引すぎる行動は、
本当に圧倒されます。
もう何がなんだかわからないうちに・・・という展開。
大事な原稿をエサにされ、ノコノコと浅井の住処に出向いてしまった
子羊つぐみ。オオカミ浅井は待ってましたとパクリ。

初対面の人間にいきなりキスされたあげくに(←ダメージ1)
「今、お前が逃げてもどこまでも追いかけて抱いてやる」
とムリヤリ・・・。(←ダメージ2) 惚れられた方はいい迷惑。
この浅井、人の言うことを全然聞かなくて、つぐみが何を言っても
どこ吹く風。ストーカーよりタチ悪い。
つぐみ、今すぐ警察に通報しよう!窃盗と傷害で訴えなきゃ。
たとえ、浅井にとっては、落し物を拾って愛を伝えただけ、
だとしても(笑)

逃げ帰ったところで、更なる災難が待ち受けてるんだから、
もう不幸としか言いようがない。(←ダメージ3)
怒濤の3連続攻撃で見事!?撃沈したつぐみは、
あっさりと浅井に捕獲されます。
浅井はご飯を作り、せっせとつぐみの世話をしてくれるので、
案外いいヤツ?と思ってたら、単におあずけ状態だっただけ。
つぐみが原稿を描き終えた途端、即効で襲いかかります。
つぐみ逃げろ~(笑)

<アシスタント・パニック>
浅井にまるめ込まれてうっかり同棲?生活に突入したつぐみ。
浅井とのなし崩しの関係に反発しながらも、締切に追われる中、
快楽に流され餌付けもされて、否応なく生活に馴染んでしまう。

ここまで至れり尽くせりだと、うらやましい限り。私ならすぐ
ホダされてしまいますが(笑)、つぐみは簡単にオチません。
でも、アシスタントに襲われ、キレた浅井に助けられた時に
安堵したことで、つぐみの心にも少し変化が。

あんな出会い方だもん。そう簡単にうまくいわけないよ~
好きという気持ちがなくても、Hはできる。
Hしてるからといって恋人同士ってことでもないし、
かといって、セフレと割り切るのもなんか微妙。
浅井の本気度を10とすると、つぐみは1くらいかな。
今は心に余裕がなく、ただ流されてるだけの状態だから、
つぐみの気持ちが今後どう変化するのか、気になります。

<恋する日常>
つぐみにパシられても快く引き受け、仕事そっちのけで尽くす。
浅井も必死なんだな~と、なんだか微笑ましくなりました(笑)

6

読んでいくうちに面白くなる作品

学生時代に購入し、読み終わった後も何故かずーっと持ってる作品の一つです。
ちるちるに登録したのでせっかくだし、レビュー書きます。

すみません、絵は趣味じゃないです。
7巻以降からのイラストは好きなんですけどね。
一目惚れした浅井が強引につぐみを「かみさん」にする為抱き、災難続きのつぐみを家に招き入れ、漫画の締め切りとセックスで家に閉じ込める手腕は見事です。

受けは流されんな!もっと強く抵抗しろよ!と思うのですが、読んでいくうちにこの子の精神力のタフっぷりに感心しました。無理矢理犯されたけど原稿あるからとりあえず忘れよう的な感じにツッコみ入れたいけど読んでいくうちに面白くなってきたので読み流しました。
一目惚れからの無理矢理エッチはコミカルでこれも読み流せたのですが、みんながみんなそうではないですからね。
なんなら、つぐみが家出して地の果てまで追いかける浅井を読みたい。

2巻3巻と読んでいくうちにつぐみがほだされていくのがわかり、浅井の一目惚れからの過保護っぷりが微笑ましくて私は好きでした。
1巻裏のあらすじや先人のレビューを読めばわかることですしね。苦手な人は避けましょう。

1

すべてに置いて最低でした。

*谷崎泉が好きな方は読まない方がいいです。いいことは1字たりとも書いてません。


私、これ読んでしまって、あまりのダメージに一時はもうBL読めないかもしれないとさえ思っていました。

とりあえず・・・ゴメンナサイ、これだけは言わせて。吐き気を抑えられませんでした。←私はレビューで相当なことも書き散らかしてる自覚がありますが、この表現を使うのは初めてです。できる限り使いたくないと思って自制していましたが、もうこれしかない(もう1作、まったく別作家さんの同じく『無理矢理~』の作品でやっぱり他に置き換えられずに仕方なく『吐き気を催すレベル』は使ったけど、その遥か上を行く)。
シンプルな感想はこのひとことで終わりでもいいくらいです。

『無理矢理から始まる』『強引・傲慢で聞く耳持たずの攻キャラクター』『仕事関係要素の詰め込み』『脇キャラクターが多くてしかも悉く鬱陶しい』

何をとっても、私がなぜ長い間この作家を避けてたのか、イヤというほど思い知らせてくれました。わかってるのになんで読んだんだよ・・・と遠い目になってしまった。自分の直感は軽視しちゃいけないと身に沁みました。

しかも、ものすごく苦手な受一人称だったので、個人的には『何から何までしゅみじゃない』としか言えません。

なんでこんなの読まされるのかと気分悪くて堪らなくて、ただツラかった。『読み始めたら途中で投げられない(我慢して全部読まなきゃ気が済まない)』自分がこれほど恨めしいと思ったことはない。


浅井(攻)の身勝手で傲慢で傍若無人なキャラクターも反吐が出るほど大キライですが、何よりもやっぱり『無理矢理から』がどうしても許容不能です。

浅井がつぐみ(受)をホントに好きで(彼の主観でにしろ)大事にしてるのはわかるんですが、だったらなんで最初がアレなんだと余計にガックリです。

ホント『無理矢理から』でさえなかったら、浅井の(特に2編目の)ヘタレな執着・尽くしっぷりはまあよかったんですよ。イヤ、浅井のキャラクター自体はやっぱりすごく苦手なタイプなんだけど、それでも。

これのどこがラブストーリー?相手の気持ちはどうでもいいならそれはもう恋愛じゃないだろう。

つぐみも流されてんのか絆されてんのかまあ揺れてはいるんだけど、何だかんだ言いつつももう実質受け入れてんだろと投げやりになってしまう。
 

2編目『アシスタント・パニック』で、つぐみがアシスタントの佐々木に襲われた時に、浅井が佐々木を殴ってつぐみを助けたエピソード。

そもそも浅井に佐々木をどうこう言う資格あんのか!?自分と同じことしようとしただけじゃん。
いやあ、随分都合のいい頭してんだね~と完全にアホらしくなりました。

とにかく、最初が『無理矢理から』というだけでもうダメです。
この先どれだけ素晴らしい展開になろうと、この『最初』は忘れられないでしょう。

それにイラスト。ものすごく苦手な絵柄で、見るのもイヤなくらいです。口絵カラーが特に不快でした。


纏めてシリーズ12巻全部買ってしまったんですが、続きは興味ないどころかもうハッキリキッパリ読みたくない(感情だけなら『読むわけないだろ!』と破って捨てたい)。
でも、さすがに未読11冊はいろんな意味で痛過ぎるので、読む気はカケラもないのに延々迷ってたんですが、結局(未読のままの)こちらの続刊を含めて谷崎作品すべて手放してしまいました。


前述の通り谷崎作品はずっと避けてたのに、たまたま読んだファンタジー(『華蜜の斎王』)が意外とよかったんですよ。

それで、相当吟味して個人的苦手要素を排して選んだ数作を恐る恐る読んだら、中に好みなのもなくはなかったので(まあ冷静に考えれば、そこまでしてもほとんどがまったくダメだったってことなんですが)、ちょっと油断して調子に乗って纏め買いしてしまいました。後悔しかありません。

とにかく『少なくともシリーズものを一気買いする癖だけはホントに何とかしないと・・・』と心底思いましたが、今まで何があっても凝りずに繰り返していたのに、さすがにここまで痛い目に遭った後は一切しなく(できなく)なったよ。

それどころか、これ読んだあとしばらくまったくBL本を(作家買いの新刊さえ)買えなくなりました。新しい作品読むのが怖くなって。
その後、少し復活しても買うペースは目に見えて落ちたままです。必要以上に考えないと買えなくなったから。

しばらくこちらのサイトから離れてたのはそういうわけです。

特に好きな作家さんの新刊だけはなんとか買えるようになりましたが(でもまだなかなか読めない)『もうあとはお気に入りを再読すればいいんじゃないかな・・・』という後ろ向きな気分からは、もう二度と完全には浮上できない気がします。


文中の『気分悪い』は『(今風の)ムカつく』ではなく『悪心』です。『吐き気』は比喩ではありません(実際に吐いた)。

今までに軽く数千冊(到底数えきれない)のBL小説を読んで来た私ですが、個人的に『胸糞悪い』という表現がこれほどふさわしい作品は思い当たりません。
これだけ読んでりゃそれはもういろんな作品に当たって来ましたが、実際に体調に支障をきたすほどの酷い作品はそうそうあるもんじゃない。

ハッキリ言って、金や読んだ時間を返せという次元ではなく、読んだ記憶を消して欲しいとさえ思っています。

実際、一時的にBLそのものがイヤになるくらいの(完全にマイナスの)衝撃でした。
今、コレ書いて思い出すだけで気持ち悪くなりました。

12

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