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ハヤカワ先生初読みです。この後、6冊読みます。
雰囲気ある絵、余白使いがいいですね。
文字量が少なめで絵と行間で伝わる作風も好きです。
特に津田の横顔が美しく色っぽい。
女子に絡まれている時、寄ってきた遠藤くんを前に一拍おく横顔と間が好きです。
ホームで近づく電車の後の中でのキスシーンはドラマチックでお上手だなぁと思いました。
遠藤くんのキス後、あんなにエロい顔になるなんて。と驚きましたが、津田にほぼ一目惚れだったんですね。無口だけど、秘めた思いは相当強そう。
言葉数少なく高校生ながら渋く進みますが、思春期らしいもどかしさもあり、ちょっとこそばゆい部分もありました。そこがまたいいんでしょうね。
この2人がデレたり、ちょっとでもいいのでいちゃついているところが見たいので続編楽しみです。
長らく単行本が出ていないハヤカワノジコ先生。Twitterはたまにですが更新されていて、イラストも見られるので安心させてもらってます。
ハヤカワノジコ作品は高校生ぐらいに読むのが一番刺さる気がする。何者かになりたがってる多感なお年頃に。「くらやみにストロボ」のレビューでも書きましたが、この青春の煌めきにのけぞるようになってくる前に。
今そんなことを言ってますが、発売当時はそれこそ擦り切れるほど(電子書籍だけど)読んだ大好きな作品。身長191cmの津田が好きで…体も器もデカい攻めがツボ。
幕間の4コマ(電子だと88ページ)の遠藤くんがめっっっら可愛いんですよ…こんなん…キュンとしてしまうだろ……本編に入れて欲しかった。津田の遠藤萌えの説得力増し増し。
いろんなことが唐突に見えて、終盤に掲載されている遠藤視点を読むと、かなりじっくり煮込んだ想いだったことが分かります。
続編と併せて再読です。
初読みはBLジャンルに片足を突っ込み始めたくらいの時期に手にした本でした。
当時はまだ連載誌を読んでいるわけでもなく、
興味はあるけれど何を選んでいいかわからず。
店頭で綺麗な水彩と繊細な線で描かれた
表紙に惹かれて手に取りました。
この本に巡り合えたからこそ、BLにハマッた
と言っても過言ではないくらい大好きな1冊です。
読み始めてみると、あれ?これBL…?
と思ってしまうくらいの主要カップル2人の冷めっぷり(笑)
この冷え切った二人が一体どうやって恋をするのだろうと読み入りました。
遠藤くんも津田も冷めているようにみえて、
彼らの間にあるものが愛情なのか、友情なのかすらわかりにくい。
だけど、ページをめくってゆくと遠藤くんの津田に注ぐ視線の中に、
津田が遠藤くんに伸ばす指先に、静かな熱がこもっていることに、
繰り返される「興味ない」の裏に隠れる本音に、気が付きます。
言葉にするには不安定な、感情が募ってゆくほどに、
2人の距離が遠のきかけてしまうのがもどかしい。
自分の中の想いに戸惑い、逃れようとする津田にする
遠藤くんからのキスが衝撃的でした。
キスだけなのに、絡まる舌が妙に艶めかしくてドキドキしてしまいます。
遠藤くんの方から仕掛けるとは!と驚きはしたものの、
無関心に見えて、実はとっくに気持ちを自覚していたんだなぁと
何を考えているかわからない奴から認識が少し変わりました。
逆に津田はキスをしたい、抱きしめたい衝動はあるものの
気持ちの整理が追いついていなくて、逃げ腰です。
でも、たしかにこんなの臆病になってしまって当たり前なのかも。
周りにはこんなにも見えているのに。
二人の拙さがじれったくて、だけど、不器用なりに
互いを求めずにはいられない熱みたいなものが見えて、
その度に胸がぎゅっと締め付けられるようでした。
その後、少しだけ甘みは増したものの、相変わらずな
遠藤くんと津田が醸し出す空気感がすごく心地いい。
無表情な遠藤くんをわかりやすいと思ってしまう津田の愛も
津田の前でだけ赤くなってしまう遠藤くんの可愛らしさも
全部いとおしいです。
『えんどうくんの観察日記』ハヤカワノジコ先生 読了
とにかくコマ割りが独特でクセになる。ストーリー雰囲気と絵柄とその独特なコマ割りもぴったりマッチして、ストーリーの内容とかではなく、まずその作品の輪郭から世界観を作り出すという感じです。もはや神。
青春っていうとやっぱり夏を真っ先に連想する。蝉時雨、列日、教室の窓側から覗くキャンパスの景色、体育館から漏れるボールの音など。ハヤカワさんの作品を読んでいると今まだ春先なのに、すでに夏の学校にいる気分になれる。
そしてストーリーの内容。特にこれといった展開はないが、なにか読者の心をしっかり掴む魔法でもあるような。おそらく誰もがこういう迷走する青春を経験したことがあるからでしょう。
最後の終わりはBLまんがにしては少し朦朧としているのですが、やはりこういう終わり方こそこの作品の雰囲気に似合うと思います。
特になにかを伝えようとかではなく、ただただこの恋に目覚めた2人を描いただけ。結果なんてどうでも良かったかもしれない。
ただ続編に2冊出ているようですが、すでにこの1冊で満足してしまっているので、続きを読むかはまだ迷っています。
ハヤカワ先生独特の流れるようなコマ割り、説明的な部分の一切ない非常に感覚的な心情描写やキャラクターの台詞などは、他の作家さんではなかなか見られなくて、素敵だなぁと思うんです。でも、今回は残念ながら、最初から最後まで肝心のメイン2人に魅力を感じることができませんでした。
まず、攻めの津田に関しては、受けの遠藤に恋愛的好意を抱くまでの過程がかなりあやふやな気がするし、自分が彼を好きになっていることを薄々感じ始めた時も、完全に自覚してからも、淡々と日々を過ごしていた以前の彼から大して変化したように感じられず、彼の言動に引き込まれるシーンが特になかったです。
受けの遠藤に関しても、最後に遠藤目線で津田に片想いしていた時期が描かれているので、彼が津田を好きになった経緯は十分理解できたものの、それにしてはあまりにも津田に接する時の態度が一定で、萌えを感じられず。シャイなのは分かるけど、もう少し彼が口にする言葉に種類を持たせても良かったんじゃないかな。正直彼の台詞では「興味ない」しか印象に残っていません。個人的な好みの問題かとは思いますが、とにかく最後まで2人の関係にハマることができませんでした。次巻で印象が変わることを期待しています。