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抱かれるくらいなら抱いてやる――! 攻×攻のラブバトル!
成宮さんの作品は本が薄いのに、それを感じさせない内容ですね。
今作は最後の方までは一気読みだったのですが…。
真咲が孝理を好きだと自覚して嫉妬やらに苦しんで、また西垣に何度も騙され振り回されてグルグルしてるところから、読むのがキツくなって最後の10ページくらい飛ばし読みしてしまいました。
孝理が真咲を好きになった理由もなんか、もっと熱くいてほしかった。
同居しても途中までは気持を悟らせず嫌な奴で通して。
西垣を相手にしなかった理由もちゃんともっとわかるようにしてほしかったな。
立ち同士で攻めが受けの狙った相手をさらっていくのも愛情故なパターンも他作品でも読みましたが、最後の最後に攻めの気持ちがわかるまではモヤモヤで。
真咲が子供扱いに過敏なのもしつこかったかな。相手は心配してくれてるのに。
トラウマはとても気の毒です。
散々書いて、なら読むな!って感じですが途中まではすごく惹き込まれたんです。
成宮さんの文章はすごくリアルに頭の中で描写が写真のように、あるいはイメージがしやすくて。
面白かったです。
「その男、取扱注意!」シリーズに続いて、この作家さんの作品を読むのは二作品目です。
あちらの作品もこちらも「バリタチなのに受けになってしまう」という「元攻め」な受けが見せる可愛さが楽しめました。
そして単なる攻め攻め攻防ではないところが、面白い。
口説いている男を今まで何度も塩田(攻め)に横取りされている真咲(受け)。
片思いの相手と同居できるはずが騙されて、塩田とまさかの同居をする羽目になり……という展開なんだけど、それぞれのキャラが良かったです。
受けの真咲は年上が好きなタチで、年下のかわいさを武器にするわけではなく、プライドの高い年上の男をベッドの中で屈服させて主導権を握ることに楽しみを覚えるタイプ。
三人兄弟の末っ子で、兄達から常にガキ扱いされて育ってきた事もあり、年上から子供扱いされる事に人一倍我慢ならない。
なのに、塩田ときたら何かと「大人の余裕」を見せつけてくるので、心の中で真咲は舌打ちしまくり。
だけど塩田に優しくされたり、ちょっかいを出されたりするうちに、大嫌い!だったはずが次第に気になる存在へと変化していきます。
この塩田の手のひらの上でにっちもさっちもいかなくなっていく真咲の様子がかわいい。
そして、大人のよゆーをカマしていたかのように見えた塩田も、実は真咲に振り回されていたというところが好きで、読み返す楽しみがあります。
「生意気な年下が、大人の男に振り回される話」がテーマとのことだけど、お互いがお互いに振り回されていたような感じで楽しめました。
真咲がいい子だったなぁ。
「世の中を良い方向にばかり考えていると悪い大人に弄ばれるぞ」と塩田に警告されるんだけど、きちんと育てられた子ならではの配慮とか思考回路がちょいちょい覗くところがあって、魅力的な子だった。
そして中盤になるまで塩田の職業も謎だし、思考回路ダダ漏れ系ではないので、こいつは本当はどういう男なんだ?と、真咲と一緒になって塩田という男を探る楽しみもありました。
でも、どうせ真咲のこと好きなんでしょ?と思ってたら、真咲とディープキスして手でいかしてお尻でいかせてというエロ展開なのに塩田の「股間が無反応」とあり、あぁ真咲のことまだ好きじゃないんだ……たんに生意気な真咲をからかっただけなんだ……と思ったんですよね。
あそこのシーン、攻め視点プリーズです。
必死で祖父母両親の顔を思い浮かべたり、素数を考えたりしてたのかなぁ?
好きな男と初めてエロいことできたのに、なぜ反応しなかったの?
ある程度、歳をとってから気がついたことがありまして。
ひとつは『素直って何よりも大切』ということ。
もうひとつは『ピュアって神』ということ。
……ああ、20歳の自分に教えてあげたい格言(?)だよなぁ。
これを知っていたら、もっと生きやすかったと思うのね、自分。
で、このお話を読んで、真咲にもこのことを教えてあげたいと思ったんですよ。
『年上の人を抱く』ことに拘る真咲は、もうそれだけで子どもです。
「子ども扱いされたくない」と突っ張るのも子どもだから。
でも、大人になれば解るんです。人が魅力的かどうかというのは大人も子どもも関係ないってことを。
兄の結婚によって家を出なければならない真咲が、年上の想い人である西垣に誘われて同居を始めてから一週間。西垣の留守に眠っているところを、体をまさぐられて気づいたら男にのしかかられていたというのは、確かに衝撃的です。
それものしかかっていたのは、今までことある毎に自分の恋路を邪魔してきた『嫌いな男』の塩田。
おまけに、この部屋は塩田の部屋で、真咲は西垣に騙されて塩田への『貢ぎ物』にされようとしていたとのこと。塩田がゲスな男でなかったから、真咲は真相を知れたのですが、これはかなりショックですよね。
だけど、真咲は西垣を憎めないのです。
これ、未練と言うより、真咲がピュアな子だからなんだと思うんですよ。
そう、真咲ってもう既に『神』の存在なの。
それなのに素直じゃないもんだから、ここから始まる塩田との関係が拗れる、拗れる。
……まぁ、だからこそドラマが始まるんですけれども。
『若い』というのは面倒臭いものです。
でも、それにも増してと言うか、それだからこそ可愛らしいもの。
そんな時代の懐かしさもあって、このお話、とても微笑ましく感じました。
才能ある写真家の塩田と、純朴な植木屋の真咲のカップル。なかなかさわやかなカップルで全体に楽しく読みました。
間男っぽいビッチくんが初っぱなから登場で誤解はあるものの、全体に気持ちが通じ合っていることは感じられ、お互いのお仕事も絡んでなかなか楽しめました。
成宮さんのはお仕事描写がしっかりしていて、それが恋愛と上手く絡むと非常に面白い作品になるのですが、たまに無理矢理なすれ違いがメインのストーリーとなる場合があり、これが個人的にはまらない。しかし、今作は、西垣が若干攻めに横恋慕したくらいでメインカプの関係はゆるがず、いらいらすることなく読めた。
暗室のHシーンは萌えポイントでした。
Kindleでなんとなくタイトルが目について購入。
でもタイトルのイメージとストーリーはあまり一致せず。悪い男でもないし飼い馴らしてもいないような。
真咲は片思いしている西垣に騙されて恋敵?の塩田としばらく同居するハメになる。まだ西垣を信じたい気持ちと塩田とは同じタチで相性がまったく合わないのでかなり不本意なことだった。
ところが塩田は真咲を強引に抱こうとしたりはしないし時折はやさしく接したりバーでは他の男との待ち合わせを邪魔したり、真咲には理解しがたい行動をとった。
そのうちに真咲はだんだんと塩田に惹かれていくが…
職業的にはプロカメラマンと剪定師という変わり種。
真咲が普段の感じと剪定している感じがマッチングしないので多少違和感ありました。その剪定姿に塩田は惚れたみたいですが。
塩田は自分の職業をなかなか明かさなかったので真咲と一緒になってちょっとだけいらっとしましたw 終盤に塩田が真咲の仕事に絡んでほとんど無償で写真を撮ってあげて、惚れているんだなぁとわかるシーンはとても良かったです。
西垣からはさんざんな目にあわされる真咲ですが西垣の本音を知ってある程度理解してあげるところは人として暖かい気持ちになりました。その西垣から真咲を救って遠ざけたい塩田の気持ちもまたわかります。
そんなトライアングルから解き放たれてタチ専だった真咲が塩田に抱かれたいって素直に口にするラストはもちろんハッピーエンド♪