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表題作双子の獣たち

双子の弟たち25歳 :証券マン 悦司/モデル 篤志
在宅webデザイナーの兄 真田紅 29歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

野性的な男前の新進モデル・篤志(あつし)と、怜悧な美貌のエリート・悦司(えつし)。性格は正反対だけど瓜二つな双子の弟を、男手一つで育ててきた紅(こう)。弟の将来を考えると、永遠に三人ではいられない──。けれど独立を告げた途端、弟たちは「ずっと兄さんが好きだった。絶対離れたくない」と紅を監禁!! 獲物に群がる獣のように激しく抱いて!? 血の繋がった弟に刻み込まれる罪深い背徳…究極の禁断愛!!

(出版社より)

作品情報

作品名
双子の獣たち
著者
中原一也 
イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199006784
3.6

(96)

(20)

萌々

(36)

(30)

中立

(6)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
25
得点
340
評価数
96
平均
3.6 / 5
神率
20.8%

レビュー投稿数25

エロに始まりエロに終わる

実の兄弟ネタとしてシチュエーションエロが萌えます。
が、やはり出来過ぎ感はあるので、リアルっぽさを求める方には向かないかもです。

イケメンで優秀な双子の兄弟の兄がこれまた美人さんで…ということで、そりゃね、弟君たちもお盛んになりますよ、って。
ただ、お兄ちゃんが弟達にハマってしまう過程がちょっと共感しにくいのですが…。弟達に女の影が見えることで嫉妬心を芽生えさせ、それ故に自分の気持ちに気がつく、、、という。もうそこは目をつぶってしまえば、後は背徳かつ双子に攻められる兄、それを自ら受け入れることで三人の調和が取れるってとこは読みどころでした。
この後もちゃんと双子同士で兄を分け合えるのか?が謎ですが(笑)

これまた笠井あゆみさんのイラストがなんともマッチしていて、エロに拍車をかけています。この手の背徳イラストを描かせると右に出るものはいないんじゃないかと思う方です。

1

兄の嫉妬が良き

小柄な美形が両脇に大柄な男前連れてる図、良いですよね。
悦司がインテリな男前で…篤志がモデルの男前で…と読む方も若干混乱するのに、ハッキリ見分ける兄の紅が二人から愛されるお話。誰も見分けが付かない(ってことはこんなに性格違えば普通はあり得ないけど)なら自分を見てくれる人を好きになるのは必然ですね。触れ方やキス、果ては挿入がどちらか目で確認しなくても判別できるの、エッチだわ…
エロエロな話だけじゃなくて、子供の頃の別離シーンの寂しそうな弟達が可愛くて、同居出来る幸せがより感じられました。
紅が弟たちの恋人を想像し、「俺の弟なのに…‼︎」と強く嫉妬する様が、一番まともそうで逸脱してると分かってるのに感情は燃えてるところ良かったです。

0

貪欲な兄

久々の読み返しです。
兄弟ものですね。双子の弟二人と兄です。
兄弟物はよく読むのでどんな設定だったっけ?と思い出しながら読みました。

子供の頃に両親を亡くし別々に引き取られた三人。幼い弟は一緒に暮らしたいと泣いて兄は頑張って頑張ってなんとか三人で暮らせるようになりました。

今では双子の弟達も立派になって。でも親戚の叔父さんや職場で独立する恩師からいつまでもこのまま三人暮らしでいいのか?との言葉に、兄は双子の将来の幸せを自分が縛ってはいけないと独立を決めます。

ここまでの甘々やスキンシップも良かったけど、とうとう一線を越えた後もいいですね!!!

双子に監禁され散々蹂躙されて兄の欲望を引き出していくのですがエロいですね~。
なのにある日突然兄が解放され双子と連絡がつかなくなり。

兄はぽっかり心に穴が空いて。
常識や世間体や禁忌に囚われていたけど、本当は最初から双子にときめいてたじゃない!
双子の彼女に嫉妬したり。
兄の葛藤も苦しかったけど、禁断の実を味わってしまったらもう戻れませんよね。そして自分の本心をようやく認めて。

最後は誘い受けか!エロエロで貪欲な兄です。
二人とも愛してるって。双子は兄を独占したがってるのに。

双子が自分達を見分けられる人を焦がれる好きになる愛してしまうそれが兄だった。しかも血の繋がった。
そして兄も男前な弟に見惚れたり自慢したかったり。
長身男前双子弟攻めと美人健気実は淫乱受けですね。エッチのフォーメーションもバッチリでした!

1

優しくて繊細な獣

双子攻め大好きなのでウキウキしながら手に取りました。
笠井さんのイラストで双子攻めの3Pなんて食いつくしかないw

終始、受けである兄視点。
双子の弟の素晴らしさ、兄として誇りに思う気持ち、親を失ってからの努力。
ちょっと仲が良過ぎるだけのバランスの取れた理想的な3兄弟。
純粋に家族として弟を思い、家庭を守っているお兄ちゃんの姿。
前半はノホホンとした甘々な日々が描かれてます。

そのバランスが崩れた時がよかったです!
そもそも双子たちは「絶対兄貴を俺らのモノにする」という考えは持っておらず、ただただ兄の側に居て、兄に可愛がられて、幸せに暮らして居たかっただけなんですね。でもキッカケでその幸せが崩れてしまって、思わず暴走。
『関係を壊して兄を傷つけしまい申し訳ない』という気持ちと
『1度壊れたからには仕方ない、いっそ出来るとこまでやっちゃおう』的な欲望と。

元どおりの家庭に引き返せないなら…と行動してみたものの、これからどうしていいのかわからずションボリしてる双子達が堪らんかったです(∩´///`∩)
好きだけど想いを伝えるつもりはなかった、こうなってしまったからには兄はもう離れていくだろうという確信があり「俺たち、いつまで一緒にいられるかな」と零す言葉にキュンキュン。兄を傷つけたいわけじゃない・でも離れるのは怖い。前にも後ろにも動けずにいる姿が怯えた子供のようにも見えました。
双子攻めは「絶対逃がさないぜ☆」的な押せ押せなタイプのイメージが強かっただけに、寂しさで暴走しつつも繊細で優しい双子攻めというギャップに萌えたーーー!!!\(^o^)/

そんで、これが最後と言わんばかりにヤリ尽くすけど、引き際は弁えてて。
兄の社会人としての立場を落とすコトなく、スッと解き放つ弟達。(偉い)
アッサリと消えた弟達の存在と体に残る記憶で焦燥感にかられる兄の姿が切ない。。。

と。萌えたのはココまでで残念。
うまくいかない切なさやもどかしさでシリアスな雰囲気だったのに、どんでん返しなハッピーエンドは一気にコミカルに変わってて。涙も切なさもスーーーーーっと引いていきました…。
眠り姫ならぬ眠り王子ってギャグにしても笑えないですぜ…。

評価は中盤まで萌え×2・急展開が中立。間を取って萌え評価です。
笠井さんのイラストはどれも素敵でした!
口絵カラー2Pあって豪華&眼福(∩´///`∩)

3

シチュエーションが好みならおすすめです

双子×兄の3Pという組み合わせが萌えるのですが、探しても意外にありません…。
この作品はストーリーがとてもわかりやすく、内容がさらりと入ってきたのが良かった。しかし、裏を返すと特に意外性のないお話とも言えるかもしれません。

主人公の紅は、幼いころに両親を亡くし、双子の弟の篤志・悦司の面倒を見ながら、今は在宅で働いて家事もこなす、というかなり出来たお兄ちゃんです。
しかし、品行方正で容姿も優れている、というちょっと完璧すぎて入り込めない感じもします。
二人の弟も今は成人し、立派に稼ぎ、おまけに兄を溺愛しています。
正直、三人が完璧過ぎるので、ここまで完璧だと逆に好感度が上がるというより、親しみがイマイチ持ちにくい…ちょっと欠点があるほうが近しく感じられる気もしました。
二人の弟が紅を溺愛する様子もちょっとというか、かなりリアリティに欠けます。

実の兄である紅を二人は朝から取り合いして、紅の作る料理は最高だとか、いつも兄キは綺麗だとかいって足にキスしたり…ここまで普通はしないでしょう~とは思ってしまうものの、あまあまな兄弟ものが好きなら楽しいと思います。
私もこういうノリは好きなんですが、ちょっとやりすぎてる気もするかも。
これをやるほうもやられる方もブラコンだと公言して割りきってやっているならいいけども、紅はまっとうな人間に見えるのに、この弟らの行為を特におかしく思っていないのが奇妙な気もします。

ストーリーは、先輩の会社にヘッドハンドされた紅が、先輩から弟離れを促され、いずれ二人が結婚することも考えて家を出るという展開に。
基本はあまあまなのですが、最初のベッドシーンは強姦です。拘束系なのでダークなのかもしれませんが、紅が大事にされているので私はあまり暗い感じはしませんでした。

このお話、前半は三人の幼少時代の回想で、後半はほぼすれ違いなので、個人的にはもっと普通の幸せなシーンが多く見たかったなあと思います。
意外に双子の出番が少ないのも勿体ない気もしました。なんというか、この双子にイマイチ感情が入り込めなかったというか…
前半は両親を亡くした三人兄弟がバラバラに引き取られ、紅が二人を引き取るために何年も奔走したということがさらりと説明されています。
そちらのほうがよほどドラマチックだと思ったので、その辺がさらりと描かれているだけなのが、三人の人間関係や絆の深さに共感する機会を薄めていて勿体ないなぁと。
あと、一番肝心なのは、双子が兄を大好きなのは最初からわかりやすいのに対して、紅が弟として大事にしていた二人に「恋心」を自覚するのは結構無理にかかれている気もしました。

ベッドシーンはえろくてよかったと思います。
少々辛口になりましたが、双子+兄ものの稀有な作品ですので好きな方には是非、と思います。

1

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