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三浦しをん先生の激賞、北米発、男たちの恋物語。男たちのハーレクイン!!
読了後1番気になったのはエリオットがメガネをかけている描写があったか、でした。
エリオット視点の為エリオットの外見描写が大雑把過ぎて想像がし難く、挿絵で補完するしかなかったのですが、メガネ?
私が見落としていたかな?エリオットのメガネに違和感を感じました。アクションシーンでも寝起きの場面でも濡れ場でもメガネの存在を感じず、ずっとモヤモヤしてしまいました。もしかして次巻以降で描写があるのかな?
他にもモヤモヤというか、こちらはどちらかと言うと胸糞。
エリオットの父親不倫を疑われたからって息子に「地獄へ落ちろ」は無い。その後エリオットが襲撃されたけど、本当に亡くなっていたらどうするのか。襲撃を知ってあの言葉の謝罪を待ちましたが結局なかった。逆に謝らせて偉そう。お前が惚れた女にいいところ見せたくて、勘当すると脅しまでして反対したFBIの能力を利用したくせに、と嫌悪しか感じられませんでした。
父親の類友か、ベッカー夫妻は最悪ですね。子供が家を出たらすぐ客間に改装とか異常です。物置きとか書斎にするとか利用目的がしっかりしているわけでない、必須度がそこまでない客間…。胸糞です。容疑者に疑われて当然。テリーが本当に不憫で仕方なかったです。
タッカー前半はヒドい男の印象ですが、蓋を開けたらなんとまぁちょっと意地っ張りなだけのいい男wエリオットの方が意地っ張り度高めでしたw
タッカーからは電話かけたりはなく、エリオットは色々言い訳して電話しちゃう構ってちゃん。辛抱堪らんくなって折れたのはタッカー。タッカーはなんだかんだと可愛い子ちゃんでしたw
2013年刊。
FBI捜査官時代に膝を撃ち抜かれた主人公・エリオットは、今は大学の歴史講師として暮らしている。
だが、父親が友人夫婦の息子の失踪についての相談を持ち込んだ事から事件だと直感し、もう一人の大学生の失踪との共通点を探るうちに自らが狙われるようになっていく。
途中、かつての同僚で元恋人でもあったタッカーとの再会は後味悪い別れ方だったせいもあってか、冷ややかなものだった。
最初のうちに
・そもそもこの二人、何故別れたの?
・一人目の大学生の行方不明事件の結末は周囲にどう影響を及ぼすの?
・更にもう一人行方不明になって、どこに共通する点があるの?
…といった疑問が出てくる訳だが、これらはエリオットの眼を通して見えてくる。
既にFBIを辞めて大学の講師に過ぎないエリオットの見解にあまり聞く耳を持たず、捜査に億劫な様子を隠そうともしないタッカーとは意見が食い違うばかりだ。
可能性を模索したいエリオットと手っ取り早く決めつけてしまいたいタッカーの対立。
その背景にある、別れた相手への不服と断ち切れない未練も入り混じっている辺りの感情の織り交ぜ具合が上手いなと感じた。
反発しているはずの二人なのに、いざキス以上の絡みになるとスイッチが入ったように情熱的に相手を求める描写がこれまた良い。
ミステリー主体でも充分読み応えある一冊だが、やっぱBL好きとしては大人の男同志のラブシーンも堪能できるとなれば嬉しいに決待っている(笑)
事件の正体も、エリオットが深みにはまっていくうちに、恐らく全米を騒がせる位の殺人事件だったという輪郭がはっきりしてくる。
そこからクライマックスへと一気に加速する展開もドラマティックだった。
ふと気が付いたが、モノクローム文庫ってジョシュ・ラニヨンの著作が多いんだね。
海外ものでも事件の行く末を追っていくといったミステリー物は好きジャンルなので、地道に頑張って読んでいきたいな。
ジョシュ・ラニヨンさんの別シリーズが面白かったのでこちらも。
膝に傷を持つ(比喩でなく)元FBI捜査官エリオットが事件に巻き込まれ、現役捜査官の元恋人と解決していくお話。簡単に言うと再会復縁もの。
エリオットの人生を大きく変えた怪我をきっかけに、ろくに話し合うことも無く強引に離れた二人には、まだ大きなわだかまりが残っている、というかまだ好き合っているのが分かる。こんな状態で、不本意ながら辞めざるを得なかった仕事にも元恋人・タッカーにも関わっていく。仕事に対してもタッカーに対してもエリオットの心理描写がとても丁寧で良かった。
エリオットはタッカーと再会した瞬間からずっとドキドキしていて、読んでいてこちらまでソワソワしてくる。ぶつかり合っている二人は、落ち着いて話し合えば誤解が解けそうな雰囲気があり、もどかしくも先が楽しみだった。
登場の瞬間はイマイチな印象だったタッカーも、内面が見えてくるにつれて魅力的に思えてきた。意外にも大人で、未熟だった過去の自分をしっかり反省し、エリオットへの譲歩と優しさが見える。何より圧倒的な頼り甲斐を感じさせてくれるところが好き。それでいて家まで行って声をかけられない弱気なところもあったり。好き。
事件は思いの外大きなものへ。エリオットのピンチに駆けつけるタッカーが最高にカッコイイ。もちろんエリオットの活躍シーンも面白く、緊迫感があってテンションが上がった。
ラストは甘々なハッピーエンド。再会から事件を追いながら絡まっていく二人の様子がたまらなく好きで、こういう設定に弱い。そこに命の危険まで伴うとなれば痺れる。
シリーズものだがこれ一冊でも綺麗に終わってくれていた。各所に深掘りする余地は残されており、今後の楽しみもある。それでいて恋愛面で一段落しており、十分な満足感を得られる。
読みやすく、M/Mの一冊目にもおすすめかもしれない。
気になったのは、ジョシュ・ラニヨンさんを男性と言い、はしゃいでいる解説。既婚女性と公表された後に読むとなんとも……。テンション高めに萌えを叫ぶ腐女子的解説は、作品の心地よい余韻をさっぱりと消し去ってくれた。読後時間を置いて読めば良かった。
フェア・ゲーム→フェア・プレイ→フェア・チャンス
シリーズ第1巻
◾️タッカー×エリオット
始まりの高揚感の後すこし落ち着き、後半からの再度の盛り上がりがすごい。何と言ってもヒーローの如く現れるタッカーと、タッカーが奥底にたたえる甘さがたまらない。エリオットは余計な首を突っ込みトラブルに巻き込まれるヒロイン(みたいなもの)でありつつ、揺るぎなく男であり、また最終的には己の力で勝利を得、己と冷静に向き合い、またタッカーも手に入れるという。うーんいい。やはりタフな男同士の作品というのはたまらなくいい。「いきり立った互いのペニスがはずんだ」の男らしさ!
最初のキスシーンもセカンドキスシーンも草間先生の挿絵と相まって最高!!!まさに"刹那…!"ですよ。
多分リバなんだろうな〜と思いつつタッカーが優しい攻めでたまらない。「……今でも、手遅れか?」の優しさ…落ちないわけない。
ヨリを戻した2人が新聞を分け合って目が合うたびに照れるなんて、もっと!もっとください!2人の日常らしき描写が沢山見たかったところですが、続刊が出ている安心感に任せよう。
ゴーディのPCが開けられるシーンで震える…罪深いほどに大量のポルノ…うん
電子で読んだけど、まぁまぁ誤字脱字があるのが気になる。
愛すべきMR文庫。
今回も言わずもがなですが、面白かったです。
BLとミステリーが一緒に楽しめる!
BL部分に全振りでもエロ特化でもなく…ストーリーの厚みもしっかりある読み応えバッチシな小説でした。
純粋に事件の真相や犯人が気になりつつも恋愛面にもそわそわさせてくれる。
男二人の関係が元通り…いやそれ以上になるまでの流れが丁寧で、衝突したりしつつも確かにまた繋がっていく。
続編もあるんですね。どうお話が続いていくのか気になります。