年下わんこ系とのあまあまラブ♥

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表題作純愛シュガードロップス

犬童陸 英国育ちの有名作家 27才
室見千輝 資格マニアでバールの店長 30才

あらすじ

「あなたと出会えて、ぼくの人生は今まで以上に輝きを帯びたよ」
 イタリアンバール『indaco』のマネージャー、室見千輝は英国育ちの作家・犬童陸に告白された。室見が振ったにもかかわらず、「ぼくが室見さんを好きでいるのはいいよね」と犬童は愛情を表現し続ける。会うたびに歯の浮きそうな甘い言葉を囁かれ…!?
 年下の天真爛漫なわんこ系から情熱的に懐かれる、あまあまふわふわラブ♥

作品情報

作品名
純愛シュガードロップス
著者
牧山とも 
イラスト
Asino 
媒体
小説
出版社
アスキー・メディアワークス(角川グループパブリッシング)
レーベル
B-PRINCE文庫
発売日
ISBN
9784048913379
3.2

(4)

(0)

萌々

(2)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
12
評価数
4
平均
3.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

ずーっと大好きで微笑ましい

「静寂に愛は降りつもる」のスピンオフ作品。
前作の二人(藍原と海聖)もすこし登場しますが、未読でも問題ありません。

タイトルの「シュガードロップス」は二人の恋愛の抽象的な意味合いらしく、シュガーやドロップが小道具として出てくるということはなかったです。

室見(受)がメインですが、犬童(攻)からの視点もあるので、惹かれていく過程が分かりやすいです。

室見はイタリアンのマネージャ、犬童は顔を出してない有名作家です。
それぞれ仕事はしていますが、互いにリンクすることはないので、仕事モノというより、犬童が英国仕込み(?)の文句で室見を口説くのを楽しむ作品だと思いました。甘さが炸裂した英語とか身悶えしたものです。

犬童は散歩が好きで、雨に濡れても気にしない。英国紳士という感じはしません。「え、そんなこと言って大丈夫なの?」と心配になる場面もありますが、自然と人の心をつかむ憎めない男性です。室見を口説く過程でも距離感が上手ですし、両想いになったからベタ甘になるのでなく、自分の中の大好きがそのまま、というのが読んでいて心地よかったです。ベッドでも豹変という程の変わりようではなかったです。ずーっと大好き!という感じで微笑ましい。

室見はツンデレというわけでなく、公私区別つけるきちんとした男性で、犬童にも邪見に扱うことなくて好感が持てました。犬童に肩を組まれてスマホをのぞき込む羽目になるイラストとか可愛かったです。

ワンコ×ツンデレの拒絶や束縛っぽい展開を望まれると物足りないかもしれません。ただ、こういうメンタルも社会人としても安定したカップルが、時間をかけて恋人同士になっていく話は、私には読後がふんわり穏やかな気持ちになります。そういうものを望まれる方にはお勧めだと思います。

なお、一場面ですが、室見の元妻が嫌なキャラで登場しますので、苦手な方はご注意ください。

0

天然ワンコ攻め様

既刊「静寂に愛は降りつもる」のスピンオフで、前作のイタリアンバールの経営者と
幼なじみの店長が受け様役で登場する作品、前作はシリアスで切ない系だったけど
今回の作品は攻め様が受け様をワンコ並に懐きまくる甘々な展開。
受け様は仕事が趣味の資格マニア、弁護士資格から始まり管理栄養士などあらゆる資格を
持っていて、仕事で役に立つと思えば凝りまくる勉強家で、現在は幼なじみのバールで
客の笑顔を見るのが自分には合っていると言う理由で店長を務めている。

そんな受け様と攻め様の出会いは本屋、攻め様が探している洋書を見つけられなかった時に
受け様が手助けした事から出会い、その出来事から数日後お店の客として偶然現れた
攻め様と再会、人見知りしない、誰にでも気さくに話しかける攻め様は、かなり天然で
時には空気を読めない展開になることもあるが、憎めないタイプ。
実はかなり有名な作家だが、自由気ままに散歩したいからと言う理由で顔出しNGの
本人無自覚の変わり者さん。

常連客になった攻め様と少しずつ距離が近くなるが、受け様は常に一歩引いた感じ。
受け様が男性に告白されいる現場を目撃し、ゲイである攻め様はその受け様の誠実さに
俄然惹かれていき、受け様に恋をしていると実感し、告白するが玉砕。
しかし、好きでいる事はいいよね、って感じでそれからも普通に店に訪れお店に迷惑を
かけないアプローチを受け様にしていく。

そんな二人の関係が変わるのは、受け様が元妻に傷つけられたことで落ち込み、
弱った受け様は攻め様に一夜の慰めを・・・・

雰囲気的には天然系の攻め様と意外に頑固な受け様との甘ラブな感じではあるけれど、
今一盛り上がりや盛下がりが無くて、甘いけど淡々としてる印象です。
元妻が出て来てトラブルでも起こして大きな何かあればもう少し違う感じがしたかもと
思いながらさらっと読み終えた作品です。
好きな作家さんだけになんだか物足りない感じでちょっぴり残念でした。

3

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