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パンドラの箱の鍵。それのおかげで2人は本当の自分でいられた楽しかった時間。短かったけれど、あの時間があったから。
電車の場面で涙が溢れました。
何が幸せなのかは、人それぞれ。
予想の結末とは違ったけれど、私には受け入れられる結末でした。色々考えてしまいますが、自分のしたいように選択した結果だから、死んだ魚の目にならない。
本音を言うと、もう少し三島と桐野が幸せな時を見ていたかった。
少し時間をおいてから、また最初から一気に読みたいです。
番外編は、闇に落ちる前の柳田の話。ちょっと複雑な気持ちになります。
全人類読んでほしいってこういう作品のことをいうんですね。
性に悩む思春期の男の子3人とその母親の話だなと思いました。
母親の選択の違いでここまで子の人生が変わってしまうのかとゾッとしました。
BL(こちらは女性漫画ですが)を読んでると思うと桐野の選んだ道はとても残酷ですが、実際は桐野のような人はたくさんいるのでしょう。
そこがとてもリアルであり、悲しくもあり、読み終えた後しばらく動けませんでした。
桐野はきっとそれなりに幸せなのだと思いますが、三島や夢野との対比が辛いです。
たくさんの人、特に親という立場の人に読んでもらいたい作品だと思いました。
思春期特有の揺らぎ、閉鎖的な地方、腹に色々抱えてる教師、親との関係…など、沢山の要素があるのにこんなに綺麗にまとまるのか!と驚きました。
誰にも打ち明けられなかった秘密、自分の中のキラキラしたパンドラの箱を、互いに見せ合って言葉を交わすことができたこと。
箱に大切に鍵をかけたことも、箱の中身を身につけながら生きていくことも、どちらも間違っていない。
2人が出会えたことも、分かち合えたことも、別々の道を歩んだことも、思い返せば全てキラキラ輝くような、青春の時間で、全て抱きしめたくなるような作品だった。
何回も何回も読み返しては、心の中で3人のことを抱きしめている。
私の下手くそな感想では何も伝わらないけど、この作品は絶対に読んだ方が良いですよってことだけは伝えたい。
みんな読んだ方がいい。
青春の悩み、葛藤と決心。
同じ様な悩みを持つ三島くんと桐野くん。
どっちもお母さんが大事でお母さんのことを考えてるから、自分らしく生きる道をスパッと選べず悩んでる。
母親の価値観の違いで違う未来を選ぶ2人。
なんだかなぁ。やっぱり自分に正直に生きた方が幸せだと思うよ。偏見や辛い事もあるかもしれないけど、自分を偽らずにいれるって事は何事にも変え難い。
桐野くんは、柳田先生と同じ道を選んでしまった。本心はどう思ってるんだろう。いつか爆発してしまう事はないんだろうか。
現実でも隠れゲイの人はたくさんいるんだと思う。でも、自分を偽って結婚して家庭を営むってパートナーの方にも失礼だと思う。お互いが了承の上で結婚するならいいよ。
あの後桐野くんはどうなったんだろう。
三島くんと夢野くんは、いい感じのカップルになっててよかった。どっちのお母さんもいいお母さんだったな。
素晴らしい作品でした。
大人になってからの、三島・夢野・桐野のストーリーが読めて良かった。
そして、深潭回廊を完結してから読もうと積本にしている〜私にとっては、柳田先生の抱えている闇のキッカケになった頃の話。
これもまた、読めて良かった。
三島、夢野は〜色々あったけど、ノンケの夢野が乗り越えて三島とハッピーエンド。
しかし、なんか〜もぉ〜複雑だわ・・・桐野が。
やっぱり、登場人物の3人が未成年って事もあるし、どうしても親達の意見に左右されるよね。
思春期で多感な時期、普通と違う自分に悩んでる時に、親の態度や言葉は、その後の人生に響く事が〜しっかり描かれている。
三島母、世間体を気にせず、素のままで生きていけと背中を押す。
桐野母と、柳田母は、自分の都合を息子に押し付けた、咄嗟に出た発言が酷いわ。
その結果、柳田と言う拗れた大人が出来上がったりね。
夢野母、偏見の無い〜良き理解者。
母親の笑顔を守る為にした桐野の選択。
長い人生の中で、本当の自分でいられた、たった一瞬の夏。
いつか、桐野のパンドラの箱を〜また空けて欲しい。