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表題作恋襲ね

側用人 高辻直方 幼馴染み 麻谷冬野 
寵童 叶鮎之介

同時収録作品恋襲ね(別組み合わせ)

藩主 久木野至時
寵童 水際佐夜之進

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

想う相手がいながらも、殿の寵童となることを余儀なくされた鮎之介。殿の側用人・直方に閨房術を指南され、決死の思いで殿の閨に侍るが……。身も心も千々に乱れる、性愛入り乱れた波乱の恋。

作品情報

作品名
恋襲ね
著者
小林典雅 
イラスト
円陣闇丸 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫black
発売日
ISBN
9784592851035
3.6

(48)

(8)

萌々

(24)

(10)

中立

(3)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
15
得点
169
評価数
48
平均
3.6 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数15

受け様攻め様の苦悩に萌え(≧▽≦)

小林典雅先生といえは、コメディちっくなお話のイメージだったので、こんなお話も書かれるんだなぁって、しみじみ。
とはいえ、後半はそこはかとなくふふって笑いを誘う雰囲気も残されていて。
いろんな引き出しがあるんですね〜。


受け様は、藩主に寵童として召し上がられた鮎之介。
幼馴染の冬野とは、別れを告げた時にお互いに想い合っていた事を知り、髪を一房御守りにと送りあう。

お城では、身体を慣らす為に側用人の直方から夜毎身体を拓かれる。
この直方こそまず一人目の攻め様。
実直に労りをもって慣れない鮎之介の身体を慣らしていく。

ふふっ(///ω///)♪
主君の為に、好きな人を抱かれるカラダにしなくてはならない攻め様!!
いいわ〜。
そんな攻め様の気持ちを思うと、萌えが滾る( ☆∀☆)

そして、心に好きな人を想いながら泣く泣くカラダを任せる受け様にもきゅん(≧▽≦)
相手が初恋の冬野だと思うのかと思いきや、そんな事したら冬野に対する冒涜だ、なんて純情清らかさんだわ〜( 〃▽〃)

鮎之介に対する、殿の心ない閨に憤る私ですよヽ(`Д´)ノ
やっと殿が反省したと思ったら、今度は冤罪で蟄居を命じられる鮎之介。
生きる気力をなくした鮎之介に、真摯に愛を告げる直方にきゅんきゅん(≧▽≦)

離れても生涯唯一人、と誓った冬野を裏切るようで揺れ動く鮎之介だけど、全てをなげうって愛してくれる人が近くにいたら、そりゃ意識しちゃうよね。
直方を受け入れ愛するようになり、穏やかに暮らしていた時、見張り番交代として冬野が現れる。

ただひたらすらに鮎之介を想い、ここまで来た攻め様その2の冬野の執着がまたいいわ( ☆∀☆)

鮎之介を取り合う直方と冬野。
受け様を奪い合う攻め様の図ってのは、萌えなのですが、張り合う2人に、苦笑してしまう。
にやにやの二乗(^ω^)

運命の翻弄された鮎之介ですが、最終的には自覚がないまま攻め様2人を翻弄しているようでした(´∀`)

イラストは円陣蘭丸先生。
優美で色気のあるイラストの数々にうっとりです。

2

 前半はシリアス 後半はいつものコメディ

著者初BLACKレーベル本
表紙絵が無い花丸文庫の面白味ない電子版。(表紙には中身が分かる挿絵が欲しい)
その分、内容に期待をしました。
著者の初BLACKレーベル本、ファンのレビューが熱い。
「ラブコメのイメージの強い小林典雅さんの初シリアス。」とか、「シリアス時代ドラマ/プチ典雅フェア」とか、「ブコメじゃないしエロ増量レーベル」、「色んな意味ですごかった。」などなど、面白そうなので興味を持ちました。

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友である麻谷冬野を想いながらも、殿の側にいることを余儀なくされた叶鮎之介。
殿の側用人高辻直方に指南され、決死の思いで殿のもとへ侍るが、内実、想像とは異なっていた。
そこへさらなる悲劇が襲いかかり、懸命に耐え忍んでいた鮎之介の心が折れかける。
とその時、直方が思いもかけぬ告白をしてきて……。小林作品他に類を見ない作品。
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江戸で正室の陰謀に嵌り、永蟄居となる鮎。自殺を図ったり、段々と息苦しい展開になるのですが、終盤は著者らしいコメディ調になってハッピーエンド。
歴史の勉強もできたし、楽しめました。
古くても、面白い作品は、時間が立っていても面白いです。

『武家の初恋』の榊様の前に舞谷藩シリーズが他にもあるので、読みます。

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★能「仏原」:平家物語「祇王」
昔、平清盛は祇王という舞の名手を寵愛していました。しかし清盛の心が仏御前に移り、祇王は御殿から追い出されてしまいます。嘆き悲しんだ祇王は、世の無常を悟り仏の道を志す。

★旗本・藤原外記と遊女・綾絹の心中事件:江戸三大心中
天明5年8月14日、旗本藤枝教行/外記(27歳)と新吉原江戸町一丁目の大菱屋遊女綾絹(妻みつと同じ年の19歳)の心中沙汰に対し、幕府が石高4500石の没収など改易の処分を決定。
箕輪心中 岡本綺堂が劇化。

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★作品に関連するもの
「小説Dear+ Vol.73 2019ハル号」(古書のみ)
☆小林典雅デビュー15周年記念特集
・小林典雅×月村 奎スペシャル両想い対談 パート2
・小林典雅先生に50の質問
小林典雅 イラスト=南月ゆう「先輩、恋していいですか」・・「藍苺畑でつかまえて」の関連本

2

好き!

2019年春の小説Dearプラス・小林典雅さんと月村奎さんとの対談で
「典雅節ってのが一人歩きしてしまい、ハッチャけたコメディ以外のほのぼのとした話を書くと「典雅節が弱い」と言われてちょっと窮屈に感じていたところ、花丸BLACKからオファーがきて、殻を破りたい気持ちもあってお引き受けした」とおっしゃってた作品。
現代ものではレイプとか意に沿わない関係はどうしても嫌だとおっしゃる典雅さんが、時代ものに挑戦した理由も語られていてとても興味をそそられたので、ついに読んでみることにしました。

事前情報では、シリアスで始まり3P関係で終わるという事しか知らなくて。
で、結構シリアスらしいというところにビビってて。

読んでみたら、途中までは確かにシリアス。
受けの人権ってなに?ってくらい、意に沿わぬことばかりされてるんですね。
殿様の命令で体を開発され、抱き人形扱いされ、陰謀に巻き込まれ、幽閉される。
そりゃ、死にたくなるわってくらい理不尽な目にあいまくる。
で、これが現在だったら胸糞悪くなるかもしれないけど、お殿様絶対の昔じゃしゃーないなってな感じでそこまで心痛まない。

そして最後には、二人のいい男に愛されてハッピーハッピー♪って感じになるところが最高。
攻め二人が受けをめぐって小競り合いをしたり、新たなライバル候補の芽を早めに潰そうと相談しあってる姿のなんだかんだいって仲良しさんじゃん!みたいなところがこれまた笑える。

3Pで終わる関係って歪さや不安定さを感じる作品が多くて、あまり得意じゃないんだけど、攻め二人に愛されて幸せも二倍って感じのこういうハッピー全開な3Pエンドなら大歓迎だなって思います。

1

なんだか笑える。

なんだか受けが誠に乙女のようでございました。

登場人物の皆様のお体が非常に心配になるところではござります。

ファンタジーでエロエロです。
あまり得意ではない多角関係ものでしたけど妙なリアルさがない為さらっと読めました。
時代設定もよその次元の話として読みました。
基本、多情な登場人物は好みではないです。

ただ、登場人物たちに狡さとか打算とかいったものがないので読後感は悪くない。
ふーん。それでいいのか。まぁ幸せならいいけど。勝手にやってろ(笑)という感じ。
ストーリー的にちょい好みからは外れるし、キャラも好みからは外れてるけど、面白かったです。
誰も嫌な奴はいなくて、大真面目にちょっとアホなキャラ達。
さすが作者様です。

何より、他の方のレビューで「変態ね」が「恋襲ね」と。
確かにぱっと見よく似ています。
長らく積んでましたけどそのレビューのワンフレーズがきっかけで読みました。
あっさりよめました。

1

途中からは笑ってました!

シリアスでエロ特化の時代物BL…と宣言している作品。

中身は実質2部構成のような形といいますか、突然殿の稚児として召し上げられることになった主人公が性技を仕込まれたりする「後宮小説」的な展開を見せる前半と、色々あって山寺に幽閉されることになった主人公の元に初恋の相手も現れて三角関係が繰り広げられる後編で作風が変わっちゃってます。

前半は主人公の気持ちも痛いし、殿と先輩小姓との三つ巴も官能的な暗め展開だったのですが、後半はいつの間にかドタバタラブコメ風に。最中によく喋るし、語彙が語尾だけ江戸風でコントっぽい(笑)

あれ?いつの間にかこんな展開に?と思いつつ、これはこれで楽しく読めたので良しとします。

1

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