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表題作昭和元禄落語心中(4)

あらすじ

ついに助六、破門となった。落語をやめるな、師匠に詫びろ、必死にくどく菊比古に、それでも耳を貸しちゃくれねぇ。あげくに身重のみよ吉と、手に手を取っての道行きだ。独り落語に打ち込む菊比古に、今わの際の七代目、明かした「八雲」と「助六」の巡る因縁話たぁ……!?

作品情報

作品名
昭和元禄落語心中(4)
著者
雲田はるこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
講談社
レーベル
ITANコミックス【非BL】
シリーズ
昭和元禄落語心中
発売日
ISBN
9784063806311
4.1

(10)

(4)

萌々

(5)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
40
評価数
10
平均
4.1 / 5
神率
40%

レビュー投稿数3

落語に魅入られた人たち

ずっとそうだけど助六と一緒にいる時の菊比古がやけに色っぽくて楽しそうで、2人並ぶと萌え〜なんですよね。
ブロマンスだとしても。
菊比古が唯一執着するのが助六ですもんね。

助六は兄弟みたいな感覚だと思うけど。

でもお互い同志でライバルで愛憎的な感情がある。それも良くて。

3巻で菊比古が助六に「お前さんといると何でも楽しい」「ずっとそばでお前さんの落語を聞いてられりゃね」と愛の告白のようなセリフを言っていましたが、4巻もありました。

「辛いことがあったらお前さんの落語が聞きたくなった」
「良いのも、悪いのもあらゆる情をお前さんの落語から貰ったんだ」
熱烈ですよね。
だから「アタシのために」落語をやれ、と言う。
熱烈だわぁ。

菊比古にとっては落語と助六が大事。
そして、小夏にとっても助六と落語が大事。
菊比古と小夏の共通点。
3人とも落語に魅入られた。
落語心中な人たち。

落語心中だから菊比古の十八番は「死神」なのね、と今頃w

菊比古が小夏の髪を切るシーン、アニメ、ドラマでもとても良くて好きで。

その後、小夏が菊比古に「野ざらし」をやってとねだり、途中から助六と掛け合いになるのが3人ともめちゃくちゃ楽しそうで大好きなシーンです。原作でもよかった〜。

0

やっと読んだw

3巻が発売された時に3冊揃えて買ったのですが、
非BLということで、
ほかのBL本に気を取られてしまって、
ずっと本棚で眠らせたままでおりました、コチラの「昭和元禄落語心中」

4巻が発売されるということで、
今度こそ!!と一気読みしてみました~~

1巻を読んだときは、
さすがはBLを描いている雲はるさんの本!で男の色気をムンムン感じたのですが、
2、3巻は少しそのBL臭が減ったなぁと個人的には思っておりました。
で、4巻、
BL好きにはなかなか楽しめる内容~♪と個人的には思います。

菊比古と助六が一緒に風呂に入って語ったり、掛け合いで一緒に落語をしたり。
ふたりの間にある、一口では言えない想いの数々が心を打ちます。

そして、こちらの本では、
ふたりの師匠である八雲が助六に厳しくあたる因縁めいた理由が語られ、
小さな小夏も登場~~なんともそれが可愛い!!
現在の八雲と小夏は、こんな初対面をしたのか~やっぱり落語!と嬉しくもなりました♪
人の心に棲む情と業の深さに引き込まれながらも、
落語の魅力と楽しさ、人の魅力に心が温かくもなり、盛りだくさんな4巻!
大満足でございました~

4巻の最後にある次巻予告によると、
過去編の「八雲と助六篇」が次巻の5巻で完結、再び与太郎篇に戻るとのこと。
でも、この4巻のタイミングで読んでよかったな~と思います、
結構キリがよかったし、
5巻への期待はもちろんのこと、
同時に作家・雲田はるこさんへの愛がかなり↑↑いたしました~

5

落語「を」生きる

昭和を舞台に、噺家の世界を描き出した本作。
八雲と助六編も佳境、という第四巻。

この巻で際立つのは菊比古の孤独だ。
師匠である先代が亡くなった後、彼が演ずる「死神」が圧巻。

孤独な菊比古が、芸を通じて助六だけは求めずにはいられない!

助六の菊比古への嫉妬、
先代八雲がかたくなに助六には名跡を継がせたくなかった訳、
弟子を取らぬ八雲が与太郎を受け入れたのは何故か、
助六と所帯を持ったみよ吉の未練。
人の業、因縁、一筋縄ではいかない人々の想いが紐解かれながら、次号へ。
その業や因縁は、あたかも落語そのものだ。

明るく落語に夢中な幼い小夏が、どうしてああまで八雲に憎悪を募らせるようになるのか、
田舎ののどかな明るい光の中、一時の平和の後に待っているものは……
悲劇の予感に胸が切なくなりながらも、5巻が待ち遠しくてならない。

あ、与太郎くん、君のことも忘れてないからね?!

2

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