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表題作恋はドーナツの穴のように

上原凜生 高校生バイト 17歳
倉林由和 ドーナツ店長 29歳

その他の収録作品

  • ハニーリングを一つ
  • あとがき

あらすじ

終わったはずの恋に囚われているドーナツ屋の店長・倉林が何故か気になる高校生バイト・・・無口な年下攻エバーラスティング・ラブ!!

ドーナツ屋店長の倉林は、多すぎる業務、使えないバイト、単調な毎日に疲れきっていた。携帯の中の元恋人のアドレスを眺めては、束の間の現実逃避をする日々だった。一方、新入りバイトの凜生は今時の冷めた高校生。恵まれた容姿で女の子にもてるくせに、他人に興味を持てないでいた。けれど黙々と仕事をする倉林の携帯電話を眺める横顔は妙に気になって……? バイト高校生×ドーナツ屋店長の12歳年の差ラブv

作品情報

作品名
恋はドーナツの穴のように
著者
砂原糖子 
イラスト
宝井理人 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403523359
3.5

(143)

(26)

萌々

(53)

(45)

中立

(10)

趣味じゃない

(9)

レビュー数
19
得点
487
評価数
143
平均
3.5 / 5
神率
18.2%

レビュー投稿数19

いい年下攻めだった

感情の起伏が大きくない年下攻めが、受けの一挙一動に振り回されるのもかわいかったし、受けの年齢差などから気弱になって葛藤するのもよかったです。
あらすじで12歳差の年下攻め、バイトの店員と店長という情報からどう展開していくんだろうと思っていたのですが、丁寧に気持ちの移ろいや出来事が描写されていて、心配したような強引な印象もなく、ストーリーがするっと読めたので展開の波がちょうどよく感じました。
宝井先生の描かれる高校生と大人のキラキラしたビジュアルも内容と合っていたのも好みでした。

0

ドーナツを見る度に思い出しそう

とても面白かったです!
砂原先生は、なんでドーナツにしたのか忘れてしまった──と、あとがきで仰っていましたが、作中ではドーナツの穴に〝過去の恋への未練〟みたいなものを当てはめていて、なるほどなと思いました。
ちゃんとタイトルに意味を持たせているという所は、流石です。

何もないはずなのに、目には存在しているように見えるドーナツの穴。
過去の男との思い出を美化して、あたかも気持ちが残っているように感じてしまうドーナツ屋店長・倉林。
そのアラサー倉林にフォーリンラブする高校生の凛生。

年の差カップルの初々しいラブストーリーでした。
年齢の割に中身がくたびれている倉林も、初めての恋に右往左往する凛生も、二人とも可愛かった^^

凛生の趣味である鉛筆彫刻を検索して見てみたのですが、ほんと神業ですね!たまげましたよ‼︎

0

昔の恋をドーナツの穴に例える表現が琴線に触れました

29歳のドーナツ屋の店長のお疲れ具合が気の毒になるほどでした。
文章読んでるとその鬱屈感というか人生詰んだ感が半端なくて、とても29歳には思えない。
途中の挿絵で店長がもう少し若々しく描かれていればまだ良かったんだけど、挿絵の店長は目の下に一本線があるので、もはや30代後半の人にしか見えず、高校生と29歳の恋がひと回りどころかふた回りくらいあるような感覚にどうして陥りがちで、彼らの恋愛模様にはさほど萌えることが出来なかった。


でも私がすごくいいなぁと思ったのは、過ぎ去った恋をドーナツの穴に例えるところです。
この比喩を読めただけでも、この小説に出会えて良かったと思いました。

表紙でもドーナツ食べてるし、読むまでは「恋はドーナツのように甘い」みたいなデレ甘な話なのかと激しい勘違いしてたのですが、よく見たら「ドーナツの穴」なんですよね。

3年前に別れた男のことが忘れられない店長が、彼をドーナツの穴のようだと言うのです。
彼に関する記憶の中で、彼を想う気持ちは真ん中からぽっかりと抜け落ちてしまって、そこだけ穴のようになっている。
だけどドーナツの穴のように穴として存在しているせいで、そこはただの空洞ではなく、まだ彼への思いが存在していると錯覚してしまう……。

ここが私の心に沁みました。
過ぎ去った恋、忘れられない人への想いをこう表現するとはねぇ……。
こういう自分では表現できないけれど、それそれ!そう言いたかったの!!みたいな表現に出会えると、読んで良かったなぁとつくづく思います。

そして昔の男から連絡を受け、身勝手な言い分と共に復縁を望まれた店長。
そこでようやく初めて、自分が忘れずに思い続けてきたものは、ただの虚空だった……と悟るところも物凄くいいなと思いました。

攻め受けのストーリーとしては萌ですが、ドーナツの穴が琴線に触れたので萌萌です。

それと、鉛筆彫刻って凄いんですね!
この作品で初めて知ったのですが、ググって驚嘆しました。
思わず家にある鉛筆を手元に置いて、細密な出来栄えの完成品と見比べてしまったほどです。


3

恋❤

店長倉林の仕事ぶりにがっつり共感できます。
そうそう、休みなしでノンストップで疲れきっているのです。
そのようにがむしゃらに働いていた時がありました。
その時はBL作品読む余裕は一切なかったです(^^ゞ

凛生の特殊能力が凄いです。
鉛筆の芯をひたすら細かくけずったり
ドーナツを神業で仕上げたり
途中接客もがんばる、基本素直でまじめな高校生

ただ、素敵な話だなあと思うのですが
もう、年配者の私としては
ひたすら眩しくて
純粋で
つくづくその感性を感じ取れなくなったんだなあと思った
今日この頃です

お若い方たちの感性にお任せいたしますm(__)m

3

タイトル通り「恋」のお話

ポップな表紙に惹かれて購入、そのポップさゆえ(?)に軽んじてしまい少しの期間放置(ごめんなさい!)、読後感も非常に良く、爽快な気分で放置(本当にごめんなさい!)。
しかし改めて考えてみると、私の中では評価高かったです。歳の差ラブです。日常BLです。高校生×リーマン。めちゃ好みです。
カラミはとってもノーマルかつシンプルなのですが、宝井さんの挿絵がエロさを倍増させてくれます。
目線は頻繁に凛生と倉林の間を行き来するので、ふたりの心情がわかりやすいです。
若者特有の勢いとか不器用さと、大人びた性格を合わせ持った凛生のアンバランスな感じ。決して若いとも歳をとっているとも言えない年齢で、いろんなことを諦めて日々を過ごしていた倉林の変化。とても読みやすいです。
個人的に「凛生、おまえ-------」に萌えました。このふたりなら倉林が凛生をこういう風に呼ぶようになることは自然なのですが・・・「ムフ♪」となりました。
凛生は倉林への感情に気づくことによって、これまで適当に付き合って適当に別れてきた女の子たちの気持ちも理解します。一方、倉林にも過去の苦い恋があって・・・・・・。
このお話はやっぱり「恋」ですね。「愛」というよりは「恋」。恋のお話を読みたい方はぜひどうぞ。

3

数年後の彼らが見たいな。

田舎のドーナツ屋さんを舞台に、
ゲイゆえに傷を抱えて日々働くくたびれた店長・倉林と
イケメンだけれどテンションの低い高校生のバイト・凛生の
一回りも違う年の差もの。

家族にもどこか鬱屈したものを抱え、
勉強やスポーツに打ち込むわけでもなく、
来るもの拒まず去るもの追わず、過ごしていた凛生が
初めて恋をして、戸惑いながら必死にがっつく様も、
高校生に迫られて躊躇いながらも引き込まれていく様も、
どちらも良かった。


ということで、面白く読んだのだけれど、
個人的に一番インパクトがあったのは鉛筆彫刻!
(無趣味な凛生の唯一の趣味「鉛筆削り」ですw)
思わず検索してその画像を見て、目が点!すごすぎる!
こんなこと出来る子がそばにいたら、
それだけで惚れちゃうかも?しかも若くてイケメン?


そしてドーナツの穴と聞いて、最初卑猥な連想をしたことを
最後に告白いたします。(懺悔)
いやいや、本当にいい比喩だったです、よ、はい。
実際にはエロは少なめ、変態プレイもありません、です。

1

なんだこの可愛い攻めは

このりお(※平仮名でご容赦ください)なんて可愛い名前を持つ彼こそ新時代の攻めなのではないかと!
高校生らしいのに決して子供っぽくはない。決してスーパーじゃないけどちゃんとかっこよくて、おまけに可愛い。
受け様の可愛さかすんじゃうよ。でもいい。

無表情でテンション・血圧・体温とそろって低そうなりおが受け様にはワンコと化すのはたまらないなー。
初めて致そうとするときの余裕のなさも可愛いったら。
俺も、俺もって嫉妬に燃えながら致すなんて、けしからんもっとやれ!

今時の草食系で普段は素で涼しい顔してるのに、えっちの時にはやたら嫉妬深いセリフを吐いてくれるりおくん、君はすごくいいと思う。
そして私は砂原先生のエロが好きだ。

3

攻めが可愛い…(キャラ的に)

私がこの小説を買った理由は、砂原糖子さんと宝井先生が好きだからという理由だったのですが…
話としては素晴らしいと思います。
高校生とドーナツ屋の店長という歳の差12歳という個人的に大好きな設定でいつもだったら受け贔屓なのですがこの作品は店長も勿論恋愛に臆病で高校生と付き合っても将来別れるんじゃないかとびくびくしてる小動物みたいな可愛さ(29歳ですがww)があって好きですが
攻めの高校生の高身長でイケメンなのにぼんやりぽやぽやしていてでも好きになったら一直線に激突wして来て個人的にどストライク過ぎて読んでる間ニヤニヤが止まりませんでした。
個人的に好きなシーンは店長が「君って草食系だよね」と言って攻めが「…俺は肉食ですよ」とさり気なく店長に抱きたいアピールをしていてかなり萌えました。 攻め可愛すぎますよ本当に…///

これは本当に買ってよかったです。

9

ぜひ、ドーナツを食べながら。

恋をドーナツの穴に例えるって、何て可愛くて詩的なんだろう。しかもその表現の仕方がとても上手いんです!
皆さん大好き「年の差」ものです。年の差だけがメインではないですが、男子高校生(バイト)×店長という上下関係や立場の違いもあってか、今までで一番「年の差おいしい!」と思わせられた気がします。
攻めは無関心であっさりした男子高校生の凛生。イケメンでクールな凛生が受けの倉林に惹かれてからは、余裕もなくして突進していきます。その過程が可愛くて可愛くて。
他にも鉛筆削りが趣味だったりドーナツ作るのが得意だったりするのも可愛い。
倉林も三十路前の29歳といえど醸し出されるくたびれた感じが程よくていい。
ドーナツ屋が舞台で紆余曲折ありつつもとても癒される作品でした。宝井先生のイラストも世界観とぴったりで麗しい。

6

表紙の印象と違う

宝井先生表紙ということで買ったのですが砂原先生ファンになりました過去作品買わせていただきます(^o^)
表紙見たときは手前の学生ぽわぽわ天然系受けか~~と思ったのですが身長高かったんですね上原くん170くらいだと思ってました(´・ω・`)
倉林さんも20代にしては老けすぎかな~とは思いましたが中の挿絵ではそうでもなく大変可愛らしいお顔をしています 分け目が好みです✌
年下攻めに振り回されるのが好きなので大変好みの作品でした!
文章も今まで読んだ作家さんの中では断トツ好みで読みやすかったので過去作品も読ませていただこうかと思います!

4

砂原さんは好きなのに…

受け攻めの両視点です。
評価がひじょうに良いのに恐縮ですが、苦手な作品でした。
今まであまり、砂原さんの苦手だなあと感じるお話はなかったのですが…


受けの倉林は、田舎町のドーナッツチェーン店の疲れた店長。
29歳。

攻めは他人に無関心な高校生の凜生。
ドーナッツ店のアルバイトです。


倉林が店長を努めるドーナッツ店に、バイトの面接にやってきた凛生。
絶対受からないだろうと思っていたら、予想外に面接が通り働くことに。
そんな店長とアルバイトの恋のお話です。

受け攻めが反対なら、個人的にはかなり萌えるシュチュエーションです。
一回り違うなら、年上攻めが好きなので。
2〜3歳くらいの差なら気にならないのですが。

イラストは室井理人さんだったのですが、10代を描かれるのはアリでも、大人となるとあまり好みでない(ファンの方すみません・汗)ので、頭の中を挿絵がチラチラしてしまって乗りきれないという部分もありました。
目の下のあたりのシワがあることで29歳というよりも、30代後半くらいに見えてしまってよけい。

ただ、凜生の友人・珀虎がひじょうにわたし好みでした。(受けならね)
砂原さんの『ミスターロマンチストの恋』の、受けさんの友人と似ています。
口が悪く小型犬タイプの男前が好きなもので。

6

ドーナツの穴よりリングに愛されて幸せに

昔の恋(彼氏)がドーナツの穴のようなものだとの例えがなるほどなと思った。

年下×年上の場合、年の差があればあるほど若い子をこっち側に引き入れちゃいけないとか、大人としての正しい行動をしようとしてすれ違うとか、いつか成長したら勘違いに気づいて捨てられると怯えたり身を引く系の話がよくありますがこの作品もやはり一旦は離れて行こうとするのですが、諦めない凛生のおかげで繋ぎ止めることができてよかったです。

でも、凛生が母親の不倫を疑った出来事と誤解だったとわかった出来事がどうも理解できませんでした。読み返してみても、なんでそう思っちゃったの?とよくわかりませんが大筋には影響ないのでまあいいかと思ってます。

それから鉛筆彫刻というのが複雑で、作者さんが丁寧に解説してくれていますが全然わからず想像もつきませんでした。最後の方でチェーンの挿絵があったので凛生の器用さと根気に驚きでした。

2

29歳はおっさんじゃありません。

仕事に疲れきった店長と高校生バイト。
疲れきってたらLOVEに行かないのでは?
今時風のゆるい高校生バイトでローテンションじゃ恋に落ちないのでは??
と、思いきや。
ところが、どっこい!(笑)
それに店長の昔の恋と高校生の妙な特技が合わさると、胸キュンな恋になるのです。
疲れ切ってるから普段絶対採用しないような子もバイトに採用しちゃうし、ぼーっと昔の恋人のアドレスを携帯で見ちゃう。
気になったものだけに異様に集中できる特技があるから、ついついチラ見した店長の携帯のアドレス画面覚えちゃう。
店長のことが気になっちゃう。
気づけばローテンションキャラはどこに??でもその変化がごくごく自然で、上手く描かれてるなぁと思いました。
特にHでガッツいちゃって、いやいや自分草食だから待てるしって言っておきながらやっぱり無理だった話が大好きでした。
そして店長可愛い!その可愛らしさはおっさんじゃありません(笑)

6

表紙のウサギの載ったドーナツに萌え♪

砂原さんで、ドーナツで、この可愛い表紙!
どんなコラボだ?と思うくらいイメージがピッタリです。
そして主人公が手にしているドーナツがものすごく可愛い♪
(ドーナツに小さなウサギが載っているんですよ!)

出会いから二人が惹かれ合うまでは割愛し、
自分的に、大好きな部分を書きたいと思います。

高校生、凜生(攻め)の裏表のないストレートさが良かったです。
好きな人に会えるまでの時間が長すぎて辛い。
一刻も早く、あの人に会いたい、顔を見たい。
その突き動かされるような恋の衝動感は、
こちらの心まで揺さぶられるようなインパクトがありました。
キュンキュンどきどき、心臓がうるさかったです。

一方、大人の分別が恋路を邪魔してしまう三十路手前。
凜生の未来を思うあまり、どんな言葉をかけることも、
どんな約束をすることも、出来ない倉林(受け)。
諦めにも似た、切なくて辛い八方塞がりな気持ち。

どちらの心情もどこか身に覚えのあるもので、
そんな二人のどちらともに、どっぷり感情移入してしまいました。

自転車に二人乗りしたり、一緒に星を見に行ったり、
すれ違いながらも、少しずつ距離を縮め、
お互いの手を握り合うような、暖かみのある近づき方が、私はすごく好きでした。

そして、最初は受けと攻めが逆だったらいいのになーと思いながら読んでいたのですが、
途中から年下攻めに目覚めました(笑)
17歳の情熱に翻弄される29歳が何とも可愛い!
その可愛さにクラクラ来ている17歳がさらに可愛い☆

体を重ねるシーンは勿論ありましたが、カラーの口絵があえてその場面ではなく、
無心にドーナツを作っている凜生と、それを見守る倉林、という構図なのもとってもいいなぁと思いました。
微笑ましくもちょっとコミカルな場面で、このセンス、すごく好きです。

倉林の元恋人のその後も、ちょっとだけ気になります。
大学生になった凜生も見てみたいので、続編があったらいいな(*^_^*)
イラストも含めて、神寄りの萌×2評価です。

5

SWEETで、きゅん!!

砂原糖子さんって、
いつお見かけしても甘そうなお名前だなぁって
実は思っていたのですが、
今回のお話はドーナツが絡んでいたので
尚更文庫から美味しそうなにおいが漂ってきそうでしたw
(甘いにおいが仕掛けられているとかじゃありませんがw)

仕事に忙殺されそうなドーナツ屋・雇われ店長と、
そこへ普段なら採用しないであろうタイプの高校生・凛生を
うっかり雇ってしまった事によって進むストーリーです。

キラキラネームって自体、「…はは」なんですがw
しかも、愛想も無い、返事もろくに出来ない高校生で
更に特技が鉛筆削りって!?と最初からびっくりしましたが、
あくまでも序章で
店長の知りえない凛生、
凛生がわからない店長のプライベートや過去、
歳の差ならではのすれ違いにいちいちきゅっと致しました☆

恋をドーナツの穴に例えるってどんななんだろうって
タイトルからして謎でしたが、
過去の忘れられない恋を美化してしまう店長、
いくら三十路が近くてもしょうがないかもしれませんね…。

それに引っかかる凛生は店長の“恋人のふりをしてほしい”という頼み以上の
アドリブをかましてくれて、
「若いって……いいな!!」ってうらやましくなりましたw
今まで女の子と付き合っても
必死になったことも無ければ、焦燥感にかられることも無く、
来るもの拒まず主義だったはずの凛生が
12歳も年上の男に夢中になっていく様子は
ときめかずにいられませんよ…。

両視点で読ませて下さるので
勿論店長の揺れも手にとるようにわかりました!!

鉛筆彫刻、実は私も検索してみました☆
世の中には、同じ人間とは思えない特技をお持ちの方がいらっしゃるんですね!!!
丁寧に描写して下さってましたが、
実際画像を見るとまた凄さが改めてわかって
「…凛生って…!!!」と思えましたよ!
モテ男子高校生の意外な特技、ギャップ萌えですw

好きなエピソードもたくさんあったのですが、特にこちら。
凛生が、店長の元カレのアドレス名を
仕上げが大変な『森のくまさんとウサギのメヌエット』に変えて
「見る気も失せるだろ?」って言ったことと
後日それを微笑ましい気持ちで見ていた店長に気付き、
“まだやっぱり元カレを忘れられないんだ”と嫉妬するところです。

ささいな事も気になり、
相手の言葉や態度で嬉しくなったり落ち込んだり。
…恋って…いいですねぇ…ww

萌×2寄りの萌です!

8

穴があるからドーナツはおいしい

29歳のちょっぴり生きる希望を失くしているような、そんな雰囲気がするドーナツ店の店長と、実は心に根っこがあった不思議少年めいた高校生の歳の差モノ。
こうした大人と子供の組み合わせは、自分的に地雷を踏む事がおおいのですが、大人にも子供にもそれぞれの事情がある、という設定がその地雷をなくしてくれ、
そして読み進めるうちにいつの間にかのめり込んで行きました。
”うん、この二人の組み合わせなら自分許せる!”と・・・


親の病気で東京の会社を辞め実家へ戻り、とにかく働かなくてはとドーナツ店に就職したが、そのまま就職3年で店長になってしまい
親も亡くなりこの店にいる理由もないが、バイトの我儘にうんざりしながらもただすることがなくてまるで機械のようにドーナツ店に生息しているかのような店長・倉林。
母親の干渉から逃れるために友人の書いた受かるはずのない履歴書で、倉林のヤケクソで採用になった愛想のない高校生・凜生。
こんな出会いから始まる、本来だったら交わるはずのない二人の物語。

倉林がこの街にいるのは、恋人(男)と別れたせいもあるのです。
倉林は言います。
彼との恋はドーナツのようだった。
真ん中がぽっかり空いて空洞だって。。。
相手が都合よく自分を扱って、ほんとうは理不尽な関係だったってわかってるけど好きだった。
ついそれにすがってしまって、希望をもってしまった切ない恋愛。
それを読んだ時、なかなかいい比喩だな~って思ったのですが、
でも、ドーナツの真ん中の穴ってそれも含めてドーナツじゃないのかな?
その穴があるからドーナツはおいしいんじゃないだろうか?
だから、朝倉は穴を味わって凜生との恋愛を味わう事ができたんじゃないだろうか、って
そう思えてきたのです。

凜生の特徴の描写が実に解りやすく、朝倉への関心を示していました。
彼は最初に面接で訪れた時に、ドーナツの品名を唱えます。
驚異的な記憶力があるようなのですが、それは関心があるもの限定なのです。
付き合ってる女子の格好なんて全然覚えてなくて、でも朝倉の携帯の中身は覚えてる、彼の事は覚えてる。
本人、それに気が付いてるのかな(笑)

朝倉のバイトの我儘に振りまわされ自己犠牲で働く姿はまるでこの店はブラック企業か?と思うほどに彼はワーカホリックですが、それも私生活が充実していなかいからなのですよね。
その姿に何となく共感と同情と、思わぬ親近感!?
でも、責任感が強く放り出さない姿は大人の姿だと思います。
凜生は、そんな朝倉の姿にどうしてなんだろう?と関心を持ち、ちょっとした歩みよりがきっかけで、朝倉の恋人の事、凜生の母親の事、が重なってより接近していく要素となっている。

年齢差はあるけれど、それは最初恋愛を始める朝倉のこだわりになったけど、出来あがった二人は、それを引け目に感じるでなく、ありのままの互いを受け入れて成長途中の子供とそれをわかっている大人として向き合っている姿がいいのです。

凜生の特技の鉛筆彫刻、、ネットで見た事あるのですが、すごいですよね!
凜生は芸術系の大学行くのかな?とかちょっと先の将来を考えてみたりもするのでした。

4

ひとまわりの年の差ラブ!

無口でちょっと不思議系?だけどもイマドキの高校生×年相応に恋愛には慎重になってるドーナツ店店長29歳の、年の差12歳カップルの甘くて青くて胸キュンなラブストーリー!

無口で一見冷めて見えても、若さからか恋を自覚すると情熱的に一直線に押すタイプの凜生と、今までの恋愛経験や店長という立場から、恋愛に慎重になって一歩引いた姿勢になってしまう倉林が対照的だなーと思いました。
凜生と母親との微妙な関係や、倉林の忘れられない過去の男の存在が二人の恋のスパイス的なエピソードになっています。

凜生の特技が不思議ちゃんらしさを醸し出していますw
超記憶力、そして鉛筆彫刻!
気になって鉛筆彫刻をうっかりネット検索しちゃいましたw
すごいですねー!実際にこんな特技を持つ人がいるんですねw

個人的に砂原さんのエロシーンがものすごくツボで…!今作色っぽくてよかったです。名前呼びイベント(笑)も年の差カップルらしさがあって萌えた!!
最初のエロシーン(未遂)は挿絵も表情がとても色っぽくてすごくシーンにあっていて、もう何度もそこだけ読み返してしまうw
あのシーン、凜生の若さと余裕のなさが印象的でグッときますw

そして、この作品ドーナツ店が舞台なだけあり、読んでるとものすごくドーナツが食べたくなりますw
『森くま』やら『冬ウサ』やら、本当どこに行ったら食べられますか?!というレベルで食べたい!!

9

年下彼の将来が気になりました

我が道を不思議ちゃんのような気質で進む年下彼が微妙に気になる話でした。
凡人では到底理解出来ないような驚異の記憶力とまるでマシンみたいな手先の器用さ、
ストーリーの内容よりも高校生攻めの凜生の未来が気になるところです。
きっと芸術面に進むのかとも読みながら想像したくなるほどファンタスティック能力。
そんな凜生の初恋の相手は7歳年上のドーナツ店の店長。

仕事に追われ、かなりくたびれた三十路間近の受けになる倉林の精神的にも
肉体的にも日々疲れた心が過去の恋を美化しながら思いをはせる。
そんな姿を何気なく見ていた凜生がいつの間にか恋をしていて、
前半はそんな自分に戸惑い困惑、友人に言われた言葉で自身の気持ちに気がつく。
相手をどうしても欲しいと思えるような情熱的な気持ちなんて持ち合わせていないような
凜生が恋をして初めて年頃の凡人みたいな行動と言動になる。

凜生と母親との過去のトラウマ的な背景と倉林の過去の恋が凜生に苛立ちを抱かせたり
年下彼に惹かれてしまう倉林の恋する臆病な心に、元彼が現れ急速に近づく二人。
タイトルのドーナツの穴が過去の恋と今始まった恋の倉林が感じる気持ちを表していて、
なるほどねなどと感想を抱きます。
ストーリーに惹かれると言うよりも凜生が将来どんな職業につくのかが凄く気になる
そんな風に思える作品でした。

4

意外とまじめに年下攻め

ドーナツ屋の店長、倉林由和:29歳(受け)と、バイトくん上原凜生:17歳(攻め、高校生)の年の差の恋です。
タイトルのイメージや、導入部分の店長の愚痴などからコミカルな話なのかな?と思いましたが、
じきに受け攻め互いにそれなりの過去をしょっていることが明らかになります。
でもその描写は重すぎない。

お話も全体に全体に重すぎもしないし、軽い話でもない、という印象です。
「ドーナツ穴」のたとえ、作中で語られてみて、そうかーなるほど、と感心しました。

最初は受けはバイトとして面接にきた攻めのことを、なんだこいつ(履歴書に「鉛筆削り」って)とか、若いヤツは全く、といった風に観ているので、
「こんな二人がくっつくのー?!一体この先どうやって?」とお話の展開が気になり、ページをめくってゆきました。

とりたてて大きなエピソードはないのですが、
受けの、店長として女子大生のバイトの教育に疲れてる様子などもリアルだったため、
受けくんに惹かれてるのを自覚しても、ひとまわりの年の差は大きい…としり込みする気持ちなど、すごく伝わりました。

あと攻めが「無口」で表情が乏しいコ、というのはわたしにはツボでした。趣味が鉛筆削りだし。外見カッコイイいいけどボーっとマイペースっていうか?
BL的には 同性とは初めての17歳のつたなさに萌えて、この評価です。
好きなんです。「未熟な攻め」がツボに入る方にはお勧めかとっ。女子にモテモテでも、本当に恋したのは年上の男が初めて…というの、定番でもすきだー!

目立つ作品ではないかも?だけど、なんだかのせられて読んじゃいました。この作者の作品のなかでは、軽めだけど地味に好きかなと思います。

17

この作品が収納されている本棚

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