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表題作標的は貴方

エリアス・ベック,同盟国海軍所属の狙撃手
宇田川悠貴,警視庁刑事局外事部対策課の捜査主任

その他の収録作品

  • その後の二人
  • あとがき

あらすじ

凄腕と噂の年下狙撃手・エリアスと、軍人狙撃事件の協力捜査を始めた警察庁の宇田川。出世に拘る宇田川は、自分がゲイだと見抜いた上に横柄で飄々としたエリアスに苛立つ毎日。しかし何者かに狙撃された彼を匿い自宅へ泊めた際、悪夢に魘される姿に絆され「一緒に寝てやろうか」と誘ってしまう。余裕な顔の裏に隠された苦しみの原因が気になりつつも、一夜限りの関係だと忘れようとする中、エリアスが引き金を引けないと知り…。
秘密主義狙撃手×訳あり警察官のストイックラブ!

作品情報

作品名
標的は貴方
著者
成宮ゆり 
イラスト
高崎ぼすこ 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784041013052
3.6

(35)

(7)

萌々

(12)

(13)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
10
得点
124
評価数
35
平均
3.6 / 5
神率
20%

レビュー投稿数10

狙撃手同士の絆

と、書くとCPのことのようですが、違うんです。
CP自体は元狙撃手と干された警察官。

狙撃手同士の絆で、誰が犯人かがわかってしまうエリアス。相手もエリアスがわかってくれたか、と。
そういった部分も読み応えありました。

警察官の宇田川はゲイです。
国際犯罪で事件を終息させるために海兵隊の狙撃手(撃てなくなった狙撃手)のエリアスと事件の調査をします。その中で、惹かれ合う二人。

途中、イラストで制服姿のものがあるんですが、やはり萌えます!!
お話の中のエリアスも制服プレイをしたかったようで(笑)

なかなか、面白いお話でした。遠距離になっちゃったりするんですが、これ続編でラブラブな二人も書いてほしかったなぁ。甘さは少し少なめ、というかツンな宇田川がデレになるところがもっと見たいなと思うのでした。

0

相棒もの?

狙撃手×警察官ですね。
成宮さんのお話は私の中では大好きな物とそこまではというものと両極端です。

今作は同盟国の殺人事件に日本人女性が巻き込まれた関係で宇田川が事件を担当します。
同盟国のアドバイザーとして現れたのがアロハにウクレレを持ったエリアス。
しかしエリアスは病気療養中の所を拉致られて来たようでお互い噛み合いません。

宇田川とエリアスが二人で事件を追ううちに相棒として惹かれていくようなのですが、宇田川はエリアスのどこを好きになったの?エッチするほどほだされる所あったっけ?と疑問が。

エリアスはゲイなんて!という人だったのにあっさり宇田川を抱くし。まあエリアスが宇田川を優しいと繰り返してたしトラウマを受け止めてくれて宇田川に惹かれるのはわかります。

最後は宇田川が一人でゴーストに立ち向かうのですが愛の力でエリアスに奇跡が起きましたね。

なかなか事件が複雑で難しかったです。
宇田川の降格の理由もちょこちょこ思わせ振りな回想をしたわりにしっかりわからず。

でも最後は昇格したようで良かったですね。父と兄との確執もその後触れられなくて、色々とちょっと中途半端でした。

2

何かが足りない 何かがわからない うー

成宮先生 初読みでした。
めちゃ面白かったです。がBLである必要はなかったのでは・・・・という気が少々。
ふつーにエンタメ系の文庫で出ても違和感ないんじゃないのかなあ。
(って腐は思うけど、非腐の人が読むとやっぱびびるのかしら)

エッチシーンも少しありますが、控えめ。(私的にはこれぐらいでちょうどよし!)
終わり方もよし。(あっさりどっちかの国で一緒に住むとかじゃなくて、とっても納得~)
なんてったって、強めな受けが好き~
けなげ受けも好きだけど、ちゃんとお仕事している受けさんがだーい好き!

なんだけど、あんまりにもすんなり読めてしまって
あー面白かった だけで終わっちゃうんだよな。なぜだろう・・・・
キラキラ金髪さんだし、カッコいいし、受けさんもカッコいいし仕事してるし
やな上司はぎゃふん言わされてるし、二人はラブラブだし。
もちょっと「甘っ」って思うのがあれば良かったのかな?
むーん。神評価となる理由。難しい。

2

展開が魅力的

とある銃殺事件を、2ヶ国混合チーム(でも2人だけ)が解決に向けて捜査を進めるお話。
とにかく説明文章が多いので、情景が想像に容易く、楽しめました。映画を文字に起こしたような感じですね。
その分、所謂「会話文」が少なく、主人公の心の声も情景描写されていることが多いと感じました。
主人公目線でカメラが回っている様な絵を頭に構築しながら読み進んだ気がします。

撃てなくなったスナイパー(軍人)と、降格された警察官、それらを取り巻く人々の関係が、組織上下関係や権力構造なども交えて描かれており、映画などで見聞きした設定に近いものがあり、巧く作られていると感じました。
短い捜査期間の中で、中々距離が縮まらないもどかしい感じもありましたが、その後の展開が急速で、面白いテンポでしたね。
爽快なエンディングも手伝ってか、甘さはほとんど感じないですが、ストイックな職業のドラマや映画が好きな方は楽しめる可能性大です。

個人的な好みを申し上げると、美人という点では申し分無いのですが、体躯のしっかりした挿絵が見たかったかな。

ところで、タイトルはどんな意味があったのかな。。。

2

アクション映画を見るような

成宮先生初読みでした。
1本の映画が浮かんでくるような、ドキドキはらはらするエンタテインメント作品でした。色々な伏線がきっちり回収され、全体としてしっかりまとまっていて、構成が非常にきれいでほんとに感心しました。
ラブもしっかりでとってもよかったです。

ちょっとアウトローな外国からの”協力者”、エリアス。奔放だが繊細なキャラが魅力的です。一方、受けの悠貴は外事の捜査官。クール美人受けですが、過去のトラウマを持ちながらも現実を冷静に見つめている、大人な男。
現実の人間は複雑で、オレ様攻め×美人受けのような単純な設定でないところがとても惹きつけられます。

2人はやがて協力して事件に当たりながら、個人的な関係も気づいていく。単にオレ様がぐいぐい迫っていくのではなく、お互い内部に隠した繊細さ、過去の傷を共有するような人間的な関係を築いてゆき、その中に恋愛も含まれるという感じ。

アクションとしても、恋愛としても楽しめる、大変お勧めしたい作品。

3

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