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アマプラでドラマを見たあと、漫画も気になって買ってみました。
奥付見て驚き、モアザンワーズの方が後から出てるんですね。
あの話の構想が、これを書いた頃には既にはっきりあったということですよね、凄すぎる…
ドラマより漫画の方がポップでさらっと読めます。でも奥深い。
話の構想力が凄すぎる作家さんなのだなと思いました。
ここまではドラマで見たけど、この後の話は知らないので続編も楽しみながら読もうと思います。
いや本当に凄い作家さんだ…
絵津鼓先生の既刊を全部読もうと思い、こちらに辿り着きました。
こちらが初コミックとの事。
初コミックにしては登場人物の複雑な心境や抱えている問題の複雑さをサラッとなのに上手く表現されているな、と思いました。
目を逸らして蓋をしてきた問題に立ち向かうきっかけを受けに出会い関わる事で持てたという攻めの物語でした。
放っておけなくて愛おしい、という少し曖昧なような、それでいて最上の愛の告白のような言葉を事後に言う攻めがカッコよく、照れる受けが可愛かったです。
付き合うっていうところまで行ったのか、行ってないのかラストもやや曖昧でしたが、ここから2人はやっと始まるのかなっていう明るい予感のラストでした。
続編で付き合ってる甘々な2人が見れたらいいなぁ。
楽しみです♪
冒頭、横文字のおしゃれなタイトルと表紙からは想像もしていなかった神戸弁にちょいとビックリ。
(神戸と言えばおしゃれなイメージかもだけど地域としては広いのでw)
そして、燃えるゴミを燃えないゴミの日に捨てるのはあかんやろ!とまず思いますわね。
カップ麺を食べながら玄関口に出てきたり、妹尾は常識人ではないよという説明の描写なんですね。
そんなゴーイングマイウェイな妹尾とまじめな杉本のかけあいがテンポ良く、自然に脳内再生されるのが心地よい。
(神戸に地元が近いので2人が近所の人が話しているようなネイティブなのですんなり聞こえます)
他愛ない日常を過ごしながら距離が縮まっていくのがすう〜っと気持ちよく入ってきた。
そして、杉本の家族や仕事のこと、妹尾の過去のことがうまく織り交ぜられ、お互いがいるから、そこに向き合えたという描き方がいいですね。
特に劇的な言葉はなくとも、彼らなりの愛情表現がとても好み。
「甘え甘えられの関係もええんちゃう」
とか。
「好きっていうより いとしい」
の杉本のセリフもいい。
それに照れる妹尾がかわいい。
杉本の
「昔はなるべく面倒かけんようにすることで 兄ちゃんよりも俺ができることしてるつもりやった」
「やけど俺は気持ちがついていかん」
「家族やからってやさしくする気にはなれん」
にめっっっちゃ共感。
杉本兄の言葉もよかった。
「昔の事は清算して今のじいちゃんを受け入れることが 結果的に自分も救われるかもしれんって」
「恩を返すっていうより 恩を感じるだけでいいと思う」←特にコレ
この兄との会話があって、杉本は自分のことも妹尾の過去のことも考えるきっかけになったんだなとわかるし。
杉本の独白
「俺たちは若くて 未熟で 間違ってばかりだ」
「だから知っていくのだ 生きていく方法を」
もその通りだなと。
(どうでもいいかもですが、独白で急に標準語になるのちょと笑ってしまうw)
2人それぞれ前向きに自分の道を進むラストもいい。
続編があるのを知っているから言えますがw
カバー下
しょうもないことしてふざける妹尾と、妹尾の扱いに慣れてきた杉本に笑ったww
若い頃だったらもっと刺さっていた作品かもしれません。
ごめんなさいもうすっかりおばあちゃんなのですごく客観的に、たいへんねぇ〜若いわねぇ〜という気持ちで読ませて頂きましたw
モアザンワーズの1-2を読まないと、経緯が分からない作品です。
「高木美枝子と妹尾槙雄は高校の同級生。アルバイト先で妹尾君は、大学生のゲイ・福長永慈から交際を申し込まれる」この続きのお話。
同級生・杉本と妹尾の再会。
妹尾君は、辛い時ほど笑う人。
本当に悲しくて、笑うしかないときってあるある!。
笑うしかない体験をしたことがあるなら、共感して、この作品にのめり込んでしまうと思います。読後、複雑な気持ちになってしまった。
妹尾君は、お人よしが過ぎる。下敷きに自らなって、悲しみのはけ口がなかった。
でも良い方向に引っ張り上げてくれる杉本君と再会して、良かった。
「三人の問題を俺が放棄した」と妹尾君は自分が悪いと言うけれど、あれは、自分から身を引いて、高木達を親が認める「普通の夫婦」にしてあげただけ。
美枝子と永慈は、「子供のため」と言いながら、自分の立場を守る形で、妹尾君を邪魔な存在だと切り捨てる形で離れてしまった。
親の反対を受けて居る事情があるにしても、美枝子の身の振り様に、産める者の狡さをどうしても感じる、妊娠を保身の切り札にした見方が出来てしまう。
・・・作者は、読者にどのように読んでほしかったのか、気になる場面です。
そんな二人に再会して、「おまえら、夫婦やねんな」と赦した妹尾君は偉い。
時間がどんなに経っても赦せないことをされているのに。杉本君の台詞のように、ホントに「偉かった」と、讀みながら妹尾君に呟いてしまった。あの場面は、感動というより、哀しすぎるシーンです。
神。
絵津鼓さんのデビュー作、BL一般含め毎年様々な才能の作家が登場して感心しますがその中で群を抜いて上手く強い個性もあると思った覚えがあります。
コマ割りや登場人物の服装含め全てのセンスが良く現代アートの様に洗練されています。表紙のカラーもとても好きです。それでいて二人の抱えている問題はリアルでこういう人が隣に住んでても少しも違和感がありません。ちなみに妹尾が杉本にしてもらってた膝ソファのシーンが好きです、体格差萌えなので。
賛否両論の妹尾の悩みですが、別カップルが落とし前つけて三人も和解したので許容範囲でした。