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買ってからずいぶん長くほっぽっていて、久しぶりに読みました。
放っていた理由は絵があまり好みではないからですが、そんなことは吹っ飛びました。
ええ話やないか〜(泣)
BLだな、ファンタジーだなと感じる展開もあるし、友だちなど周りの登場人物が理解ありすぎるし、学生時代の三春の奔放さの理由もまああるあるだし。
でも、男同士ということの難しさからは逃げなくて、といってそれでこじれるほどしつこくもなく、スパイス的に物語を引き締めている印象です。
全体的には「ありえない」「ご都合主義的」なのはいなめないですが、そのふわふわをベースにしつつも人物像はしっかり描かれていて、問題点も感じるけど主人公2人の気持ちもわかるー、親の気持ちもわかるー、でも考えが甘いわー、漫画の展開すぎるわー、さまざまな感想が浮かび、いろいろ考えさせられます。
考える余地がある、この物足りなさ含めて星5つです。
見るたび違う横顔なのは、まさに子どもから大人へ成長する平ちゃんそのものですから。
下宿人の三春と下宿屋の息子(孫?)平太。
平太がかわいいのなんのって子供の頃の回想シーンとか、それでお父さんに交際の許可?もらおうなんて、そりゃ犯罪ものですよね(苦笑)
でもって。それがために、高校生にまで成長した平太から告白されても誤魔化す三春。もう両片思いってやつですよね。
平太の方は、誤魔化されて振られたと思っちゃってて、彼女を作ったりもするんですけど、うまくいかない。だって心の中には三春がどっちゃり占めちゃってるんですもんね。
三春の方は、お父さんとの約束もあるし、がまん我慢の毎日。
最後はもう我慢できないと北海道に単身している平太のご両親のところへ行っちゃう。そこへ追いかけてきた平太も一緒になって…
いやぁ萌えました。キュンとくるお話が多いですよね、南月ゆうさんのお話って。
私はさよならゲームから入りましたが、絵の雰囲気も好みなんだと思います。
十数年、そばにいて我慢していた三春を尊敬します!
粘り勝ち。
キューピッド役?の冴ちゃんもいい男ですけどね。
年の差カップル、良いなぁ。
好きなんだけど、その気持ちをうまく言葉にできないことってありますね。
そういう理由でレビューが書けていない作品がいくつもあるのですが、この作品もそのうちのひとつです。
何度読んだか分からないし、そのたびにこのページを開いては挫けてきたのですが、今日こそは完遂したいと思いますので、どうぞお付き合いください。
両親は仕事で北海道。祖父と2人暮らしの平太の家には下宿人がいる。
一回り年上の三春はイケメンなのに抜けていて、生活能力がゼロで…。
一見するとしっかり者のオカン系DKと、おっとりしすぎな大人です。
だけどやはり南月さんの作品だけに、それだけではない深い事情が裏にあるわけです。
母子家庭で育った三春は、大学入学と共に下宿にやって来るのですが、同時に母が再婚して新しい家庭を持ったことで、自分は世界にたったひとりぼっちという気持ちに。
188cmの身長と整った顔立ちのおかげで、声をかけてくる女子は引きも切らず、ぽっかり空いた心の穴を埋めてくれる相手を求めたものの、どの子も同じにしか見えない無為で自暴自棄な日々を送っていました。
そんなときに幼い平太が小さな手で一生懸命握ってくれた不恰好なおにぎりが、すこんと心の穴にはまるんですね。
いやもう、ふつうに考えたらショタコンかと。
それまでの女の子たちがダメだったんじゃなくて、女の子というのがダメだったのかと。
でもじっくり読むとそうじゃないんですよ。
三春にとって平太は、自分が知らなかったたっぷりの愛情を知っている暖かいひだまりのような「しあわせ」の象徴で、そばにいるだけで満たされる、自分もしあわせになれると思える存在だったわけで。
だからこそ次第にそこに独占欲や邪な気持ちが入り込んできたことに、三春自身が一番苦しんで、それでも離れたくない気持ちと板挟みになっていったのだろうと。
初読のときはそれに気付かず、「お弁当はおいしそうなのに、若干気持ち悪い…。光源氏か…」と思ったものですが、そこに気付いたら、ときめきが…。
平太の両親もいいのですよ。
どれだけの時間、一途に思い続けようと、自分の息子も同じ気持ちだろうと、理解のある親なんて演じる必要はないんです。
先に生まれて長く生きた分、分かることがあって、そういう知識や経験をもとに言えること、伝えたいことをちゃんと伝える。素晴らしい親じゃないかと。
「子供を持つしあわせ」に関しては、経験のない三春でさえ、やっぱり平太のそういう可能性を奪うことに躊躇いを感じるくらい大きな問題で、そこを突かれると何とも言えないですよね…。
そこは平太の若さで押し切るものの、本当に「これから証明していく」しかないわけで。
まとまりません。
読むたびに新しい感想や発見が出てくるこの作品。
「神」とは言い難いけれど、ツボにはまると何度も読み返したくなる1冊になりますよ。
サヨナラゲーム、チェンジワールドと神作品を生み出された南月さん。
私も↑の作品に腐心を鷲掴みにされました一人です。
↑の作品が初読みだったので、この方の作品ならハズレはないだろうと他の作品も何作か読みだしたところです。
絵がとても好みですし、どの作品も楽しく読めます、ホントに作画が上手い作家さんですね。
そしてこの作品!4年も前の作品ですが、いいものを見つけてしまいましたよ。
こういうことがあるがら、腐本あさりはやめられない。(ご機嫌)
メインの二人を囲む脇の登場人物が嫌みがなくストーリー展開に上手く絡み面白みを増しています。
三春さんの平太くんへの想いは、話によっては暗い病み・執着になるのですが、三春さんのほんわかしたキャラからか重く感じられません。逆に純粋やせつなさといったものが胸を打ちます。
縁側の陽だまりで穏やかな時間の流れを背景に、13年間もかけて二人が結ばれるまでを描いています。
平太の成長を小さな宝物を愛でるかのように見守る三春。
日常生活の成長のなかで三春の世話しながら自分の気持ちに気づいていく平太。
他の誰でもないただ一人の相手を想う二人の一途さがたまりません。これがBLの醍醐味!
人間の闇の部分をもっと描いて!という方にはこの作品はきれい過ぎて物足りないと思いますが、日々の疲れを癒したい、心洗われたいという方にはお薦めの作品です。
料理ができる男子って良いよね!
でも、三春がへーちゃんを好きになったのは、胃袋を掴んだからでは無く。
心が救われることがあったから。
それからずーっと好きで、へーちゃんのそばにいて。
だけど、へーちゃんが三春を好きだと気が付いたら、それは恋では無いと振ってしまう。
大人の分別なのか、優しさなのか。
へーちゃんも、好きと自覚してから告白までが短かったから、そんなエッチしたいとかまだ考えてもなく。
否定されことに反論できなくて。
あーもどかしい!
しかし、ちゃんと親に断るとか筋が通ってて、男同士の恋愛ものってことを忘れてしまいそうな。
エッチシーンも勿論るけど。
南月さんの作品は、たまに自分の好みの受ツボを付いてくるので、ついつい読んでしまう~