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表題作 愛の蜜に酔え!

有賀綾人 → 小野友樹

黒木里久 → 村瀬歩

その他キャラ
有沢遥[野島裕史]/ 天野[江口拓也]/ 有塚[西山宏太朗]/ 寮生[梅原裕一郎]/ 寮生[八代拓]/ 女王[加藤美佐]

あらすじ

クロシジミチョウ出身で天涯孤独の里久は、クロオオアリ種の有賀家で世話になっている。次期王候補で片想いの人でもある綾人が病気と知り、治療のため星北学園に編入するが!?

作品情報

作品名
愛の蜜に酔え!
著者
樋口美沙緒 
イラスト
街子マドカ 
媒体
CD
作品演出・監督
蜂谷幸
音楽
古谷友二
脚本
青嶋みお
原画・イラスト
街子マドカ
オリジナル媒体
小説
メーカー
フィフスアベニュー
シリーズ
愛の巣へ落ちろ!
枚数
2 枚
ふろく
通販特典フリートークCD
パッケージ発売日
JANコード
4580166731506
4.5

(88)

(67)

萌々

(9)

(6)

中立

(2)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
12
得点
391
評価数
88
平均
4.5 / 5
神率
76.1%

レビュー投稿数12

昔の昼ドラのような不幸の連続で胸が痛む

虫の擬人化シリーズの一作。
原作未読ですがドラマCDシリーズを聴取しています。

今作は名家のおぼっちゃまと、天涯孤独の身となり9歳で引き取られた少し年下の少年がメイン。
跡継ぎ問題、王、女王が大事なクロオオアリの一家と、そこに引き取られた絶滅危惧種のクロシジミチョウ。
ただ気の毒な身の上なので引き取られたわけではなく、引き取る側にもメリットがあります。
今シリーズは、元の虫の性質が今の人間の性質、体質、特性にうまく生かされているという細やかで複雑な設定が、とてもおもしろいのですが、それらの世界のカップリングのうち、それらの設定、特性が最も、お互いの気持ちもありつつ、体の特性、人生、将来にも関わっている作品です。

村瀬歩さん演じる里久は、身体的な弱さがありつつ、内に秘めた強さがあり、可憐さもあります。
村瀬さんの声と話し方がとてもあっていて、魅力的です。

小野友樹さん演じる有賀綾人はクロオオアリの次期王候補で強い種で強い男なのだけれど、強くなりきれない部分や、ふとしたときに見せる弱さとのアンバランスな感じ、ゆらぎ、が苦しそうです。

軍隊アリの症状が出てしまい、放っておくと王にはなれない危機から抜け出すため、女王からの指令を受けた里久が、綾人の在学する高校に転入し、寮で2人きりのときは冷たく扱われつつ、2人の体の症状にメリットがあるという理由だけのセックスをし、周りの目があるときは優しく扱われるという、よくある設定の逆パターンのような関係です。
里久は純粋というか鈍感すぎだし、綾人は言葉足らずすぎだし、里久はひたすらに綾人を想っているけれど、綾人には何やら事情があるようで里久につらくあたるので聴いていてとても切なかったです。

同じシリーズの同じ高校が舞台なのですが、他作品と違い、周囲にいる人たちに明らかな悪意や悪だくみがあるので、わかりやすいし、かなりはらはらしました。
里久は世間知らずで純粋だから仕方ないのかもしれないけれど、何につけてもとにかく悪い選択ばかりしてしまうし、綾人に関することも本人および周りの人たちとのやりとりのタイミングが悪すぎて勘違いが続きすぎてしまうし、途中までは切なかったのですが、以降はかなりいらいらしました。そこまで重ねなくてもいいのでは、と。

分家の浅慮な若者のやらかした事件で事態が一気に進むのですが、もう里久をこれ以上、ひどい目に遭わせないでほしい、早くハッピーエンドを、と願いながら聴きました。昔の昼ドラのような、重なり続ける不幸が本当にきつかったです。
しかし、ドラマチックでもありました。

その後の両想いにいたる部分はかなり展開が無理やりな印象を受けました。
エピソード、登場人物の台詞が、物語を進めるためだけの不自然なものに感じました。
女王の告白もそうですし、手紙を巡る行動も違和感ありまくりでした。
里久ががんばって綾人に会いに行くエピソードはよかったのですが、立ち寄ったカフェの店員が、ぺらぺらと顧客情報を、しかも、そんなこと店員の立場で知ることができるものなのかな、という細かい情報を、初めてやってきた客である里久にぺらぺら話す場面にはとても興ざめしました。

前半がドラマチックだっただけに、後半のあり得ないほど都合のいいエピソードと展開が残念でした。

0

すごく引き込まれる演技力

原作シリーズは読んでいて、正直上位に来る好きCPって訳では無かったのですが、キャスト目当てで購入しました。その結果、かなり上位に来る好きCPになってしまいました(チョロくてすみません笑)

村瀬歩さんは元気いっぱいな子を演じていらっしゃるイメージが強かったのですが、疑うことを知らず、無垢で真っ直ぐに綾人を思う原作通りの里久を完璧に演じていらっしゃっていて、まさに里久そのものでした。病弱で幼くて…でもちゃんと男の子なんです。

小野友樹さんも原作通り、王者たる風格を備えた綾人そのもの。病気のせいで感情をコントロール出来ずに爆発するシーンも聴き込んでしまいます。

が、とにかく2人とも緊張感、怯え、切実さ、後悔、いろんな感情がわざとらしくなくとても自然に、でも感情豊かに演じていらっしゃって、原作以上に泣けてしまいました。2人の演技の掛け合いが必聴レベルで素晴らしいと思いました。

ですがそれだけではなく、里久が唯一心を開いてなんでも話せる友達の天ちゃんを江口拓也さん、綾人が廃嫡されて次代の王となる遥を野島裕史さん、同じ高校の学生を西山宏太朗さん、梅原裕一郎さん、八代拓さんなどなど、とても豪華なメンバーが脇を固めていらっしゃるので、ホントにオススメです!!

唯一、残念なのはムシシリーズやCDにハマったのが最近なので公式さんのキャストトークが聞けないことです。これだけの名演をくりひろげられた皆さんの収録現場での様子を是非感じてみたいなと思いますが…。再プレスされたらキャストトーク目当てに買い直したいくらいお気に入りです!

0

食わず嫌いでした。スミマセン

原作未読です。
前から評判は知っていたのですが、
擬人化という設定に拒否反応(笑)
設定がややこしくて原作未読だと頭に入ってこないのでは??て思ってなかなか手をだし辛かったんですよね。
でもそんな先入観はものの15分ほどで崩れました。一気にひきこまれ、
主人公に感情移入し、中盤にはなぜか涙が。
CDを、聞いて涙が溢れたのは初めてです。
もうこれでもかというストーリー展開に、
あっという間の二枚でした。
そして、関係ないけど気になった!!
そして、私は聞きのがさなかった。
梅原裕一郎の存在を(笑)
梅ちゃんがBLCDにご出演されているのを初めて聴きました。
貴重な一枚だったのですね。
本題に戻ると、村瀬くんはかなり高温の弱々した演技が役にはまっててよかったです。
噂のおのゆーさんは、「碧の王子~Prince of Silva~」で聞き惚れた時なみに気品のあるお声で素晴らしい演技でした。
優しい声と怒声の両方がちりばめられてますが、さんざん怒られたあとにあの優しい声。
癖になるというか。
やられます。

1

キャスト陣がとてもよかった

原作未読
ムシシリーズではじめて聞いた作品です

正直いうと、ストーリーは何だか…もどかしい。不遇な健気受けはとても可愛らしいけどあまりにも受け身すぎて…。「これって言ってもいいのだろうか」という受けの戸惑いのせいで他の方(レビュー)が言うように本来なら一瞬で終わるような話がダラダラ…と(´・ ・`)

なし崩し的なおせっせ描写、攻め以外のレイプ描写(未遂?程度にぼやかしてるけど)や記憶喪失とかがあるので苦手な方は注意です。
とても切ないけど思い返せば「わー詰め込んだな…」って感じでした。幼少期に出会って、高校で分かれて、再会、攻めが大学生になった頃に…。と長いっ(´-ω-`)高校編で終わらせようよ〜…と(自分が)切ないって気持ちの言い訳もあるんですが、「早くくっつけー!!!」って感じでした

0

特殊な設定&特殊な演技であることは確か

男の乳首から甘露が出る回ですね。
3行で終わる話をぐるぐると。

蟻の王様×鈴の鳴るような声の村瀬さんの健気受け。
あまりに乙女思考で耐え忍ぶ。
人によっては相当イライラすると思う。

序盤、治療と称してレイプ的なことになるが…
「俺にできることがこれなら我慢しなきゃ…」から始まる悲劇のヒロイン節が炸裂。
「怖い…ごめんなさい…」と小鳥が首を締められたような声で泣く村瀬。
唐突に情緒的なBGMになり、態度が軟化する攻め。
設定こそ特殊だが話は王道なので、原作未読でもオチは想像がつくと思う。

何かを匂わせながら、すれ違いを書きたいのだろうが、
直接言えば秒で済む話(言わずにこじれる)+受けが小公女セイラばりに健気と言えば聞こえはいいが鬱陶しい+オチは見えているので解決するカタルシスは無い。
受けが男である必要がない。そのまま女に置き換えられる。
完全に乙女思考だし、身体も女体化みたいなもの。
泣き虫で悲劇に酔うヒロインの少女漫画が好きな人は、この話も好きかもしれない。

また泣いて犯され、乳首に甘露が溜まって痛いと言う受け。
「胸ッ…絞られると声が出ちゃうぅ」と喘ぐ村瀬さんの声が高すぎて、
エロゲの女性声優ようだ。
母乳で胸が張るから絞るのを想起させるね…。

描写は未遂だが、西山×村瀬はキワモノすぎる。

「あの薬…いっぱい飲んじゃった…俺、死ぬんですか?」
健気というより頭が弱いのかな、この受けは。
ロウクラスは身体も知能も全ての能力が低いか?

激怒する小野友さんの演技はさすがの迫力。

そして記憶喪失…まあファンタジーですが…
記憶喪失はそうそう起きることではないので、
それを使うなら見る目は厳しくなりますよ…。

原作でも思ったが、「盗む」という表現に抵抗がある。
「連れ出す」とか、ドラマチックにするなら「攫う」でいいのでは。

恋心を自覚した受けは、まさに恋する乙女!くしゃみは小鳥!

「遠慮して何も言わずにいたら、昔と一緒でどんどんすれ違う」
受けにも成長が見られて溜飲も下りたところで、
告白の返事をもらい、晴れて両想いに。

「嫌じゃなかったら、他に好きな人ができるまででもいいから、抱いてほしい。
ダメですか?ダメ?」
2回目のダメの言い方よ…。可愛いな…。

男子大学生が「小さな可愛い人形が魔法でやってきてくれた」はどうですかね…。

構造がパブリックスクールと似ていますね。
というか、作者は身分差が好きなのでしょうね。

最後はラブラブおせっせ。
「大丈夫、恥ずかしくても俺には可愛く見えるだけだから」
名言。やさしい…。

「恥ずかしい…やっ、どうして…俺、こんな感じちゃうの…?」
細く高く震える声で言うと女子…。
「なんかきちゃう…なにこれ…ダメぇ…」
女子…。いや、エロゲ…。
「乳首が変…」とのことで甘露を出すのだが…
「死ぬほど可愛い」「舐めて…」
男の乳首から出る甘露を男が吸って女子みたいに喘ぐ男…。

「なんて幸せなんだろう…」と本人が言っているのでハピエン!!
よかったね!!
相手を虜にするor生きていくのに必要な体液(しかも媚薬)が互いに出るんだもんね?!
運命ですね!!

総括。
再度文通(!)を始めてからはしっかりと甘い。
女子化した村瀬さんによる古の少女漫画を楽しむCD。

3

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