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表題作トリガー

三井貴浩,商社のエリート課長
曽根,高校時代に攻に告白してきた元同級生

その他の収録作品

  • ビューティフル・サンデイ
  • サニー
  • トリガー1.5(描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

とある
クズエリートの
人生の崩壊。
……と、恋愛。

「オナホールぐらいには
なるんだろう?」

三井貴浩、商社のエリート課長。
汚点なき人生を歩む三井だったが、
離婚を機に暗転。
生活が荒れていく中、
三井は元同級生・曽根に再会する。
曽根は、高校時代に三井に
告白してきたゲイで、
現在はノンケの同居人に片想い中。
それを察した三井は、
「バラされたくなくば」と
曽根を強引に犯し――。

クズエリート攻×包容力受の
激しい人生恋愛、
エピローグ20Pを描き下ろし!

作品情報

作品名
トリガー
著者
イシノアヤ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE comics
発売日
ISBN
9784396783662
4

(199)

(105)

萌々

(41)

(29)

中立

(9)

趣味じゃない

(15)

レビュー数
33
得点
785
評価数
199
平均
4 / 5
神率
52.8%

レビュー投稿数33

因果応報、勧善懲悪が好きなのです

なんだかんだでスッキリするお話が好きなんですよね。いい人が報われる話。
なので、クズい三井が聖母のような曽根くんに救済されるお話は、なんて三井に都合いいんだ!って思ってしまう。

三井のクズいところ
・妻が愛されてると感じていない形式上の夫婦関係(本人は無自覚)
・離婚以降生活が荒れ、職場でも態度が一変
・学生時代に告白してきた曽根の事をゲイだと噂を流して転校させた
・隣に越してきた曽根を捌け口として乱暴に抱きまくる
・行為が終わると早く出て行けと邪険に扱う
・むしゃくしゃして曽根の二の腕にタバコで根性焼き(3箇所)
・無職になり自暴自棄になった三井を心配して介抱してくれた曽根の同情を利用してSEX。その最中に曽根が片思いしている同居人佐倉をメールで部屋におびき寄せSEXしているところを見せつける。

こんな事されても曽根は寄り添ってるんですよ。
三井は、性志向が男性である事を認めきれてない、本当は学生時代から意識しているのは曽根の事だったのに恋愛感情だと気付いていない。
佐倉にSEXしているところを見せ付けたのなんて、完全に子どもっぽい嫉妬。
中学生の時の教育実習の先生の冗談での手コキがトラウマだったのかもしれないけど、だからって人にそんな態度取っていいわけ無い。

曽根の優しさでこれから変わっていくのかもだけど、絶許な気持ちが拭えません。
攻めザマァを求めてしまう私がいます。
なので、本編でリバが見たかったです。
曽根に抱かれてグズグズになってるところ見せやがれ!と。あんなに酷い扱いしてた曽根に縋り付いてるところが見たかった。

これが、曽根主人公のお話なら読めるんだけどな。(よくあるありきたりなお話になっちゃうな)

クズ攻め救済だから、珍しさがあるんだろうな。

シーモアで購入
ほとんどが修正の要らない構図。1箇所だけ薄消し

0

クズなんだけど

三井の自分の性癖や弱さやズルさを認めれずに曽根に全部ぶち撒ける姿にクズいなと思いながら、人間臭いなとも思いました。
自分にも思い当たる節があるし、結局自己嫌悪で落ちていくのが分かり過ぎてしまう。
曽根はダメ男好きなのか結局ずっと好きだったのか、三井からのメールを待ってることに「お前が甘やかすから!」とも思いましたが、三井をボコボコにしたのには驚いたし、「良くやった!」と感心しました。
甘やかすことだけが相手の為になるわけでもないですもんね。
しかし、そうかぁ、三井ネコちゃんだったかぁ~。ニャンニャンしてるとこが見たかったなぁw

0

全ては偽りから始まった。

三井という男の、偽りから始まった転落と再起の物語。
自分のセクシャリティを否定する深さのリバウンドが、よりダメージの幅を大きくさせている様子が良かった。
仕事では高スペック。確かに、三井という男は出来るやつ、これはゲイでも結果は同じだと思った。しかし、家庭では妻子に対して良き夫、父であるのは全て自分の為で、そこに幸せと感じる家族は無かったんだな。
離婚理由が、私を欲してくれる人と暮らしたい。あなたはただ離婚したくないだけよ。
これ、奥さんに言わせたこの言葉決定的。

対して、曽根はあとがきに〜それなりの経験はあると、記載あるけど〜これ無かったら、本当にイカれた奴としか思えなかったわ。
曽根の包容力に乾杯です。
曽根の物語を読んでみたいと思った。
学生時代に、三井に告白していじめで転校して、再会して散々な目にあって、途中でおいおいとなりましたが、三井には一生大事にして貰って下さいね。

1

ガチガチの観念からの解放

攻めザマァな作品と言えば必ず挙がるこちらの作品。
攻めザマァ萌えも萎えもないのですが、読もうと思っていたのに先延ばしになってしまっていました。

確かに三井はクズな部分もあるんだけど、なんだか"可哀想なヤツ"という印象でした。
ただ自分がゲイだってことを認められず、どんなに否定しても同性に惹かれる自分に対する怒りを他人にぶつけていたのだろうと思うんです。

三井だけがクズなんだろうか。
話し合いもろくにせず別れた妻も?
生徒にイケナイコトした教育実習生も?
ゲイに理解の無い世の中も?
その逆で、誰が1番の被害者なのかとかも考えてしまって、BLコミックを読んで色々考え込んでしまったのは久しぶりでした。

とにかく三井が曽根と再会できて、曽根という理解者を得られて良かったです。
「ヘテロの男役をもうだれも強要しない」
このセリフ最高でしたね。三井が世の中のマジョリティの概念から解放される兆しが見えた、素敵なラストでした。

1

与えられたトリガー

イシノ先生の絵はとても好きです。
言葉数少なく絵で語る作風も好きです。
背景が時々歪む手法も好きです。

お話としては、隠れゲイが「正しく」人生を送ってきて、愛情がないため妻に離婚をつきつけられる。
高校の時にふった同級生と再会、しかもお隣。
↑BLあるあるですよね。イシノ先生もあるある設定を描かれるんだなぁと。

三井はこれまで自分を偽り、苦しいながらも体面を保ってきて、それが全てだった。
が、失ってしまい、空虚感を味わう。

そこからは、荒れ放題で。
それなのに、曽根に見捨てられたり逆襲されるどころか愛されて。
息を吹き返す。

ある意味しあわせですよね、三井。
全てを失うと同時に曽根と再会して。
すぐにトリガーを与えられて。
再生できて。

恵まれているお話だなぁ、というのが感想です。

曽根としても自分を必要としてくれる三井の存在がうれしいんでしょうね。

萌えは「はんぺん」でした。

0

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